映画『運命屋』は2024年11月2日(土)より北海道・シアターキノにて先行公開、11月8日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
ロカビリー歌手、俳優、タレント、音楽プロデューサー、レーサーなど多彩な活躍を続けるミッキー・カーチスが主演を務める短編映画『運命屋』が2024年11月2日(土)より北海道・シアターキノにて先行公開、11月8日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開となります。
彼が80代の住処として選んだ地・北海道名寄市を舞台に描いた短編映画です。
ミッキー・カーチス演じる老主人公の前に寿命を伝える運命屋が現れる、ファンタジックなヒューマンドラマの魅力をご紹介します。
映画『運命屋』の作品情報
【公開】
2024年(日本映画)
【監督・脚本】
森田と純平
【キャスト】
ミッキー・カーチス、広山詞葉、伊原卓哉、菊池梨希、高平桃見、竹江維子、甲本雅裕、橋爪功
【作品概要】
ロカビリー歌手、俳優、タレント、音楽プロデューサー、レーサー、さらには落語家、画家など、日本エンターテイメント界に計り知れない影響を与えてきたミッキー・カーチスが主演を務める短編映画。彼の「芝居」と「歌」をおさめた一作です。
様々な国を移り住んできたミッキー・カーチスが、80代の住処として選んだ北海道・名寄市でオールロケを行いました。数多くの実写作品・アニメ作品を手がけてきた映像作家の森田と純平が監督・脚本を手がけています。
7日後に寿命を迎える主人公をミッキー・カーチス、彼に決断を促す運命屋を広山詞葉が演じます。
ミッキー自ら細野晴臣に主題歌作曲を、SUGIZOに劇伴を依頼。85歳にして、細野作曲の新曲を本作で披露しています。ミッキーが「80歳を過ぎてからできた親友」と語る橋爪功も出演。軽妙なアドリブ合戦で楽しませてくれます。
映画『運命屋』のあらすじ
人の寿命は運命によって決められていますが、運命屋と呼ばれる者により、ある取引が行われていました。
「運命屋」の女性イオリは、人の記憶と命を管理し、大切な人の思い出を消去する代わりに寿命を延ばす取引を重ねて来ました。
彼女は、7日後に寿命が迫った元ミュージシャンの男性・時雨奏と出会います。
大切な人の思い出と大切な歌で満たされた人生を送る彼は、そのまま寿命を全うするか、それとも思い出を消去して延命するかという最期の決断を迫られますが……。
映画『運命屋』の感想と評価
しみじみと心に染み入る温かな作品です。美しい名寄の風景に、この地を愛して移り住んだミッキー・カーチスの姿が溶け込みます。
7日後に寿命が尽きることを言い渡された主人公の時雨奏。突然現れた運命屋のイオリから寿命の宣告を受けても、時雨はまったく動じずにごく普通に対応します。年を重ねた彼にとって、命があることも尽きることも、ごく自然のことなのかもしれません。
時雨は今は亡き妻の思い出と共に生きていました。妻のために歌うコンサートに、妻の顔を描いた絵。妻への思いに満たされて幸せに生きる時雨の姿を見ていると、私達の胸も温かなもので満たされていきます。
最期の時。時雨は大切な人の記憶を手放して寿命を延ばす取引をするのでしょうか。それとも、このまま運命を受け入れて寿命を迎えるのでしょうか。そこが本作一番の見どころとなっています。
7日間のミッキー・カーチスのファッションからも目が離せません。大きな柄の入ったセーターや、美しい青色のシャツ、赤いベレー帽。さらりと個性的な衣服を着こなす様に「さすが」と思わずため息が出ます。彼が持つと、杖でさえもスタイリッシュでかっこいいのです。
ラストに流れるカーチスが歌う細野作曲の主題歌も素晴らしく、胸が熱くなります。カーチスの魅力があふれ出る一作です。
まとめ
美しい北海道の風景と、老ミュージシャンの亡き妻への尽きない愛情が胸を満たすヒューマンドラマ『運命屋』。
主演のミッキー・カーチスの優しく自然な演技に、彼の親友の橋爪功、彼が自らオファーした細野晴臣、SUGIZOの音楽などが作品を温かく彩ります。
映画『運命屋』は2024年11月2日(土)より北海道・シアターキノにて先行公開、11月8日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開です。