実在する連続殺人犯たちをモデルに描かれるサイコスリラー
この度、シッチェス・カタロニア映画祭やロッテルダム映画祭などで正式上映され話題を呼んだ映画「KAZN(原題/英題:THE EXECUTION)」が邦題を『殺人鬼の存在証明』として、2024年5月3日(金・祝)より日本公開が決定しました。
併せてポスタービジュアル、予告編も到着となりました。
映画『殺人鬼の存在証明』について
今作の監督・脚本を担当したラド・クヴァタニアは、リーボック、フォルクス・ワーゲン、Googleなどの有名ブランドとの仕事や、カニエ・ウェストなど有名アーティストのミュージックビデオ、短編映画の監督を経て、本作で長編監督デビューを飾りました。
今作を制作するにあたり、数々の連続殺人犯の事件を研究し、当時働いていた刑事や精神科医、犯罪学者にインタビューをしながら連続殺人鬼の人物像を組み立てていったと言います。
特に「赤い切り裂き魔」「ロストフの殺人鬼」の異名を持ち、1978年から1990年にかけて52人を殺害した容疑で逮捕された、旧ソビエト連邦史上最悪の殺人鬼とされていたアンドレイ・チカチーロには大きな影響を受けています。
生まれた年、生い立ち、殺人を犯していた期間、教員として働いていたこと、勃起不全、離婚歴あり、逮捕歴あり、刃物を使っての刺殺、などチカチーロと今作の犯人との共通点が数多くある点は興味深い。
更に、1985年にチカチーロの捜査指揮官に任命されたのはイッサ・コストエフ(今作での役名はイッサ・ダヴィドフ)という当時の検察庁の長官であり、当時は採用していなかった精神科医への捜査協力や、彼が指揮官に任命されてからの捜査経緯などは、本作でも詳しく描写されています。
『羊たちの沈黙』(1991)、『殺人の追憶』(2003)、『ゾディアック』(2007)など、実在の連続殺人犯を題材にした名作が多いなか、アンドレイ・チカチーロなどソビエト連邦時代の実際の殺人事件を基に描く新たなるサイコスリラーの傑作として、ロシアから誕生しました。
映画『殺人鬼の存在証明』の作品情報
【日本公開】
2024年(ロシア映画)
【英題】
THE EXECUTION
【監督・脚本】
ラド・クヴァタニア
【キャスト】
ニコ・タヴァゼ、ダニール・スピヴァコフスキ、ユリヤ・スニギル、エフゲニー・トゥカチュク
映画『殺人鬼の存在証明』のあらすじ
1991年、負傷した女性が森の近くで保護される。女性の証言から、10年以上殺人を続けていた連続殺人犯の手口に酷似していることが明らかになり、既に1988年に捕まっていた犯人は誤認逮捕だったことが判明する。
新たな容疑者であるアンドレイ・ワリタ(ダニール・スピヴァコフスキ)を追い詰めた捜査責任者のイッサ(ニコ・タヴァゼ)は、尋問をする中でワリタがそれまでの連続殺人を犯した真犯人だと確信していくが、彼の口から驚愕の真実を聞かされることになる…。
まとめ
ロシアから誕生した新たなるサイコスリラー『殺人鬼の存在証明』は、ソビエト連邦時代の実在する連続殺人犯たちをモデルに描かれました。
36人を殺害した犯人は? 浮かんでは消える容疑者たち……。
そして、10年を越える捜査の行方は一体!?
ソ連史上、凶悪の連続殺人鬼の真相を、ぜひ、劇場でご覧ください。
『殺人鬼の存在証明』は、2024年5月3日(金・祝) より 新宿バルト9ほかにて全国ロードショー。