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Entry 2022/01/01
Update

【2021年映画ランキング洋画邦画ベスト5】おすすめ監督や俳優もシネマダイバーが選んだ結果発表!

  • Writer :
  • Cinemarche編集部

Cinemarcheが選ぶ、2021年映画ランキングベスト1は?

2021年も多くの映画が全国で公開されました。

その締めくくりとして、Cinemarcheのシネマダイバー(映画ライター)が、2021年に観た【オススメ映画ベスト5】をご紹介します!

なおランキングの対象作品は、「2021年内に映画館で上映された/ネット配信された映画作品」です。

2021年のおすすめランキングは?

映画感想レビュー&考察サイト「Cinemarche」で、映画解説・考察記事を日々執筆している、シネマダイバー各位が選出した【2021年映画ランキング・ベスト5】は以下の通りです。

シネマダイバーが選ぶ2021年映画ランキング

シネマダイバー:タキザワレオ

『ジャッリカトゥ 牛の怒り』(ダゲレオ出版)

【個人ランキング】

1『ジャッリカトゥ 牛の怒り』

2『マトリックス レザレクションズ』
3『モータルコンバット』
4『エターナルズ』
5『21ブリッジ』

【三賞】
監督賞:クロエ・ジャオ
主演俳優賞:シム・リウ
助演俳優賞:キャリー・アン・モス

【寸評】
1位は今年7月に日本公開され、異常なハイテンションで繰り出されるアクションがあまりにも強烈な印象を残したモリウッド映画。2位は商業主義を織り込んだメタ視点の潔さと、役割を与えられることでしか存在しなかったティファニーが覚醒する物語として『フリーガイ』以上のフィクションによる救いを、作り手にも20年分歳をとった観客にも提示してくれた傑作。
3位は原作のゲームに忠実なゴア描写、アクションの爽快さもさることながら、非白人俳優が十把一絡げでなく、それぞれが独立した魅力あるキャラクターを全うしB級ジャンルならではブレイクスルーを魅せた微笑ましい映画。4位は今年配信の『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』が出来なかった神話的アメコミ世界の構築と人間味あるキャラクター造形が共存した結果心の琴線に触れたまさに愛の映画。5位はアクション映画ジャンルとしての手堅さと映画スターであり現実の英雄であり続ける国王ティ・チャラに永遠の敬意を表して。

シネマダイバー:さくらきょうこ

濱口竜介監督の
『ドライブ・マイ・カー』(ビターズ・エンド)

【個人ランキング】

1『ドライブ・マイ・カー』

2『サイダーのように言葉が湧き上がる』
3『劇場版 きのう何食べた?』
4『ボクたちはみんな大人になれなかった』
5『Arc アーク』

【三賞】
監督賞:吉浦康裕
主演俳優賞:山田杏奈
助演俳優賞:岡田将生

【寸評】
多国語&手話によってコミュニケーションのあり方を問われた『ドライブ・マイ・カー』が1位。屋外での稽古、車中シーンが忘れられない。2位と3位は多幸感に溢れつつ社会的な問題もにじませる。懐かしい内容の4位には共感性羞恥が起き、5位には画面の美しさに圧倒された。口コミで上映館増・期間延長となった『アイの歌声を聴かせて』。ジャンルのクロスオーバーな構成と伏線回収の醍醐味に驚嘆(監督賞)。瑞々しいキュートさと眼力が魅力的な山田杏奈(主演俳優賞)。主演に助演に大活躍の岡田将生はやはり『ドライブ・マイ・カー』が良かったので(助演俳優賞)。

シネマダイバー:森田悠介

斎藤久志監督の
『草の響き』(コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス)

