あの夏、僕は彼に恋をした。
切なくも瑞々しい台湾青春映画の金字塔が、4Kで今甦る
この度2007年に日本で劇場公開されて以来、『藍色夏恋』(2002)と並んで愛され続けてきた、切なくも瑞々しい台湾青春映画の名作『花蓮の夏』が、作品生誕15年を機に4Kデジタル修復され、2021年、本国台湾でリバイバル上映されました。
美しく甦った映像で、ジェンシン、ショウヘン、そしてホイジャの姿を再びスクリーンで観たい、と願っていた日本のファンの願いが 3年越しで実り、『花蓮の夏』が2024年10月4日(金)よりシネマート新宿ほか全国の劇場にて順次公開することが決定しました。
併せて、ポスタービジュアルと予告が完成しました。
映画『花蓮の夏』について
監督は本作で注目され、その後『101 回目のプロポーズ〜SAYYES〜』(2013)、『20 歳よ、もう一度』(2015)などのヒット作を生んだ俊英レスト・チェン。2021 年には本作の原題「盛夏光年」を彷彿とさせるタイトルの映画『この夏の先には(原題:盛夏未來)』を制作して話題を呼びました。
主演のレイ・チャン(ブライアン・チャンより改名)とジョセフ・チャンは、本作をきっかけに大ブレイク。レイは本作で台湾金馬奨最優秀新人賞を受賞後、近年も「恋愛動物」(2018)、「We Best Love」(2021)等の人気ドラマに出演。
一方ジョセフもNetflixのドラマシリーズ「次の被害者」(2020)に主演し、世界中で大ヒットを記録、第2シーズンが製作されました。今年、公開された『青春 18×2 君へと続く道』(2024)では、日本在住の料理人役で出演しています。
スチール撮影を担当したのは、『ブエノスアイレス』から『2046』までのウォン・カーウァイ監督作の専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーだったことで知られる香港のアーティスト、ウィン・シャ。独特の色彩感覚とレトロな味わいが、本作の世界観を形作るのに一役買っているのは間違いありません。
台湾が生んだ最強のロックバンドMaydayのアシンが歌い上げる主題歌「盛夏光年」は、台湾金馬奨の最優秀オリジナル主題歌賞にもノミネートされました。
映画『花蓮の夏』の予告編
この度解禁された日本版予告は、幼き日々のジェンシンとショウヘンが、やがて高校生になり、そこに彗星のように現れたホイジャによって、ガラスのごとく壊れてしまいそうになる3人の関係を、美しくも切ない青春の日々を通して、ピュアでノスタルジックに描いた映像となっています。
また、記事の冒頭に記載したポスタービジュアルでは、複雑な感情を抱きながらたたずむ3人のアップが印象的です。キャッチコピーには「あの夏、僕は彼に恋をした。」というジェンシンの想いを表した言葉が添えられ、本作の期待が高まります。
映画『花蓮の夏』の作品情報
【日本公開】
2024年(台湾映画)
【原題】
盛夏光年
【原作】
ワン・ジーヤオ
【監督】
レスト・チェン
【脚本】
シュー・チェンピン
【キャスト】
レイ・チャン(ブライアン・チャン)、ジョセフ・チャン、ケイト・ヤン
映画『花蓮の夏』のあらすじ
台湾東部花蓮。小学校に通う優等生のジェンシンは、問題児のショウヘンと友達になるよう、先生から頼まれた。正反対な性格の二人だったが、いつしか親友となり、高校の頃には、お互いがかけがえのない存在になっていた。
ジェンシンは、人知れず友情以上の感情をショウヘンに抱くようになり…。
そんな二人の前に、香港からホイジャという転校生の女の子が現れ、ジェンシンとショウヘンの関係に静かな波風が立ち始める。
まとめ
今回日本での4K修復版の公開に合わせ監督のレスト・チェンからメッセージ動画が到着し、本作が再び日本で上映される喜びを語るとともに、本作のファンに加え若い観客にもぜひ観てもらいたいとアピールしました。
台湾青春映画の金字塔『花蓮の夏』は、2024年10月4日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショーです。