なぜ、ごく平凡な家族は、世界が驚愕する脱出劇を成功できたのか――
奇想天外にしてスリリングな、東ドイツからの“逃飛行”!
東西冷戦下、手作りの熱気球で西ドイツを目指した平凡な家族の勇気を描いた実話サスペンス『BALLOON』。
このたび日本上映用タイトルを『バルーン 奇蹟の脱出飛行』と改め、2020年7月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にてロードショーと決定しました。
あわせてポスタービジュアルと予告編が完成しましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『バルーン 奇蹟の脱出飛行』について
1979年、旧東ドイツのドイツ民主共和国では、大勢の市民が西側への逃亡を試みていました。しかし秘密警察(シュタージ)が国民の日常生活に厳しい監視の目を光らせていたこの国では、他国への脱出を計画することは容易でなく、ベルリンの壁を越えようとした多くの人々は国境警備隊に射殺。それでも自由を追い求める市民は後を絶たず、ある者は川を泳いで渡り、ある者は地下にトンネルを掘って国境を突破しようとしていましたた。
本作『バルーン 奇蹟の脱出飛行』が描くのは、そんな時代に実行された、自家製の熱気球に乗って空を飛び、西ドイツを目指すという奇想天外な大作戦。
ハリウッドのアドベンチャー映画さながらの脱出劇を成功させた、ごく平凡な一般市民、子ども4名を含む総勢8名の2つの家族の冒険を、息もつかせぬ圧倒的なスリルと力強いエモーションで描いた本作。
驚きに満ちたこの実話は、1982年にウォルト・ディズニー・カンパニー製作で『気球の8人』として映画化されています。このたびリメイク権を手に入れた本作のミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ監督たちは、当事者たちへの取材、膨大な資料をもとに入念な時代考証と役作りをおこない、新たな映画化に挑みました。
映画『バルーン 奇蹟の脱出飛行』のポスタービジュアル
完成したポスターは、夜空に浮かぶ熱気球を大きく切り取ったビジュアルに「空に壁はつくれない」というコピーを起用。
雲の中という、先が見えない不安と、カラフルに光り輝く気球が希望を感じさせる印象的なポスターになっています。
映画『バルーン 奇蹟の脱出飛行』の予告編
予告編では迫り来る秘密警察(シュタージ)と、怯えながらも気球作りに取り組む命懸けの家族たちの攻防戦の様子がサスペンスフルに描かれています。
家族以外誰も信じられないという状況の中、全員が力と心を一つに作戦を実行していく姿に胸が熱くなります。
作戦は無事に成功するのか、手に汗握る予告編となりました。
映画『バルーン 奇蹟の脱出飛行』の作品情報
【日本公開】
2020年(ドイツ映画)
【原題】
BALLOON
【監督】
ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ
【脚本】
キット・ホプキンス、ティロ・レーシャイゼン、ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ
【キャスト】
フリードリヒ・ミュッケ、カロリーヌ・シュッヘ、デヴィッド・クロス、アリシア・フォン・リットベルク、トーマス・クレッチマン
【日本語字幕】
吉川美奈子
映画『バルーン 奇蹟の脱出飛行』のあらすじ
1979年の夏。東ドイツ・テューリンゲン州の電気技師ペーターとその家族は、手作りの気球に乗って西ドイツをめざしますが、国境までわずか数百メートルの地点に不時着。
東ドイツでの抑圧された日常を逃れ、自由な未来を夢見ていたペーターは、準備に2年を費やした計画の失敗に落胆の色を隠せません。しかし妻とふたりの息子に背中を押されたペーターは、親友ギュンターの家族も巻き込み、新たな気球による脱出作戦への挑戦を決意します。
作戦のリミットはわずか6週間。彼らは一丸となって不眠不休の気球作りに没頭しますが、国家の威信を懸けて捜査を指揮する秘密警察の包囲網が間近に迫っていました…。
まとめ
極限状態のドイツで、大切なものを守るために危険を冒した家族がいました。
東西冷戦化に実際にあった出来事を映画化した本作は、実話だからこその驚きに満ちています。
映画『バルーン 奇蹟の脱出飛行』は2020年7月10日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国ロードショーです。