『ワンダヴィジョン』はDisney+で配信。
毎話鑑賞者に鳥肌が出るほどの驚きを与えてくれるドラマ『ワンダヴィジョン』。
「Episode7」では、物語の観測者であったモニカが能力を開眼したことで、本格的にヒーローの物語に参戦。さらに、ドラマ中に違和感を生み出していた黒幕であるアグネス=アガサの正体が明らかになりました。
今回は、「ヘックス」出現までの過程に迫っていく「Episode8/前回までは」をネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。
CONTENTS
ドラマ『ワンダヴィジョン』の作品情報
【配信】
2021年1月15日(Disney+独占配信)
【原題】
WandaVision
【監督】
マット・シャクマン
【キャスト】
エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、テヨナ・パリス、キャスリン・ハーン、カット・デニングス、ランドール・パーク、エヴァン・ピーターズ
【作品概要】
アメリカンコミック『マーベル・コミックス』を映像化する企画「MCU」の「フェーズ4」開始作となる配信ドラマ。
監督を務めたのは『ファーゴ』や『ゲーム・オブ・スローンズ』、『ザ・ボーイズ』など大ヒットドラマのエピソードを数多く手がけてきたドラマ監督のマット・シャクマン。
ドラマ『ワンダヴィジョンEpisode8』のあらすじとネタバレ
1693年、マセチューセッツ州セイラム。アガサは仲間の魔術師から黒魔術を奪ったとして、母を含む魔術師たちから処刑されることになってしまいます。
しかし、アガサの力は自身でも制御できないほどに強大であり、アガサは母を含む魔術師たちを逆に全員殺害してしまいました。
現代、アガサと対峙するワンダは彼女に魔法を使い立ち向かおうとしますが、ルーン魔術を使った防衛魔法でワンダの魔法は無効化されます。
ワンダを拘束したアガサは、自身が洗脳を施し別の人間を「ピエトロ」として作り出したことを認めますが、ウエストビューを包む洗脳や現実の改変は、あくまでもワンダが行っているものであると明かします。
簡単な魔法ですら長年の修行が必要にも関わらず、まだ若いワンダが恐ろしく強大で広大な範囲の「ヘックス」を作り出していることにアガサは驚嘆し、その力の秘密を聞き出そうとします。
自身でも何故「ヘックス」が作り出されてしまったかが分からないワンダは「分からない」と答えますがアガサは信用せず、ワンダの記憶を再現し力の秘密を探り出そうとします。
幼少期、両親やピエトロとシットコムを観て幸せを感じていたある日、ワンダとピエトロはスタークによって作り出された兵器によって両親を奪われます。
家族を失った過去と向き合うことを拒否するワンダを、アガサはトミーとビリーの安全を人質に脅し、次なる記憶へと進ませます。
スタークの兵器によって両親を奪われたワンダとピエトロは、スタークに対する恨みからヒドラの実験に志願。
その記憶からアガサは、ワンダが「インフィニティストーン」の1つ「マインドストーン」から強大な力を与えられたことを知ります。
その後、ウルトロンとの戦いによるピエトロの死を経て、ワンダはアベンジャーズに入隊しヴィジョンと恋仲となりました。
ドラマ『ワンダヴィジョンEpisode8』の感想と評価
前話「Episode7」では、本ドラマ内でワンダとヴィジョンを観察し操っていた黒幕の正体がついに明らかになりました。
しかし、明らかにヴィランのような佇まいで登場した魔法使いのアガサは、「Episode8」では真逆の印象を持たせるような意味深な発言も目立っていました。
今回は『ワンダヴィジョン』におけるヴィラン候補・アガサとヘイワードをピックアップし、これまでのエピソードや原作から汲み取れる疑問に迫っていきたいと思います。
アガサの目的は「欲望」か「守護」か
1600年代後半、現在のダンバースにあたるセイラムでは、アメリカ国内では最大規模の「魔女狩り」が行われていました。アガサはそんな時代に自身の魔女としての力を抑えることが出来ず、結果として仲間と母親を失ってしまったという哀しき過去を持っていました。
「Episode7」記事でもご紹介させていただいたように、アガサは原作コミックス内ではヴィランではなくワンダを導く「師匠」のように描写されています。
ワンダによる「ヘックス」の創造までを描いた本話では、「ヘックス」の出現にアガサは直接的には関わってはおらず、前話のラストで彼女が放った「この町に魔法使いはひとりだと思った?」と言う言葉からもアガサが偶然「ヘックス」に巻き込まれた可能性、或いは偶然辿り着いた可能性も考えられます。
ワンダの暴走を危険とみなすアガサの発言は世界の守護者としての発言なのか、それとも欲望に満ちた魔女としての発言なのか。最終話でのアガサの活躍が期待されます。
明らかになるヘイワードの嘘と計画
未知なる脅威の観察と対応を主任務とする組織「S.W.O.R.D」の長官ヘイワード。
彼はモニカの母マリアが設立した「S.W.O.R.D」の規律を守る人間として描かれていた初登場時とは異なり、「Episode6」以降では水面下で怪しげな行動を見せ始めます。
また「Episode5」にてヘイワードは、ワンダの危険性を疑問視するモニカに対し「ワンダがヴィジョンの遺体を盗み出し逃走した」と説明した上で、ワンダを“テロリスト”として強制的に認定させました。
しかし本話では、「ヘックス」内のヴィジョンはワンダによるカオス・マジックが生み出した存在であり、彼女はヴィジョンの遺体を盗み出してはいなかったことが明らかになります。
ヴィジョンの遺体をつなぎ合わせた機械を起動させたヘイワードは、果たして「S.W.O.R.D」の理念を守る存在なのか。彼はヴィラン候補の最有力者として、今後さらに目を離せなくなったキャラクターと言えます。
まとめ
全9話で構成されるドラマ『ワンダヴィジョン』は、次回の「Episode9」にていよいよ最終回を迎えることになります。
アガサとヘイワードは敵なのか、それとも味方なのか。
アガサによって誤認された偽のピエトロは、なぜ「X-MEN」の姿形をしていたのか。
「ヘックス」内に侵入した「S.W.O.R.D」のエージェント・フランクリンはどこにいったのか。
「Episode8」終了時点ではまだ解決に至っていない様々な疑問が明らかになると期待される「Episode9」を共に楽しみましょう。