Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/10/29
Update

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』あらすじ/キャスト/公開日。実話の事件を基にしたロジャー・ミッシェル監督の長編遺作が日本に上陸!

  • Writer :
  • 星野しげみ

ロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きた実話の名画盗難事件が映画化に。

ロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きた、フランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件。

事件の犯人は、60 歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。彼はゴヤの絵画を“人質”に取り、イギリス政府に対して身代金を要求します。それは、名もなきタクシー運転手の人生を懸けた大勝負だったのです。


(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

イギリス中を巻き込んだ、笑いと涙溢れる感動の実話が、2021年9月に逝去したロジャー・ミッシェル監督の長編遺作『THE DUKE』として映画化され、この度、邦題を『ゴヤの名画と優しい泥棒』として、2022年2月25日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開することが決定しました。邦題・公開日が、初解禁情報です。

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』について

参考:『ゴヤの名画と優しい泥棒』公式ツイッター

本作は、実話のフランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件を映画化したものです。

タクシー運転手が起こした事件の真相は、約50年後に明かされます。イギリス中を巻き込んだ、笑いと涙溢れる感動実話を、『ノッティングヒルの恋人』(1999)のロジャー・ミッシェル監督が手掛けました。

主人公ケンプトンを演じたのは、ユーモアとウィットに溢れる演技を披露するジム・ブロードベント。『アイリス』(2001)でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、「ハリー・ポッター」シリーズや、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)、「パディントン」シリーズなど数多くの作品に出演するイギリスを代表する名優です。

妻役には、女優ヘレン・ミレン。『クィーン』(2006)でアカデミー賞やゴールデングローブ賞はじめ数々の賞で主演女優賞を受賞、近年も『黄金のアデーレ 名画の帰還』(2015)や「ワイルド・スピード」シリーズなどの作品にも出演。彼女の放つ圧倒的な存在感は、長年連れ添った夫婦のドラマに重厚感を持たせています。

さらに、『ダンケルク』(2017)でも好演しているフィオン・ホワイトヘッドが息子役を演じ、そのフレッシュな魅力も見逃せない作品です。

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』の作品情報

【日本公開】
2022年(イギリス映画)

【原題】
THE DUKE

【監督】
ロジャー・ミッシェル

【キャスト】
ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィオン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グード

映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』のあらすじ

世界中から年間600万人以上が来訪する美術館・ロンドン・ナショナル・ギャラリー。

13世紀後半から、20世紀初頭までの間の2300点以上の貴重なコレクションを揃え「英国の至宝」と称えられています。

1961年、そこでスペイン最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの「ウェリントン公爵」盗難事件が起こりました。

この美術館の長い歴史の中で唯一にして最大の事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。

彼はゴヤの絵画を人質に取り、イギリス政府に対して身代金を要求しました。

テレビが唯一の娯楽だった時代のことです。その身代金を寄付してイギリスの公共放送であるBBCの受信料を無料にすることで、孤独な高齢者たちの生活を助けようとしたのです。

しかし、事件にはもう一つの隠された真相がありました。約50年後に明かされる、イギリス中を巻き込んだ“優しい嘘”とはー?!

まとめ


(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

実話の名画盗難事件を基にした映画『THE DUKE』。邦題を『ゴヤの名画と優しい泥棒』として、2022年2月25日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開されます。

事件の犯人は、名も無き60歳のタクシー運転手。自分の人生をかけてまでして、イギリス政府に訴えかけたものとは何だったのでしょう。

一人の男性の人生をかけた‟優しい嘘”が、観る者すべての心を爽やかな気持ちに包み込んでくれる作品です。

監督を務めたのは、ロジャー・ミッシェル。今後の待機作に、エリザベス2世の素顔に迫ったドキュメンタリー『Elizabeth』(2022)が控えていますが、2021年9月に逝去し、本作が長編遺作となりました。

『恋とニュースのつくり方』(2011)、『私が愛した大統領』(2013)、『ウィークエンドはパリで』(2014)などに通ずるテンポの良い上質な作風は本作でも健在で、人と人との温かな触れ合いを描きだしています

関連記事

新作映画ニュース

映画『アマンダと僕』上映館は2019年6月公開シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次に決定

第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門でマジックランタン賞を受賞し、第31回東京国際映画祭東京グランプリ&最優秀脚本賞のW受賞に輝いた映画『AMANDA』(原題)。 日本公開に向けて邦題を『アマ …

新作映画ニュース

『異端の純愛』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。井口昇監督の‟マイノリティな3つの愛”のオムニバスが劇場公開!

井口昇監督のオムニバス作品の日本公開決定&メインビジュアル解禁! 『惡の華』(2019)『片腕マシンガール』(2008)などの衝撃的な青春像を描き続けてきた異才・井口昇監督が、自らプロデューサーを兼任 …

新作映画ニュース

オンライン映画館STAY HOME MINI-THEATERがオープン!斎藤工の監督作などプレミア先行上映

オンライン映画館が4月29日(水・祝)〜5月1日 (金)プレオープン決定。 新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を受けた外出自粛要請により、全国映画館の休館、映画祭のミニシアターをはじめ映画業界はじめ …

新作映画ニュース

シャーリズ・セロン映画『タリーと私の秘密の時間』。作品秘話と運命の出会い画像解禁

かつて夢見た〈未来〉とは違う〈今〉にため息をつく大人たちに、目の覚めるサプライズを贈る、ミステリアスな人生のリフレッシュ・ムービー。 映画『タリーと私の秘密の時間』は、8月17日(金)TOHOシネマズ …

新作映画ニュース

映画『五億円のじんせい』キャストの屋上に立つ女子高生・千春役は小林ひかり【演技力の評価とプロフィール】

ちょっとだけボクの話を聞いてくれませんか! 映画『五億円のじんせい』は、2019年7月20日(土)よりユーロスペースほかにて公開! オリジナル企画、出演者、ミュージシャンをオーディションで選出しながら …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学