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チョッとだけツウ好みな映画WEBマガジン【Cinemarche:シネマルシェ】
映画感想レビュー&考察サイト「Cinemarche(シネマルシェ)」で掲載している最新情報をまとめてご紹介!
☆今週末11月8日(金)9日(土)に劇場公開を迎える新作映画のオススメ情報。
★注目の映画人インタビューは、映画『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の平山秀幸監督に新作映画に込めた思いを語っていただきました。
☆プレゼント応募の掲載は、『ぼくと、彼と、』の劇場鑑賞券プレゼント、劇場版アニメ映画『HUMAN LOST 人間失格』のプレスシートプレゼント、『だれもが愛しいチャンピオン』の一般試写会の情報も。
☆Cinemarche編集部のつぶやきは「テレビと映画の境」についてなど、盛りだくさんの内容でお届けします。
CONTENTS
今週末【11月8日(金)公開】のおすすめ映画
『シネマ歌舞伎 女殺油地獄』(松竹)
シネマ歌舞伎『女殺油地獄』は2019年11月8日(金)より、東劇ほか全国ロードショー!
2018年7月に大阪松竹座で上演された、十代目松本幸四郎襲名記念作品『女殺油地獄』が早くも「シネマ歌舞伎」でスクリーンに登場。
松本幸四郎は「生で見るものが演劇であり、それはお客様の心に記憶としてのみ残る、儚いもの」と語りますが、『シネマ歌舞伎女殺油地獄』として蘇った本作を、「形に残る演劇であり、映画空間で舞台を観る新しい世界である」とも言葉を続けて述べました。
映画ファンを自認するのであれば、戯曲『女殺油地獄』は、必ず見ておく必要がある名作中の名作。
大阪で起きた実在の事件を基に、近松門左衛門が人形浄瑠璃の世話物(日常の話題や、風俗を扱った演目)として著し、1721年に初演された作品です。
映画ライター:増田健イチオシ感想レビュー
『グレタ GRETA』(東北新社、STAR CHANNEL MOVIES)
イザベル・ユペールがサイコなストーカーを演じる映画『グレタ GRETA』は、2019年11月8日より公開!
そのイザベル・ユペールと初共演を果たしたのは、クロエ・グレース・モレッツ。本作は彼女らのダブル主演作品となるスリラー作品。
観客を怯えさせる演出は、『クライング・ゲーム』などで知られるニール・ジョーダン監督。
恐ろしいグレタ役をユペールが演じ、優しいフランシス役をモレッツが演じており、その他、エリカ役で『イット・フォローズ』のマイカ・モンローも共演をつとめました。
映画ライター:近藤希実イチオシ感想レビュー!
『夕陽のあと』(コピアポア・フィルム)
映画『夕陽のあと』は2019年11月8日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開。
自然に囲まれた鹿児島・長島町を舞台に、DVや乳児遺棄、不妊治療や養子縁組制度などの問題と向き合い、母親になろうとする2人の女性を描いた人間ドラマ。
食堂で働きながら、地域の子どもたちを見守る茜役を演じるのは、『くちづけ』の貫地谷しほり。里子との特別養子縁組申請を控えた五月役には『アレノ』の山田真歩。
対照的な人生を歩む二人の女性を描いたのは、『海辺の生と死』の越川道夫監督。
また、Cinemarcheでは公開を記念して、越川道夫監督と女優の山田真歩さんにインタビュー取材を行いました。
それぞれが映画に込めた思いを読み比べると、作品をいっそう深く楽しめるはずです、ご一読を!
映画ライター:石井夏子イチオシ紹介!
『生理ちゃん』(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
映画『生理ちゃん』は2019年11月08日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開!
