ヴェネチア映画祭出品作にまさか過ぎる追加キャスト!
文明の波がひたひたと押し寄せ、新しいものが古いものに取って代わろうとしている山奥の村を舞台に、「本当に人間らしい生き方とは何か」を世に問う問題作が完成しました。
オダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』が2019年9月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開となります。
このたび、お笑いコンビ・野性爆弾のくっきーと、同じくお笑いコンビの次長課長の河本準一が本作に出演していることが明らかになりました。
また、現代ジャズシーンの最先端を行く、孤高のピアニストティグラン・ハマシアンが奏でる劇中音楽を収録した、本作のオリジナルサウンドトラックが9月13日(金)発売されます。
どちらもあわせてお伝えしていきます。
一癖も二癖もある客人を熱演した芸人たち
お笑いコンビ・野性爆弾のくっきーと、同じくお笑いコンビの次長課長の河本準一が出演していることが明らかになった本作。
くっきーは、軽快に楽器を鳴らしながら祭りに向かう楽団員を演じます。派手な衣装を身にまとい、立派な口髭をたくわえた装いから、強烈な個性を持ったキャラクターであることが想像できますね。
河本は、オダギリが以前に監督した中編映画『さくらな人たち』(2009)で主演を務めており、本作では橋の建設に携わる建設作業員を演じました。
オダギリ監督による期間限定の映画公式Instagramでは「河本くんは幼馴染でもあり、前監督作『さくらな人たち』の主演でもあり。くっきーさんは、今一番興味のある顔であり。」と投稿された通り、この意外性に溢れたふたりの個性が、世界三大映画祭であるヴェネチア国際映画祭正式出品となった『ある船頭の話』でどのように描かれているのか、期待は募るばかりです。
オリジナルサウンドトラック情報
画像:レコーディング中のオダギリ監督とハマシアン
現代ジャズシーンの最先端を行く、ティグラン・ハマシアンが手掛けた映画『ある船頭の話』劇中音楽を収録したオリジナルサウンドトラック「They Say Nothing Stays the Same」が9月13日(金)に発売することが決定しました。
本作には、映画のオープニングで流れる「The River」や、物語全体を通して軸となるメロディ「The Boatman(Prelude/Interlude/Postlude)」などを収録。
その他、サウンドトラック用に再編集した、映画では使用されていないエレクトロニカな楽曲も含まれています。
ジャケットには、映画で船頭のトイチを演じた柄本明と少女役の川島鈴遥のどこか距離感のある後ろ姿が写し出されるそう。
オダギリジョー監督から直々にオファーされ、脚本に深い感銘を受け、自身初となる映画音楽を担当したハマシアン。
今回のアルバムについてハマシアンは「この映画のための音楽制作の過程と、その一瞬一瞬は、どれも忘れられないものでした。僕にとって、とても創造的な制作で、またジョーさんとの共同作業も素晴らしい体験でした。」とコメントを寄せています。
「They Say Nothing Stays the Same」は9月13日(金)よりCD・LPにて新宿武蔵野館ほか一部映画館で先行販売を予定しています。
映画『ある船頭の話』の作品情報
【日本公開】
2019年(日本映画)
【脚本・監督】
オダギリジョー
【撮影監督】
クリストファー・ドイル
【音楽】
ティグラン・ハマシアン
【衣装デザイン】
ワダエミ
【キャスト】
柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功、くっきー、河本準一
【作品概要】
俳優として海外でも精力的に活動してきた俳優のオダギリジョーの長編初監督作品で、超豪華な国際派スタッフが集結。
撮影監督は『ブエノスアイレス』(1997)『恋する惑星』(1994)などで知られるクリストファー・ドイル、衣装デザインには黒澤明監督作『乱』(1985)で米アカデミー賞®を受賞したワダエミ。
そして世界を舞台に活躍するアルメニア出身のジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦しました。
主人公の船頭トイチ役に日本を代表する名優、柄本明。主演としては2008年公開『石内尋常高等小学校 花は散れども』(新藤兼人監督)以来、11年振り。
そして人懐っこい笑顔でトイチのもとに遊びに来る村人・源三役には、映画・テレビ・舞台と出演作が目白押し、映画『銃』(2018)での演技も印象深い、若手実力派・村上虹郎です。
ヒロイン役には『望郷』(2017)の川島鈴遥を抜擢。
8月から開催される第 76 回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門での正式出品が決定しています。
映画『ある船頭の話』のあらすじ
近代産業化とともに橋の建設が進む山あいの村。
川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていました。
そんな折、トイチの前に現れた一人の少女。
何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めたことで、トイチの人生は大きく狂い始め…。
まとめ
オダギリジョー監督が「幼馴染と、今一番興味のある顔」と語った河本準一とくっきーの出演。彼らの演技が本作のアクセントとなり、物語の濃淡を鮮やかに彩ります。
また、ティグラン・ハマシアンが奏でる劇中音楽を収録した、『ある船頭の話』オリジナルサウンドトラックも9月13日(金)より新宿武蔵野館ほか一部映画館で先行販売を予定しているとのことで、より作品世界への没入感を与えてくれるはずです。
映画『ある船頭の話』は2019年9月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー。