Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/12/07
Update

映画『グッドバイ』キャストの静江役は木村多江【演技評価とプロフィール】

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』は2020年2月14日より全国公開!

『走れメロス』、『人間失格』などの代表作を発表し、2019年に生誕110年を迎えた昭和の文豪・太宰治。

太宰治の未完の遺作『グッド・バイ』が、コメディ映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』のタイトルで、2020年2月14日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開されることが決定しました。

この記事では、離れて暮らす田島の妻・静江役を演じる木村多江について詳しくお伝えしていきます。

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』の作品情報


(C)2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ

【日本公開】
2020年(日本映画)

【監督・原作・脚本】
成島出

【キャスト】
大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、皆川猿時、田中要次、池谷のぶえ、犬山イヌコ、水澤紳吾、戸田恵子、濱田岳、松重豊

【作品概要】
太宰治の未完の遺作『グッド・バイ』を、劇団「ナイロン100℃」主宰のケラリーノ・サンドロヴィッチが2015年に独自の解釈で発表した戯曲『グッド・バイ』が原作。

妻子を田舎に残して単身で東京に暮らす編集者・田島周二が、10人もの愛人を抱えて四苦八苦する様子をコミカルに描き、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた舞台版を完全映画化しました。

本作の監督を務めるのは、『八日目の蝉』(2011)で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出です。

ラブコメがやりたかったというケラリーノの言葉を受け、大人が楽しめる洒脱なコメディに仕上げました。

なぜか周囲の女たちが好きになってしまうダメ男の主人公・田島を演じるのは、『探偵はBARにいる』シリーズや、2019年放送のTBSドラマ『ノーサイド・ゲーム』で好評を博した大泉洋。

田島の妻と偽る永井キヌ子には、舞台版でも同役を演じて読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞し、成島作品への出演は5回目となる小池栄子。

田島を取り巻く女性役として、クールな女医・大櫛加代を水川あさみ、挿絵画家の水原ケイ子を橋本愛、儚げな花屋の青木保子を緒川たまき、離れて暮らす田島の妻・静江を木村多江が演じます。

田島を尊敬する編集部員・清川伸彦役に濱田岳、“嘘(にせ)夫婦”の計画を提案する作家・漆山連行役に松重豊。

豪華キャストが集結し作品を盛り上げています。

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』のあらすじ


(C)2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ

戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。

文芸雑誌の編集長の田島周二は、単身東京で気がつけば何人もの愛人を抱える始末。

このままではいけないと愛人たちと別れる決心をしたものの、優柔不断な田島は、彼女たちを前にすると別れを切り出すことができません。

そこで田島は、金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に、女房を演じてくれと頼み込みます。

実はキヌ子は、泥だらけの顔を洗うと誰もが振り返る絶世の美女でした。

男は、女と別れるため、女は、金のため――こうして、二人の“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まります。

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』静江役は木村多江

参考映像:『あゝ、荒野』(2017)

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』で静江役を演じる木村多江は1971年3月16日生まれの女優。東京都出身。融合事務所所属。

昭和音楽芸術学院ミュージカル科卒業。在学中から『美少女戦士セーラームーン』などで舞台女優として活動していました。

21歳の時に父親が急逝したため、さまざまなアルバイトを3つかけもちして家計を支えたそうです。

1999年ドラマ『リング~最終章~』『らせん』での山村貞子役で注目されました。

以降ドラマ『救命病棟24時』『ゼロの焦点』などに出演。

「薄幸の女性が似合う」「不幸役が板につく女優」などと称され、独自の魅力を確立します。

2005年に結婚、2008年に妊娠したために、主演ドラマ『上海タイフーン』は製作途中で無期延期となりました。

2008年主演映画『ぐるりのこと』に出演し、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞ほか数々の映画賞を受賞。

2017年『ブラックリベンジ』で民放連続ドラマ初主演。

2019年には大人気ドラマ『あなたの番です』で狂気的な役を怪演して作品を盛り上げました。

映画『あゝ、荒野』『RANMARU 紙の舌を持つ男』『ユリゴコロ』や、ドラマ『後妻業』『とと姉ちゃん』など数多くの作品に出演しています。

2020年にはWOWOWドラマ『彼らを見ればわかること』、映画『一度死んでみた』が公開予定。オファーの絶えない人気実力派女優です。

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』静江はどんな役?


pan class=”caption”>(C)2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ

木村多江演じる静江は大泉洋演じる主人公・田島周二の離れて暮らす妻です。

しかし、夫はダメ男なのになぜかめっぽうモテる男で、何人もの愛人を抱えており…。

木村多江の演技力の評価は

参考映像:『ゼロの焦点』(2009)

