独裁者率いる惑星連合vs反乱軍と宇宙海賊のSFファンタジー・アクション
ジェームズ・トーマスが監督を務めた、2019年製作のアメリカのSFファンタジー・アクション映画、『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』。
権力に溺れた邪悪な独裁者率いる惑星連合から、銀河の人々と秘密の惑星、未知の物質を守るべく戦う反乱軍と宇宙海賊の姿とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。
秘密の惑星ヘイヴンに眠る、未知の物質「マナコア」を巡って争う、惑星連合vs反乱軍と宇宙海賊の激闘を描いたSFファンタジー・アクション映画、『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。
映画『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』の作品情報
(C)2020, ACME HOLDING COMPANY, LLC. All Rights Reserved.
【公開】
2019年(アメリカ映画)
【脚本】
ジェレミー・M・インマン
【監督】
ジェームズ・トーマス
【キャスト】
アリソン・ゴルスク、ルーク・ファットルッソ、エイミー・ストルティ、ジャスティン・ベルティ、キャニオン・プリンス、アリッサ・フィロラモ、ベネディクト・セバスティアン
【作品概要】
『トゥームインベイダー』(2018)や『ザ・メガトロン』(2018)を手掛けた、ジェームズ・トーマスが監督を務めた、アメリカのSFファンタジー・アクション作品です。
アリソン・ゴルスクが主演を務め、『ザ・メガトロン』(2018)のエイミー・ストルティや、ジャスティン・ベルティら豪華俳優陣が出演しています。
映画『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』のあらすじとネタバレ
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1,300年(サイクル)以上先の未来、遠い宇宙の彼方。銀河を統治する惑星連合のリーダー、マラストー卿は権力に溺れ、邪悪な独裁者と化しました。
一方、惑星連合に反抗する反乱軍のリーダー、コーブリン船長は、彼と反乱軍しか知らない秘密の惑星「ヘイヴン」への脱出計画に乗り出しました。
コーブリン船長はまず、銀河の人々を先にヘイヴンに避難させました。その後、コーブリン船長は、数千人の反乱軍メンバーと共に、惑星連合から盗んだ宇宙船で、ヘイヴンへの脱出開始。
それと同時に、反乱軍と協力関係を結んだ宇宙海賊が、惑星連合が所有する宇宙船「バウンティ号」で脱出。反乱軍と合流し、彼らの案内でヘイヴンへ向かいます。
反乱軍は食糧や燃料に変換でき、時空の歪みや遮断装置など、全ての根源である未知の物質「マナ」を使い、ヘイヴンで指揮官のいない平和な生活を送ろうとしました。
しかし、惑星連合と協力関係にある、不思議な力で銀河の秩序を守る宇宙の騎士「パラディン」の1人、デンズにコーブリン船長は捕まってしまいます。
惑星連合に投降するよう説得するデンズに対し、コーブリン船長は惑星連合が統治する銀河に戻ることを、断固として拒否。
デンズは葛藤の末、このまま反乱軍を見逃そうとします。その気持ちとは裏腹に、デンズの手は、惑星連合の司令部に現在位置の座標を送信。
宇宙海賊エイジャックスは、宇宙海賊を殺すパラディンに捕まりたくなくて、コーブリン船長の救援要請に応じず、逃げてしまうのです。
絶体絶命のピンチに陥った、コーブリン船長たち反乱軍。惑星連合の司令部は、デンズの制する声に耳を貸さず、そのまま宇宙船を攻撃します。
コーブリン船長は脱出ポッドへ、デンズは自身の宇宙船「オナー号」へ避難しましたが、避難が間に合わなかった数千人の反乱軍メンバーは、破壊された宇宙船と運命を共にしました。
それから2サイクル後。無事脱出したコーブリン船長は、操縦する脱出ポッドに、ヘイヴンに持っていくマナを積んで、宇宙を彷徨っていました。
するとそこへ、あの時逃げたバウンティ号が出現。戦闘用クローン「ノヴァク」や、複数の部下を従えるエイジャックスは、コーブリン船長をバウンティ号へ迎え入れました。