【個人ランキング】

1 『草の響き』

2 『うみべの女の子』
3 『ある殺人、落葉のころに』
4 『狂猿』
5 『迷子になった拳』

【三賞】
監督賞:斎藤久志
主演俳優賞:石川瑠華
助演俳優賞:青木柚

【寸評】
文字通りの格闘映画(4・5位)から、胸の内の葛藤を描いた作品(1・2・3位)までを振り返りますと、2021年は「見えない敵との闘い」に挑んだ映画人の姿が確認できます。それは主人公が信じられるものを探す旅路と重なり、特に3位に顕著ですが、複数の真実が提示される場合もあります。人類はこれまで「神話」「宗教」「科学」と自らの生を支える物語を見出してきましたが、「映画」においては陰謀論を始めとする邪悪な物語には与しないという矜持を望みたいところです。ポスト真実時代にまたどんな“物語”が生まれるのか。2022年も注視していきます。

シネマダイバー:咲田真菜

ジョン・M・チュウ監督の
『イン・ザ・ハイツ』(ワーナー・ブラザース映画)

【個人ランキング】

1『イン・ザ・ハイツ』

2『ノンストップ』
3『甘酸っぱい』
4『ディア・エヴァン・ハンセン』
5『楽園の夜』

【三賞】
監督賞:ジョン・M・チュウ
主演俳優賞:アンソニー・ラモス
助演俳優賞:チョン・ヨビン

【寸評】
1位『イン・ザ・ハイツ』は、ラテンのリズムとダイナミックなダンス、そして素朴な青年を等身大で演じたアンソニー・ラモスが素敵でした。2位の『ノンストップ』は、主演のオム・ジョンファの魅力が炸裂。まさかの展開でスカッとする作品です。3位『甘酸っぱい』はチャン・ギヨンのダメ男ぶりに、彼の新境地を見ました。4位『ディア・エヴァン・ハンセン』は、主人公・エヴァンを演じるベン・プラットが歌う「Waving Through A Window」の曲とともにグイグイ物語に引き込まれていきます。5位『楽園の夜』はラスト10分のチョン・ヨビンに惚れました。

シネマダイバー:大塚まき

『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』(カルチャヴィル)

【個人ランキング】

1『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』

2『アンモナイトの目覚め』
3『ノマドランド』
4『トゥルーノース』
5『Mr.ノーバディ』

【三賞】
監督賞:フランシス・リー
主演俳優賞:リズ・アーメッド
助演俳優賞:ポール・レイシー

【寸評】
1位の中盤にある「世界は動き続けていて残酷な場所にもなる」「だが、静寂こそ心の平穏を得られる」という印象的なセリフ。終盤に繋ぐ無音の世界……その静寂は、ステレオタイプから解放され、内なる声を聞くことに視点を置いています。今回選出した作品の主人公はいずれも、内なる声と対話し、生き抜こうとする姿が最高でした。2位は、吹き荒れる風や波立つ音と言ったサウンドスケープも見事で、社会が求める女としての定義から解放される姿は印象深い。3位は、厳しくも美しい自然を背景に所属から解放され、捕らわれない生き様。4位は、アニメーションで極限状態から心の在り方を描き。そして、5位は、「今俺の中で眠っていた自分が目覚めて」なんて言うセリフの通り、銃声と共に目覚めるハードボイルドが痛快でした。

シネマダイバー:菅浪あきこ

『春江水暖』(ムヴィオラ)

【個人ランキング】

1『春江水暖』

2『ハイゼ家 百年』
3『夏時間』
4『シンプルな情熱』
5『聖なる犯罪者

【三賞】
監督賞:ビクトル・コサコフスキー
主演俳優賞:佐久間由衣
助演俳優賞:前田旺志郎

【寸評】
今年に限らずではあるが、次世代のアジア映画の監督、その映画に注目しています。グー・シャオガン監督の『春江水暖』は初監督作ながら山水画のような映像美、移ろい受け継がれる家族の物語と圧巻でした。繊細な少女の揺らぎを描いた『夏時間』や笑って泣いて頑張る女性の姿を描いた『チャンシルさんには福が多いね』など、今後が気になる監督らを選びました。

シネマダイバー:からさわゆみこ

『浅草キッド』(Netflix配信)

【個人ランキング】

1『浅草キッド』

2『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
3『HOKUSAI』
4『私というパズル』
5『トム・ボーイ』

