『黒い暴動♥︎』『サラバ静寂』『転がるビー玉』の宇賀那健一監督の新作短編映画。
映画『黒い暴動♥︎』『サラバ静寂』『転がるビー玉』の宇賀那健一監督が手掛けた新作短編映画『異物』(洋題:Extraneous Matter)の製作が決定しました。
短編映画『異物』は既に撮影は終え、2021年に劇場公開予定となっています。
主演は、映画初出演の小出薫と、注目俳優の田中俊介。
主演2人と宇賀那健一監督よりコメントが届きましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『異物』について
短編映画『異物』の主人公・カオル役を演じるのは、ワークショップから抜擢され、本作が映画初主演となる佇まいや表情が印象に残る女優、小出薫。
そして、カオルの彼氏・シュンスケ役を、『ミッドナイトスワン』(内田英治監督)や『恋するけだもの』(白石晃士監督)などの公開作品が控えており、作品によって様々な表情を見せている注目俳優の田中俊介が演じています。
今まで、若者たちの葛藤や心の叫びなどをテーマに、独特な感性でオリジナリティ溢れる映画を作ってきた宇賀那監督が、テイストをがらりと変えて撮った本作。
閉塞感漂う和室にやってくる異物を中心に、人間の本質に語りかけるような要素を盛り込んだ、新感覚のエロティック不条理コメディです。
宇賀那健一監督のプロフィール
宇賀那健一は、1984年4月20日生まれ、東京都出身。青山学院経営学部経営学科卒業。ブレス・チャベス所属の映画監督/脚本家/俳優です。
初監督した『発狂』がアメリカを中心とした数々の海外映画祭に入選。
続く3作品がいずれもカンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーにて上映され、第21回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭では宇賀那健一監督特集上映が行われました。
近年ではガングロギャルムービー『黒い暴動♡』が2016年に、娯楽が禁止された世界を描いた『サラバ静寂』が2018年、30歳を超えた童貞が魔法使いになるラブコメファンタジー『魔法少年☆ワイルドバージン』が2019年、NYLON JAPAN15周年記念映画『転がるビー玉』が2020年に公開されました。
『魔法少年☆ワイルドバージン』は世界三大ファンタスティック映画祭の一つである第38回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭に入選。
宇賀那健一監督のコメント
改めて『異物』を観返してみても、なんでこんな無茶苦茶な映画を撮ろうと思ったのかちっとも思い出せません笑。でも間違いなく僕がやりたいことが詰まっている(というかやりたいことしかやってない)大好きな作品に仕上がりました。小出薫と田中俊介を筆頭とした素敵なキャスト達が、エロと虚無と不条理と笑いとノイズテクノとタバコと“あいつ”にぐちゃぐちゃにされる姿が、間違って沢山の人に届きますように!
キャスト・小出薫のプロフィール
小出薫は、1985年10月8日生まれ、埼玉県出身。大学在学中に女優デビューしました。
以降、映画、ドラマ、CM、モデル、舞台など幅広く活動しています。
主な出演作品は『サラリーマンNEO劇場版(笑)』、『神様のカルテ2』など。2017年日本映画テレビプロデューサー協会主催のアクターズセミナー賞選定オーディションにて「アクターズセミナー賞」を受賞。
小出薫のコメント
誰しもが「それ」を持っていると思います。どこへ行こうと誰と会おうと何をしようと、どこまでいっても満たされない、心。それを突き抜けた先が天国か地獄かわからないけれど、もう以前の自分には戻れない。この小さな作品を面白がってもらえると嬉しいです。宇賀那組で創り上げた人間の剥き出しの想像力をお楽しみください。
キャスト・田中俊介のプロフィール
参考:シス・カンパニー公式ツイッター
【#田中俊介 掲載情報その2】本日(8/27)発売「BEST STAGE」に登場!#銀河鉄道の父 に向き合う現在の心境を中心にじっくりお話した単独インタビューです。あんな表情、こんな顔、、、、お楽しみに!(これは現場で撮影したカットで雑誌掲載とは別です。本番写真は誌面でどうぞ!) pic.twitter.com/MkCtT6gGSN
— シス・カンパニー 俳優部 (@sis_management) August 27, 2020
田中俊介は、1990年愛知県生まれ。映画、舞台、ドラマなどで活躍中です。
主な映画出演作に『ダブルミンツ』 (内田英治監督)、『ゼニガタ』(綾部真弥監督)、『恋のクレイジーロード』(白石晃士監督)、『デッドエンドの思い出』(チェ・ヒョンヨン監督)、など。
公開待機作に『タイトル、拒絶』(山田佳奈監督)、『恋するけだもの』(白石晃士監督)、『ミッドナイトスワン』(内田英治監督)などに出演しています。
田中俊介のコメント
米国で最も歴史のある Nashville Film Festival に入選したとのお知らせを聞き、喜びと同時に大変驚きました。そもそもこの作品は驚きの連続でした。脚本を読ませていただいた時に、え!と驚き、撮影現場でも、おおお!と驚かされていました。皆様にもいろんな意味で驚いてもらえる作品だと思います。そして、この映画を観て皆様が何を想いどのような気持ちになってくださるのか非常に楽しみです。と、コメントを提出しようとしていたところ、更に!24thLA Shorts International Film Festival にも入選したとの一報が!驚きが止まらない!!!
映画『異物』の作品情報
【日本公開】
2021年(日本映画)
【英題】
Extraneous Matter
【監督・脚本】
宇賀那健一
【キャスト】
小出薫、田中俊介、佐倉仁菜、春野恵、璃乃、藤あどね
映画『異物』のあらすじ
カオルは日々の生活に言い知れぬ閉塞感を感じていました。
彼氏のシュンスケはご飯を食べるためだけに家にやってきては「美味しい」とも言わずに帰っていきます。
出会い系アプリのアルバイトも、そこで働いている奴らも下らないことしか喋らず大嫌い。そんなある日、とあるものがカオルの家にやってきます…。
まとめ
この度、短編映画『異物』が、ナッシュビル映画祭に入選しました。
ナッシュビル映画祭は、米国で最も歴史がある映画祭の1つであり、アカデミー賞公認の映画祭です。
受賞した作品は本国アカデミー賞候補となります。2019年は『ジョジョ・ラビット』などの作品を発掘しました。
本作はその他にも、アカデミー賞公認映画祭の24th LA Shorts International Film Festival(第24回ロサンゼルス国際短編映画祭)に入選したことが発表されました。
そんな、国内外で注目を集める宇賀那健一監督が手掛けた新作短編映画『異物』は、2021年に劇場公開予定です。