しかしコーブリン船長は、仲間を見殺しにしたエイジャックスのことが許せず、信用できなくなってしまったのです。
それでもコーブリン船長にとって、ヘイヴンへの脱出計画には、脱出ポッドよりもはるかに大きいバウンティ号が必要でした。
何故ならバウンティ号を使えれば、より多くの資源を積むことができ、より多くの難民を救うことが出来るからです。
エイジャックスは、コーブリン船長から再度協力関係を結ぼうと提案され、これに応じます。
そんなエイジャックスを信用し、コーブリン船長はマナを使って遮断を解除し、隠していたヘイヴンの場所を明かしました。
ところが、エイジャックスはコーブリン船長を裏切り、脱出ポッドから大量のマナを没収します。
実はエイジャックスは、惑星連合に自分たち海賊の自由を約束させる代わりに、コーブリン船長の捕獲及び引き渡しと、ヘイヴンの場所を突き止めるよう命じられていたのです。
マラストー卿率いる惑星連合は、エイジャックスからの通報によりコーブリン船長の居場所を突き止め、バウンティ号へ急行。
一方、マラストー卿の娘アステラは、何の罪もない難民もろとも、ヘイヴンを破壊しようとしているマラストー卿に反旗を翻します。
アステラは、ヘイヴンへの道中で亡くなった母親の形見である、宇宙旅行者の旅の記録装置「旅行者の印」を身につけ、AIロボットの従者ヘルパーと一緒に脱出。
2人は惑星連合の軍艦から、コーブリン船長がいるバウンティ号へ向かい、何とかしてコーブリン船長を救出します。
アステラたちは、ヘイヴンから艦隊を出して、惑星連合に迎撃するようコーブリン船長に求めました。しかし、ヘイヴンには難民しかおらず、艦隊などありません。
コーブリン船長はアステラたちに、「(過去の宇宙を彷徨うオナー号の冷凍保管室に眠る)デンズを呼び起こすしか、惑星連合に対抗できる手段はない」と言いました。
反乱軍を見逃してくれただけでなく、ヘイヴンを救ってくれたデンズこそ、惑星連合に勝てる最後の希望だと考えるコーブリン船長。
彼は、デンズが仲間になってくれることを信じて、デンズを目覚めさせることにしました。
その結果、コーブリン船長の不安は的中。目覚めたデンズは、惑星連合にコーブリン船長を引き渡し、この戦いを終わらせようとします。
アステラはそんなデンズを制止し、コーブリン船長を逃がしました。そしてアステラは、デンズに、惑星連合が自分たちを殺そうとしている現実を突きつけました。
この間、オナー号の信号をキャッチした惑星連合が、オナー号を包囲し攻撃しようとしていたのです。マラストー卿は、オナー号への攻撃を命じると同時に、部下のゼロスに娘の捜索を命じました。
惑星連合からの攻撃を受け、一部損傷したオナー号。アステラは、ヘルパーにオナー号の修理と操縦を任せ、デンズと一緒に脱出ポッドを使い、ヘイヴンに向かったコーブリン船長の捜索に向かいました。
以下、『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』ネタバレ・結末の記載がございます。『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
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その頃、コーブリン船長はヘイヴンに不時着。彼は、先にヘイヴンに来ている反乱軍の仲間と合流しようとしましたが、仲間が乗る宇宙船は彼に気づかないまま、発進してしまいました。
項垂れるコーブリン船長は、待ち伏せしていたノヴァクに捕まり、バウンティ号に連行されてしまいます。
それを知らないアステラは、基地にいる難民たちに避難勧告を行い、惑星連合の攻撃を防いでくれていたデンズと合流。
その時デンズは、自分以外のパラディンを全て殺したゼロスと戦っていました。ゼロスは、パラディンしか持たない武器を装備しており、デンズは苦戦を強いられてしまいます。
ゼロスは、戦いの最中で現れたアステラもろとも、デンズを殺そうとしました。しかし、ヘルパーが操縦するオナー号からの妨害を受け、ゼロスは二の足を踏んでしまいます。
そのまま、アステラとデンズがオナー号に転送機能で帰還してしまい、ゼロスは悔しそうに咆哮をあげました。
オナー号に戻ったアステラたちが、他の反乱軍の基地へ針路を変更しようとしたその瞬間、バウンティ号からの通信をキャッチ。
アステラたちは、エイジャックスからの通信により、コーブリン船長が爆弾を体に巻き付けられて、バウンティ号に監禁されていることを知りました。
そこでアステラたちは、コーブリン船長の奪還を最優先としつつ、バウンティ号とエイジャックスたちの力を惑星連合との戦いに利用するべく、エイジャックスと交渉します。
その結果、アステラとコーブリン船長を人質にし、惑星連合から自由を保障して貰おうと企むエイジャックスとの交渉は決裂。
アステラとデンズも捕まり、バウンティ号の監禁室に監禁されてしまいます。しかしアステラは、オナー号に残してきたヘルパーに無線で指示を出し、まずコーブリン船長の体に巻き付けられた爆弾を解除させました。
その後、アステラはエイジャックスによって、デンズと引き離され、コーブリン船長がいる操縦席へ連れて行かれます。
その道中、アステラはエイジャックスに話しかけつつ、ヘルパーに指示を送りました。それは、最終手段としてとっておいた、デンズによるバウンティ号の破壊です。
そんな作戦が水面下で進められているとは知らず、エイジャックスは惑星連合に現状を報告。するとマラストー卿は、新たな任務を命じてきたのです。
「強大な力を持つパラディンが、もう惑星連合のために使うことはないだろう。邪魔だから排除しろ」
エイジャックスは、コーブリン船長たちを連れてオナー号へ移動。そのまま、惑星連合に引き渡そうとします。
そこへデンズに武器を渡したヘルパーが、オナー号へ帰還。それに驚いたエイジャックスの隙を突き、アステラが彼女を殴って気絶させます。
一方バウンティ号では、デンズが海賊2人とノヴァクを撃退。そのノヴァクは、生き残った海賊2人と一緒に、駆けつけたマラストー卿とゼロスに捕まってしまいます。
マラストー卿は、コーブリン船長を逃がした罪を見逃す代わりに、惑星連合に協力するよう、ノヴァクに要求しました。
しかしノヴァクは、「お前らに魂を差し出すくらいなら、俺は静かに死ぬ。戦いによる審判を要求する!」と言い、マラストー卿の申し出を拒否します。
さらにノヴァクは、ゼロスに自分と戦うよう要求しました。互いに睨み合うノヴァクとゼロスの間に入ったマラストー卿は、ノヴァクに尋問します。
「お前を従わせている艦長と反乱軍の指揮官は?俺の娘はどこにいる?」「戦うならば、ノヴァク100人分に相当する強さを持つパラディンの1人、デンズと戦え」
「デンズがバウンティ号を破壊したのか?娘と一緒にいたのか?」しかし、ノヴァクは唸るだけで、一切答えません。
それに腹が立ったマラストー卿は、彼の後ろにいた海賊を1人見せしめに殺し、「今クルーの運命は、お前の手中にあるんだぞ新たな艦長。どうすれば惑星連合の役に立てるか考えろ」と脅しました。
そしてマラストー卿は、ゼロスにノヴァクと海賊1人を監禁室へ閉じ込めることと、船内にあるもの全て没収するよう命じました。
その頃、アステラとヘルパーは、コーブリン船長の操縦でヘイヴンへ帰還。アステラは、コーブリン船長に、ある場所へ案内されました。
それは、マナの核である「マナコア」が隠された場所です。マナコアの周辺で、このヘイヴンは形成されており、マナコアのおかげで、ヘイヴンは聖域であることを保ち続けていました。
コーブリン船長たち反乱軍は、ただ惑星連合に反旗を翻したのではありません。彼らはこの無限の資源を得られるマナコアと、ヘイヴンに避難してきた難民たちを、惑星連合の魔の手から守ろうとしていたのです。
コーブリン船長の思いを知ったアステラは、難民たちをここまで導いてきた彼こそ、このヘイヴンの指揮官になるべきだと進言します。
その時アステラは、コーブリン船長から、倉庫と化したこの軍艦には、旅行者の印に記録されたものを映像として見られることを聞かされました。
そこでアステラは、コーブリン船長に頼んで、亡き母親が託した旅行者の印の記録を見せてもらいました。
そこには、亡き母親がアステラに宛てたメッセージが、記録されていたのです。「パパがヘイヴンを見つけてしまえば、破壊してしまう。惑星と私とパパの命より、あなたの命よりも“マナコア”は貴重よ。忘れないで、愛しているわ、ずっと」
その言葉の後に、何者かに襲われたアステラの母親。彼女の死の真相をアステラが知る前に、ゼロスからの通信が入り遮断してきます。
ゼロスは、宇宙に漂っていたコーブリン船長の宇宙船を破壊したことを伝え、コーブリン船長に惑星連合に投降するよう脅迫しました。
さらにゼロスは、マラストー卿の命令ではなく独断で、難民たちがいる反乱軍の基地を、自分の宇宙船に命じて攻撃。
デンズは、ヘイヴンとここに住まう人々を護るため、そして殺された兄弟たちの敵を討つべく、ゼロスを殺そうとします。
しかし、既にヘイヴンに着いた時点で、ボロボロだったデンスは、ゼロスに攻撃する前にその場に崩れ落ちてしまいました。
難民たちに攻撃命令を下す前に、基地を攻撃されてしまったコーブリン船長たち。ヘルパーは2人を逃がすために、1人基地に残ります。
脱出したコーブリン船長とアステラは、デンズと合流する一歩手前で、ゼロスによって惑星連合へ強制連行されてしまいました。
倒れていたデンズが、再び立ち上がったのを見たマラストー卿は、彼を殺すべく惑星連合の軍艦から青いレーザー砲、「トラクター・ビーム」を発射。
直撃したデンズは、再び倒れてしまいます。ゼロスは、アステラを殺そうとした際、「母親と同じように私も殺すのか」と問われました。
しかしゼロスは、「アステラの母親を殺したのは俺ではない」と否定します。ゼロス曰く、母親の死の真相を知るのは、マラストー卿だけです。
アステラは、母親の死の真相を確かめるべく、自らマラストー卿の元へ向かいます。するとマラストー卿は、念力のような力を使い、片手でコーブリン船長の首を絞め始めました。
そしてマラストー卿は、コーブリン船長の首を絞める力を緩めることなく、彼を脅迫します。「アステラのおかげで、秘密の惑星ヘイヴンの場所を突き止めただけでなく、彼らの力の源を知ることができた」
「このマナというものは、長い間秘められてきた貴重な資源だ。パラディンは今や無力、お前の艦隊も滅び、基地も廃墟になった。お前は戦いに負けたんだよ」
「難民を救いたければ、さっさとマナコアを取り出すための周波を言って、我々に降伏しろ」「さもなくばこの惑星を破壊してやる、その瓦礫の下からマナコアを取り出そう」
コーブリン船長は葛藤の末、ヘイヴンと難民たちを守るため、マラストー卿に降伏することにしました。
しかしコーブリン船長が、マナコアを取り出すための秘密の周波を、惑星連合の軍艦に入力した途端、マラストー卿は基地を攻撃したのです。
マラストー卿は初めから、反乱軍と難民たち、そしてヘイヴンを救う気などありません。マラストー卿は、マナコアさえ手に入れば良かったのです。
デンズは、トラクター・ビームを転送の動力として利用し、惑星連合の軍艦へ移動します。しかし着いて早々、デンズはゼロスに捕まってしまい、オナー号の冷凍保管室に閉じ込められてしまうのです。
さらにマラストー卿は、用済みとなったコーブリン船長を、ノヴァクと海賊1人がいる監禁室へ閉じ込めます。
アステラは、自分を説得しようとするマラストー卿の元を離れ、ヘルパーに頼んでオナー号へ通信を繋げてもらいます。
アステラからの通信により、気絶から目覚めたエイジャックスは、デンズを救出。同時刻、アステラは、コーブリン船長たちを監禁室から救出します。
アステラはヘルパーと合流し、惑星連合の軍艦の放射台に、マナ爆弾を放り投げようとします。その動きを止めたのは、ゼロスの念力のような力です。
ゼロスが2人の動きを止め、アステラからヘルパーを引き離した後、アステラを殺そうとします。そこへ、オナー号に積まれたマナで、力を回復させたデンズが駆けつけました。
ゼロスは、デンズを殺そうとするあまり、マナ爆弾が跳ね返り、自身の掲げた手に収まったことに気づくのが遅くなってしまいます。
ゼロスがマナ爆弾に気が逸れた隙を突き、自由になったアステラが彼の銃を強奪。アステラは彼を撃ち、放射台から宇宙へ放り出しました。
そしてアステラは、デンズに先にオナー号へ向かうよう言い、単身マラストー卿と対峙します。
「1つだけ教えて欲しい。ママが死んだのは、本当にヘイヴンに行く途中?パパがママを殺したの?」
「私を裏切ったんだ、お前のことも」「ママには選択肢があったが、あの道を選んだ。私は望まなかったが、ママが自分で死ぬ道を決めたんだ」
この言葉をきっかけに、決別したアステラとマラストー卿。アステラはオナー号へ戻り、マラストー卿はコーブリン船長たちを殺すべく、戦闘機を出動させます。
反乱軍メンバーと合流したコーブリン船長は、彼らと一緒に、攻めてきた惑星連合の戦闘機との戦闘を開始。
