Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

映画あらすじ動画解説『デスマッチ 檻の中の拳闘』の感想紹介。おすすめアクションの見どころをシネマダイバー増田健が考察!

  • Writer :
  • 20231113

YouTube動画で見るおすすめ映画解説!『デスマッチ 檻の中の拳闘』をあらすじ紹介

今回ご紹介するのは、闇世界の格闘大会を描いたアクション映画『デスマッチ 檻の中の拳闘』


(C)2018 Donnybrook Productions, LLC All rights reserved.

格闘系のアクション映画といえば、カンフーやムエタイなどの華麗な武術で見せるものや、ワイヤーアクションやダンスなど動きを基に、視覚的に見せる作品が思いつきます。

その対極に、真剣勝負のタイマン勝負の殴り合いをうたう、ストリートファイトや地下闘技場を舞台にした、汗と血にまみれた世界を見せる映画も存在します。そんな”Donnybrook”(乱闘騒ぎ)を描いた作品、観る者に想像以上の衝撃を与えます。

【連載コラム】『未体験ゾーンの映画たち2020延長戦見破録』記事一覧はこちら

増田健の映画あらすじ解説動画:6分31秒

シネマダイバー:増田健のプロフィール

映画ライターとして、主に海外のホラー映画や埋もれたB級作品、隠れたカルト作品のレビュー記事を執筆。

映画感想レビュー&考察情報サイト「Cinemarche」内では、毎年「未体験ゾーン」を劇場鑑賞の制覇したうえでレビュー記事を掲載しています。

また2020年9月からはホラー映画を中心に動画解説をスタート。

映画『デスマッチ 檻の中の拳闘』の作品情報


(C)2018 Donnybrook Productions, LLC All rights reserved.

【日本公開】
2020年(アメリカ映画)

【原題】
Donnybrook

【監督・脚本】
ティム・サットン

【キャスト】
ジェイミー・ベル、フランク・グリロ、マーガレット・クアリー、ジェームズ・バッジ・デール

【作品概要】
アメリカの作家、フランク・ベルの著した小説「Donnybrook」を映画化した作品です。バットマンの悪役ジョーカーに影響を受けた男が、2012年に『ダークナイト ライジング』(2012)を上映中の映画館で銃を乱射、70名が死傷した事件を元にした映画、『Dark Night』(2016)のティム・サットンが監督しました。

『リトル・ダンサー』(2000)でデビュー後、様々な映画に出演し『ロケットマン』(2019)や『SKIN/スキン』(2019)では、実在の個性的な人物を演じたジェイミー・ベル。そして悪役・脇役だけでなく、今や『パージ:アナーキー』(2014)や『パージ:大統領令』(2016)など、主役も務めるようになったフランク・グリロとの、W主演で見せる格闘映画です。

映画『デスマッチ 檻の中の拳闘』のあらすじ


(C)2018 Donnybrook Productions, LLC All rights reserved.

映画は優勝賞金10万ドルの乱闘大会、”Donnybrook(ドニーブルック)”の会場となる、金網に囲まれたケージを映し出して始まります。

その会場に向かう老人の操るボートに乗る、元海兵隊員のアール(ジェイミー・ベル)と、彼と同行する女デリア(マーガレット・クアリー)。

世界は変わった。犯罪者が支配し、皆が金は無く借金を抱え、誰もが嘘にまみれて生きている。必要なのは、自分の手を使って生きることだ。

そう語る老人の言葉に、黙って耳を傾けるアール。老人にドニーブルックの参加費は1000ドルかと聞かれると、うなずきます。

家族と再出発するために、アールは乱闘大会の賞金を必要としていました。彼は老人に参加費の出どころを聞かれると、自分の知る唯一の方法で得た、と答えたアール。

3人を乗せたボートは、河をゆっくりと進んでいきます……。

これに先立つ日、アールは銃砲店を襲い、突きつけた銃で店主を殴り金を強奪していました。

アールが自宅に戻ると、その前でまだ少年の息子のモーゼスと、幼い娘スカウトが遊んでいました。子供たちから、家に訪問者がいると聞いたアール。

彼が向かうと家の前には車が停まり、その中にデリアがいました。彼女は元海兵隊員で、戦場帰りのアールをからかいますが、彼はそれに構わず家に入ります。

家にはデリアの兄で薬物の売人、アンガス(フランク・グリロ)がいました。彼はアールの妻タミーに、薬を売っていたのです。

それを見て怒り、いきなりアンガスに殴りかかるアール。激しい乱闘になりますが、騒ぎを察して家に入って来たデリアが、争いを収めようと拳銃を上に向け発砲しました。

アールを殴り倒したアンガスは、その拳銃を掴むと彼の頭に突き付けます。しかし妹に諭され、何もせずデリアと共に立ち去ったアンガス。

身を隠していたタミーは姿を現すと、アールに詫びます。薬物依存症の彼女は、耐えられずアンガスを呼び、薬を得ようとしたのです。

彼女を責めること無く、子供たちと共に荷物をまとめ、家族で出発しようと告げるアール。

一方デリアと共に立ち去ったアンガスは、車を止めると妹に暴力を振るい怒鳴りつけて、先程の振る舞いを謝らせます。その一方で彼女にキスをし、そんの体を抱きしめるアンガス。

デリアは兄の暴力と愛情による支配から、抜け出せずにいるようでした。

僅かな荷物とサンドバックを車に積み込み、アールは家族と共に出発します。ドニーブルックに出場するつもりの彼は、賞金でどこかに家を買おうと提案します。負けたらどうするのという妻の言葉に対し、負けないとだけ答えたアール。

