Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ホラー映画

映画『MaXXXineマキシーン』あらすじ感想と評価考察。エックス・パールに続くA24シリーズ完結編が描く“最高にクールでイカしたヒロイン”

  • Writer :
  • 松平光冬

A24発のニューヒロインがハリウッドをぶっ潰す!!

映画『MaXXXine マキシーン』が、2025年6月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーとなります。

A24製作、タイ・ウェスト監督&ミア・ゴス主演による『X エックス』(2022)、『Pearl パール』(2023)に続くシリーズ第3弾にして完結編です。

実在の連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」に誰もが恐怖した、1985年のハリウッド。『X エックス』(2022)で起こった惨劇の唯一の生存者・マキシーンの“その後”を追います。

映画『MaXXXine マキシーン』の見どころをご紹介します。

映画『MaXXXine マキシーン』の作品情報


【日本公開】
2025年(アメリカ映画)

【原題】
MaXXXine

【製作・監督・脚本・編集】
タイ・ウェスト

【共同製作】
ジェイコブ・ジャフク、ケビン・チューレン、ハリソン・クライス、ミア・ゴス

【撮影】
エリオット・ロケット

【音楽】
タイラー・ベイツ

【キャスト】
ミア・ゴス、ケヴィン・ベーコン、ジャンカルロ・エスポジート、エリザベス・デビッキ、モーゼス・サムニー、リリー・コリンズ、ミシェル・モナハン、ボビー・カナベイル

【作品概要】
タイ・ウェスト監督&ミア・ゴス主演スリラー『X エックス』(2022)、『Pearl パール』(2023)に続くシリーズ第3作にして完結編。

『X エックス』で描かれたテキサスでの猟奇殺人事件から生還した女優マキシーンが、1985年のロサンゼルス・ハリウッドでスターを目指す姿を描きます。

エリザベス・デビッキ、ケヴィン・ベーコン、リリー・コリンズ、ミシェル・モナハン、ボビー・カナベイルといった錚々たるキャスト陣が脇を固めます。

映画『MaXXXine マキシーン』のあらすじ


(C)2024 Starmaker Rights LLC. All Right Reserved.

1985年、ハリウッド。テキサスで起きた凄惨な殺人事件から6年が経ち、唯一の生存者マキシーンは、ポルノ女優として人気を獲得していました。

マキシーンが新作ホラー映画の主役オーディションに臨んでいたその頃、ハリウッドでは連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」の凶行が連日ニュースで報道されていました。

見事にオーディションに合格したマキシーン。ですが彼女の周囲でも女優仲間が殺されていき、やがて眼前に、6年前の事件を知る何者かが近づいてくる……。

映画『MaXXXine マキシーン』の感想と評価


(C)2024 Starmaker Rights LLC. All Right Reserved.

A24の人気スリラーシリーズ完結編

ムーンライト』(2016)、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2023)など、発表する作品が常に話題を集めるインディペンデント映画スタジオ「A24」。

そのA24初のシリーズ作となったのが、タイ・ウェスト監督のスリラー『X エックス』と『Pearl パール』。前者はポルノ映画のキャストとスタッフを襲う老婆パールの凶行を、後者はそのパールの若き狂気を描きました。

そしてシリーズ第3作にして完結編となる本作『MaXXXine マキシーン』は、『X エックス』で起きた事件をただ一人生き延びた女優マキシーン・ミンクスの、“その後”を描きます。

マキシーンを演じるのは、『X エックス』でマキシーンとパールの二役を、『Pearl パール』で若きパールに扮したミア・ゴス。『Pearl パール』ではウェストと共に脚本に参加し、本作では製作に名を連ねるなど、もはやシリーズの顔となっています。

共演にエリザベス・デビッキ、リリー・コリンズ、ケヴィン・ベーコン、ジャンカルロ・エスポジートらシリーズのファンを自認するキャストが揃い踏み。とりわけベーコンはかねてからウェストとの仕事を熱望しており、コリンズは「3作目に加えてくれた時にはすごく興奮したわ。断るなんて考えられなかった」と、その喜びを隠しません。

煌びやかで猥雑な1980年代アメリカでのし上がる女性


(C)2024 Starmaker Rights LLC. All Right Reserved.

