ロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きた実話の名画盗難事件が映画化に。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きた、フランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件。
事件の犯人は、60 歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。彼はゴヤの絵画を“人質”に取り、イギリス政府に対して身代金を要求します。それは、名もなきタクシー運転手の人生を懸けた大勝負だったのです。
イギリス中を巻き込んだ、笑いと涙溢れる感動の実話が、2021年9月に逝去したロジャー・ミッシェル監督の長編遺作『THE DUKE』として映画化され、この度、邦題を『ゴヤの名画と優しい泥棒』として、2022年2月25日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開することが決定しました。邦題・公開日が、初解禁情報です。
映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』について
参考:『ゴヤの名画と優しい泥棒』公式ツイッター
ロジャー・ミッシェル監督長編遺作🎨
꧁『#ゴヤの名画と優しい泥棒』꧂
2022年2月25日 公開決定❗️🇬🇧英ナショナル・ギャラリーで起きたゴヤの名画盗難事件。それは、名もなき男の人生を懸けた大勝負だったー。
ジム・ブロードベント✖️ヘレン・ミレンで贈る感動実話🎬✨https://t.co/ucQHUkFRcB pic.twitter.com/58rBVMhTTv
— 映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』公式アカウント|2022年2月25日公開 (@goya_movie) October 29, 2021
本作は、実話のフランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件を映画化したものです。
タクシー運転手が起こした事件の真相は、約50年後に明かされます。イギリス中を巻き込んだ、笑いと涙溢れる感動実話を、『ノッティングヒルの恋人』(1999)のロジャー・ミッシェル監督が手掛けました。
主人公ケンプトンを演じたのは、ユーモアとウィットに溢れる演技を披露するジム・ブロードベント。『アイリス』(2001)でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、「ハリー・ポッター」シリーズや、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)、「パディントン」シリーズなど数多くの作品に出演するイギリスを代表する名優です。
妻役には、女優ヘレン・ミレン。『クィーン』(2006)でアカデミー賞やゴールデングローブ賞はじめ数々の賞で主演女優賞を受賞、近年も『黄金のアデーレ 名画の帰還』(2015)や「ワイルド・スピード」シリーズなどの作品にも出演。彼女の放つ圧倒的な存在感は、長年連れ添った夫婦のドラマに重厚感を持たせています。
さらに、『ダンケルク』(2017)でも好演しているフィオン・ホワイトヘッドが息子役を演じ、そのフレッシュな魅力も見逃せない作品です。
映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』の作品情報
【日本公開】
2022年(イギリス映画)
【原題】
THE DUKE
【監督】
ロジャー・ミッシェル
【キャスト】
ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィオン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グード
映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』のあらすじ
世界中から年間600万人以上が来訪する美術館・ロンドン・ナショナル・ギャラリー。
13世紀後半から、20世紀初頭までの間の2300点以上の貴重なコレクションを揃え「英国の至宝」と称えられています。
1961年、そこでスペイン最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの「ウェリントン公爵」盗難事件が起こりました。
この美術館の長い歴史の中で唯一にして最大の事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。
彼はゴヤの絵画を人質に取り、イギリス政府に対して身代金を要求しました。
テレビが唯一の娯楽だった時代のことです。その身代金を寄付してイギリスの公共放送であるBBCの受信料を無料にすることで、孤独な高齢者たちの生活を助けようとしたのです。
しかし、事件にはもう一つの隠された真相がありました。約50年後に明かされる、イギリス中を巻き込んだ“優しい嘘”とはー?!
まとめ
実話の名画盗難事件を基にした映画『THE DUKE』。邦題を『ゴヤの名画と優しい泥棒』として、2022年2月25日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開されます。
事件の犯人は、名も無き60歳のタクシー運転手。自分の人生をかけてまでして、イギリス政府に訴えかけたものとは何だったのでしょう。
一人の男性の人生をかけた‟優しい嘘”が、観る者すべての心を爽やかな気持ちに包み込んでくれる作品です。
監督を務めたのは、ロジャー・ミッシェル。今後の待機作に、エリザベス2世の素顔に迫ったドキュメンタリー『Elizabeth』(2022)が控えていますが、2021年9月に逝去し、本作が長編遺作となりました。
『恋とニュースのつくり方』(2011)、『私が愛した大統領』(2013)、『ウィークエンドはパリで』(2014)などに通ずるテンポの良い上質な作風は本作でも健在で、人と人との温かな触れ合いを描きだしています。