第23回手塚治虫文化賞<短編賞>を受賞した漫画家・イラストレーターの小山健のコミック『生理ちゃん』を実写映画化。ヒロインの青子を二階堂ふみが演じています。
その他の共演のほか、伊藤沙莉、松風理咲、豊嶋花、須藤蓮、狩野見恭兵、岡田義徳など多彩な顔ぶれがそろいました。
演出はフジテレビの社員で、本作が初の監督作品となる品田俊介。
また、Cinemarcheでは公開を記念して、急遽、品田俊介監督にインタビュー取材を申し込みました。日本的なコミカルな表現に徹した初劇場版の演出の制作についてお聞きしました。近日、当サイトにて掲載予定。
映画ライター:西川ちょりイチオシ感想レビュー!
今週末【11月9日(土)公開】のおすすめ映画
『ラフィキ:ふたりの夢』(サンリス)
映画『ラフィキ:ふたりの夢』は、2019年11月9日(土)シアター・イメージフォーラムほか順次公開。
2018年カンヌ国際映画祭ある視点部門に、アフリカ・ケニア作品として初めて出品され、話題を呼んだ『ラフィキ:ふたりの夢』。
ケニアから届いた映画には、少女同士が初恋に、強くひかれ合う2人の姿が描かれ、それを嘲笑うような古いしきたりと偏見にあうことで、彼女たちは悩み傷ついていきます。
同性婚を禁じる法律にぶつかりながらも、本当の自分であろうとする姿を、明るいアフリカンミュージックやダンス、色彩豊かなファッションなどと共に描いた、現代のアフリカンカルチャーに注目です!
映画ライター:増田健イチオシ感想レビュー!
注目の映画人【平山秀幸監督】
監督自ら脚本を書き、原作者に挨拶に行った思入れのある『閉鎖病棟-それぞれの朝-』
映画『閉鎖病棟-それぞれの朝-』は2019年11月1日(金)より全国公開中。
精神科医にして作家・帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)が山本周五郎賞を受賞した同名小説を、平山秀幸監督が映画化をするために脚本を執筆しました。
また、落語家にして俳優の笑福亭鶴瓶が、『ディア・ドクター』以来10年ぶりの主演を務めるという注目の作品です。
今回、多種多様なジャンル映画を手がけてきた平山秀幸監督にインタビューを行い、原作小説から抱いた感想や共感をお聞きしました。
『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の映画化を後押しした映画の存在。また、ベテラン監督として今なお感じる「映画の面白さ」など、映画ファンにたまらない秘話満載です。
11月劇場公開の掲載インタビュー
香港俳優のアーロン・クォックさん取材は近日公開!
【東京国際映画祭2019上映作品】
「アジアの未来部門」上映作品『ファストフード店の住人たち』主演のアーロン・クォックさん
「コンペティション部門」上映作品『湖上のリンゴ』レイス・チェリッキ監督
「日本映画スプラッシュ」作品賞受賞作品『i -新聞記者ドキュメント-』森達也監督
「日本映画スプラッシュ」上映作品『猿楽町で会いましょう』児山隆監督
【一般劇場公開作品】
11月1日(金)より劇場公開『閉鎖病棟 それぞれの朝』平山秀幸監督
11月1日(金)より劇場公開『喝風太郎!!』柴田啓佑監督
11月2日(土)より劇場公開『積むさおり』主演の黒沢あすかさん
11月8日(金)より劇場公開『生理ちゃん』品田俊介監督
11月8日(金)より劇場公開『夕陽のあと』越川道夫監督・女優の山田真歩さん
11月15日(金)より劇場公開『わたしは光をにぎっている』中川龍太郎監督
11月22日(金)より劇場公開『草間彌生∞INFINITY』ヘザー・レンズ監督
11月22日(金)より劇場公開『テルアビブ・オン・ファイア』サメフ・ゾアビ監督
11月22日(金)より劇場公開『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』主演の搗宮姫奈さん&花影香音さん
11月23日(土)より劇場公開『歩けない僕らは』佐藤快磨監督・主演の宇野愛海さん
11月29日(金)より劇場公開『羊とオオカミの恋と殺人』出演の江野沢愛美さん
11月30日(土)より劇場公開『漫画誕生』主演のイッセー尾形さん
DVD発売記念ドラマ『ヴィレヴァン!』主演の岡山天音さんと最上もがさん
今後のインタビュー予定
12月6日(金)より劇場公開『魔法少年☆ワイルドバージン』主演の前野朋哉さん予定
12月6日(金)劇場公開『ゴーストマスター』ヤング・ポール監督と主演の三浦貴大さん予定
12月6日(金)劇場公開『テッド・バンディ』ジョー・バリンジャー監督予定
12月13日(金)劇場公開『ある女優の不在』主演のベーナズ・ジャファリさん予定
12月27日(金)劇場公開『だれもが愛しいチャンピオン』ハビエル・フュセル監督ほか、順次当サイトにて掲載予定。
11月おすすめ新着動画配信
2019年の上半期に注目を集めた父親と娘の姿を描いた映画『ナポリの隣人』、早くも動画配信!
