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Entry 2017/10/02
Update

『あゝ、荒野』無料視聴はU-NEXT。1話あらすじネタバレと感想も

  • Writer :
  • 山田苺

今最も熱い若手俳優・菅田将暉の主演作が、寺山修司・原作の映画化として上映されます。

さまざまな役柄を演じ、さまざまな規模の作品に登場する彼が今回演じるのはボクサー。

女性ファンが非常に多いイメージの彼ですが、実際にはインディペンデント映画にも精力に出演しているで、その演技力や存在感のすさまじさから、生粋の映画ファンも注目し始めています。

『あゝ、荒野』でもその存在感はしっかりと出ている上に、なんと前後編の長大作として描かれています。

さらに10/7の公開に先駆けて、動画配信サイト『U-NEXT』では全6話を毎週金曜日に配信。
配信版には劇場では未公開のシーンを盛り込んだ【完全版】となっています。

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1.映画『あゝ、荒野』【第1話】の作品情報

ああ荒野1
(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

【公開】
劇場版は2017年10/7より公開
配信版は9/29より配信

【監督】
岸善幸

【キャスト】
菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、高橋和也、今野杏南、山田裕貴、河井青葉、前原滉、萩原利久、小林且弥、川口覚、山本浩司、鈴木卓爾、山中崇、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア

【作品概要】
『二重生活』で初長編にして高い評価を得た、岸善幸監督の2作目。寺山修二、唯一の長編小説を2021年の新宿を舞台とし、独自の設定やストーリーを交えたトータル300分ほどの超大作。

ボクサーという青春モノを描きながら、愛憎渦巻くそれぞれの因果関係をも、岸監督独特のタッチで描いており、青春・スポ根ものには珍しい雰囲気を漂わせています。

『二重生活』同様、東京の雑踏、町並みすらも美しく描いており、前作のファンもストーリーは違えど、楽しめる要素が詰まっています。

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『あゝ、荒野【第1話】』を無料で見る

2.映画『あゝ、荒野』【第1話】のあらすじとネタバレ

ああ荒野2
(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

2021年、新宿歌舞伎町。ラーメン屋にふらりと現れた青年・新宿新次は、職業訓練校で貰った給料で注文をします。

すると突然近くで爆発が起き、店の前を大勢の人が逃げていきます。

同じラーメン屋にいた客も、食べようとしていたラーメンをそっちのけて逃げ出しますが、新次は客が置いていったラーメンをのん気にすするのでした。

一方、床屋で働くバリカンこと二木建二は、非常におとなしい正確で、客に話しかけられても“どもって”しまう吃音と対人赤面症をもつ青年です。

バリカンは店長に、外でティッシュ配りをしてくるように頼まれます。

町ではある女性が男性とホテルに入って、金を奪って逃げてきます。美人局をする女性は男性からまんまと逃れると、飄々とホテルを去っていきます。

新次は喫茶店で、昔の同僚とも見える青年から大金を渡されます。

新次は最初自分に対する働きっぷりの報酬かと思いましたが、青年は自分が会社を立ち上げるので、それにあたり新次と縁を切るための手切れ金を渡したのでした。

その態度に怒り狂う新次は、金を受け取らずに暴れて去って行きます。

すると青年は新次とは因縁の関係である、山田裕二の居場所を知っているといいます。

バリカンがティッシュ配りをしていると、隣で堀口こと片目が自身の経営するボクシングジムのチラシを、よその繁盛しているジムの目の前でビラ配りをしていました。

そこへ怒り狂った新次がジムに殴り込み、そのジムのホープとなっている祐二に喧嘩を仕掛けますが、一発で倒されてしまいます。

祐二もプロが素人を殴ったことで、コーチに酷く注意を受けます。

新次はよろよろと外に出たところを、バリカンに助けられ、その様子を見ていた片目が2人をジムに勧誘します。

金も職も無いと突っぱねる新次に、うちのジムなら合宿も職も用意できると豪語する片目ですが、新次は断り続けます。

バリカンも性格的にボクシングなど出来ないと思っていますが、片目は吃音も対人恐怖症も、ボクシングをすれば治ると明るく言います。

しかし新次もバリカンも、人には公にしにくい過去がありました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『あゝ、荒野【第1話】』ネタバレ・結末の記載がございます。『あゝ、荒野【第1話】』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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新次は以前、悪徳な勧誘を兄貴分の劉輝と行っている最中に、覆面の集団から奇襲を受けます。新次の対抗も虚しく目の前で袋叩きに会う劉輝ですが、殴りつける人の中に祐二の姿もありました。

