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Entry 2024/05/27
Update

【7話ネタバレ】怪獣8号|感想考察とあらすじ評価解説。9号再襲来!伊春/レノは強敵に“防衛隊員としての意志”を問われる

  • Writer :
  • 谷川裕美子

謎の人型怪獣、出現。レノとカフカの戦いにしびれる第7話

怪獣が人々の生活をおびやかす世界で、謎の小型怪獣を飲み込んだことで「怪獣に変身する力」を身につけてしまった主人公の奮闘を描く、少年ジャンプ+の大人気ファンタジーアクション漫画をアニメ化した『怪獣8号』。

ド派手なアクションと笑いたっぷりのコミカルなドラマ展開から目が離せない本作。日比野カフカを福西勝也が演じるほか、瀬戸麻沙美、加藤渉らが声を担当しています。

テレビアニメ第7話「怪獣9号」では、レノと伊春が高い戦闘能力を持つ人型怪獣と遭遇。その怪獣は、試験会場に出現しキコルを攻撃したのと同一個体でした。

とんでもない強敵を相手に、激しい戦いを繰り広げるレノ。果たしてカフカは仲間を救えるのでしょうか。白熱の第7話の見どころを紹介します。

アニメ『怪獣8号』の作品情報

【放送】
2024年(日本アニメ)

【原作】
松元直也

【監督】
宮繁之、神谷友美

【シリーズ構成・脚本】
大河内一桜

【総作画監督・キャラクターデザイン】
西尾鉄也

【怪獣デザイン】
前田真宏

【音楽】
坂東祐大

【アニメーション制作】
Production I.G

【キャスト】
福西勝也、瀬戸麻沙美、加藤渉、ファイルーズあい、河西健吾、新祐樹、河本啓佑、武内駿輔、千本木彩花、玄田哲章、吉野裕行

【作品概要】
少年ジャンプ+の松元直也による大人気ファンタジーアクション漫画をテレビアニメ化。

多数の怪獣が人々の生活をおびやかす世界で、謎の小型怪獣を飲み込んでしまい怪獣8号に変身するようになった主人公・日比野カフカが、「日本防衛隊」へその能力を隠して入隊。仲間たちと共に怪獣討伐に奮闘する様を描きます。

監督は宮繁之と神谷友美、アニメーション制作はProduction I.Gが担当。主人公・カフカを福西勝也、カフカの幼なじみで防衛隊エリートの亜白ミナを瀬戸麻沙美、カフカとともに防衛隊員を目指す市川レノを加藤渉が演じます。

アニメ『怪獣8号』第7話のあらすじとネタバレ

相模原に出現した怪獣の討伐作戦中、怪獣解体業者の姿をした男と遭遇したレノたち。

レノたちを確認した男は突如攻撃を仕掛け、伊春が負傷。

男は、人型怪獣の姿へと変身。それは以前、入隊試験会場に現れて大混乱を巻き起こし、会敵したキコルを襲った怪獣と同一の個体でした。

通信も遮断され、孤立状態での戦闘を強いられるレノと伊春。

レノも足に攻撃を受けて負傷しますが、戦闘を経験したキコルから聞かされていた「怪獣の指先に予備動作がある」という情報のおかげで致命傷を免れました。

レノはこの場を離脱し、応援を呼ぶよう伊春に頼みます。

現状での勝ち目はないとわかりながらも、ひとりで果敢に立ち向かうレノ。それは仲間のために体を張り、少しでも時間を稼ぎたいという思いからでした。

しかし人型怪獣との圧倒的な力の差のもと、次第に追い詰められていきます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『怪獣8号』第7話ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『怪獣8号』第7話をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

一度はその場を離れた伊春でしたが、自分こそがレノを助けたいという思いから現場に戻り、窮地にあったレノを助けます。

怪獣が張った結界からの脱出は不可能だとわかり、ふたりは力を合わせて怪獣を倒そうと決心しました。渾身の力をこめて弾を撃ち込むレノ。

しかし人型怪獣は、他の怪獣の死骸を盾にしてその身を守っていました。怪獣は容赦なく攻撃を継続し、レノを吹き飛ばします。

一方、保科副隊長のもとには「レノと伊春と連絡がつかない」という報告が。キコルから「アイツが来てる」と教えられたカフカは、レノと伊春が危険に晒されていることに気づきます。

伊春はレノが、いつか隊長になる大きな器の男だと感じていました。しかし残弾もなくなり、力尽きてしまいます。「誰かレノを助けてくれ」と祈るばかりの伊春。

すると、人型怪獣の後ろで声がしました。

「死ぬのはてめぇだクソヤロー」……それは、「怪獣8号」へと変身したカフカでした。彼は人型怪獣を殴りつけ、その首を吹っ飛ばしました。

カフカは応援が遅れたことをレノに詫び、レノはカフカを変身させてしまったことに心を痛めます。対して、怪獣8号の正体がカフカだという事情を知らない伊春は、新たな人型怪獣の出現に愕然としていました。