1979年の老婆パールによる大虐殺を逃れてから6年後、ハリウッドのポルノ界で活躍していたマキシーンは、更なるキャリアアップを見据え、一般向け新作ホラーの主役オーディションに参加。見事その座を射止めます。

しかし、連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」(84~85年にアメリカに実在)の恐怖にロサンゼルスが包まれる一方で、マキシーンの周りでも、パーティーに呼ばれた女優仲間が次々と殺される怪事件が発生。

『X エックス』では『悪魔のいけにえ』(1974)のトビー・フーパー監督作にオマージュを捧げつつ、1970年代に隆盛を極めたグラインドハウス(B級映画館)ムービー風に、『Pearl パール』では『オズの魔法使』(1939)を意識したテクニカラーのクラシックなミュージカルと、作品のテイストを変えてきた本シリーズ。

そして完結編の本作では、80年代の町中にVHSビデオレンタル店が溢れ、それに伴い大量に製作されたスプラッターホラーの様相を呈しています。

80年代のアメリカといえば、レーガノミクスで自国の強固さを誇示する一方、ポルノやホラーといったジャンル映画、あるいは過激なヘビメタロックなどは「低俗で若者に悪影響を及ぼす」と叫ばれていた時代。

マキシーンもまた、ポルノ業界出身だからというレッテルを突きつけ蔑む有識者のターゲットにされる存在。しかし彼女は、煌びやかで猥雑さも併せ持つアメリカを、野心と自信を武器にのし上がっていこうとします。

そんなマキシーンを、自身が手がけるホラー映画の主演に抜擢した女性監督のエリザベスもまた、男性社会が色濃いハリウッドを変えようとする1人。本作はそうした、世間のパワーバランスに抗う女性たちの物語でもあるのです。

まとめ


(C)2024 Starmaker Rights LLC. All Right Reserved.

スター街道を歩もうとしていた矢先、テキサスでの猟奇的殺人事件のトラウマを知る「何者」かの影に脅かされていくマキシーン。

「私らしくない人生は受け入れない」──最高にクールで最高にイカしたヒロインは、はたしてハリウッドの星となれるのか?

A24が満を持して贈る、爽快なスリラー・エンターテインメントが幕を開けます。

映画『MaXXXine マキシーン』は、2025年6月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

松平光冬プロフィール

テレビ番組の放送作家・企画リサーチャーとしてドキュメンタリー番組やバラエティを中心に担当。『ガイアの夜明け』『ルビコンの決断』『クイズ雑学王』などに携わる。

ウェブニュースのライターとしても活動し、『fumufumu news(フムニュー)』等で執筆。Cinemarcheでは新作レビューの他、連載コラム『だからドキュメンタリー映画は面白い』『すべてはアクションから始まる』を担当。(@PUJ920219





Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/demachi2026/cinemarche.net/public_html/wp-content/themes/stinger8-child/single.php on line 150

関連記事

ホラー映画

『ウォーハント 魔界戦線』あらすじ感想と評価解説レビュー。ミッキーロークは新作でも存在感を示して“物語にひねり”を加えた!

映画『ウォーハント 魔界戦線 』は2022年5月20日(金)より全国ロードショー! 戦時中のドイツで起きた奇妙な事件。森の中に墜落した輸送機を追い求める捜索隊が遭遇した恐怖とは…? 映画『ウォーハント …

ホラー映画

映画『ハッピーボイスキラー』感想とラスト考察。動画無料視聴方法も

アメリカ版ポケットモンスターにて、ピカチュウの声優を担当することが決まったライアン・レイノルズ。 デッドプールでやりたい放題のうえ、愛嬌あるピカチュウを演じるなんて…と、考えるだけで不安な方の気持ちを …

ホラー映画

映画『ITイット』2017リメイクあらすじネタバレと感想!ラスト結末も

本国アメリカでホラー映画歴代興行収入ナンバーワンを記録! スティーヴン・キングの原作小説を映画化した話題作がいよいよ日本上陸。 ただのホラーにあらず! その溢れる80年代愛に驚くなかれ。 『IT/イッ …

ホラー映画

映画『地獄少女』ネタバレ感想とレビュー評価。恐い実写化とアニメ版との比較考察

2019年11月に公開された映画『地獄少女』実写化とアニメ版との比較 契約する事で恨みを晴らしたい相手を地獄送りにしてくれる「地獄少女」の都市伝説を巡る、さまざまな人間のドラマを描いた、映画『地獄少女 …

ホラー映画

映画『ハッピー・デス・デイ2U』ネタバレ感想。タイトルの意味と主人公が成長した舞台裏を解説

スマッシュヒットしたタイムループホラー『ハッピー・デス・デイ』の続編が登場! 前作でビッチと呼ばれながらも、自力で犯人を突き止め、殺人ループからの脱出に成功したツリー。しかし映画は大ヒット、彼女がまた …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学