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しんゆり映画祭2019開催情報!10月27日から上映する第25回作品プログラムの内容紹介

  • Writer :
  • 石井夏子

全プログラム発表!
キャッチフレーズは「Across the border~のり越える想い~」。

25回目となるKAWASAKIしんゆり映画祭が、川崎市麻生区の新百合ヶ丘にある川崎市アートセンターにて10月27日から開催されます。

世の中の空気にどこか息苦しさを感じる昨今、価値観・社会・人生が変わったり、ふとその変化に気づかせてくれたりする作品を選び、キャッチフレーズは「Across the border~のり越える想い~」にしたという本映画祭。

本年はとりわけ目覚ましい活躍をしている俳優の井浦新特集や、上映時に作品の世界をより深く、楽しんでいただくイベントをいくつも計画中の第25回KAWASAKIしんゆり映画祭についてお伝えしていきます。

KAWASAKIしんゆり映画祭とは?


「KAWASAKIしんゆり映画祭」は、1995年に川崎市の「芸術のまち構想」の一環としてスタートし、2019年で25回目を迎えます。

「市民(みんな)がつくる映画のお祭り」として、地域住民や企業の協力を得ながら、市民スタッフが企画・運営の中心を担い、行政がバックアップする新しい形の市民映像祭として定着・発展してきました。

例年、テーマに添って作品を選定し、監督・俳優などによる座談会やシンポジウム、ミニコンサートなどを企画。

障がいを持つ方のための副音声ガイド制作や字幕制作、中学生が映画をつくり上映する「ジュニア映画制作ワークショップ」の実施、村祭りを再現する「野外上映会」なども企画。

映画ファンのみならず、年齢を越え、街ぐるみで楽しんでいただける取り組みを展開していきます。

第25回KAWASAKIしんゆり映画祭の開催概要

【日時】
2019年10月27日(日)~11月4日(月・祝)
※10月28日(月)は休映

【会場】
川崎市アートセンター アルテリオ映像館・小劇場
小田急線新百合ヶ丘駅北口徒歩3分

【前売券】
2019年10月6日(日)午前9時から川崎市アートセンター、セブンチケットで販売開始

【料金】
前売券:1,100円、当日券:一般・シニア 1,400円、学生、障がい者とその付添い1名まで 1,100円
※無料上映作品や、特別料金のプログラムもございます

詳細につきましては第25回KAWASAKIしんゆり映画祭公式サイトをご覧ください。

上映プログラム

役者・井浦新の軌跡

画像:『止められるか、俺たちを』


©2018若松プロダクション

井浦新の映画デビュー作品『ワンダフルライフ』の劇場公開から20年。

NHKの連続テレビ小説「なつぞら」などテレビでも大活躍の井浦新はますますアグレッシブに映画界を走り続けています。

映画にかける井浦新の情熱を感じてください。

【上映作品】
『止められるか、俺たちを』、『赤い雪 Red Snow』、『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』、『ワンダフルライフ』

【ゲスト】
『赤い雪 Red Snow』甲斐さやか監督、菜葉菜(女優)

ひろがる つなげる つたえる

画像:『洗骨』


(C)「洗骨」製作委員会

ひとからひとへ、大切なことは世代や世界をこえてひろがる。静かにたしかな技をつなげる。小さな声で大きな思いを伝える。

観た方々にじっくり考えていただきたい4作品です。

【上映作品】
『よあけの焚き火』、『ある精肉店のはなし』(バリアフリー日本語字幕付上映) 『洗骨』(副音声イヤホンガイド付上映、保育付上映の回あり)、『沈没家族 劇場版』」(保育付き上映の回あり)

【ゲスト】
『よあけの焚き火』土井康一監督、大藏康誠氏(能楽師狂言方・大蔵流)、『沈没家族 劇場版』加納 土監督、関山隆一氏(NPO法人もあなキッズ自然楽校 代表理事)

【イベント】
『ある精肉店のはなし』上映時にイベント予定

インドのおじさんが教えてくれたこと

参考動画:『バジュランギおじさんと、小さな迷子』予告編

性別、国、宗教といった多様性を受け入れる寛容な心と、ド直球な思いが詰まった、汗と涙と笑顔あふれるインドのエンタテインメント作品2本です。

【上映作品】
『バジュランギおじさんと、小さな迷子』、『パッドマン 5億人の女性を救った男』

「身近な人がマジコワい」特集

画像:『ヘレディタリー/継承』

(C)2018 Hereditary Film Productions, LLC

アメリカの新進気鋭の監督作品がしんゆりに登場。

身近な家族や恋人の「本当の」姿とは…?