【三賞】
監督賞:ジェーン・カンピオン
主演俳優賞:柳楽優弥
助演俳優賞:マローン・レヴァナ

【寸評】
正直、演技力とか演出力について語れるライターではないので、“映画好きなおばちゃん”が直感的にスゲー!と感動したというものです。
1位と3位に日本映画を選べたことに、自分を褒めたいと思います(笑)。偶然ですが、どちらも主演が柳楽優弥です。彼の底知れる才能がインパクトを与えたといって過言ではありません。2位は素人の私に、ジェーン・カンピオンという監督に巡り会わせてくれました。これから更に彼女の作品を観ますが、性別はもちろん“人間”が持ち合わせている、“らしさ”を美しくも醜く、ストレートに伝える好きな作風だからです。4位は母でもある素の私と重ね合わせ、母娘の関係性に最も共感した作品でした。5位も自分の幼少の頃と重なり、世の中が過剰に反応しがちな、“LGBT”とは一線を引きたいと思えた、美しい思い出の1ページ作品です。

シネマダイバー:桂伸也

『ロード・オブ・カオス』(AMGエンタテインメント、SPACE SHOWER FILMS)

【個人ランキング】

1『ロード・オブ・カオス』

2『逆光』
3『ヤクザと家族』
4『ビルド・ア・ガール』
5『ナタ転生』

【三賞】
監督賞:ヨナス・アカーランド
主演俳優賞:須藤蓮
助演俳優賞:イ・ビョンホン

【寸評】
とにかく1位作品の印象が強烈。本職でない映画監督が作った作品ということ自体も、ある意味時代を表しているともいえ、ランキングトップとともに監督賞にも挙げました。レビューでも書きましたが、主演俳優に挙げた須藤蓮は、作品のクライマックスで見せた表情には「本物」を感じさせられました。助演俳優は悩んだ末に『白頭山大噴火』のイ・ビョンホン。“ビョン様”のヨゴレっぷりがイイ。

シネマダイバー:糸魚川悟

土井裕泰監督の
『花束みたいな恋をした』(東京テアトル、リトルモア)

【個人ランキング】

1『花束みたいな恋をした』

2『サイダーのように言葉が湧き上がる』
3『シャン・チー テン・リングスの伝説』
4『彼女が好きなものは』
5『刑事グロムvs粛正の疫病ドクター』

【三賞】
監督賞:阪元裕吾
主演俳優賞:ティモシー・シャラメ
助演俳優賞:國村準

【寸評】
自分世代のサブカル好きに間違いなく刺さる『花束みたいな恋をした』や、現代にマッチした辛く切ない『彼女が好きなものは』など、日本ならではの「恋愛」映画が強い年であったように思える2021年。配信のみの映画もバラエティに富んでおり見ごたえ充分でしたが、その中でも國村準が刀でのアクションを披露する『KATE』はベスト・オブ・國村準映画と言えるほどでしたので全國村準ファンに届いて欲しい作品です!

シネマダイバー:金田まこちゃ

『ラストナイト・イン・ソーホー』(パルコ)

【個人ランキング】

1『ラストナイト・イン・ソーホー』

2『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
3『孤狼の血 LEVEL2』
4『共謀家族』
5『ビバリウム』

【三賞】
監督賞:ジェームズ・ガン
主演俳優賞:アニヤ・テイラー=ジョイ
助演俳優賞:鈴木亮平

【寸評】
1位は、映像と音楽、ストーリー全てが魅力的な作品でした。本作でサンディを演じたアニヤ・テイラー=ジョイの存在感が光っており、主演俳優賞に選びました。2位は残虐描写もありますが、とにかく楽しい作品。監督のジェームズ・ガンの手腕が光っていました。3位は日本版『ダークナイト』とも呼べる作品で、本作でモンスターのようなヤクザ上林を演じた、鈴木亮平の「人間じゃない感」が凄かったです。4位は練りに練られた脚本で、映画好きこそ騙されてしまう見事な構成。5位は派手さはないものの、短編SF小説のような世界を、丁寧にまとめた良作でした。