人型怪獣に立ち向かうカフカでしたが、さっそく攻撃され傷を負います。

しかし、カフカの胸に芽生えたのは「こんなものを友の体に何発も撃ち込んだのか」という敵への怒りでした。カフカは恐ろしいスピードで攻撃を仕掛け、修復する間を与えないまま人型怪獣を打ち砕きました。

しかし、そこへ連絡を受けた斑鳩小隊が駆けつけ、怪獣8号の姿をしたカフカに銃を向けます。やがて保科副隊長にも、怪獣8号発見の報告が入りました。

一方、キコルはカフカがどこにいるのかと案じていました。

通信不能でバイタルも感知できない状況で、レノを探しに行くと言ったカフカ。「もし例の人型怪獣といるなら、怪獣へ変身した自分には感知できるはず」と考えたカフカは怪獣8号に変身し、この場を頼むとキコルに言い残し飛び立ったのです。

怪獣8号が小隊を前に攻撃の手を止めた隙に、人型怪獣は傷を修復。怪獣8号が盾になって隊員たちを守るのを見て、人型怪獣は「怪獣のクセに人間のようなことをすル奴だ」「また会おウ」と言い残し姿を消しました。

カフカも隊員たちの前から慌てて逃げ去ります。しかしその後、よりにもよって保科副隊長に見つかってしまいます。

保科から鋭い攻撃を仕掛けられ、その強さに呆然とするカフカ。保科は戦闘能力を92%まで解放し、「8号は僕が討伐する」と宣言しました。

アニメ『怪獣8号』第7話の感想と評価

入隊試験会場で、最強の新人隊員・キコルを襲い負傷させた人型怪獣が再び出現。偶然出くわしてしまったレノと伊春は、すさまじい戦いに身を投じることとなります

大きな見どころは、レノと伊春、レノとカフカとの間に芽生えた確かな絆と「戦士」としての自覚です。

突然強敵からの攻撃を受け、ふたりとも大きな傷を負ってしまいます。しかも、怪獣によって通信も遮断され、仲間たちに状況を伝えることもできません。

レノは致命傷を負った伊春を、助けを呼ばせるためにその場から逃がそうとします。彼は時間を稼ぐためだけにひとり怪獣に立ち向かおうと考えていました。

一度は現場を離れた伊春でしたが、彼に芽生えたのは「守られる側」ではなく「守る側」になりたいという強い思いでした。彼は戦闘の場に戻り、あわや殺されそうになっていたレノを助け出します。

しかし、おそろしく強い敵を前に、なすすべもないところまで追い詰められます。レノがいつか隊長になれるすごい男だと伊春は気づいていました。「死なせるわけにはいかない」と必死で立ち上がりますが、弾も尽きガクリとうなだれます。

自らも命の危機に晒されながら、伊春が望んだのはただひとつ「レノを助けてほしい」ということだけでした。

鬼でも悪魔でもなんだっていい」「俺の仲間(ダチ)を助けてくれ」と祈る伊春。伊春が「大切なダチだから助けてほしい」と心から願う姿にぐっときます。

そこに現れたのは、作中世界においては「鬼」「悪魔」とも形容されているであろう「怪獣」……怪獣8号へと変身したカフカでした。

自分の命よりも、カフカを変身させてしまったことに対して心を痛めるレノの姿にも感動させられます。そしてカフカも、「正体を隠さなくてはいけない」という保身をまったく考えず、ただひたすら仲間を守ることだけを思ってレノたちのもとに駆けつけました。

隊員の誰もが自分の命よりも仲間の命を第一に考えており、それは彼らが真の防衛隊員となった証でもありました。

好き放題に残酷な攻撃を仕掛けてきた人型怪獣を、一撃でたたきのめす怪獣8号の圧倒的な強さに、胸がスッと晴れます。

残念ながら別の隊員が駆けつけたことで、人型怪獣を逃してしまったカフカ。しかも、その後怪獣8号の姿のまま、保科副隊長に見つかってしまいます。

高度な戦闘能力を持つ保科を相手に、もう一戦交えなければならなくなったカフカは、果たしてどのような選択をするのでしょうか

まとめ

極限の戦闘状況の中で生まれた強い自覚と、仲間同士の絆が胸にしみるテレビアニメ第7話でした。

レノと伊春の命を救って安心したのも束の間、怪獣8号の姿のままで、カフカは保科副隊長に見つかってしまいます。中型怪獣との戦いには、絶対の自信を持つ保科。

保科を倒すわけにはいかないカフカですが、一戦交えるよりほかなさそうです。果たしてどのような結果を迎えるのでしょうか。次回乞うご期待です。





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