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【ネタバレ】アクアマン2|あらすじ感想と結末の評価解説。失われた王国の邪悪な兵器を利用する敵との戦い

  • Writer :
  • もりのちこ

自分を信じ、仲間を信じ、真の王へ。
海と陸の架け橋となる。

前作『アクアマン』(2019)に次ぐ、DCコミックスのヒーロー「アクアマン」が主人公のシリーズ第2弾。

人類の危機を救い、アトランティス王国の王・アクアマンとなったアーサー。妻メラとの間に産まれたアーサーJr.の育児に奮闘中です。

陸ではアクアマンへの復讐を誓うブラック・マンタが、アトランティスの崩壊を狙っていました。

邪悪な力が宿ったブラック・トライデントを手にしたブラック・マンタは、失われた王国・ネクラスの復活を企てます。

世界を守るため、5憶の海の生物たちと立ち向かうアクアマン。果たして地球の未来はあるのか?映画『アクアマン 失われた王国』を紹介します。

映画『アクアマン 失われた王国』の作品情報

【日本公開】
2024年(アメリカ映画)

【監督】
ジェームズ・ワン

【キャスト】
ジェイソン・モモア、パトリック・ウィルソン、アンバー・ハード、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、ニコール・キッドマン、ドルフ・ラングレン、ランドール・パーク、テムエラ・モリソン、ジョン・リス=デイビス

【作品概要】
DCコミックスのヒーロー・アクアマンが主人公の映画シリーズ第2弾。DCエクステンデッド・ユニバースの最後の作品となる『アクアマン 失われた王国』。

監督は、『ワイルド・スピード SKY MISSION』のジェームズ・ワンが、前作に引き続き監督を務めています。

主演は、12年に渡りアクアマンを演じ、自らのキャリアと共に歩んできたジェイソン・モモア。

その他、アクアマンの弟・オーム役にパトリック・ウィルソン、母アトランナ役にニコール・キットマン、妻のメラ役にアンバー・ハード、ブラックマンタ役にヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世と、前作のメンバーが集結しました。

映画『アクアマン 失われた王国』のあらすじとネタバレ

大いなる海の真ん中で、大型客船が海賊に襲われています。突如、海の中から光り輝くシードラゴンが現れました。乗っていたのは、海の王国アトランティスの王・アクアマンです。

黄金のトライデントを振り下ろし、バッタバタと敵を投げ倒していきます。頼もしいヒーローの登場に歓声をあげる船員たち。今日も海の安全は守られました。

そんなアーサーも、陸にあがると育児に奮闘する新米パパです。妻メラとの間に産まれたアーサーJr.は、オムツ替えのタイミングを見計らい、パパの顔面に放尿する天才です。

一方その頃、王国との戦いで父を失ったブラック・マンタは、アクアマンに復讐すべく南極での調査を進めていました。

シン博士が、地震で出来た氷の割れ目から、現れた巨大な触手に襲われます。正体を突き止めようと深海に潜った調査団は、そこに古代遺跡が眠っているのを発見しました。

その遺跡は、失われた王国ネクラス。ブラックシティの異名を持つネクラス王国は、高度なテクノロジーで頂点に君臨したものの、自らの力の強さに飲み込まれ消滅へと向かいます。

ブラック・マンタは、海の底で2つに折られたトライデントを見つけます。導かれるように合わせてみると、不思議な光を放ち、ブラック・トライデントが完成しました。

ブラック・マンタの瞳の色が変化しています。湧き上がる力。失われた王国の復活を願わずにはいられません。

それから5カ月後。地上では温暖化がすすみ、奇妙な疫病が流行していました。アーサーは、海の王として地上へコンタクトを取り、いまこそ陸と海が協力して地球を守る時だと感じていました。

しかし、アトランティス王国の評議会のメンバーは、それを許しません。王国の存在を知った地上人たちが、海の資源を奪いにやってくる危険があるからです。

身内揉めの最中を狙ったかのように、アトランティス王国に侵入者がやってきます。タコ型戦闘ロボットに乗り込んだブラック・マンタの軍隊が、貯蔵庫に眠るエネルギー鉱石「オリカラクム」を盗もうとしています。

