エッセイスト高山真の自伝的小説『エゴイスト』が映画に!
愛と毒のある切り口で数々のコラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説『エゴイスト』が2023年映画化されます。
『トイレのピエタ』(2015)『ハナレイ・ベイ』(2018)『Pure Japanese』(2021)などを手掛けた松永大司が監督を務めます。主人公の浩輔を演じるのは、『孤狼の血 LEVEL2』(2021)での怪演が評価され、のりにのっている俳優・鈴木亮平。
もう一人の主要キャスト龍太役は『騙し絵の牙』(2021)、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」など話題作への出演が続く宮沢氷魚が演じます。
本作情報とともに、鈴木亮平、宮沢氷魚、松永大司監督のコメント、場面写真も解禁となりました。
加えて、映画原作『エゴイスト』の文庫版も、2022年8月5日(金)発売予定!
映画『エゴイスト』について
原作は『羽生結弦は捧げていく』や、数々の名コラムを世に送り出してきたエッセイスト高山真の自伝的小説『エゴイスト』。
監督は『トイレのピエタ』(2015)『ハナレイ・ベイ』(2018)『Pure Japanese』(2021)などの松永大司。主人公・浩輔のライフスタイルの細部までリアルに描写しました。
浩輔は龍太との出会いによって鎧を脱ぎ捨て、誰かを心から愛する喜びを知っていきます。
その後大切な人との関係を断たれたとき、浩輔はこの愛のかたちは自己満足なのではないか、彼らを追い詰めていたのではないかと、自問自答を始めることになります。
愛とは自分を救うためのエゴなのでしょうか、それとも……?
前半の甘美な展開から一転、浩輔が自らに向ける根源的な問いが観る者の心を揺さぶります。
キャスト・監督からのコメント
鈴木亮平
「愛はエゴか、エゴが愛か」 これは私が昔から考え続けてきたテーマでした。原作小説を初めて読んだ時、著者も同じテーマに向き合ってきた方なのではないかと感じました。この映画が静かに、皆様の心の深い場所へ届きますように。
宮沢氷魚
「エゴイスト」という作品に出会い、僕は人間の本質、原点とはなんなのかを考えさせられました。愛とは一体なんなのか。無条件の愛など存在するのか。たくさん悩み、苦しみ、でも希望の光を目指してこの作品に挑みました。二人の人間の愛情と生き様をまるでドキュメンタリーのように描いた作品が完成しました。一人でも多くの人にこの作品が届くことを心より願っています。
松永大司監督
自身の監督デビュー作品である、友人を長年撮影したドキュメンタリー映画「ピュ〜ぴる」がジェンダーをテーマにしていた自分にとって、著者である高山真さんの想いが込められた原作を読んだ際、とても心動かされるものがありました。そしてその原作を鈴木亮平、宮沢氷魚らの人間味溢れる俳優たちと共に、力強い映画として完成させることができました。この作品がささやかでも誰かの生きる力になることを願います。
映画『エゴイスト』の作品情報
【日本公開】
2023年(日本映画)
【原作】
高山真『エゴイスト』(小学館刊)
【監督】
松永大司
【脚本】
松永大司、狗飼恭子
【音楽】
世武裕子
【キャスト】
鈴木亮平、宮沢氷魚
映画『エゴイスト』のあらすじ
14歳で母を失い、田舎町でありのままの自分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔。
今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っています。
そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太でした。
惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていきます。
亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものでした。
しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現しませんでした。
まとめ
映画『エゴイスト』の解禁となった場面写真では、ソファに横たわる龍太(宮沢氷魚)を浩輔(鈴木亮平)が優しく見つめています。
誰かを心から愛する喜びを知った浩輔の愛情あふれる姿を切り取った場面写真に、これからこの2人がどうなるのかと気になります。
そして、登場人物たちの心情に寄り添うドキュメンタリータッチで、リアリティあふれる映像が次々と……。
親密な時間の温度感や、愛するがゆえに生まれる葛藤を繊細に伝え、深くて静かな愛と赦しの物語が誕生しました。
映画『エゴイスト』は2023年映画化が決定しています。また、映画公開に先駆けて、原作『エゴイスト』の文庫版も、2022年8月5日(金)発売予定。
愛とエゴイズムの葛藤を描く新たな物語の続報が待たれます。