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Entry 2019/09/27
Update

映画『ミセス・ノイズィ』あらすじとキャスト。12月劇場公開のサスぺンスが東京国際映画祭スプラッシュ部門に選出!

  • Writer :
  • 松平光冬

その熾烈な戦いは、1枚の布団から始まった――

『フィガロの告白』(2012)の天野千尋監督の最新サスペンス映画『ミセス・ノイズィ』が、第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に選出、および2020年の劇場公開が決定しました。


© 「ミセス・ノイズィ」製作委員会

劇場公開は2020年12月4日(金)​より、TOHOシネマズ日比谷ほかにて。

それに伴い、本作のキャストとティザービジュアルもあわせてご紹介します。

天野千尋監督について

参考映像:『うるう年の少女』予告

本作『ミセス・ノイズィ』の監督天野千尋は、約5年の会社勤めを経て映画業界に参加し、『さよならマフラー』(2009)で監督デビュー

ぴあフィルムフェスティバルをはじめ、国内外多数の映画祭に入選・入賞を果たしますが、中でも2012年の『フィガロの告白』は、したまちコメディ映画祭グランプリ&観客賞やあいち国際女性映画祭準ブランプリ、小津安二郎記念・蓼科高原映画祭準グランプリを獲得、一躍自身の名を知らしめることとなりました。

そのほかの監督作に、『どうしても触れたくない』(2014)、『うるう年の少女』(2014)などがあります。

映画『ミセス・ノイズィ』について


© 「ミセス・ノイズィ」製作委員会

本作は、ささいなすれ違いから生まれた隣人同士の対立が、 マスコミやネット社会を巻き込んで、やがて2人の女の運命を狂わせる大事件へ発展していく様を描きます。

SNS炎上やメディアリンチといった現代の社会事情も絡みつつ、後半思わぬ方向に事態が進んでいくサスペンスフルな展開は、最後まで目が離せません。

子供のケンカから、国や民族の紛争や戦争まで、 あらゆる「争い」についての普遍的真理をテーマにした、天野監督によるオリジナル脚本の意欲作です。

ティザービジュアルも発表!

本記事冒頭に掲載したティザービジュアルは、主人公の小説家・吉岡真紀を演じる篠原ゆき子と、隣人の若田美和子役の大高洋子がベランダに並び立っています。

何やら不穏な雰囲気を漂わせる両者の関係からも、本作が波乱含みな展開になだれ込むことを予感させます。
           

個性的なキャストが集結

© 「ミセス・ノイズィ」製作委員会

主人公の真紀を演じるのは、『共喰い』(2014)、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)、『楽園』(2019)の篠原ゆき子

真紀に嫌がらせをする隣人で、本作のキーパーソンとなる美和子を、『どうしようもない恋の唄』(2018)の大高洋子が演じます。

また、真紀の娘・菜子を、アニメ監督の新海誠を父に持ち、2020応援ソング「パプリカ」を歌うキッズユニット「Foorin」のメンバー“ちせ”としても活躍中の新津ちせが演じます。

© 「ミセス・ノイズィ」製作委員会

その他のキャストに、美和子の夫・茂夫を宮崎太一、真紀の夫・裕一を長尾卓磨、真紀の従兄弟・多田直哉を米本来輝がそれぞれ名を連ねます。

さらに、洞口依子、和田雅成、田中要次、風祭ゆきといった名バイプレイヤーも参加し、ドラマを引き締めています。

映画『ミセス・ノイズィ』の作品情報

【日本公開】
2020年(日本映画)

【監督・脚本】
天野千尋

【キャスト】
篠原ゆき子、大高洋子、長尾卓磨、新津ちせ、宮崎太一、米本来輝、洞口依子、和田雅成、田中要次、風祭ゆき

映画『ミセス・ノイズィ』のあらすじ

© 「ミセス・ノイズィ」製作委員会

小説家にして母親でもある吉岡真紀。

現在スランプ中の彼女はある日、隣の住人である若田美和子による、けたたましい騒音をはじめとする嫌がらせの数々を受けることに。

それは日に日に激しくなり、真紀のストレスは溜まる一方で、おかげで家族ともギクシャクし、心の平穏を奪われていきます。

そんな日々が続く中、ついに真紀は美和子を小説のネタに書くことで反撃に出ます。

しかしそれが予想外の事態を巻き起こしてしまい、両者のケンカは日増しに激しくなり、家族や世間を巻き込んでいき、やがてマスコミを騒がす大騒動へと発展していき…。

第32回東京国際映画祭の開催概要

【開催期間】
2019年10月28日(月)~11月5日(火)

【会場】
六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) 、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(千代田区)ほか

※詳細につきましては東京国際映画祭公式サイトにてご確認ください。

東京国際映画祭とは

東京国際映画祭(通称 TIFF)は日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭です。

1985年、日本ではじめて大規模な映画の祭典として誕生した TIFFは、日本およびアジアの映画産業、文化振興に大きな足跡を残し、アジア最大級の国際映画祭へと成長しました。

いまや最も熱気溢れるアジア映画の最大の拠点である東京に世界中から優れた映画が集まり、国内外の映画人、映画ファンが新たな才能とその感動に出会い、交流する場を提供しています。

日本映画スプラッシュ部門について

日本映画スプラッシュとは、海外への飛躍を強く意識した部門です。

活況を呈する日本のインディペンデント映画から、とりわけ個性が強く、独創性とチャレンジ精神に溢れる作品を監督のキャリアを問わず紹介します。

出品作品は、海外から招聘する国際映画祭プログラマーやプレス、バイヤーに積極的に紹介されます。

まとめ

© 「ミセス・ノイズィ」製作委員会

現代の社会事情を反映して描かれる、隣人同士の熾烈な不条理バトルの結末やいかに!?

第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に選出された映画『ミセス・ノイズィ』は、2020年12月4日(金)​よりTOHOシネマズ 日比谷​、ほか全国公開です。




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