今最も注目の若手実力派女優、伊藤沙莉&瀧内公美主演作品!
松林うらら出演・プロデュースを務める連作長編映画『蒲田前奏曲』(英題 : Kamata Prélude)は中川龍太郎監督、穐山茉由監督、安川有果監督、渡辺紘文監督による連作スタイルの長編映画です。
この度、映画『蒲田前奏曲』が、2020年9月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森他にて全国順次公開されることが決定しました。
4人の監督とキャストからコメントが到着しましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『蒲田前奏曲』について
本作は、2020年3月に行われた第15回大阪アジアン映画祭にてクロージング作品として上映されました。
売れない女優マチ子の眼差しを通して、“女”であること、“女優”であることで、女性が人格をうまく使い分けることが求められる社会への皮肉を、周囲の人々との交わりを介在しながら描いていきます。
これを4人の監督が各自の手法でコミカルに描き、1つの連作長編として仕上げていった新しいタイプの作品として誕生しました。
監督には日本映画界の若手実力派監督が集結。
最新作『静かな雨』が釜山国際映画祭上映、東京フィルメックス観客賞受賞など、国内外の注目を集める中川龍太郎、長編デビュー作『月極オトコトモダチ』がMOOSIC LAB グランプリ受賞、東京国際映画祭上映の穐山茉由、『Dressing Up』(第8回CO2助成作品、OAFF2012)で日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞受賞の安川有果、最新作『叫び声』が東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門監督賞に輝き、第22回ウディネ・ファーイースト映画祭では大田原愚豚舎作品、渡辺紘文監督特集が組まれるなどの渡辺紘文(大田原愚豚舎)が務めます。
『飢えたライオン』で主演を務め、舞台、TVドラマなどでも活躍する松林うららが自身の地元である蒲田を舞台にプロデュースし、自らも出演。
また、各短編には『タイトル、拒絶』の伊藤沙莉、『火口のふたり』の瀧内公美と2名の注目の若手実力派女優陣がそれぞれに主演を務めます。
企画・プロデューサー・出演:松林うららのコメント
企画・プロデューサー・出演を務めた松林うららは、本作『蒲田前奏曲』が初プロデュース作品。
第15回大阪アジアン映画祭では『蒲田前奏曲』がクロージング作品として上映され、コンペティション部門国際審査委員として選出されました。
本作の制作にあたり、以下のようなコメントを寄せています。
女優として今後どう活動してゆくか、自分の中で悩んでいたことが多くあり、これらの思い悩んでいることを表現できないか考えたところ、女優というものを通して、変えたい現実と変えられない現実がありました。女性の置かれている立場や生きづらい部分を女性目線と男性目線を交え、1人の女性が環境によって顔が違って見えるというテーマを元に、何か新しい表現ができないか。最初はそのようなきっかけで、自分の置かれている現状を表現したかったのですが、4人の監督のシナリオが出来上がったとき、それだけではない女性に対する普遍的な問題提起になるのではないかと感じました。 窮屈な日本で、現実と立ち向かう女性がこの作品には描かれているので、観てくださった方がフィクションの垣根をこえて、身の回りのことを再度考えるきっかけになれば幸いです。4人の描くそれぞれのテーマと作品をお楽しみください。
監督・キャストによるコメント紹介
中川龍太郎監督のコメント
人間はいつも何者かを演じている。演じつづける裂け目に、時たま「本当らしさ」を感じさせる自分や他者が垣間見える。自分自身も含め、多くの人が神経質になり、ノイローゼとなってしまった現代において、僕たちは演じるというテーマについて何を描き出せるのか。蒲田という街と、素敵な仲間たちの胸を借りて、そのことに挑戦いたしました。
穐山茉由監督のコメント
「4人の監督によって”ひとりの女性が持つ複数の顔”を表現したい」というお話をいただいた時、素直に興味を惹かれ、ぜひその1編を描いてみたいと思いました。「呑川ラプソディ」ではそれぞれ違った環境に生きる女友達とのズレや結束をテーマに、その中にいる主人公の顔を切り取りました。4つの短編を繋ぎ合わせたとき、新しい化学反応が生まれ、また違った景色が見えたらいいなと思っています
安川有果監督のコメント
プロデューサーの松林さんからmetooを題材にした映画を作ってくれないかとの誘いを受け、悩みました。思うところがある題材だからこそ、まだ映画にするには心の準備が整っていないように感じたのです。しかし、声をあげる人が増えてきた今、自分から見たこの問題を映画に残しておくことには意義があるのではと思いました。一人の俳優を巡る4つの短編を繋ぎ合わせた時に何が見えてくるのか、ぜひスクリーンで体感していただきたいです。
渡辺紘文監督のコメント
大田原愚豚舎が『蒲田前奏曲』の参加を決めたのは女優・松林うららの強い意志と映画への愛情に共鳴したからです。勝ち目があるわけでも、成功が保証されてるわけでもない、それでも闘わなければならないものがあるから闘う。
苦悩し、のたうちまわり、不条理な目にあい、時に踏み潰されそうになりながらも、映画界に孤高に立ち向かい、闘おうとする松林うららの決意表明であり、宣言であり、叫びであるこの前奏曲が多くの人々に届くことを願っています。
帆奈役・伊藤沙莉のコメント
私は呑川ラプソディに参加させて頂きました。ハンナという女性にどう寄り添えば良いか、またこの女性の強気の裏にある不器用さ、寂しさをどう表現しようかとても迷い、悩みましたが自分なりの「蒲田前奏曲〜ハンナ編〜」を頭に描きつつ、また一方で女友達の前での自分はこの中だったら誰だろう、、と自分を誰に投影するかを楽しみつつの撮影でした。
そして、マチ子という女性には私自身も経験として共通、共感する部分が多々ありました。空回りするほどの熱さはどんどんと冷めていくし冷静にいろんな方向から自分を見つめ直すとどんどんとわからなくなるし深く低く唸るほどわかる、わかるよと思う部分はたくさんあったので見て頂いた方々の多種多様の唸り声を聴くのがとても楽しみです。
瑞季役・瀧内公美のコメント
初めて松林うららさんとお会いしたとき、いま自分がどうしても言いたいことを映画にしたい、と仰っていました。
わたしの作品は#metoo、セクハラに関することが題材で、わたし自身はそれに対してぼんやりとした認識しかなかったので、難しいかもと感じました。ですが、うららさんとお話ししていくうちに、この題材についてもっと深く考えたいと思い、撮影に参加しました。
出来上がった作品がコロナの影響もある中、劇場で上映していただけることが本当に嬉しいです。うららさんの想いと4名の監督作品がひとりでも多くのお客様に届きますように。
映画『蒲田前奏曲』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【英題】
Kamata Prélude
【監督・脚本】
中川龍太郎、穐山茉由、安川有果、渡辺紘文
【プロデューサー】
松林うらら
【キャスト】
伊藤沙莉、瀧内公美、松林うらら
映画『蒲田前奏曲』のあらすじ
第1番「蒲田哀歌」監督・脚本:中川龍太郎
オーディションと食堂でのアルバイトの往復で疲れ果てている売れない女優、マチ子。
ある日、彼氏と間違われるほど仲の良い弟から彼女を紹介されショックを受けます。
しかし、その彼女の存在が、女として、姉として、女優としての在り方を振り返るきっかけとなり……。
第2番「呑川ラプソディ」監督・脚本:穐山茉由
アルバイトをしながら女優をしているマチ子。
大学時代の友人5人と久々に女子会をするが、独身チームと既婚チームに分かれ、気まずい雰囲気に。
そこでマチ子は蒲田温泉へ行くことを提案します。5人は仕事、男性のことなどを話し合い、次第に隠していたものが丸裸になっていく……。
第3番「行き止まりの人々」監督・脚本:安川有果
映画のオーディションを受けたマチ子。
セクハラや#metooの実体験やエピソードがあれば話すという内容だったが、皆、思い出すことに抵抗があり、上手く演じられません。
そんな中、マチ子の隣にいた黒川だけは迫真の演技を見せます。マチ子は共に最終選考に残ったのだが……。
第4番「シーカランスどこへ行く」監督・脚本:渡辺紘文
マチ子の実家は大田原にあります。
大田原に住む親戚の小学5年生のリコは、大田原で映画の撮影現場にいます。そこへとある映画監督が撮影現場の待合所にやってきて……。
まとめ
映画『蒲田前奏曲』の宣伝費支援のためのクラウドファンディングが2020年7月15日から9月23日の期間で開始されます。
オンライン試写会や、イベントなど、魅力的な特典もあるとのこと。
ぜひ、4人の監督たちが描き、1つの連作長編として仕上げた映画『蒲田前奏曲』へご支援ください。
映画『蒲田前奏曲』は、2020年9月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森他にて全国順次ロードショーです。