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Entry 2023/08/31
Update

映画『わたしかもしれない(仮)』キャスト/コメント/公開時期。滝澤エリカ×道田里羽W主演で描く“身体の壁”

  • Writer :
  • 大塚まき

元テレビ朝日・TBS気象キャスター千種ゆり子プロデュース

気象予報⼠として NHK ⻘森を経て、テレビ朝⽇「スーパーJ チャンネル(⼟⽇)」や、TBS「THE TIME,」に出演してきた千種ゆり⼦が、早発閉経と診断され、卵⼦凍結を⽬指して治療した経験から企画した映画『わたしかもしれない(仮)』のメインキャストが決定しました。

この度、メインビジュアルとティザームービーも解禁となり、2023年8月31日からはクラウドファンディングも始まります。

映画『わたしかもしれない(仮)』について

「⼥性なのに男性ホルモンが多いー」そう診断を受け、次第に理想の⼀つであった“⺟になること”に固執をし始める主⼈公・はるかを演じるのは主演作『溶ける』(2016)が第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオンに正式出品された道⽥⾥⽻

また、100名以上のオーディションを経て、⾝体の変化を感じながらも恋⼈に依存し“⺟になること”を望む中学⽣・優佳⾥役に決まったのは『ジオラマボーイ・パノラマガール』(2020)などに出演する期待の新⼈・滝澤エリカです。

そして、はるかの友⼈の⺟役として、悩むはるかを優しく導くのはNHK連続テレビ⼩説『マー姉ちゃん』の主役からドラマ・舞台で活躍を続ける熊⾕真実

そのほか、劇団Patchの⼀員であり、『おちょやん』などに出演の井上拓哉、『オジキタザワ』の平川はる⾹、『⽩鍵と⿊鍵の間に』の公開を控える中⼭来未、舞台「呪術廻戦」の定本楓⾺、SSFF ジャパン部⾨にてベストアクターアワード受賞の経歴を持つ野上天翔、かりすま〜ずとして活躍する幹てつや、初期の YouTuber 業界を牽引したクリエイターの⼀⼈・そらら多様な俳優が脇を固めます。

監督は第14回⽥辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリと映画.com 賞を受賞し、2023年9⽉16⽇から1週間、名古屋シネマ・スコーレで特集上映が組まれる野本梢が務めます。

エグゼクティブプロデューサーに稲村久美⼦を迎えます。

映画『わたしかもしれない(仮)』のキャストのコメント&プロフィール

深山はるか役/道田里羽(みちだ・りう)のコメント

私は幼い頃からずっとニキビに悩まされています。とあることが原因でできやすいと診断された時は”わたし”ではなく”体質”のせいだと、変えられない現実への悔しさと、言い訳として甘えられる悦びが生まれてきました。
今作の主人公も同じく、望まない体質に悩まされます。 自分の心と遠いからだをどう受け止めていけばいいのか。 皆様にとって今作が、自分を知る・誰かと話すきっかけになりますように。精進します。

道田里羽(みちだ・りう)のプロフィール

俳優・書家。神奈川県横浜市出身。初主演映画、井樫彩監督『溶ける』(2016)が第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオンに正式出品。その後、野本梢監督『透明花火』(2018)に出演。今作は2度目の起用となる。書歴19年。全日本書芸文化院 漢字部 師範。講師や映画の題字書き等、幅広く活動している。

牧優佳里役/滝澤エリカ(たきざわ・えりか)のコメント

牧優佳里役を演じさせていただきます、滝澤エリカです。
10代特有の悩みを抱えながら、悩みを打ち明けることが出来ない14才の女の子を演じるにあたり、彼女の心情や行動に私自身共感できる部分はあるか?と、日々、優佳里と真正面から向き合うようにしています。
年齢関係なく、人間関係・妊娠や身体の悩みは、オープンに人に話す事ができない世の中ですが、この物語はそんな中でも時には人に頼る事の大切さ、人のぬくもりを実感できる作品だと思っています。
観ていただいた方々に何かを感じていただき、少しでも多くの方の心に寄り添えることができたら嬉しいです。

滝澤エリカ(たきざわ・えりか)のプロフィール

2005年9月4日生まれ。東京都出身。GINZA、bis、Viviなど、数多くのWEBや雑誌でファッションモデルとして出演するかたわら、2019年に東京ガールズコレクションにてランウェイデビュー。映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』(2020/瀬田なつき監督)ではカエデ役として女優デビュー。以降、CMやミュージックビデオ、TV・映画作品などで活躍中。

長沢葉子役/熊谷真実(くまがい・まみ)のコメント

台本を読んで若い頃を思い出しました。わたしも沢山悩んできたな。自分の身体がどうなってるかもわからず、好きな人ができたら子供がほしいと思っても、自分の身体の事はまるきり知らなかった。
婦人科に行くのも気が引けて,恥ずかしさが先に立っていた若い頃。こんな映画が若い頃にあったら、一人で悩まず勇気づけられただろうな。まずは自分の身体を知って欲しい。今言えることはそれですね。性関係を持つことも,子供が欲しいと思うことも、それは自然な事かもしれないけど、そのまえに自分の身体がどうなってるかを知って欲しい。
それを促してくれる本当に良い脚本でした。
沢山の女性、特に若い女性に見ていただきたいです。

熊谷真実(くまがい・まみ)のプロフィール

東京都出身。1979年NHK朝の連続テレビ小説『マー姉ちゃん』の主役に抜擢、同年エランドール賞を受賞。『マンザナ、わが町』(2016)で紀伊国屋演劇賞・読売演劇賞受賞。女優だけでなくタレントなど幅広いジャンルで活躍を続ける。

