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映画『天上の花』あらすじ/キャスト/上映館。東出昌大が三好達治を演じる文芸作品が2022初冬スクリーンに!

  • Writer :
  • 星野しげみ

【萩原朔太郎大全2022】記念映画『天上の花』主演に東出昌大!

萩原朔太郎の娘である萩原葉子の小説『天上の花――三好達治抄――』が、1966年の発表から56 年の時を経て、タイトルを『天上の花』として映画化決定。

三好達治、萩原朔太郎とその妹の慶子の3人が織りなす、純粋で凄まじい「愛」と「詩人の生」を描きだされます。


(C)2022「天上の花」製作運動体

【萩原朔太郎大全2022】記念映画として製作された本作の監督を務めるのは、『いぬむこいり』(2017 )の片嶋一貴。

三好達治を演じる東出昌大をはじめとするメインキャストとティザービジュアルが公開となりました。

『天上の花』は、2022年初冬に新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開されます。

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映画『天上の花』について

映画の原作は、萩原朔太郎の娘である萩原葉子の同名小説『天上の花――三好達治抄――』。萩原朔太郎の大回顧展「萩原朔太郎大全2022」の記念映画として製作されました。

4時間超の長篇大作『いぬむこいり』(2017 )の片嶋一貴が監督を務め、『火口のふたり』(2019)にて多くの賞を獲得した荒井晴彦と五藤さや香が脚本を担当。

三好達治を演じるのは、『草の響き』(2021)などで唯一無二の存在感を放つ東出昌大、萩原朔太郎の妹で美貌の慶子には、新たな境地を切り拓いた入山法子

萩原朔太郎には独特の風格を持つ吹越満詩人の佐藤春夫を演ずるのは、世界的な人気漫画家の浦沢直樹。そして原作者の 萩原葉子を母に持つ萩原朔美映画や演劇で益々輝きをます有森也実も出演。その他に林家たこ蔵、鎌滝恵利といった顔ぶれも揃いました。

映画『天上の花』の作品情報


(C)2022「天上の花」製作運動体

【日本公開】
2022年(日本映画)

【原作】
萩原葉子「天上の花―三好達治抄―」

【監督】
片嶋一貴

【脚本】
五藤さや香、荒井晴彦

【キャスト】
東出昌大、入山法子、浦沢直樹、萩原朔美、林家たこ蔵、鎌滝恵利、関谷奈津美、鳥居功太郎、間根山雄太、川連廣明、ぎぃ子、有森也実、吹越満

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映画『天上の花』のあらすじ

萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治は、朔太郎の美貌の末妹・慶子と結ばれることを望みますが、貧乏書生と侮られ拒絶されます。

しかし十数年後、慶子が夫と死別すると、三好は妻子と離縁して慶子と結婚。

時は 太平洋戦争の真っ只中、身を隠すように越前三国にひっそりと新居を構えた二人には、雪深い冬の過酷な生活が待ち受けていました。

三好は純粋な文学的志向と潔癖な人生観の持ち主であり、奔放な慶子に対しする一途な愛と憎しみが、いつしか激情とともに制御できなくなってゆきます……。

まとめ

戦争の時代に翻弄され、詩と愛に葛藤し、懸命に生きた人々への鎮魂歌といえる原作を、片嶋一貴監督が、純粋で凄まじい「愛」と「詩人の生」を描いた新しい文芸映画に仕上げました

タイトルにもなっている「天上の花」は仏教用語で、「曼珠沙華」「彼岸花」の別名です。燃えるような赤い花は、情熱の象徴である一方、有毒性をもっています。

これを食した後は「彼岸」つまり「死」しかないという説もあります。

公開された三好達治と慶子のシルエット姿と、主な登場人物の4人の視線が印象的な2種類のティザービジュアルも意味深で、何が起こるのかと期待感高まります。

映画『天上の花』は、2022年初冬に新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開



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