その後劉輝は半身不随となってしまいます。

バリカンは韓国人の母と日本人の父のハーフで、幼い頃に母がいなくなったことで、父と2人日本に訪れます。

しかし父は働きもせず酒びたりの生活を今も続けており、おとなしいバリカンに容赦なく暴力を振るいます。

バリカンも、そんな父に何の抵抗も出来ない自分に憤りを感じていました。

新次は喫茶店に訪れると、町で美人局をしていたあの女性とふたたび再開します。

歳も近く話も少しだけあった2人は、直ぐにホテルで関係を持ちます。

新次は少年院に3年間収監していたことで、女性と関係を持つこと事態も久々のことでした。

女は芳子と名乗り、2人は何度も体を重ねます。

すると新次は、幼い頃母に捨てられた記憶を夢で見ます。彼は幼少期からいじめに会っていましたが、突如大暴れをして仕返しをします。

そんな彼をかばってくれたのが、今では因縁の男となった祐二でした。

翌朝、新次が灘を流しながら目覚めると、芳子は新次のなけなしの金を盗んでホテルを後にしていました。

今の自分を変えたいバリカンと、当ての無くなった新次は、片目のジムに訪れます。

新次は祐二に殴られた自分を解放してくれたバリカンを兄貴と呼ぶようになります。

3人しかいないジムで、早速新次と片目は手合わせをしますが、18年のブランクと片目の失明というハンデがある相手にも全く歯がたちません。

新次とバリカンは早速練習に励みますが、バリカンは昨日父親に受けた虐待で出来た傷が開いてしまいます。

そんなバリカンに親身になってくれた片目ですが、今までそんな扱いを受けたことが無かったバリカンは突然泣き出してしまいます。

一方、芳子が外で男を選んでいると、東日本大震災の救済を呼びかける団体がいるのを見つけます。

彼女自身も震災被災者で母親と共に受けた人物ですが、男と関係を持っては金を貰う母を、震災の記憶と共に思い出してしまいます。

新次とバリカンは過酷なトレーニングに励みながら、その最中でもそれぞれの才能や個性が見えてきて、ますます熱が入ります。

バリカンは今も床屋で働いていますが、新次は片目の知り合いが経営している老人ホームで働くことになります。

しかしそこは痴呆が進んだ老人しか入居していないので、新次は常に忍耐力を迫られる環境下で働くことになります。

バリカンも、ジムに寝泊りするために、必要なものだけを持って父には黙ってアパートを去ります。

共同生活をすることになった新次とバリカンの仲も深まって行き、今日もまた練習に2人は明け暮れのでした――。

第2話に続く

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3.映画『あゝ、荒野【第一話】』の感想と評価

ああ荒野3
(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

第1話目から芳子の過去が東日本の震災となっていたり、主要人物の過去の描き方などと、かなり原作を映画用にアレンジした脚本が印象的です。

原作ではどちらかというと、バリカンが主人公のようになっていましすが、映画では新次にフォーカスを当てているのも、原作との差別化を見て取れます。

また、『あゝ、荒野』が他の青春映画やスポ根と違うと感じたのは、彼らを取り巻く人間関係や暗い過去もそうですが、それをいっぺんに説明するのではなく、バランスよくストーリーの中に散らしている点です。

普通なら起承転結で描くところを、回想としてそれぞれの暗い過去を何度も分けて説明することで、彼らがボクシングに打ち込む理由や、徐々に明らかになってくる人間関係によってどんどん話に引き込まれていくようになっています。

300分ほどの長編でも、これならずっと同じテンションで見れる気がします。

個人的には、菅田君。魂のベッドシーンが何度かあるので、一部ファンはマストで見る必要性が備わっているように感じました。

岸監督は東京の景色と同じくらい濡れ場の撮り方が印象的なのを、菅田君の真っ白なおしりを見て不意に思い出しました。

まとめ

ああ荒野4
(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

第1話では2人の出会いを中心として描かれていました。

それぞれの暗い過去にも丁寧に触れていたので、それぞれがどういう結末を迎えるのかも見所だと感じました。

第2話ではどうやら、片目とは別に、でんでん演じる鬼コーチが登場することで、2人がよりボクシングに対して本気で取り組んでいる熱い姿や、芳子と新次の偶然の再会により、また別の関係が生まれそうです。

ちなみに配信版では劇場未公開シーンのほかに、エンドロールでは新次とバリカンの日常風景をとらえたオフショットも入っているので、菅田ファンだけでなく、ヤン・イクチュンファンにも嬉しい仕様になっていました。

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※紹介している情報は2017年10月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

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