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『時計館の殺人』ドラマ原作ネタバレあらすじ感想と結末評価レビュー。Hulu実写化でキャスト青木崇高×奥智哉ら続投の《館》シリーズ第2弾

  • Writer :
  • 星野しげみ

綾辻行人の小説『時計館の殺人』が実写映像化決定!

綾辻行人氏の小説『時計館の殺人』が、Huluオリジナル作品「館」シリーズ第2弾として実写映像化されます。


(C)綾辻行人/講談社(C)HJホールディングス・NTV

「館」シリーズの記念すべき第1作『十角館の殺人』同様に、奥智哉と青木崇高がキャスト続投。2026年2月にHuluで独占配信されます。

配信公開に先駆けて、小説『時計館の殺人』をネタバレありでご紹介します。

小説『時計館の殺人』の主な登場人物

【江南孝明】
稀譚社が発行する雑誌『CHAOS』の編集者。

【鹿谷門実】
駆け出しの推理作家。

【古峨倫典】
故人。「時計館」の先代当主で古峨精計社の前会長。

【古峨永遠】
故人。倫典の娘で若くして死亡する。

【古峨由季弥】
倫典が引き取って育てている従弟の息子。「時計館」の現当主。

【伊波紗世子】
「時計館」の元使用人で現在の管理責任者。

【瓜生民佐男】
W**大学超常現象研究会の会長。

小説『時計館の殺人』のあらすじとネタバレ


(C)綾辻行人/講談社(C)HJホールディングス・NTV

稀譚社の新米編集者・江南孝明は、三年前の角島の「十角館」の事件で知り合った駆け出しの推理作家・鹿谷門実こと島田潔の元を訪れます。

そこで江南は担当しているオカルト雑誌『CHAOS』の取材のために、2人と因縁がある中村青司の建築した通称「時計館」に行くことを伝えますが、鹿谷は事情があって遅れて「時計館」に行くことになりました。

鎌倉にあるその建物はもともとは古峨倫典という人の持ち物だったそうですが、9年前に彼が死んだ前後からやたらと建物に関係した人が死んでいます。

最も有名なのが、館には108個の時計コレクションがあり、大きな時計塔まで立っているその屋敷で死んだ一人の少女のこと。やがて少女の幽霊が屋敷から出てきて付近の森を徘徊するという噂が立ち始めました。

現在の屋敷の当主は古峨由季弥という若者で、倫典の従弟の息子ということでした。しかし、実際の屋敷内の管理などは、今は故人である使用人の妻・伊波紗世子という女性が務めているそうです。

江南と鹿谷の目的は三日間泊まり込みで、館に棲むという少女の亡霊と降霊会をすることでした。

取材チームには、鹿谷の近所に住む霊能者・光明寺美琴をはじめ、雑誌の副編集の小早川茂郎、カメラマンの内海篤志、W**大学のミステリー研究会の学生たちも何人か加わるということでした。

7月30日の午後、メンバーたちは時計館に集合します。ミステリー研究会の学生は、会長の瓜生民佐男、会員の樫早紀子、河原崎潤一、新見こずえ、渡辺涼介、福西涼太でした。

参加者一同は広い部屋に集まって、伊波紗世子から屋敷にまつわる話を聞きます。

屋敷の当主倫典には美しい妻時代がいましたが、若くして亡くなります。その妻そっくりの愛娘永遠は不治の病にかかり、長くは生きられないだろうということでした。

ですが、永遠は16歳での結婚を夢みて屋敷内の閉じ込められるような療養生活していました。

今から10年前、永遠が14歳の時、近くの森へ出かけていき、そこで出会った子供たち4人に屋敷まで送ってもらったことがありました。

そこで何があったのかわかりませんが、永遠はその後しばらくして自殺したと言うのです。

森の中で出会った子供たちというのは、当時小学生だった瓜生民佐男、樫早紀子、河原崎潤一、福西涼太だったとわかりました。

彼らは通っていた塾の強化合宿でこの地を訪れていたと言い、確かに森の中で美しい少女に会ったことは覚えていたのですが、そこで何があったのか、記憶は定かではありません。

メンバーがそろった30日の夜があけ、31日になりました。その日の午後、霊媒師の光明寺美琴が血痕を残して行方不明になりました。

みなで美琴を捜しますが見つかりません。そのうちに22時を回りましたので、その日は解散となりました。

ですが、日付が変わった8月1日の深夜。各自与えられた部屋にいた早紀子と渡辺涼介がそれぞれ何者かに襲われ、頭部をコレクションの重い時計で殴られて殺されているのが発見されました。

早紀子と渡辺涼介の死体の第一発見者は、こずえでした。夜中に部屋を出たこずえは、お面を被り自分たちと同じ黒い憑依服を来た人物を見ました。

美琴がつけていた香水の匂いもしたため、その人物は美琴ではないかと思われたのですが証拠がなく、江南たちは犯人捜しを始めます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには小説『時計館の殺人』ネタバレ・結末の記載がございます。小説『時計館の殺人』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)綾辻行人/講談社(C)HJホールディングス・NTV

8月1日の午後には、同じような手口でカメラマンの内海が殺され、河原崎も殺されました。

捜査を続ける江南たちは、永遠が森から帰ってきたときに「そんなこと信じられない」と言っていたことを聞き出しました。そしてその後、森に掘られた落とし穴に堕ちて助けられたけれども、その日の夜に自殺したということも。

永遠の父・倫典は落とし穴を掘ったのは、森で永遠が出会った子供たちだと思い、永遠を自殺に追い込んだのも彼らだと思って、恨んでいたこともわかりました。

そしてそんな恨みを持ったまま倫典は死に、永遠の世話をしていた看護人の寺井明江も死にます。

寺井明江の妹寺井光江が、霊媒師の光明寺美琴だったという驚愕の事実も明らかになりました。

使用人・伊波紗世子の一人娘今日子はやはり落とし穴に落ちてその時の傷が原因で破傷風で亡くなっていました。

時計館で育てられていた少年・古峨由季弥は、永遠を崇拝していましたので、永遠が亡くなってからは、精神を病んでいます。不眠を訴える彼のために、紗世子が睡眠薬を常備飲ませていました。

永遠の死に何かこの屋敷の秘密めいたものを感じた江南たち。重厚な時計を凶器に使ってのむごたらしい殺し方に、復讐の意図を感じます。

次第に謎が解け始めた8月2日深夜零時。寝室にこもっていたはずのこずえがいなくなりました。そして午前2時過ぎには、恐怖で錯乱に近い状況になった小早川が犯人によってむごたらしく殴り殺されました。

瓜生はこずえを探しながら、永遠の部屋であった「振子の部屋」へ行き、そこで犯人から殺されてしまいます。

江南もこずえを捜して「振子の部屋」へ行き、瓜生の死体を発見します。その後、仮面を被った犯人に襲われて気を失い、洗面所へ閉じ込められました。

意識が戻った江南を助け出したのは、遅れて時計館に到着した鹿谷でした。鹿谷は、玄関の床に血の跡がついているのを見つけた使用人が連絡をくれ、その血が「振子の部屋」のある建物に続いていたので紗世子に鍵をあけてもらって中へ入ったと言いました。

江南と鹿谷はその後「振子の部屋」にあった隠し扉を発見し、扉の向こうの階段をつたっていきました。

辿り着いた納骨堂には、棺桶が3つ。倫典と妻の時代、そして永遠の骨壺が入っているものと思われたのですが、中には、新見こずえ、光明寺美琴、倫典が目をかけていたという霊媒師の野乃宮泰斉の死体が入っていました。

その時、裏庭で倒れている福西が発見され、まだ生きているようでしたので、すぐに病院へ搬送されました。

すべての事件は、由季弥が犯人ではと江南たちが思い始めたとき、由季弥が飛び降り自殺を図り、死んでしまいました。

これで一件落着かと思われたのですが、鹿谷はどうもしっくりしません。病院で意識を取り戻した福西からの話も聞き出し、事件の真相をさぐります。

福西は紗世子に由季弥の部屋に行くように言われ、そこで紗世子突き落とされたと言いました。その時由季弥は眠っていたと証言します。

そして永遠が落とし穴に落ちたという事実はなく、落ちたのは紗世子の娘今日子だったのです。

娘が小学生が作った落とし穴で命をおとすことになった紗世子は、彼らへの復讐を企てたと考えられたのですが、実際に紗世子が憎んだのは、穴に落ちている今日子を発見しながら知らないふりをした由季弥でした。だから由季弥が犯人であるかのように企てたのです。

紗世子の犯行を隠してくれたのは、アリバイでしたが、それは、時計館の中の時間の流れが外の世界と違っていたからできたのでした。

時計館の中の時計はすべて、普通の時計の1.2倍の速度で動いていました。倫典が建築家の中村に時計館を作らせたときに、そういう造りにしたのです。

それはすべて永遠のため。病に冒された娘は、普通の時間の流れでは16歳の誕生日まで生きられません。そこで倫典は、普通の時間よりも早い時間の流れを作り、そこでならば、永遠は16歳の誕生日に花嫁になるという夢を叶えられると考えたのです。

こうして15年前の8月5日、永遠の10歳の誕生日を始点として、時計館の時計たちは独自の時を刻み始めたのです。ここでは、10カ月で1年が過ぎる計算です。

何も知らない永遠に、時間が屋敷内と外では違っていることを気付かせないよう、さまざまな工夫がされました。もちろん、屋敷内に住んでいた人や使用人にもこの秘密は護ってもらわねばなりません。

こんな苦労をして永遠を護って来たのに、永遠が森で子供たちと出会ったとき、彼らとの会話で永遠は外の世界の時の流れと時計館との違いを知ってしまったのです。

なぜみんなで自分を騙そうとしているのか。一生懸命に考えた永遠は、自分が長く生きられないからに違いないと思い、絶望して自らの命を絶ったのでした。

鹿谷は紗世子と話し、すべての謎を解き明かしました。その時、時計塔が崩れ始め、おちてきた大時計の針で紗世子は胸を刺されて死んでしまいました。

時計塔は破壊しました。時計館に流れ続けた偽りの時間は果て、悪夢は真の終焉を迎えました。

小説『時計館の殺人』の感想と評価

本作は、2019年に日本ミステリー文学大賞を受賞した、綾辻行人の代表作である「館」シリーズの一つです。

これまでに『十角館の殺人』から『奇面館の殺人』まで、9作の長編が発表されており、シリーズの全世界累計発行部数は750万部を突破しています。

そのなかから、映像化第2弾作品として選ばれた小説『時計館の殺人』は、上下巻に分かれる大長編作で、第45回日本推理作家協会賞を受賞。

謎解きまでのハラハラドキドキは、ミステリーならではの醍醐味で、娘への歪んだ親の愛情が生み出した狂った時の流れでおこる連続殺人の恐怖に震えます。

立派な時計塔の建造物が建てられた理由、時計館の主人の娘の謎の死、時計館で暮らす人々に襲い掛かる死の連鎖と息つく間もなくストーリーが展開し、そこに張り巡らされた精巧な伏線と繊細な心理描写が読者を魅了することでしょう。

ドラマ『時計館の殺人』の見どころ


(C)綾辻行人/講談社(C)HJホールディングス・NTV

2024年3月に「館」シリーズ第1作として映像化された『十角館の殺人』で、江南孝明を演じた奥智哉と鹿谷門実役の青木崇高が役柄続投。

前作は巧妙な叙述トリックを全編に仕掛けながら、終幕近くのたった1行で真相を明らかにする劇的な手法を凝らした小説で、長年「映像化は不可能」といわれ続けてきた名著が映像化され大評判に……。ミステリー界に衝撃を与えました。

第2弾となる『時計館の殺人』では、時間の流れを変えるトリックが使われます。

こちらもまた誰もが想像もしなかったであろうトリックで、どのように表現されるのかと興味津々です。

それにしても、時計館の謎を取材すべく訪れた人々は、なぜ時計のトリックに気が付かないのでしょう。そこにも、巧妙な仕掛けがあり、ラストまで真相が闇のままになっています。

最大の見どころとなるこのトリックの映像化も楽しみですが、第一弾とおなじメンバーでされる事件の真相解明の演技も期待が高まります

ドラマ『時計館の殺人』の作品情報


(C)綾辻行人/講談社(C)HJホールディングス・NTV

【日本公開】
2026年(Hulu配信作品)

【原作】
『時計館の殺人』(著者・綾辻行人/講談社文庫より)

【監督】
内片輝

【脚本】
戸田山雅司

【音楽】
富貴晴美

【キャスト】
奥智哉、青木崇高

まとめ

作家・綾辻行人の傑作小説『時計館の殺人』を、ネタバレありでご紹介しました。

本作は、Huluオリジナル作品として実写映像化する「館」シリーズ第2弾として、2026年2月にHuluで独占配信されます。

上下巻の長編ミステリー小説のラストで明かされる全ての謎が、どのように映像化されるのか。とても楽しみです。



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