エイジャックスとデンズ、アステラとヘルパーはオナー号に乗り、惑星連合の軍艦から脱出。戦うコーブリン船長たちの代わりに、マナコアをヘイヴンに戻す方法を考えました。
その結果、アステラたちは、バウンティ号を遠隔操作で光速ジャンプさせ、惑星連合の軍艦に横から突っ込んで動きを止めようとします。
しかしマラストー卿もろとも、惑星連合の軍艦を破壊しましたが、マナコアはヘイヴンから取り出されたままでした。
そこでデンズは、オナー号をマナコアの真上で自爆させ、その爆発の威力でヘイヴンへ戻そうとします。
アステラは後ろ髪引かれる思いで、エイジャックスと一緒に脱出ポッドでオナー号から脱出。ヘルパーはデンズを、「私が操縦席に残るから、あなたは生きて」と説得し、脱出させます。
そしてヘルパーは、マナコアの真上で自爆したオナー号と、運命を共にしました。それにより、マナコアは無事ヘイヴンへ帰還。
ヘイヴンの地で再会できたアステラとコーブリン船長、エイジャックスとデンズ、ノヴァクの5人。彼らは再びやって来るであろう惑星連合の襲撃に、自分たち5人協力して立ち向かおうと決心します。
生き残ったゼロスが、怪しい笑みを浮かべたのを最後に、物語は幕を閉じました。
映画『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』の感想と評価
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惑星連合vs反乱軍と宇宙海賊の戦い
本作の最大の見どころは、邪悪な独裁者マラストー卿率いる惑星連合と、コーブリン船長率いる反乱軍と、エイジャックス率いる宇宙海賊の戦いです。
惑星連合の宇宙船を盗み、反旗を翻しただけでなく、無限の資源が得られる未知の物質「マナコア」と、その隠し場所を明かさなかったコーブリン船長たち反乱軍。
彼らの反逆に怒り、ヘイヴンごと反乱軍と難民たちを滅ぼし、マナコアを手に入れようとするマラストー卿率いる惑星連合。しかしそこに、第3勢力として現れたエイジャックス率いる宇宙海賊。
この宇宙海賊が、反乱軍に当初の予定通り協力するのか、はたまた自由と引き換えに、惑星連合に協力して反乱軍を叩くのか。その行方を見守るこちらの方が、手に汗握るほどハラハラドキドキしてきます。
宇宙で繰り広げられる戦闘機同士の戦い、不思議な力を持つ武器同士のぶつかり合い、SF映画ならではの大迫力の激しい戦いは、観る人全てを魅了することでしょう。
アステラとデンズの葛藤
何の罪もない人々と惑星を滅ぼそうとするマラストー卿率いる惑星連合に、反旗を翻したアステラとデンズですが、彼ら2人にはそれぞれ複雑な事情を抱えていたのです。
それは、アステラは実の父親と戦うことへの迷い、デンズは今までずっとパラディンと共に助け合い、協力してきた惑星連合を裏切ることへの迷いがありました。
物語の後半で、実は母親を殺したのがマラストー卿だったと発覚して以降、アステラは彼と決別します。
またデンズも、他のパラディンを全員殺したゼロスへの憎しみがあったため、惑星連合と戦う決心がつきました。
2人の葛藤と、マラストー卿を殺してしまった時のアステラの悲痛な姿に、胸が痛くなり泣けてきます。
まとめ
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邪悪な独裁者率いる惑星連合と、反乱軍とそれに協力する宇宙海賊の壮絶な戦いが描かれた、アメリカのSFファンタジー・アクション作品でした。
本作の見どころは、惑星連合vs反乱軍と宇宙海賊の戦いと駆け引き、アステラとデンズの活躍です。
やはり銀河の指揮官の娘だからか、アステラのヘルパーを使った作戦はどれも素晴らしく、観ているこちらも思わず騙されてしまいます。
また、物語の前半で、コーブリン船長を裏切ったエイジャックスたち宇宙海賊。彼らが物語の終盤で、良心を取り戻しアステラたちと協力して、惑星連合と戦おうとする姿も感動します。
物語のラストに描かれた、怪しげな笑みを浮かべるゼロスの姿。そして、「今のところは終わり」と表示されたテロップ。続編の制作を期待させる演出に、期待に胸が膨らみます。
あの手この手を使って、銀河を支配する惑星連合と戦う反乱軍と宇宙海賊の姿を描いた、SFファンタジー・アクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。