それを、阻止しようとするアトランティス王国軍との戦闘が始まりました。水をあやつり武器を繰り出し、市街への攻撃を身をもって止めようと戦うメラ。

アーサーも駆け付け参戦しますが、敵の巨大なソニック砲に苦戦。どうにか撤退させるも、メラが傷を負ってしまいます。

ブラック・マンタを止めなければ。地上の基地を突き止めるためには、情報が足りません。アーサーは、王位の戦いで収監した弟・オームの力を借りることにします。

オームの脱獄は、アトランティス王国にとって許されないことです。アーサーは、母アトランナと義理の父ネレウス王の協力のもと、ひとり内密に動き出します。

サハラ砂漠の地下牢獄に収監されていたオームは、すっかり干からび力を失くしていました。顔をあわせても喧嘩ばかり。兄弟の関係も最悪です。

それでも協力して脱出した2人。海に戻ったオームも力を取り戻しました。2人は、ごろつきが集まる砦でボスを倒し、ブラック・マンタの居場所を聞き出します。

南太平洋に浮かぶ火山島にブラック・マンタの基地はありました。植物も動物も巨大化している不思議な島で、基地への侵入に成功したアーサーとオームは、そこで行われている実験を知ります。

ブラック・トライデントを通して暗黒の王が乗り移ったブラック・マンタは、集めた「オリカラクム」を使って、地上の温度をあげ、失われた王国の復活を企てていました。

邪悪な力が解き放たれ時、地球は滅ぼされてしまいます。オームは、古代王国の復活にアトランティス王国の王家の血が必要なことを知ります。

母アトランナ、アーサーとオーム。そして、産まれたばかりの一番か弱い存在アーサーJr.です。ジュニアが危ない。急いで家へと引き返すアーサー。

しかし、すでに家は焼かれ、ジュニアは連れ去られた後でした。子守をしていた父トムが重症を負っています。

母アトランナにトムの回復をまかせ、アーサーたちはブラック・マンタを追って南極の氷河へと向かうのでした。

以下、『アクアマン 失われた王国』ネタバレ・結末の記載がございます。『アクアマン 失われた王国』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

ブラック・マンタは、失われた王国ネクラスの宮殿へと進入していました。シン博士がアーサーJr.を連れてきます。この子の血で邪悪な王コーダックスが復活しようとしていました。

アーサーは、海の仲間たちに協力をもとめます。集まってきたのは、イルカにシャチ、巨大なクジラたちです。敵の艦隊を囲む大勢のクジラたち。一斉に放たれた超音波は、ソニック砲を打ち破ります。

ネクラス宮殿に侵入したアーサーたちを待ち受けていたのは、幾年もの時を経て復活したネクラス軍の兵士たち。次から次へと数を増やし襲い掛かってきます。

メラとネレウス王、そして助っ人に駆け付けた甲殻類の王・ブライン王が、ネクラス軍を引き付けます。

その頃、シン博士は自分の研究が地球を滅ぼす手助けになってしまったことを悔いていました。ブラック・マンタにアーサーJr.を渡す振りをし、爆弾とすり替えていました。

アーサーとオームが、ブラック・マンタの元へ駆け付けます。シン博士のおかげでJr.は助かったものの、ブラック・トライデントを手にしたマンタの力は増していました。

激しい戦闘が繰り広げられます。アクアマンは、黄金のトライデントでマンタの手からブラック・トライデントを叩き落しました。

オームがブラック・トライデントを拾い上げた瞬間。強烈な光が放たれ、オームの目の色が変わっていきます。邪悪な王コーダックスが乗り移ったかのようです。

アーサーは、オームに呼びかけます。「弟よ! 目を覚ませ。お前はひとりじゃない」。オームに正気がもどってきました。

その隙をついたアーサーは、トライデントをブラック・トライデントめがけ突き刺します。破壊されるブラック・トライデント。コーダックスも呻きながら滅びていきました。

崩れ落ちるネクラス宮殿を危機一髪で脱出したアーサーたち。失われた王国の復活を阻止することに成功しました。

アーサーは、弟オームの過去の罪を許し自由の身を与えます。オームは、脱獄後この戦いで命を落としたこととされました。

「あまり遠くへいくな。お前の助言が必要だ」。アーサーとオームは固く握手を交わします。「民は良い王を持って幸せだ。真の王は架け橋になる」。オームは海の中に消えて行きました。