シネマダイバー:もりのちこ

『ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち』(東宝)

【個人ランキング】

1『ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち』

2『るろうに剣心最終章 The Fainal』
3『子供はわかってあげない』
4『地獄の花園』
5『星に語りて Starry Sky』

【三賞】
監督賞:飯塚健
主演俳優賞:田中圭
助演俳優賞:山田裕貴

【寸評】
2021年は東日本大震災から10年の年でした。「あの日を忘れない」という思いで製作された映画に触れ、改めて防災について考える年になりました。5位の『星に語りて Starry Sky』は、当時知り得なかった障害者と支援者の様子が描かれています。そして、2021年といえば、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が行われました。1位の『ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち』は、1998年長野五輪のスキージャンプ団体で金メダルを獲得を裏で支えたテストジャンパーに焦点を当てた作品です。どちらの作品も実話に基づき描かれており、心震える作品でした。

シネマダイバー:西川ちょり

『ひらいて』(ショウゲート)

【個人ランキング】

1『ひらいて』

2『ソウルメイト/七月と安生』
3『KCIA南山の部長たち』
4『サマーフィルムにのって』
5『あの子は貴族』

【三賞】
監督賞:首藤凜
女優賞:チョウ・ドンユイ
男優賞:イ・ビョンホン

【寸評】
『ひらいて』と『ソウルメイト/七月と安生』のどちらを1位にしようかと散々迷いましたが、2021年度は日本映画に多くの秀作が生まれた年であったこともあり、『ひらいて』を選出しました。理屈では説明できない行動に走る少女の魂の叫びを首藤凜が確かな演出力で見せ、山田杏奈の新たな側面を見出した怒涛の青春映画で、今年度の日本映画を代表するにふさわしい作品と言えるでしょう。インディーズも含めた日本映画の勢いが、さらなる飛躍を遂げることを期待しています。

シネマダイバー:松平光冬

『由宇子の天秤』(ビターズ・エンド)

【個人ランキング】

1『由宇子の天秤』

2『ザ・ビートルズ:Get Back』
3『トゥルーノース』
4『クローブヒッチ・キラー』
5『ゴジラvsコング』

【三賞】
監督賞:ピーター・ジャクソン
主演俳優賞:瀧内公美
助演俳優賞:ジョアン・チェン

【寸評】
1位は作劇のセオリーを次々と覆す展開に目が離せず。終始出ずっぱり主演の瀧内公美は俳優賞。2位はファンの長年のモヤモヤを振りほどいてくれたピージャク監督に拍手。3位は過去のプリズン映画と比べても出色の出来。4位はアメリカの暗部を少年の成長譚に仕上げた脚本が光る。5位はツッコミどころ多くも、二大怪獣の素手ゴロバトルが観られただけで満足。助演俳優賞は怖~い警察署長を演じた『共謀家族』のジョアン・チェンに。1~2位はドキュメンタリー映画の定義を再考させてくれた点でも意義深かったです。

シネマダイバー:増田健

『シンクロニック』(アットエンタテインメント)


(C)2019 RED FLOWER FILM, LLC. All RIGHTS RESERVED.

【個人ランキング】

1『シンクロニック』

2『ウィリーズ・ワンダーランド』
3『サタニックパニック』
4『フロッグ』
5『ブリスBLISS』

【三賞】
監督賞:アーロン・ムーアヘッド&ジャスティン・ベンソン
主演俳優賞:ニコラス・ケイジ
助演俳優賞:レベッカ・ローミン

【寸評】
1位の『シンクロニック』の藤子・F・不二雄先生が提唱したSF・(すこし・不思議)感を体現したかのような佳作。脚本も書いた監督コンビに監督賞も授与しました。レイ・ブラットベリやロッド・サーリングのファンに見てもらいたい作品。
B級映画の主役続きとネタにされていたニコラス・ケイジ。しかし彼のゆるぎない姿勢は今、世界の珍作映画ファンが認め支持しています。2位の『ウィリーズ・ワンダーランド』での彼のトンデモぶりを目撃してね、主演賞も当然彼です。
格差社会コメディホラー『サタニックパニック』が3位、ここで貫録ある怪演をみせたレベッカ・ローミンを助演賞に。仕掛けある展開を持つ『フロッグ』、低予算だが映像インパクトが凄い『ブリスBLISS』の2作品も捨てがたいです。

