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Entry 2018/01/09
Update

映画『嘘を愛する女』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

  • Writer :
  • 村松健太郎

2018年に30歳になり大人の女優へと進化を進める長澤まさみと、『おんな城主直虎』『カルテット』で大ブレイクした高橋一生が共演するラブサスペンス。

5年間同棲していた男は名前から何から全て嘘だった。病に倒れた男からは何も聞き出すことはできない。すべてを知っていたはずの恋人の本当の素顔とは?

数々の人気CMを手がけた中江和仁監督が、TSUTAYA発信の映像企画コンペティションTSUTAYA CREATOR’SPROGRAMの初代グランプリに輝いた作品をベースに長編映画化。初メガホンを取りました。

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映画『嘘を愛する女』の作品情報


(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

【公開】
2018年(日本映画)

【脚本・監督】
中江和仁

【主題歌】
松たか子

【キャスト】
長澤まさみ、高橋一生、DAIGO、川栄李奈、吉田鋼太郎

【作品概要】
「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM」で初代グランプリを勝ち取った企画を映画化。

「夫は誰だった?」という実在した新聞記事にインスパイアされて発想した中江監督が、元新聞記者でもある新人シナリオライターの近藤希実と共同でオリジナル脚本を執筆。

キャストには魅力的で個性ある演技に定評のある長澤まさみをはじめ、女性ファンの多い実力派俳優の高橋一生、渋い演技からコミカルな味まで経験豊富なベテラン俳優の吉田鋼太郎が出演しています。

映画『嘘を愛する女』のキャスト・キャラクター


(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

川原由加利(長澤まさみ)

バリバリのキャリアウーマン。病に倒れた恋人の経歴が偽りと知る。

小出桔平 (高橋一生)

由加利の同棲相手。研究医で収入の低い分、炊事家事全般を担当。

木村 愛称“キム”(DAIGO)

海原の探偵事務所の助手。IT関連のプロフェッショナル。

心葉(川栄李奈)

ゴスロリファッションを好み、桔平に想いを寄せる女子大生。ストーカー気味。

海原匠(吉田鋼太郎)

元警官のバツイチ探偵。桔平の正体を調査する依頼を受ける。

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映画『嘘を愛する女』のあらすじとネタバレ


(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

食品メーカーに勤める川原由加利は、今年のウーマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれるほどのバリバリのキャリアウーマン。

30歳になり結婚を意識する時もあるものの、今は仕事が楽しい時期。

そして同棲してもう5年になる研究医である優しい恋人・小出桔平との関係も良好なこともあるので、焦りはそこまで感じていません。

収入の面では桔平はしがない研究医でキャリアウーマンの由加利のほうが大きく上回っているものの、炊事洗濯家事全般を桔平が担ってくれていて二人の生活は程の良いバランスで保たれています。

ある日、由加利の母親が上京。そのタイミングで桔平を紹介したいと由加利は言い出します。

渋る桔平ですが、最終的には首を縦に振ります。

しかし約束の時間になっても桔平は現れません。それどころかその日帰ってくることはありませんでした。

自宅で桔平の帰りを待つ由加利のもとに現れたのは警察でした。桔平がくも膜下出血で意識を失っているところを発見され、現在救急病院に入院中ということでした。

さらに警官の説明では桔平の所持していた運転免許証や医師免許証はすべて偽造されたもので、職業も名前も全てが嘘であると伝えるのでした。

ショックを受けた由加利は仕事でもミスをしてしまいます。

すべてを解決することが桔平の正体を知ることだと感じた由加利は私立探偵の海原匠と彼の助手木村に調査を依頼しました。

由加利が帰路につくと郵便受けが荒らされている形跡が。後日、海原とともに改めて郵便受けを見張っているとそこにゴスロリファッションに身を包んだ心葉が現れます。

二人に問い詰められた心葉は、渋々ながら桔平が自分の仕事先の喫茶店の常連で、一日中何かを書いていることを知らせます。

心葉はその姿から桔平を“先生”と呼んで慕っていました。

ただ、その慕い方が重々しくほぼストーカーのような行動になっていました。

やがて、桔平が書き溜めていた700ページにも及ぶ未完成の小説が見つかります。

その内容は瀬戸内を舞台にした家族の物語でした。

物語が完全なフィクションだと思えない由加利は、瀬戸内に直接乗り込み桔平の足跡を探ります。

海原はあきれながらも、由加利の気迫に負けて瀬戸内での調査を手伝うことになりました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『嘘を愛する女』ネタバレ・結末の記載がございます。『嘘を愛する女』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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いくつかの足跡を追っていく中で、かつて桔平が刑事事件の関係者だったことを知ります。

小出桔平の本名は安田公平。

かつては妻子がいたエリート医師でしたが、妻が育児ノイローゼになり子供を発作的にバスタブに沈めてしまいます。

そこに帰ってきた公平が妻に迫ると妻は雨の中家を飛び出してしまいます。

その時彼女の前に車が…。

仕事第一の生活のために愛すべき人々を失った桔平=公平は突然失踪。数年後、東京に姿を現します。

その日暮らしの生活をしていた中、あの東日本大震災を迎えます。

そんな彼の前にパニック障害を起こしてうずくまる女性の姿が。その女性こそ由加利でした。

全てを知った由加利は元の生活に戻ります。桔平は眠ったままです。

季節は桜のころ、窓から入る春の香りにゆっくりと桔平の瞳が開くのでした。

映画『嘘を愛する女』の感想と評価

映画としては実はコンパクトな作りの映画の部類に入るといっていいでしょう。

ただ、ここへきて大人の女優として存在感を出してきた長澤まさみと昨年の大河ドラマ『おんな城主直虎』でブレイクした高橋一生の映画出演作ということもあって一気に華やかな作品になりました。

わきを固めるキャラクターに DAIGO、川栄李奈、黒木瞳、吉田鋼太郎をつかまえられたのもいいほうに作用しました。

中江監督も練りに練り続けた脚本だった分、完成度の高いものになりました。

刺激的な物語の入り口でありながら風光明媚な瀬戸内の風景もあって、中盤以降の映画の中の時間は何ともゆったりとしています。

主人公さながら、見ている側もゆっくりと真実への道を歩んでいくような気分にしてくれる、そんな映画に仕上がっています。

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まとめ

映画『嘘を愛する女』のヒロインの由加利役を務めるのは長澤まさみ。完璧なキャリアウーマンが恋人の大きな嘘に翻弄されていく女性を演じます。

また小出桔平と名乗る由加利の恋人役は、俳優の高橋一生が演じています。

コンパクトな作品ながら、主演陣に劣らぬ華やかな共演者DAIGO、川栄李奈、黒木瞳、吉田鋼太郎で贈る映画『嘘を愛する女』。

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