船頭は今日も、様々な人たちの喜びと悲しみ、生と死を乗せて舟を漕ぐ。
オダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』が2019年9月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開されます。
公開に先立ちまして、予告編映像と、第二弾ポスタービジュアルが解禁されましたのでご紹介致します。
映画『ある船頭の話』予告編映像
このたび解禁された予告編では、村と町をつなぐ渡し舟の船頭・トイチとその客人たちが、橋の建設と突然現れた少女によって、少しずつ変わっていく様子が映し出されています。
世界的撮影監督クリストファー・ドイルによって切り取られた美しい日本の原風景。
トイチが様々な客人のよもやま話に耳を傾けながら河の渡しをする様子は、舟の上で起こるドラマを期待させます。
橋の完成が近づき、“役に立たないものはみんな無くなっていく”という会話は、日々めまぐるしく進化していく現代で何か大切なものを失っていないかと考えさせられる言葉です。
そして渡し舟を漕ぐようにゆったりと流れていく映像から一転、突然現れた少女、聞こえてくる“一家皆殺し”の話、凶器を持った男…。
次第に不穏な空気が漂い始めます。
美しい映像に魅せられながらも、この村に、そして時代に取り残された船頭・トイチに、何かが起こることを予感させる予告編です。
映画『ある船頭の話』の作品情報
【日本公開】
2019年(日本映画)
【脚本・監督】
オダギリジョー
【撮影監督】
クリストファー・ドイル
【音楽】
ティグラン・ハマシアン
【衣装デザイン】
ワダエミ
【キャスト】
柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功、くっきー、河本準一
【作品概要】
俳優として海外でも精力的に活動してきた俳優のオダギリジョーの長編初監督作品で、超豪華な国際派スタッフが集結。
撮影監督は『ブエノスアイレス』(1997)『恋する惑星』(1994)などで知られるクリストファー・ドイル、衣装デザインには黒澤明監督作『乱』(1985)で米アカデミー賞®を受賞したワダエミ。
そして世界を舞台に活躍するアルメニア出身のジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦しました。
主人公の船頭トイチ役に日本を代表する名優、柄本明。主演としては2008年公開『石内尋常高等小学校 花は散れども』(新藤兼人監督)以来、11年振り。
そして人懐っこい笑顔でトイチのもとに遊びに来る村人・源三役には、映画・テレビ・舞台と出演作が目白押し、映画『銃』(2018)での演技も印象深い、若手実力派・村上虹郎です。
ヒロイン役には『望郷』(2017)の川島鈴遥を抜擢。
8月から開催される第 76 回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門での正式出品が決定しています。
映画『ある船頭の話』のあらすじ
近代産業化とともに橋の建設が進む山あいの村。
川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていました。
そんな折、トイチの前に現れた一人の少女。
何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めたことで、トイチの人生は大きく狂い始め…。
まとめ
舟を漕ぐようにゆったりと流れていく映像から一転、突然現れた少女と一家皆殺しの噂が流れ始め、不穏な空気が漂う予告映像。
オダギリ監督が長年温めてきたオリジナル脚本を自身で映像化した本作は、監督の世界観が静かに強く訴えかけてきます。
また、撮影監督クリストファー・ドイルが映し出す、“日本”の景色からも目が離せませんね。
映画『ある船頭の話』は2019年9月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショーです。