Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ファンタジー映画

Entry 2018/09/25
Update

ハムナプトラ 失われた砂漠の都|あらすじネタバレ感想。ラスト結末も

  • Writer :
  • かきぴー

大人気シリーズ「ハムナプトラ」は、生き返るミイラや蝗の大群などが印象的な一作です。「インディ・ジョーンズ」シリーズに比べて、「ハムナプトラ」シリーズの方が少し新しいのはご存知でしょうか?

今回は1999年公開のアドベンチャー大作、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』を紹介します!

映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の作品情報


©1999 Universal Studios – All Rights Reserved

【公開】
1999年(アメリカ映画)

【原題】
The Mummy

【監督】
スティーブン・ソマーズ

【キャスト】
ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ、ジョン・ハナー、アーノルド・ボズルー、ケヴィン・ジェイ・オコナー、ジョナサン・ハイド、オデッド・フェール

【作品概要】
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』は大人気シリーズの記念すべき第1作目の作品で、古代の神官「イムホテップ」を巡る主人公オコーネルたちの話になっています。

監督は『GIジョー』などのメガホンを取ったスッティーヴン・ソマーズです。主人公オコーネル演じるブレンダン・フレイザーは、同監督の『GIジョー』にてストーン軍曹という重要な役で出演しています。

映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』のあらすじとネタバレ


©1999 Universal Studios – All Rights Reserved

時ははるか昔、現代から約3000年前のエジプトに遡ります。邪悪な力を宿した大神官「イムホテップ」は、王である「セティ1世」の愛人「アナクスナムン」と禁断の恋に落ちてしまいます。

セティ1世から仲を疑われた2人は、思わず王である彼を殺してしまいます。イムホテップは復活させることを約束して、アナクスナムンを自害させて逃走します。

イムホテップは、死者の書を持ち不死の国「ハムナプトラ」へと向かいます。アナクスナムン復活の儀式の最中に、王の兵団に乱入され儀式は中断されます。

中断した代償に、神官は皆みいらになりました。首謀者のイムホテップには、残酷すぎて行われなかった禁断の呪い「ホムダイ」で処刑されます。

そして時は現代、1923年。外国人部隊に所属する「リック・オコーネル」は部隊が敗北し、部下にも裏切られて砂漠を放浪していました。カイロ刑務所に収容されます。

3年後、死刑判決を受けたオコーネルを助ける人物が現れます。科学者のエヴリンと、財宝を狙う兄のジョナサンです。

船でハムナプトラまで向かうオコーネルたちは、他のハムナプトラを目指すグループに、かつて自分を裏切った部下の「ベニー」がいることに気づきます。

死者の都「ハムナプトラ」を守る組織に妨害されるものの、なんとかハムナプトラへたどり着きます。

敵対しながら発掘を行う2つのグループに、組織から「去らねば死ぬ」という忠告を受けます。そして「ベニー」たちのグループは死者の書を手に入れ、エヴリンたちは謎の石棺と生乾きのミイラを発見します。

死者の書をエヴリンが解読し、音読するとミイラが叫び復活します。実は2つのグループを妨害していた組織は、古来からイムホテップの復活を阻止していた「メジャイ」なのです。

イムホテップは、人々の生気を吸いつつ復活していきます。エジプトに10の災いが起きると言われ、蝗の大群や火球の落下など様々な異変が次々と起きます。

肉食のスカラベの襲撃を受けながら、オコーネルたちは古代の呪文を記した「アムン・ラーの書」を発掘します。「アムン・ラーの書」を開くパズルボックスを持っていたエヴリンが、うっかり呪文を読んでしまいイムホテップが完全復活してしまいます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』ネタバレ・結末の記載がございます。『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
甦ったイムホテップはベニーを部下にして、人類を食料をにし恐るべき魔力を伴って復活していきます。イムホテップは王国を築いて、かつての恋人アナクスナムンを復活させることでした。

メジャイと共にイムホテップの倒す方法を相談をしている時、イムホテップはアナクスナムンを復活させるため、エヴリンを連れ去ってしまいます。

オコーネルはイムホテップを追って、ハムナプトラへ向かいます。途中、ミイラを倒し「アメン・ラーの書」を見つける。イムホテップが儀式を始めている最中、オコーネルはエヴリンを救出します。

エヴリンは「アメン・ラーの書」を開いて、呪文でイムホテップを人間に戻します。イムホテップはオコーネルに刺され、死んでしまいます。

財宝を盗み1人で逃げようとしたベニーは、逃げ遅れてスカラベの餌となってしまいました。

崩壊を始めるハムナプトラから、オコーネルたちは逃げることができました。2人が乗るラクダには、沢山の財宝が積まれていました。

映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の感想と評価

『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』は、非常にワクワクする展開を提供してくれる映画でした。

ハムナプトラは劇中に出てくる町の名前で、タイトルにもなっていますが、原題では『The Mummy』と表記されています。

邦題は割と自由に意訳されているので、恐らく『ザ・マミー』だけではシンプルすぎると考え『ハムナプトラ』とタイトルを変えたのではないでしょうか?

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017)


後に2017年に公開されたトム・クルーズ主演のダーク・ユニバース・プロジェクトの『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』は、原題は『The Mummy』として同名の映画が公開されています。

映画の開幕は、3000年前のエジプトから始まります。イムホテップの過去から開始する本作は、中盤に復活するミイラの伏線になっていて、イムホテップの背負っているものや野心についても、視聴者が同情しやすい編成になってると考えました。

作中に登場したスカラベについてですが、恐らく架空の生物でした。元々フンコロガシに対する訳語でしたが、今作をきっかけに獰猛で恐ろしいイメージが定着したのではないかと考えました。

まとめ

今回はアクションアドベンチャーの代表的な一作『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』を紹介しました。

『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』はリメイク作品で、元ネタが存在します。実は元々『ミイラ再生(原題:The Mummy)』が元になっていて、原題も同じなので知る人ぞ知る豆知識になっています。

『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』を見て興味を持った方は、『ミイラ再生』のほかにも『ミイラの復活』、『ザ・マミー』がリメイク作品になっているので視聴してみてください。

関連記事

ファンタジー映画

映画『MEMORIAメモリア』ネタバレあらすじと結末の感想評価。アピチャッポン監督初の国外撮影で独特の世界観を描く

音に導かれる記憶の旅路 『世紀の光』(2006)、『ブンミおじさんの森』(2010)などの作品で知られるタイの映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンの『MEMORIA メモリア』は、南米コロンビアを …

ファンタジー映画

映画『魔女がいっぱい』ネタバレあらすじと内容解説。原作からロバートゼメキス監督が魔女を呼び覚ます

あなたの隣にも魔女がいるかもしれない!? 魔女の見分け方教えます。 『チャーリーとチョコレート工場』で知られる、イギリスの児童文学作家ロアルド・ダールの『魔女がいっぱい』を原作に、『バック・トゥ・ザ・ …

ファンタジー映画

映画『ジャックと天空の巨人』あらすじネタバレ感想。ラスト結末も

イギリスの童話「ジャックと豆の木」をモチーフに作成された映画『ジャックと天空の巨人』。 人間界を支配しようとする巨人の迫力は、文章にし難いものがあります。今回は、そんな『ジャックと天空の巨人』を紹介し …

ファンタジー映画

映画『天の茶助』フル動画を無料視聴!PandoraやDailymotion紹介も

映画『天の茶助』は、下界の人間たちの人生のシナリオを書いている天界にいる脚本家たちに、お茶を配る係をしている“茶助”が下界に降りてからの人生を描いたコメディ作品。 茶助は口のきけない可憐で清純な女性・ …

ファンタジー映画

映画『ゆれる人魚』感想解説と評価考察。ラスト結末に見た姉妹の成長の真意とは

映画『ゆれる人魚』は2月10日(土)より新宿シネカリテほか全国順次公開! 2016年にサンダンス映画祭「ワールドシネマコンペティションドラマ部門」の審査員特別賞をはじめ、海外の映画祭で多くの映画賞の獲 …

U-NEXT
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学