Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

アクション映画

Entry 2017/09/19
Update

映画『暗黒街』あらすじと感想!ピッポ役キャスト(俳優)の紹介も

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

この街は、人間の血と、涙と、性液で、腐敗している

映画『暗黒街』は、イタリア映画界最高の栄誉であるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア・アカデミー賞)で5部門にノミネート。

監督を務めたステファノ・ソッリマの代表作の呼び声も高く、イタリアの裏社会をリアルなまでに描いた、“ネオレアリズモ・ノワール”と呼ぶべきアクション映画。

今回は映画『暗黒街』を主演の名俳優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノとともにご紹介します。

「あんたの仕業か?」「この街(ローマ)の仕業さ!」

スポンサーリンク

1.映画『暗黒街』の作品情報


© 2015 Cattleya S.r.l. – La Chauve Souris
【公開】
2017年(イタリア映画)

【原題】
SUBURRA

【監督】
ステファノ・ソッリマ

【キャスト】
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、エリオ・ジェルマーノ、ジャン=ユーグ・アングラード、グレタ・スカーアーノ

【作品概要】

2.映画『暗黒街』のあらすじ


© 2015 Cattleya S.r.l. – La Chauve Souris

カジノ計画を含む、再開発法案の成立を目論む与党の大物議員フィリッポ・マルグラーディ、通称ピッポ。

その背後には裏社会を仕切る“サムライ”と呼ばれる伝説のマフィアを始め、利権にありつこうとする連中の影が蠢めいていました。

ある日の夜の、ピッポが関わった事件をきっかけに、利権争いは凶悪な悪党同士の血で血を洗う殺し合いへと発展を見せます。

やがてその争いはピッポら政治家、いくつもの犯罪組織、売春婦たち、更には教会をも巻き込みながら激化していく…。

スポンサーリンク

3.映画『暗黒街』の見どころ


© 2015 Cattleya S.r.l. – La Chauve Souris
今作『暗黒街』は2011年11月当時、シルヴィオ・ベルルスコーニ首相の未成年者売春を始めとする、数々のスキャンダルに追われ辞職した政治的な混乱を背景にした作品です。

それらを舞台に描き込まれた骨太な物語の説得力、それでいて型破りなスケール感は、“ネオレアリズモ・ノワール”とでも呼ぶべき、暴力と過激な性描写で描かれた裏社会の闇を観客に見せつけます

また、描かれるストーリー性にリアリティさを結実させたのは、何と言っても実力派俳優であるピエルフランチェスコ・ファヴィーノ

御年48歳のピエルフランチェスコ!走る、走る、走る!


© 2015 Cattleya S.r.l. – La Chauve Souris

彼のようにイタリア映画のみならず、海外映画に出演する俳優を中心に多彩なキャストによるエモーショナルな演技と、多様なキャラクター設定で描くことで、国内外の新たな映画ファンを魅了させ、多くの人たちを熱狂させたのがこの作品です。

その結果、ついには今作『暗黒街』は、Netflixで全世界配信向けドラマシリーズとしてリメイクが決定

さらには、演出の手腕を買われたステファノ・ソッリマ監督は、『ブレードランナー2019』や『メッセージ』で知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の大ヒットをした代表作『ボーダーライン』の続編の監督に大抜擢

アメリカとメキシコの国境地帯で繰り広げられる薬物戦争の現実をリアルに描く続編『Soldado(原題)』でハリウッドに進出を果たします。


© 2015 Cattleya S.r.l. – La Chauve Souris

ここまで映画ファンを熱狂させる裏社会の闇の真相を、リアルなまでに描いた作品はかつて存在したことはなく、イタリア映画界最高の栄誉であるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で5部門にノミネートは納得といえるでしょう。

裏を返せばこれだけ評価の高い作品が惜しくも受賞は逃したのは、今作『暗黒街』がそれほどまでに魅惑的なまでに闇社会マフィアの実像に迫ったからかもしれません。

新たなイタリア映画が見せる、“ネオレアリズモ・ノワール”に注目です!