シネマダイバー:星野しげみ

『そして、バトンは渡された』(ワーナーブラザース映画)

【個人ランキング】

1『そして、バトンは渡された』

2『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
3『護られなかった者たちへ』
4『ミラベルと魔法だらけの家』
5『映画 太陽の子』

【三賞】
監督賞:前田哲
主演俳優賞:佐藤健
助演俳優賞:有村架純

【寸評】
ほとんど好きな日本映画からの選出となりました。今年は上映延期になった作品も公開され、ずっと観てきた「るろうに剣心」シリーズの佐藤健の著しい成長に拍手喝采。『るろうに剣心 最終章 The Fainal/The Beginning』の2作や『護られなかった者たちへ』での熱演を評価しました。ヒューマン小説の『そして、バトンは渡された』を、どんな秘密があったのかと、観客の興味を注ぐようなミステリアスな作品に仕上げた前田監督の手腕に驚きました。

シネマダイバー:出町光識

『東京自転車節』(ノンデライコ)

【個人ランキング】

1『東京自転車節』

2『カウンセラー』
3『写真の女』
4『Cosmetic DNA』
5『ねけがら』

【三賞】
監督賞:酒井善三
主演俳優賞:青柳拓
助演俳優賞:西山真来

【寸評】
2位に挙げた短編42分の劇映画『カウンセラー』は、才能をこの上なく感じさせてくれた秀作だ。百々プロデューサーと酒井監督のタッグに映画界の未来を歩んで欲しい。この映画は放っておけないので、遅ればせながら2022年は劇場公開の応援隊を申し出たい。そして、第1位のドキュメンタリー映画『東京自転車節』は、コロナ禍の東京という“無人の海原でマグロ漁に挑む”青柳節。(爆笑)監督の顔は桜庭和志にしか見えないぞ!まさに映画格闘家だ!!身体芸を張ったプロレスラーであり主演俳優賞の喝采を贈ろう。俳優・西山さんが演じた“狂気の患者(怪物)”は正にハマり役であった、素晴らしいの一言。大いに可能性を魅せてくれた。2021年に青柳監督と酒井監督が活躍したことは、今後の映画界にとって、とても大きな一歩だと大声で吠えたい、叫びたい!

シネマダイバー:河合のび(編集長)

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(東宝、東映、カラー)

【個人ランキング】

1『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

2『空白』
3『フィア・オブ・ミッシング・アウト』
4『カウンセラー』
5『Cosmetic DNA』

【三賞】
監督賞:庵野秀明
主演俳優賞:緒方恵美
助演俳優賞:立木文彦

【寸評】
「アレが終わったのって、いつだったっけ」……2021年は、5年後10年後、そんなセリフで人々の話題にあがる年になると、妙に確信めいた予感を抱いている。
「終わった」という感覚。年中頭から離れなかったそれを、1年の総括となるこのランキングで無視するわけにはいかない。
ランキングに並べたのは、いずれも“終わり”に対峙した映画。「もう、終わらなくては」という一心で作り上げられたもの。致命的な“終わり”の後にどう生きるかを想うもの。あるいはどう別れるかを想うもの。そもそも“終わり”など存在しないという絶望を産み落とすもの。それでも“終わり”と、その先にあるはじまりへ突き進もうとするもの……。
2022年。映画の何が終わり、何がはじまるのか。それを観逃すわけにはいかない。

まとめ

Cinemarcheのシネマダイバー(映画ライター)が選んだ2021年映画ランキング。いかがでしたか?

2021年も多くの映画が上映されました。2022年はどのような作品が私たちを楽しませてくれるのでしょうか。

Cinemarcheはシネマダイバーと共に、2022年もたくさんの映画を紹介していく予定です。どうぞお楽しみに!!





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