Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/03/24
Update

映画『キャラクター』あらすじ/主人公の山城圭吾を演じるのは菅田将暉【演技評価とプロフィール】

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『キャラクター』は2021年6月11日よりロードショー

菅田将暉と本作が俳優デビューとなる人気バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseの共演によるダークエンタテインメント。

『世界から猫が消えたなら』『帝一の國』の永井聡監督が、『20世紀少年』など数多くの浦沢直樹作品のストーリー共同制作者を務めた長崎尚志によるオリジナル脚本を映画化。

主人公の未熟な漫画家・山城圭吾役を数々の映画賞を受賞してきた演技派・菅田将暉、美しき殺人鬼・両角役を、人気アーティスト「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseが演じます。

共演には高畑充希、中村獅童、小栗旬ら実力派が集結。

この記事では主人公・山城圭吾役の菅田将暉について詳しくお伝えしていきます。

映画『キャラクター』の作品情報


(C)2021映画「キャラクター」製作委員会

【上映】
2021年(日本映画)

【原案】
長崎尚志

【監督】
永井聡

【キャスト】
菅田将暉、Fukase、高畑充希、中村獅童、小栗旬

【作品情報】

浦沢直樹作品を数多く共同制作してきた長崎尚志が、10年の歳月をかけて構想を練って生み出した完全オリジナルのダーク・エンターテインメント・ストーリー。

もしも売れない漫画家が、殺人犯の顔を見てしまい、その顔を「キャラクター化」して漫画を描いて売れてしまったら?

そんなアイデアをもとに、幾重にも”キャラクター”が交錯する物語が紡がれます。

監督を務めるのは、『世界から猫が消えたなら』『帝一の國』など、作品ごとに新しい映像世界を生み出してきた永井聡。

偶然殺人事件現場で犯人を目撃してしまう主人公の漫画家・山城圭吾を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀男優賞をはじめ数々の映画賞を受賞してきたトップ俳優・菅田将暉。殺人犯との出会いから運命に翻弄される山城を繊細に演じます。

天才的な殺人鬼の両角を演じるのは、人気アーティスト「SRKAI NO OWARI」のボーカル・Fukase。俳優デビューとなる本作で、独特の存在感と美しさで観る者を魅了します。

共演にも超豪華キャストが集結。山城の漫画と事件の関連にいち早く気づく刑事・清田を小栗旬、清田の上司・真壁を中村獅童、山城を支える恋人・夏美を高畑充希が演じます。

映画『キャラクター』のあらすじ


(C)2021映画「キャラクター」製作委員会

漫画家として売れることを夢見て、アシスタント生活を送る山城圭吾。

画力があるものの、お人好しな性格からリアルな悪役を描けず苦悩していました。

そんなある日、スケッチに出かけた先で、一家殺人事件とその犯人を目撃してしまいます。

しかし、警察の取り調べに「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく山城。その後、自分だけが知っている犯人をキャラクターにしたサスペンス漫画「34」を描き始めます。

山城が初めて本物の悪を描いた漫画は異例の大ヒットとなり、一躍売れっ子漫画家に。恋人の夏美とも結婚します。

しかしそんな中、「34」で描かれた物語を模した事件が次々と発生。

事件と漫画の内容が酷似していることを不審に思った清田刑事は山城に目をつけ…。

映画『キャラクター』山城圭吾役は菅田将暉

参考映像:『あゝ、荒野』(2017)

映画『キャラクター』で山城圭吾役を演じる菅田将暉は1993年2月21日生まれの俳優。大阪府出身。トップコート所属。

2008年第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリスト12人に選ばれ、これをきっかけに現事務所に所属が決まりました。

2009年、『仮面ライダーW』でドラマ初出演にして初主演。同年『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』で映画初主演を務めます。

2013年、主演した『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

2014年、映画『そこのみにて光輝く』で高崎映画祭最優秀助演男優賞など数多くの映画賞を受賞

同年『ごちそうさん』でNHK連続テレビ小説にも初出演し、全国区で知られるようになります。

2016年には『ディストラクション・ベイビーズ』『セトウツミ』『溺れるナイフ』など多数作品に出演し、数々の映画賞を受賞。同年のオリコンでブレイク俳優1位となりました。

2017年『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞ほか数多くの映画賞を受賞。そのほかにも『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』『火花』でも主演賞受賞を果たしています。

2020年、2021年にも『アルキメデスの大戦』『糸』でアカデミー賞優秀男優賞を受賞。

そのほか、ドラマ『民王』『3年A組-今から皆さんは、人質です-』『dele』、映画『帝一の國』『銀魂」 シリーズ、『花束みたいな恋をした』など数々の話題作に出演。

2021年には本作『キャラクター』のほか、『キネマの神様』『CUBE』が公開予定。

歌手としても活動し、『さよならエレジー』『まちがいさがし』『虹』などのヒット曲を送り出しています。

映画『キャラクター』山城圭吾はどんな役?

