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Entry 2020/10/29
Update

小説や漫画原作の最新映画おすすめ2020年秋冬!『さくら』『罪の声』など6作品を紹介

  • Writer :
  • 石井夏子

ベストセラーから話題の人気コミックまで
読書の秋に原作と併せて観たい実写化最新映画。

直木賞作家・⻄加奈子のベストセラーが原作の映画『さくら』が、2020年11月13日(金)より全国公開されます。

北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が兄弟妹役で共演し、家族の絆を丁寧に描きました。

『さくら』書影
原作/西加奈子「さくら」(小学館刊)

10月27日〜11月9日は読書週間。暑さ落ち着き、ゆっくりと読書を楽しみたくなる季節ですね。

そこで、この秋冬に公開される、小説やコミック原作の映画の中から、⻄加奈子原作の最新作『さくら』を含む6作品をピックアップ!

ご紹介するのは、『さくら』『罪の声』『十二単衣を着た悪魔』『ジオラマボーイ・パノラマガール』『461個のおべんとう』『ホテルローヤル』です。

映画『さくら』 (11月13日公開)


2005年に発行され、累計60万部を突破した⻄加奈子の同名小説『さくら』の実写映画化

登場するのは、サクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族。そして、彼らにとって大切なひとたち。

日々の幸せ、初めての恋、思いがけない事故、 愛するがゆえの葛藤…..普遍的に映る家族の日常を描きます。

『三月のライオン』、『ストロベリーショートケイクス』など海外からも高い評価を受け、詩情溢れる作品を多数生み出してきた矢崎仁司監督のもと、⻑谷川家の兄弟妹を演じるのは北村匠海、小松菜奈、吉沢亮という、人気と実力を兼ね備えた俳優陣

3人の母を寺島しのぶ、父を永瀬正敏が演じ、彼らと出会う女性キャラクターには、小林由依(欅坂46)、水谷果穂、山谷花純というフレッシュな顔ぶれがそろいました。

世界的に活躍するピアニスト、アダム・ジョージが劇中曲を担当し、今年“再生”した東京事変が書き下ろした主題歌『⻘のID」がエンディングを彩ります。

映画『罪の声』(10月30日公開)

第7回山田風太郎賞を受賞した、塩田武士の同名ミステリー小説『罪の声』を、初共演となる小栗旬・星野源のW主演で実写映画化

昭和最大の未解決事件をモチーフに、新聞記者と事件関係者の男性ふたりが出会い、事件に翻弄されていく様を描きます。

監督は『麒麟の翼 劇場版・新参者』『映画 ビリギャル』の土井裕泰が監督を務め、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』の野木亜希子が脚本を担当。

映画『十二単衣を着た悪魔』 (11月6日公開)

脚本家で作家の内館牧子が『源氏物語』を題材に書き上げた⻑編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏 物語異聞』を実写化

女優・黒木瞳の監督第2作で、ひょんなことから『源氏物語』の世界にトリップした 現代の⻘年が奔放で強い女性に翻弄されながらも成⻑していく姿を描きます。

ドラマ『今日から俺は!!』『弱虫 ペダル』などで注目を集める伊藤健太郎が主演を務め、ヒロイン・弘徽殿女御役を『ダンスウィズミー』の三吉彩花が演じました。

映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』(11月6日公開)

『ヘルタースケルター』『リバーズ・エッジ』など人気作を生み出してきた漫画家、岡崎京子が1989年に刊行した同名コミック『ジオラマボーイ・パノラマガール』原作のラブストーリー

目まぐるしく変化する東京の街を舞台に、鬱屈した思いを抱える10代の若者たちの恋と成⻑を描きます。

脚本・監督を『PARKS パークス』の瀬田なつき『ミスミソウ』『小さな 恋のうた』などの山田杏奈、『のぼる小寺さん』などの鈴木仁が主演を務め、ドラマ『全裸監督』などの森 田望智のほか、⻫藤陽一郎、黑田大輔、成海璃子、大塚寧々らが脇を固める。

映画『461個のおべんとう』(11月6日公開)

バンド『TOKYO No.1 SOUL SET』の渡辺俊美によるエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の 約束。』を、V6の井ノ原快彦、関⻄ジャニーズJr.のユニット『なにわ男子』の道枝駿佑の共演で映画化した人間ドラマ。

高校生の息子のためにお弁当を作り続けたミュージシャンの父親の姿を描き出します。

監督 は『キセキ -あの日のソビト-』『泣くな赤⻤』の兼重淳が務めました。

映画『ホテルローヤル』(11月13日公開)

第149回直木賞を受賞、累計発行部数85万部を記録した桜木紫乃の自伝的同名小説『ホテルローヤル』を実写化

北海道の湿原に立つラブホテルを舞台に、ホテルを訪れる男女と従業員などそれぞれに事情を抱えた人々が織り成す人生模様を、経営者家族の一人娘の姿を主軸に描きます。

原作者の桜木が自身を投影した役柄でもある主人公・雅代を波瑠が演じ、監督を『百年の恋』などの武正晴が務め、NHK連続テレビ小説『エール』を手がける清水友佳子が脚本を手掛けました。

映画『さくら』の作品情報


(C)西加奈子/小学館 (C)2020 「さくら」製作委員会

【公開】
2020年(日本映画)

【原作】
⻄加奈⼦「さくら」(⼩学館刊)

【脚本】
朝西真砂

【監督】
矢崎仁司

【音楽】
アダム・ジョージ

【主題歌】
東京事変「⻘のI D」(EMI Records/ユニバーサルミュージック)

【キャスト】
北村匠海、⼩松菜奈、吉沢亮、⼩林由依(欅坂46)、⽔⾕果穂、⼭⾕花純、加藤雅也、趙珉和、寺島しのぶ、永瀬正敏

映画『さくら』のあらすじ

⻑谷川家の次男・薫は、その年の暮れに実家へと向かいました。けれど兄の一(ハジメ)の姿はありません。

薫にとって幼い頃からヒーローのような憧れの存在だったハジメは、2年前のあの日、亡くなってしまいました。

そしてハジメの死をきっかけに家族はバラバラになり、その灯火はいまにも消えそうです。

そのつながりを繋ぎ止めるかのように、薫は幼い頃の記憶を回想します。

それは、妹・美貴の誕生、サクラとの出会い、引っ越し、初めての恋と失恋…。

⻑谷川家の5人とサクラが過ごしたかけがえのない日々。

やがて、壊れかけた家族をもう一度つなぐ奇跡のような出来事が、大晦日に訪れようとしていました。

まとめ

(C)西加奈子/小学館 (C)2020 「さくら」製作委員会

映画の世界観をさらに深める原作本たち。

映画との違いを探したり、イメージを膨らませたりと、楽しみ方は限りなく広がりますね。

北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が兄弟妹役で共演し、直木賞作家の⻄加奈子が家族を描いた傑作小説の映画化『さくら』は、2020年11月13日(金)より全国公開です。




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