【上映作品】
『ゲット・アウト』、『ヘレディタリー/継承』

【イベント】
『ヘレディタリー/継承』は上映時にイベントを計画中。詳細は今後、映画祭公式HP・SNS等で発表されます。

映画の魅力を伝えたい人々!inしんゆりヒル

参考動画:『サッドヒルを掘り返せ』監督コメント入り予告編

ある映画に魅せられた数名が大勢を巻き込み世界規模のプロジェクトを始める様子は、新百合ヶ丘で映画祭を25年間続けてきた映画祭スタッフと重なります。

上映前にはミニコンサートも開催!

【上映作品】
『サッドヒルを掘り返せ』

【イベント】
ニューリリィアンサンブル(新百合ヶ丘発祥のジャズビッグバンドグループ)による演奏

柳下美恵のピアノdeシネマinしんゆり

画像:映画『掟によって』

90年以上前にソ連で製作されたサイレント映画『掟によって』に、柳下美恵のピアノ伴奏を付けて上映。

とびきりの映画体験をお届けします。

【上映作品】
『掟によって』

【ゲスト】
柳下美恵(ピアニスト、作曲家)

ジュニア映画制作ワークショップ2019

「中学生に映画というツールで表現する場を」ということで始まった本ワークショップも20年目。

本年は市民スタッフが中心となりワークショップを行いました。

今年の作品発表を映画祭初日に行う他、別の日には20周年を記念して過去のワークショップ作品の上映も行います。

【上映作品】
『わが家のすったもんだ』他短編7本 ※無料上映

【イベント】
参加中学生による舞台挨拶、メイキング上映など

アメリカの“NOW” ,アメリカの“WHY?”

画像:映画『記者たち~衝撃と畏怖(いふ) の真実~』

(C)2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

米国の“今”を知る刺激的なエンタテインメント作品3本を厳選。

この国の豊かさ・懐の深さをお楽しみいただきます。

【上映作品】
『記者たち~衝撃と畏怖(いふ) の真実~』、『バイス』、『華氏119』

【ゲスト】
『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』金平茂紀氏(テレビ記者、キャスター)

聞く・話す・考える~ヒントときっかけ~

画像:映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』

(C)「おクジラさま」プロジェクトチーム

様々な意見に耳を傾け、知り、考え、調べる、話す。考える続けることで少し豊かな世界が見えてくるのでは?

映画祭スタッフからのささやかな提案です。

【上映作品】
『おクジラさま ふたつの正義の物語』

あれも青春!これも青春?

画像:映画『あいが、そいで、こい』

(C)ENBUゼミナール

前向きか後ろ向きかわからないけれど、誰にだって青春はある。

若き二人の俊才監督による「それぞれの」青春をお楽しみいただきます。

【上映作品】
『天然☆生活』、『あいが、そいで、こい』

【ゲスト】
・『天然☆生活』永山正史監督、川瀬陽太(俳優)
・『あいが、そいで、こい』柴田啓佑監督

しんゆりこどもシネマ

画像:映画『若おかみは小学生!』

(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

子どもも大人も楽しめる名作を厳選。お得なペア券もあります。

上映前には作品世界に誘う太鼓演奏もあり、映画祭の幕開けを飾ります。

【上映作品】
『若おかみは小学生!』

【イベント】
川崎市多摩区の和太鼓の会「雷鼓(らいこ)」の演奏

佐藤忠男さんと振り返るアジア映画inしんゆり

画像:映画『冬冬(トントン)の夏休み』


© A MARBLE ROAD PRODUCTION 1984

映画祭25年目を記念して、過去に上映したアジア映画の中から、佐藤忠男が選りすぐった2本を上映。

アジア映画に造詣の深い佐藤忠男による熱いトークも予定されています。

【上映作品】
『冬冬(トントン)の夏休み』(デジタル・リマスタ-バージョン)、『ブンミおじさんの森』

【ゲスト】
佐藤忠男(映画評論家、日本映画大学名誉学長)

まとめ

参考:KAWASAKIしんゆり映画祭の公式ツイッター

地元の企業、行政と協力しながら「映画のまち・新百合ヶ丘」として映画を通じた街づくりを目指し、市民ボランティアが中心となって企画運営を行っているKAWASAKIしんゆり映画祭。

お子さんも一緒に楽しめる作品やバリアフリー上映もあり、老若男女問わず多くの方に幅広くお楽しみいただけます

第25回KAWASAKIしんゆり映画祭は2019年10月27日(日)から11月4日(月・祝)まで川崎市アートセンター アルテリオ映像館・小劇場にて開催です。

ぜひお運びください。

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