ゆっくりのんびり、秋の夜長を「おうち映画」で楽しむには【U-NEXT】がおすすめです。
無料トライアル期間が31日間設定されており、この期間に解約をすれば料金は一切かかりません。
また、U-NEXTをおすすめする最大の理由として、無料登録時に600ポイントをもらえることが挙げられます。
U-NEXTにラインナップされている作品は、「見放題作品」と「ポイントレンタル作品」の2パターンが存在します。
さらに、U-NEXTは映画だけではありません。
海外ドラマ、韓流ドラマ、国内アニメ、さらには漫画や雑誌も提供されており、31日間は無料で使い放題なので、使い心地を試してみて、あなたのライフスタイルに合えば継続、合わなければ解約しちゃいましょう。
なお、U-NEXTの場合はアカウントページの【解約】ボタンを押せば解約可能と非常に分かりやすい作りとなっているので、その点も安心ですね!
U-NEXTから11月新着おすすめの映画特集
イタリアの名匠ジャンニ・アメリオ作品!
ミステリアスな事件を背景に父と娘の関係性の距離感を描いたヒューマンドラマ。
香港の名匠フルーツ・チャン監督!
底なしのエロスと性欲を持つ女には“3人の夫”が必要だった⁈人間生きる姿と生活を描くドラマ。
フランスの名匠クレール・ドゥニ監督!
SFスリラーで描く宇宙船という密室で壊れていサバイバルドラマ。
映画プレゼント情報
【劇場鑑賞券プレゼント】
『ぼくと、彼と、』(ガチンコ・フィルム)
ベトナム難民2世の青年と、介護の必要な母親と暮らす日本人青年。二人の青年の日常と結婚式までを追ったドキュメンタリー映画『ぼくと、彼と、』が、11月29日(金)より池袋HUMAXシネマズにて劇場公開!
監督は、劇場公開作品として、短編『今を憂う君も春になれば』がドキュメンタリー映画『夢こそは、あなたの生きる未来』と併映された四海兄弟。今回が長編ドキュメンタリー初挑戦となります。
製作総指揮は飯塚冬酒。2014年に日米の宗教音楽を描いた『GOSPEL』(松永大司監督)、2018年にはミス日本コンテストを赤裸々に描いたドキュメンタリー『夢こそは、あなたの生きる未来』(小野篤史監督)をプロデュースしてきました。
ドキュメンタリー映画『ぼくと、彼と、』の全国共通鑑賞券プレゼントに、たくさんのご応募をお待ちしております。
【一般試写会プレゼント】
『だれもが愛しいチャンピオン』(シンカ)
プロのバスケットボール・コーチとハンディキャップ・チーム“アミーゴス”の出会いと絆を描いた映画『だれもが愛しいチャンピオン』。
スペイン中に“アミーゴス旋風”を巻き起こした感動作『だれもが愛しいチャンピオン』は2019年12月27日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAにて公開されますが、一般試写会が公開に先立ち開催されます。
12月10日(火)に千代田区にありますインスティトゥト・セルバンテス東京にて開催される一般試写会に、Cinemarche読者15組30名様をご招待。
日本で6月に開催されたスペイン映画祭2019にて特別上映されるやいなや、会場は熱気に包まれ、映画ファンの心を掴んだ本作。
劇場公開より一足先に観賞するチャンスです。ぜひ奮ってご応募ください。
【プレスシート・プレゼント】
『HUMAN LOST 人間失格』(東宝映像事業部)
劇場アニメの公開を記念して『HUMAN LOST 人間失格』の貴重なプレスシートを抽選で10名様にプレゼント!