アンガスとデリア兄妹が薬物の密造所を兼ねた家に戻ると、そこは火事で焼け落ちていました。薬物の製造中に誤って火事を起きていたのです。

薬物を作っていた2人の製造者のうち1人は死に、もう1人は茫然と座っていました。デリアは彼を慰めますが、アンガスは失敗を許さず、彼の頭に銃弾を撃ち込みます。

商品を失った兄妹は、取引相手のエルドンの家に向かいます。薬と密造所を失ったアンガスは、エルドンに貸した金を必要としていました。

アール一家は宿に泊まります。幼い娘スカウトも、父がドニーブルックに参加すると知っていました。

アールは賞金を得たら、妻のタミーにリハビリ施設に通わせると約束し、再出発しようと告げます。そしてタミーとスカウトは、この場所で待つよう伝えます。

ドニーブルックの会場には、アールが息子モーゼスと共に向かいます。タミーはモーゼスに、自分のペンダントを渡し別れを告げます。

その頃エルドンの家で目的を果たしたアンガスは、後始末を妹に任せ、外に出ます。暴行を加えられ、椅子に縛り付けた血まみれのエルドンの前で、パンツを脱ぎ出すデリア。

エルドンにまたがると、デリアは腰を動かし始めます。エルドンは彼女に、自分ではなく兄を撃つべきだと告げますが、彼女は動きを止めません。

彼が果てる瞬間に、銃を取り出したデリアはその頭を撃ち抜きます。

翌朝、警察は焼け落ちたアンガスの密造所を捜査します。刑事のドニー(ジェームズ・バッジ・デール)は、残された2つの遺体を見つめていました。

焼け跡からは密造されたドラックが発見されます。ドニーはこの惨劇を引き起こした人物を追おうと、決意を固めた様子です。

彼は次に、アールが襲った銃砲店を訪れます。店主は刑事に元海兵隊員のアールが、1000ドルを奪ったと訴えます。その額を聞き、ドニーブルックの参加費だと呟くドニー刑事。

アールと息子モーゼスの乗った古い車は、故障して停止します。アールは修理を試みますが、日が暮れても直りません。

そこにパトカーが現れます。警官から免許書と車両登録証の提示を求められたアールは、いきなり警官を殴り倒すと、パトカーを奪ってモーゼスと共に走り去ります。

翌朝アンガスとデリア兄妹は、自らの手でドラックを密造していました。そんな兄を慕い、寄りそってきたデリアの態度を、キモいと吐き捨てたアンガス。

一方アールは木にサンドバックを吊るし、トレーニングに励みます。モーゼスにパトカーは処分しなければならないと伝えると、彼は息子に拳を使う術を教えました。

刑事のドニーは旧知のスーパーの従業員、サラを訪ねてアンガスの居場所を問いただします。そして死体が残された、エルドンの家に現れます。

ドニーはエルドンを殺害したのも、アンガスとデリア兄妹だと見抜きます。文字通り悪魔のように凶行を繰り返すアンガスを追い、同僚を残し単独で動き出すドニー。

その頃デリアは1人で車を走らせていました。彼女は車を停めると、自殺を考え拳銃を取りだし、銃口を咥えて引き金を引こうとしますが…。

本記事に使用した解説動画は、《映画メディア「アマゴチャン MOVIE A GO GO」》で制作された動画で、本サイト「Cinemarche」と業務提携をおこなっている姉妹サイトです



関連記事

新作映画ニュース

映画『クシナ』キャスト廣田朋菜インタビュー動画。監督や共演者と過ごした舞台裏を語る

映画『クシナ』は2020年7月24日(金)よりアップリンク渋谷ほか全国順次公開。 鹿宮(カグウ)役の廣田朋菜インタビュー動画 女だけが暮らす山奥の集落を舞台へ、人類学者の女性が現れた事で、村に暮らす母 …

新作映画ニュース

『宇宙の彼方より』映画監督フアン・ヴのインタビュー解禁。PLASTIC主演・小川あんをはじめ第2弾応援コメントも到着!

映画『宇宙の彼方より』は2023年6月3日(土)より下北沢トリウッドで封切り後、6月10日(土)より大阪シアターセブン、6月17日(土)より横浜シネマノヴェチェント、7月1日(土)よりシネマ神戸で上映 …

新作映画ニュース

韓国映画『潜入(2006)』あらすじ/キャスト/上映館/公開日。ファン・ジョンミンおすすめ人気作が劇場ロードショー決定

ファン・ジョンミン主演の幻の名作がついに劇場公開! 『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』のファン・ジョンミン主演作『潜入』(原題:死生決断)。 (C) 2006 LittleBig P …

新作映画ニュース

【世界のミフネと呼ばれた男】武蔵野館百周年を記念して三船敏郎の代表作品を上映!

武蔵野館100周年の記念企画 いつまでも心に輝き続ける名作を上映。 2020年6月に開館百周年を迎える新宿の映画館・武蔵野館。 百周年の記念企画として毎月テーマに合わせた記念上映が開催されます。 脇田 …

新作映画ニュース

映画『痛くない死に方』あらすじ。キャストに柄本佑を迎え高橋伴明監督が在宅医療と向き合う

映画『痛くない死に方』クランクイン! 現在宅医療のスペシャリストであり実際に尼崎市で在宅医として活躍をされている長尾和宏のベストセラー『痛くない死に方』『痛い在宅医』が、『禅 ZEN』(2008)『赤 …

U-NEXT
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学