菅田将暉演じる山城圭吾は未熟な漫画家。お人好しな性格から、人の悪を描けずに苦悩しています。

しかし、偶然に一家殺人事件とその犯人を目撃したことから、犯人をキャラクターにした漫画『34』を描き大ヒット。

しかし、彼の前に再び殺人鬼が現れ…。

2017年『帝一の國』でも永井監督とタッグを組んだ菅田将暉は、久々の永井組に心躍りながらも、前回より悩みながらの現場となったといいます。

キャラクターとは「個性」であり、その人の「生き様」ととらえ、今重要なテーマと思い向き合ったそうです。

初共演のFukaseからは学ぶことが多く、菅田自身も完成を楽しみにしていると語っています。

菅田将暉の演技力の評価は

参考映像:『共喰い』(2013)

数えきれないほどの映画賞を受賞してきた、若手トップを走り続ける人気実力派俳優・菅田将暉。出演作のほとんどすべてで映画賞を総なめにする活躍をみせています。

2014年『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したのを皮切りに、『そこのみにて光輝く』『男子高校生の日常』『陽だまりの彼女』『闇金ウシジマくん Part2』で第6回TAMA映画賞最優秀新進男優賞、第29回高崎映画祭最優秀助演男優賞などを受賞。

2016年『ディストラクション・ベイビーズ』で第38回ヨコハマ映画祭や、第26回東京スポーツ映画大賞で助演男優賞受賞。

2017年第26回日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞受賞作である『溺れるナイフ』の山戸結希監督は菅田について、「この人は天才なのだ」と思うことがすごく多かったと評しています。

『キセキ -あの日のソビト-』の兼重淳監督は、「キャラクター像を完成で感じ取って役に入り込むので、アドリヴでも延々とできる人」と菅田を評価

2018年『あゝ、荒野』では第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を筆頭に第91回キネマ旬報ベスト・テンなど数多くの映画賞を総なめにしました。

役作りには妥協がなく、ボクサー役を演じるために最大15kgも増量して肉体改造をして役に挑みました。その前2015年の『海月姫』では女装するために10kg以上の減量と骨盤矯正をおこなったといいます。

2018年の活躍が評価され第68回 芸術選奨映画部門 文部科学大臣新人賞を受賞。

2020年、21年も『アルキメデスの大戦』『糸』で連続して日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど、今もっとも活躍している実力派若手俳優です。

数多く出演する文芸作品やミニシアター系作品を「自分のホーム」と呼ぶ一方で、漫画の実写化作品も多く、アイドル性と演技派の両面を兼ね備える菅田将暉は、各作品に合わせて自在に表現する才能にあふれた稀有な役者です。

本作『キャラクター』では、才能に恵まれず万年アシスタントだった温和な漫画家が、殺人犯を目撃したことから狂気の世界へと迷い込んでいく様を繊細に演じています。

原案・脚本の長崎尚志は、漫画家の動作を学ぼうとテレビ番組「漫勉」を研究したという菅田が20代の浦沢直樹によく似ているのを見て、才能ある役者は乗り移るのかと驚いたそうです。

菅田将暉の公式SNSの紹介

菅田将暉の公式SNSをみつけましたのでご紹介させて頂きます。

まとめ


『20世紀少年』など数多くの浦沢直樹作品のストーリー共同制作者を務めた長崎尚志のオリジナル脚本を、『世界から猫が消えたなら』『帝一の國』の永井聡監督が映画化した『キャラクター』。

未熟な漫画家が殺人犯を目撃し、犯人をキャラクター化して生み出した漫画が大ヒットしたことから、悲劇へと突き進んでいく様を描く衝撃作です。

主人公・山城役を務めるのは、今もっとも注目される実力派筆頭俳優・菅田将暉。偶然目撃した殺人犯をキャラクターにして大ヒット漫画を生み出したことから、狂気の世界へと転落していく様をリアルに演じます。

異常な殺人鬼を演じるのは、本作が俳優デビューとなる「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukase。思いもかけない形で山城と連続殺人事件を共作していきます。

共演にも、高畑充希、中村獅童、小栗旬ら超豪華演技派が集結。

注目の映画『キャラクター』は、2021年6月11日よりロードショーです。



関連記事

新作映画ニュース

映画『小さなバイキング ビッケ』あらすじ/キャスト/公開日。伊藤沙莉がアニメ声優で主演のワンピースが影響を受けた名作とは?

進め!夢と希望の大海原へ! 完全オリジナルストーリーで贈る、新しい冒険と、新しいビッケの物語。 日本で最高視聴率20.5%を記録し、尾田栄一郎『ONE PIECE』のモチーフにもなった名作アニメ『小さ …

新作映画ニュース

村上虹郎&武正晴監督の代表作となった映画『銃』。東京国際映画祭で監督賞とジェムストーン賞の快挙!

11月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショーされる映画『銃』が、第31回東京国際映画祭の2部門にて受賞に輝きました。 モノクロームの映像表現により、人間を追及していく純文学性をもった質の高い …

新作映画ニュース

映画『れいこいるか』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。いまおかしんじが阪神・淡路大震災で娘を失った夫婦を描く

阪神・淡路大震災から25年。 震災で娘を亡くした夫婦の葛藤と絆を描く、いまおかしんじ監督最新作。 この度、阪神・淡路大震災で娘を亡くした夫婦の葛藤と絆を描き、 第15回大阪アジアン映画祭で高評価を得た …

新作映画ニュース

映画『五億円のじんせい』キャストの日雇い仕事の手配師役は諏訪太朗【演技力の評価とプロフィール】

ちょっとだけボクの話を聞いてくれませんか! 映画『五億円のじんせい』は、2019年7月20日(土)よりユーロスペースほかにて公開! オリジナル企画、出演者、ミュージシャンをオーディションで選出しながら …

新作映画ニュース

映画『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。実在のパントマイムの神様マルセル・マルソーをジェシー・アイゼンバーグが熱演

命を繋ぐこと―それが真のレジスタンス。 “パントマイムの神様”マルセル・マルソーは、若かりし頃、第二次大戦中にナチと協力関係にあったフランス政権に立ち向かうべく、レジスタンス運動に身を投じていました。 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学