本作は太宰治の名著『人間失格』を、豪華クリエイター陣の手により大胆に翻案して描いた劇場アニメーション作品です。
また、プレスシートとは試写会などで、マスコミ向けに配布される宣伝用の小冊子。劇場鑑賞時には手に入らない、貴重なプレゼントです。
編集部のつぶやき「テレビと映画の境」
映画『生理ちゃん』の品田俊介監督(1980年生まれ)
編集部の映画祭担当と応援部隊に駆けつけたライターで対応した、東京国際映画祭の一連の取材も無事終了。
今後は六本木の会場で行なったインタビュー取材の記事作成と、鑑賞レビュー記事の執筆に順次入ります。とはいうものの、実は休む間もなく、劇場公開作品の取材に今度は追われていくという、無限ループの始まります。
本日は公開直近の二階堂ふみ主演の映画『生理ちゃん』の品田俊介監督のインタビュー取材を行いました。
品田監督は1980年生まれのディレクター。フジテレビ社員であり、2014に放映されたテレビドラマ『信長協奏曲』『失恋ショコラティエ』、2016年放送『世にも奇妙な物語』『ナオミとカナコ』、2017年放送『人は見た目が100パーセント』、2018年放送『隣の家族は青く見える』、2019年放送中の『ルパンの娘』などの作品を手掛けてきた演出家です。
映画『生理ちゃん』は劇場公開に先駆け、京都国際映画祭2019の「TVディレクターズムービー部門」で上映されたほか、海外ではオランダで開催された映画祭でも上映された注目作です。
品田監督は『生理ちゃん』の主演を務めた女優・二階堂ふみが、撮影現場で主人公の青子に成りきった姿に寄り添うように映画制作に務めたと抱負を語りました。
また、品田監督自身も映画初挑戦ということで、映画スタッフとドラマスタッフの混合で現場に臨み、これまでと違ったは現場の進行にも、真摯に悩みながら奮闘チャレンジしたとインタビュー取材で述べてくれました。
もともとドラマ畑で育った品田監督は、明確に意図を伝えることがドラマ演出の根幹だとし、今回、初めて映画スタッフと共に制作した現場では、“映画という表現が明確に描ききらない”ことも手探りで学んだと話してくれました。
映画『生理ちゃん』が女性のデリケートな部分を描きながら、男女の対立軸になっていないのは、主演女優・二階堂ふみの脚本を解釈する力や、それを体現した演技力があります。
しかし、劇場初監督作品に向き合った品田俊介というクリエーターが秘めた“テレビと映画の狭間にあるドラマのボーダレス化に挑戦した効果”も少なからず影響しているに違いないのではないでしょうか。
「女性や男性の性差」でなく、「テレビや映画のドラマ表現」でもなく、無論、テレビ局社員の有る無しでもなく、「老若男女に向けたエンタメ作品を創りたい」という、品田監督の明確な意志が生んだ、隔たりのない姿勢が対立軸を超越していたのかもしれない。今後も数多くの映像作品を作りたいと述べた品田俊介監督への期待は大きい。
映画『生理ちゃん』11月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー!!
品田俊介監督のインタビューは近日当サイトで掲載いたします。しばしお待ちください!