4.俳優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノのプロフィール

ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(Pierfrancesco Favino)は、1969年8月24日にローマ生まれのイタリア俳優。

ローマの国立演劇アカデミー(シルヴィオ・ダミコ)卒業。

1991年にテレビ『個人的な問題(原題 Una questione privata)』にて俳優デビュー。

1995年に映画『ボクサー(原題 Pugili)』でスクリーンデビューを果たします。

リバノ役を軽妙に演じた『野良犬たちの掟』(2005)

2005年に『野良犬たちの掟(原題 Romanzo criminale)』にてリバノ役を見事に演じダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を受賞

2006年にはジュゼッペ・トルナトーレ監督の『題名のない子守唄』にて、ドナート・アダケル役で出演。

また同年にはハリウッド映画『ナイトミュージアム』でクリストファー・コロンブス役を演じています。

題名のない子守唄』(2006)

2008年に『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』にはグローゼル役で出演。

さらには、スパイク・リー監督の『セントアンナの奇跡』ではペッピ・“ザ・グレート・バタフライ”・グロッタ役で出演しています。

セントアンナの奇跡』(2008)

2009年にダヴィンチ・コードの続編となるトム・ハンクスと共演した『天使と悪魔』ではオリヴェッティ役で出演。

ご存知の続編!『天使と悪魔』(2009)

2010年にシルヴィオ・ソルディニ監督の『30日の不倫』にて、結婚生活に不満を抱き恋に走るドメニコ役を演じています。

結婚生活に不満を抱く夫役を演じた『30日の不倫』

2012年に『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』では、重要な役柄のジョゼッペ・ピネッリ役で出演。

ピエルフランチェスコ・ファヴィーノの熱演は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とナストロ・ダルジェント賞を受賞することになります。

鉄道員のアナキスト役を好演!『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』

そのほかにも、2013年の『ワールド・ウォーZ』ではWHOの男性研究員。

同年の『ラッシュ/プライドと友情』にはクレイ・レガツォーニ役で出演しています。

今回ご紹介したことで、「ああ、観たことあった!」とか、思い出していただけたでしょうか。

イタリアのみならず、国内外で活躍する知る人ぞ知る実力派俳優。

それが、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノなのです!

スポンサーリンク

まとめ


© 2015 Cattleya S.r.l. – La Chauve Souris

『暗黒街』は、特集上映「ワールド・エクストリーム・シネマ2017」内の目玉のひとつとして上映いたします。

特集上映の開催日程は、東京にあるヒューマントラストシネマ渋谷では10月14日(土)~11月3日(金)の内で上映。

大阪にあるシネ・リーブル梅田では11月4日(土)~11月17日(金)の内での上映です。

若者たちに負けじと俳優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノのいぶし銀の熱い演技に注目です!

ぜひ、お見逃しなく!


© 2015 Cattleya S.r.l. – La Chauve Souris

関連記事

アクション映画

映画『SPL 狼たちの処刑台』あらすじとキャスト。上映館情報紹介も

『SPL 狼たちの処刑台』は9月1日(土)より、シネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国ロードショー!! 「イップマン」シリーズで知られるウィルソン・イップがメガホンを取り、カンフースターのサモ・ハン …

アクション映画

映画『TAXi4』あらすじとネタバレ感想。タクシー4はリュック・ベッソンのカーアクション、シリーズ締めくくりかも。

「TAXi」シリーズ第4弾。凶悪犯を追いかけて、爆走タクシーがモナコを走る リュック・ベッソンが脚本・製作を手掛けるカーアクションのシリーズ第4弾『TAXi4』。演出は前作に続き『WASABI』のジェ …

アクション映画

映画『デッドヒート(2020)』ネタバレ感想と結末までのあらすじ。クライムアクションにバルキルマーとルークゴスが挑む!

強盗犯と保安官の激しい銃撃戦のクライムアクション映画『デッドヒート』 2020年10月2日に公開された映画『デッドヒート』は、麻薬組織の資金を狙う強奪犯と、犯人を逮捕すべく追う保安官が激しい銃撃戦を繰 …

アクション映画

映画『Dinerダイナー』ネタバレ感想。ラスト結末のあらすじに見えた蜷川幸雄への盛大なる鎮魂歌!

映画『Diner ダイナー』は2019年7月5日公開。 「登場人物全員が殺し屋」という衝撃的な宣伝コピーにより、注目度を高めた映画『Diner ダイナー』。 平山夢明の小説『ダイナー』を原作としながら …

アクション映画

映画『パーカー』ネタバレあらすじ結末と感想評価。最後の原作者に捧げた意味とジェイソン・ステイサムの演技が魅了する

リチャード・スタークの犯罪小説を実写映画化したクライムアクション! テイラー・ハックフォードが製作・監督を務めた、2013年製作のアメリカのPG12指定のクライムアクション映画『PARKER/パーカー …

U-NEXT
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
山田あゆみの『あしたも映画日和』
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学