映画『わたしかもしれない(仮)』のスタッフコメント&プロフィール

原案・プロデューサー:千種ゆり子のコメント

私は26歳のときに「早発閉経」と診断され、28~29歳で卵巣の摘出や凍結を経験しました。24歳のときから生理不順を理由に近所の産婦人科を訪れていましたが、まさか自分が不妊になるとは思ってもおらず、セカンドオピニオンで専門医の診察を受けに行かなかったことを後悔しています。
自ら不妊についての情報を得たり、周りの人に相談したりしていれば、子どもを持つ未来を描けたかもしれない。
同じような想いをする人を減らしたいという気持ちで、去年秋、早発閉経と診断されたことを公表しました。Yahoo!ニュースの1000件以上のコメントに加え、「私も不妊治療中です」「自分も実は流産していました」「子宮頸がんで、子宮を全摘出しました」など、直接のDMもたくさんいただきました。
みんな言えないだけで、色々な悩みを抱えている。そんな悩みを打ち明けていただき、私には何ができるんだろうと考えたとき、私にできることは、発信活動を続けていくことなんだろうと思いました。そこで今回は、より多くの人に婦人科受診の大切さを伝えるために映画製作をすることになりました。
すでに映画製作の準備は進んでいますが、この映画の製作費用およびプロモーション費用をご支援いただけないかと思い、クラウドファンディングに挑戦することに決めました。
今回のプロジェクトでは、若い世代に試写会のチケットをプレゼントできるリターンも用意しています。
ご支援の力と共に、若い女性が婦人科に行くきっかけになる映画を、この世に送り出していけたらと思います。

千種ゆり子のプロフィール

埼玉県富士見市出身。一橋大学法学部を卒業後、一般企業に就職、2013年に気象予報士資格取得。NHK青森を経て、テレビ朝日「スーパーJチャンネル(土日)」や、TBS「THE TIME,」に気象キャスターとして出演。2022年には、26歳の時に難治性の不妊症である早発閉経と診断されたことを公表し、Yahoo!ニュースに掲載。1000件以上のコメントが寄せられるなど大きな反響があった。気象予報士としての仕事だけでなく、自分の身体に目を向けることの大切さを伝える活動にも力を入れている。

監督・脚本:野本梢のコメント

千種さんからカラダのことを話してもらったとき、恥ずかしながら、それは全く想定していないことで、私は動揺し悲しみが溢れてきて、それを悟られまいと縮こまってしまったのを覚えています。でもその時も千種さんは穏やかに、これからのことを見つめていました。
私は今まで、世の中にあまり認知されていない悩みや思い込みを作品にしてきました。それを見てきてくれた千種さんが映画を通して伝えたいと言ってくれて嬉しかったし、少し力になれるかもしれないと励まされました。
私自身、ここ数年この映画を撮ることを道標に進んで来られましたが、作品が完成したら、今度は映画が誰かの拠り所となるよう、大切に制作して参りたいと思います。

野本梢のプロフィール

埼玉県出身。学習院大学文学部在学時よりMV 制作会社に所属し、卒業後はスポーツインストラクターやテレビ局の事務などをしながら、シナリオ・センターやニューシネマワークショプに通う。2020年製作の『愛のくだらない』(主演:藤原麻希)が第14回田辺・弁慶映画祭にてグランプリを受賞、池袋シネマ・ロサ他で公開された。

共同プロデューサー:稲村久美子のコメント

国籍性別立場世代に関係なく全ての皆様へ
「他人ごとでなく自分ごと」。そう感じてもらえる作品を世に出していくことが、既に私のライフスタイルです。誰かに何かを伝えたい時に、SNSという手段がある現在で、なぜ映画というまどろっこしいともいえる手段を使うのか。一つの作品をつくりあげるたびに、「もうこれでしばらく映画は、やめよう」と、思うのに。結局つくらずにいられないのは、そこに誰かの人生が息づいているからです。私は、人が気になって仕方がないのです。このたびの作品で、千種さんにお声がけ頂いたこと、野本さんと又作品をつくれることに感謝します。

稲村久美子のプロフィール

1967年4月生まれ。映画プロデューサー。有限会社エイジア代表取締役。日本心理学会所属認定心理士。埼玉県上尾市にある「エイジア学習塾」では、心身に障がいをもつ児童、不登校児にも開かれた教育という理念の基、地域の子供たちの居場所と教育の場を私塾として提供。エイジアムービー代表作・野本梢監督と脚本を共同執筆した「次は何に生まれましょうか」、震災の体験を元にした「3653の旅」、他「彼女たちの話」など。10代のための青春マニュアル「NEONAVI」でWeb記事を連載中。

映画『わたしかもしれない(仮)』の作品情報

【日本公開】
2024年(日本映画)

【企画・プロデュース】
千種ゆり子

【監督・脚本】
野本梢

【キャスト】
道田里羽、滝澤エリカ、井上拓哉、平川はる香、中山来未、定本楓馬、野上天翔、幹てつや(かりすま〜ず)、逢坂由委子、大貝瑠美華、そら、美桜子、牧海斗、大塚菜々穂、村上りおん、小沼朝生、坂田遥香、しゅんしゅんクリニックP、大高洋夫、熊谷真実

まとめ

気象予報士の千種ゆり子さんが、自身の難治性の不妊症の治療経験をもとに企画した映画『わたしかもしれない(仮)』は、2024年夏の完成を⽬指します。

また、2023年10⽉14⽇まで、GoodMorning にてクラウドファンディングを実施。若い世代に試写会のチケットをプレゼントできるリターンも⽤意しています。

ぜひ応援してください。

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