Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2020/07/28
Update

映画『ボヤンシー 眼差しの向こうに 』あらすじ/公開日/上映館/予告動画。タイの奴隷労働の真実をドラマとして描く!

  • Writer :
  • 大塚まき

ベルリン映画祭パノラマ部門、第92回アカデミー賞豪代表作品。

第69回ベルリン映画祭のパノラマ部門に出品された映画『BUOYANCY』(原題)。

観客投票では3位を記録し、さらにエキュメニカル審査員賞を受賞するなど現地でも話題となり2019年のアカデミー賞においてはオーストラリア代表作品として外国語映画賞に選出されました。


(c)2019 Causeway Films HQ Pty Ltd, Filmfest Limited and Screen Australia. All rights reserved.

第69回ベルリン映画祭で世界中から賞賛された映画『BUOYANCY』(原題)が邦題『ボヤンシー 眼差しの向こうに』として、2020年8月7日(金)より全国公開されることが決定しました。

また、公開決定にあわせてポスタービジュアルと予告動画が解禁されましたのでご紹介します。

スポンサーリンク

映画『ボヤンシー 眼差しの向こうに』について


(c)2019 Causeway Films HQ Pty Ltd, Filmfest Limited and Screen Australia. All rights reserved.

本作は、オーストラリア人監督のロッド・ラスジェンの長編デビュー作

監督自身が長年にわたり取材した奴隷労働の現実をフィクションに落とし込んだ作品で全編クメール語とタイ語で描かれています。

主人公でカンボジアの貧しい田舎からタイへ働きに出た14歳の少年チャクラを演じたサーム・ヘンは、奴隷として陸から遠く離れた船の上で絶対的な権力を持つ船長のもとで働きながら徐々に人間性を失っていく姿を壮絶に演じきりました。

迫真に迫った映像は、観る者に今なお残る奴隷労働の事実を突きつけながらも、映画という手法を用いて、 “少年は家族と別れどのように生きていくのか”、“生きるためにどんな選択・決断をするのか”などの疑問を現実のものとして、鋭く訴えかけてきます。

映画『ボヤンシー 眼差しの向こうに』の予告編


このたび解禁された予告編では、冒頭にカンボジアの田舎から外に目を向け始めた主人公・チャクラの姿を捉えています。

いつ給料をもらえるのかわからない漁船での仕事をはじめますが、船長から呼び出されて言われたのは「今日からはこの船がお前の家だ」「死ぬまでな」とぞっとするほど冷酷な言葉でした。

不穏な空気が流れるなか、どこまでも続く大海原にぽつりと浮かぶ小さな漁船がただ美しく漂っています。

そして、相反するように船内での非道な生活の一部が切り取られ、果たして14歳の少年が生きるためにとった手段とは…?

ロッド・ラスジェン監督が長年にわたり取材した奴隷労働の現実が主人公・チャクラの目を通してスクリーンに映し出されます。

スポンサーリンク

映画『ボヤンシー 眼差しの向こうに』の作品情報


(c)2019 Causeway Films HQ Pty Ltd, Filmfest Limited and Screen Australia. All rights reserved.

【日本公開】
2020年(オーストラリア映画)

【原題】
BUOYANCY

【監督・脚本】
ロッド・ラスジェン

【キャスト】
サーム・ヘン、タナウット・カスロ、モニー・ロス

映画『ボヤンシー 眼差しの向こうに』のあらすじ


(c)2019 Causeway Films HQ Pty Ltd, Filmfest Limited and Screen Australia. All rights reserved.

カンボジアの田舎の決して裕福ではない家族。14歳のチャクラは、将来を期待されている兄とは違い、労働の担い手としか扱われない自分の境遇に納得がいきません。

お金を稼ぎたいチャクラは、友人から“有給の仕事”を斡旋するというブローカーを紹介してもらい、誰にも相談することなく、単身、家を出ます。

チャクラは同じ境遇の数人たちとともに密かに国境を越え、タイに入国します。

しかしそこで待ち受けていたのは、ブローカーによる“身売り”でした。

他のカンボジア人やビルマ人とともに“奴隷”として漁船に放り込まれ、劣悪な環境下で労働を強制される日々が始まりました。

1日22時間魚を漁り、与えられる食料は、冷めた米飯のみ。陸から遠く離れた船の上で絶対的な権力を持つ船長は、歯向かう者や衰弱した者を見せしめのごとく拷問し、殺し、海に放り捨てていきます。

脱出することも、陸に上がって逃げ出すこともできぬまま、非人間的な環境と拷問の恐怖に怯え、チャクラの心は摩耗し、人間性は失われ、破壊的な人格が芽生え始めます。

14歳の少年が、非人間的な状況下で選んだ、生きるための手段とは…。

スポンサーリンク

まとめ


(c)2019 Causeway Films HQ Pty Ltd, Filmfest Limited and Screen Australia. All rights reserved.

解禁された場面写真では、主人公・チャクラの眼差しが多く切り取られています。

強い決意のようにもとれる眼差しから、焼けつくような視線、心が摩耗しながらも勇ましく挑むような目線などが場面写真でありながも、訴えかけてきます。

また、本記事に載せたポスタービジュアルからは、非道な海上生活に抗いながらもバランスを取ろうとしているかのように、水面に浮かんでいる姿が印象的に映し出されています。

凄惨な状況下で14歳の少年が生きるためにどんな選択・決断をしたのでしょうか

映画『ボヤンシー 眼差しの向こうに』は、2020年8月7日(金)より全国ロードショーです。

関連記事

新作映画ニュース

映画『甘いお酒でうがい』あらすじ/キャスト/公開日。原作本はシソンヌじろうで大九明子が映像化!

松雪泰子、11年ぶりの映画主演作。 40代独身OL川嶋佳子のちょっぴり後ろ向きだけどポジティブな517日の物語。 『勝手にふるえてろ』の大九明子監督による最新作『甘いお酒でうがい』が、2020年9月2 …

新作映画ニュース

バウティスタがスタローンを称える映画『大脱出2』メイキング映像解禁!前作の同時視聴祭り情報も

あの脱獄のプロが帰ってきた シルヴェスター・スタローン主演、全世界待望のプリズン・ブレイク・アクション第2弾『大脱出2』。 2019年3月29日(金)の 全国ロードショーに向け、共演者およびスタッフが …

新作映画ニュース

映画『ベルファスト』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。アカデミー賞7部門ノミネートはケネス・ブラナーの自伝的感動作

2022年度アカデミー賞7部門ノミネート作品 ケネス・ブラナーの自伝的作品が贈る、激動の時代にゆれる「家族」と「故郷」を描いた笑いあり、涙ありの人生賛歌。 (C)2021 Focus Features …

新作映画ニュース

美人なシャリーズ・セロンが役柄で23キロ増量!ダイエットランニング映像解禁『タリーと私の秘密の時間』

かつて夢見た未来とは違う今にため息をつく大人たちに、目の覚めるサプライズを贈る人生のリフレッシュ・ムービー『タリーと私の秘密の時間』は8月17日(金)本日公開です! ベビーシッター・タリーとの出会いで …

新作映画ニュース

【台風家族】草なぎ剛映画の劇場公開は9月6日から3週間!新井浩文出演も再編集なしにて上映

映画『台風家族』は2019年9月6日(金)より全国ロードショー! 俳優として活躍する草彅剛と『箱入り息子の恋』などで知られる市井昌秀監督が描く、ブラックユーモアたっぷりの家族ドラマ。 それが、2019 …

U-NEXT
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学