アーサーは、アクアマンとして地上の民に、アトランティス王国の存在を公表します。「これからは、陸と海は協力して地球を守っていく時代だ。偏見を捨て真の姿を見よ。皆、地球に住む兄弟なのだから」。

陸では、アーサーに教わったハンバーガーを美味しそうに頬張るオームの姿がありました。テーブルを横切るゴキブリを掴み挟んでみました。「んー、美味い」。アーサーの教えは真面目に聞いてはいけません。

映画『アクアマン 失われた王国』の感想と評価

DCコミックス原作のヒーロー、アクアマンが主役の作品。前作『アクアマン』(2019)から5年、続編『アクアマン 失われた王国』は、同じく5年後のアトランティス王国が描かれています。

アクアマン、人間名アーサー・カリーは、アトランティス王国の元女王アトランナと、灯台守の人間トム・カリーとの間に産まれた海と陸のハーフ。

異母兄弟であるオームと、アトランティス王国の政権を争い勝利したアーサーは、アトランティス王国の王として海の平和を守っていました。

そんなヒーローも5年の間に妻メラとの間にアーサーJr.が産まれ、灯台の家で子育てに奮闘する姿は人間のお父さんそのものです。オムツ替えから寝かしつけまでイクメンぶりに、ほっこりします。

『アクアマン』の人気の要因には、キャラクターのユーモアに溢れた人柄にあると感じます。人間らしい一面を持ちあわせ、諦めない心で皆を導くカリスマ性

演じているジェイソン・モモアの陽気なイメージが見事にマッチし、本当のアクアマンなのではと、実在するかのような親近感を覚えます。

今作の見どころは、前作で敵対していた兄アーサーと弟オームが、地球の平和を守るため力をあわせ戦うというストーリーにあります。

陽気で柔軟性のあるアーサーと、真面目で格式を重んじるオーム。正反対の性格の2人は、久々の再会でもぶつかり合います。

それでも、アトランティス王国を守るため力を合わせる兄弟。口喧嘩をしながらも、次第に心を許していく様子は微笑ましく、戦いを通して生まれる固い絆に感動します

そして、『アクアマン』といえば、未体験の海中アクション映像が楽しみのひとつですが、今作でも驚きの映像の連続です。

海中シーンは、少しの息苦しさを感じられる視界に、髪が揺らめくリアル感、優雅に泳ぐ海の生物たちの生々しさと、本当に海の中にいるような感覚を味わえます。

さらに、アクアマンの相棒、シードラゴンのストームが、海中から一気に大ジャンプをみせるシーンや、新キャラ「トポ」と呼ばれるタコ型の連絡係も登場し活躍を見せます。

海の王アクアマンの呼びかけで、クジラやイルカ、シャチなどの鯨類が一同に集まって来るシーンは圧巻です。

また戦闘の舞台が、南極の氷河地帯、砂漠での脱出劇、生物が巨大化したジャングル、ならず者たちが集まる砦、海底に沈む古代都市と、陸と海を行ったり来たりです。

出現する敵は、タコ型の戦闘機や、大量の軟体生物兵器、怪獣のような巨大動物、凶暴古代都市から蘇ったクリーチャーたちなど。迫力ある戦闘シーンの連続に、息つく暇もないほどです

海中でのソニックスピードを見せ、戦士として戦うアクアマンの母アトランナや、妻のメラの白熱バトルも描かれ、見どころ満載です。

まとめ

ジェームズ・ワン監督×ジェイソン・モモア主演の未体験海中アクション・エンタテイメント『アクアマン 失われた王国』を紹介しました。

海の王アクアマンが、海・陸・空を舞台に暴れまくる。大切なものを守るため、最後まで諦めない。愛と絆の物語。アドレナリンMAXのアクション映像をぜひ体験してください。



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