薄幸な女性が日本一似合うと言われる、はかない美しさが独特の魅力を放つ木村多江。

長年女優として第一線を走り、確かな演技力を持つことでも知られています。

2007年には『ぐるりのこと』で第32回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、東京スポーツ映画大賞主演女優賞ほか数々の映画賞を総ナメしました。

2009年には『ゼロの焦点』で、第33回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞

2017年には『ユリゴコロ』で第27回日本映画批評家大賞助演女優賞を受賞しています。

菅田将暉主演の大ヒット映画『あゝ、荒野』や、『RANMARU 神の舌を持つ男』などにも出演。

2018年に放送された『あなたには帰る家がある』では狂気の不倫妻役を怪演。

翌2019年、交換殺人の謎を解く大ヒットミステリードラマ『あなたの番です』でも、当初は穏やかで善良だったのが、実は家庭に黒い秘密を持ち、豹変して主人公につかみかかる狂気的な女性・早苗を好演。

当初から視聴者の間では、「木村多江があのまま終わるわけない」とずっと期待の声があがり続け、見事な豹変を遂げた後には、「予想を裏切らない怖さだった」と話題沸騰しました。

ドラマの鈴間プロデューサーは展開を知っている身ながら、モニターを見ていて鳥肌が立つぐらいのすごい芝居だったと驚いたそうです。

「薄幸の女性」から、自他共に認める「怪演キャラ」への変貌を遂げた木村多江。

しかし一方、NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』では、お嬢様気質のおっとりとした母親役をほのぼの演じて人気となりました。

『とと姉ちゃん』と同じく、今作の舞台は戦後まもない昭和のニッポン。古風な顔立ちが時代にしっくりと馴染む木村が、どんなコミカルな演技を魅せるのかに注目です。

木村多江の公式SNSの紹介

残念ながら木村多江の公式SNSはみつけられませんでした。

まとめ


(C)2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ

鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の解釈で発表した戯曲『グッド・バイ』を原作に、『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出監督が作り上げたハイセンス・コメディ映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』

コメディセンス抜群の名俳優・大泉洋が、主人公の女泣かせのダメ男・田島周二を演じます。

相手役には成島作品常連で、舞台版でも同役を演じて読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した経験を持つ小池栄子。

共演には水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、濱田岳、松重豊など、ずらりビッグネームが並びます。

大勢の愛人を持つダメ男の主人公・田島周二の妻・静江役に、日本一薄幸の女性が似合うといわれる女優・木村多江。近年狂気を怪演する女優としても知られる木村が、コメディでどんな演技を魅せるのか大きな期待が寄せられています。

豪華な監督・キャストで贈る映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』は、2020年2月14日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開です。








関連記事

新作映画ニュース

佐野勇斗&本郷奏多映画『凜-りん-』あらすじとキャスト。又吉直樹の舞台を映画化

芥川賞作家・又吉直樹が、2007年に舞台用に書き下ろし、当時話題となった長編作品「凛」が映画化されました。 注目の若手俳優、佐野勇斗&本郷奏多のW主演で贈る映画『凜-りん-』。 5人組の高校生が物語の …

新作映画ニュース

韓国映画『チーズ・イン・ザ・トラップ』あらすじ。オープニング映像解禁!

『映画チーズ・イン・ザ・トラップ』は、7月14日(土) シネマート新宿、シネマート心斎橋にてロードショー。 大ヒットドラマ×主演パク・ヘジンのタッグ再び!キケンな先輩と不器用女子のハラハラドキドキの胸 …

新作映画ニュース

『イルカはフラダンスを踊るらしい』クラウドファンディングを実施中。映画監督の森田亜紀がヤングケアラーについて問いかける!

映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』のクラウドファンディング実施中! 「ヤングケアラー」と呼ばれる家事や家族の世話を日常的に行っている子どもたちをテーマに描くヒューマンドラマ映画『イルカはフラダンス …

新作映画ニュース

『天気の子』陽菜(ひな)役の声優は森七菜。プロフィールと演技力の評価

話題の女優が声優に挑戦! 『君の名は。』(2016)の空前の大ヒットから3年。 期待が高まる新海誠監督の長編映画『天気の子』が、2019年7月19日より全国公開されます。 オーディションで約2000人 …

新作映画ニュース

串田壮史監督の映画『写真の女』がSKIPシティアワード受賞!阪本順治・内田英治らのおすすめコメントも紹介

世界の映画祭で続々と受賞! SKIPシティ国際Dシネマ映画祭でも「SKIP シティアワード」を見事受賞。 2021年1月初春に渋谷ユーロスペース他全国で順次公開が決まっている長編映画『写真の女』。 こ …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学