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映画『沈黙-サイレンス-』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

  • Writer :
  • アキバ

世界の映画人たちに最も尊敬され、アカデミー賞にも輝く巨匠マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の小説『沈黙』に触発され、映画化を決意し、大勢の日本人キャストを集い、完成させた超大作『沈黙-サイレンス-』を紹介します。

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『沈黙-サイレンス-』の作品情報

【公開】
2016年(アメリカ)

【監督】
マーティン・スコセッシ

【キャスト】
アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、浅野忠信、キアラン・ハインズ、リーアム・ニーソン、窪塚洋介

【作品概要】
マーティン・スコセッシが1988年に原作を読んで以来、28年かけて映画化にした企画で、主人公のロドリゴ役を『アメイジング・スパイダーマン』で主演を務めたアンドリュー・ガーフィールドが演じています。

他にも、キチジローを演じた窪塚洋介をはじめ、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、といった日本キャストが出演しています。

エマ・ティリンガー・コスコフなどといったマーティン・スコセッシと縁の深いスタッフと時代考証や美術スタッフとして日本人チームが手を組み、舞台となる江戸初期の長崎を完璧なまでに再現しました。

『沈黙-サイレンス-』のあらすじとネタバレ

2人の宣教師、長崎へ


(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎が舞台となっています。

長崎の雲仙地獄谷。宣教師であるフェレイラ(リーアム・ニーソン)の目の前で、キリシタンたちが拷問にかけられる映像から始まります。それは、火口の池から熱湯をくみあげ、柄杓の穴からシャワーのようにかけられるというものでした。

それから7年の月日が経ち、1640年。フェレイラの弟子であるロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルぺ(アダム・ドライヴァー)の元へ手紙が届きます。

内容は、フェレイラが棄教した、というもので、2人はフェレイラの安否とその真相を確かめる為、日本の長崎へ向かいました。

長崎へ向かう道中、キチジロー(窪塚洋介)と出会い、彼の案内で長崎のトモギ村に到着します。

その村で出会ったのは、イチゾウ(笈田ヨシ)、モキチ(塚本晋也)らの弾圧を逃れた「隠れキリシタン」と呼ばれる日本人達でした。ロドリゴとカルペはその村で、小さくも隠れながら、布教活動を行なっていました。

ロドリゴは藁で作った十字架や、ロザリオを村民に与えていました。

キチジローにも渡そうとしたが、彼はそれを断ります。キチジローはキリシタンであったが、死を免れる為に信仰を捨てた身だったのです。

それは、キチジローの家族がキリシタンだと宣告された時、キチジローだけが踏み絵をして死を逃れた過去があったからでした。

キリシタンの迫害


(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

そんなある日、隠れキリシタンがいると密告があったのでした。

村人達の中からモキチとキチジローとヤハチ(尾崎一彦)が人質となり、踏み絵と絵に唾をかけろと強要されます。

唾をかけたキチジローだけが解放され、他の人質は水磔の刑に処せられて命を落とします。一部始終を見ていたロドリゴは激しく動揺し、神は何故沈黙をしているのか、と嘆くのでした。

その後、ロドリゴとカルペは別行動をすることになりますが、その道中、キチジローの密告により、ロドリゴは役人に捕らえられてしまうのです。

別の村のキリシタン達と共にロドリゴは小屋に軟禁されます。そこで、井上筑後守(イッセー尾形)という役人と出会い、キリスト布教活動について議論を交わします。

それからも役人達の説得は続きますが、ロドリゴは棄教をする事はありませんでした。

そんなある日、ロドリゴは浜に連れていかれます。そこには、捕らえられたキリシタン達と別行動を取っていたカルペが居ました。

役人達はキリシタン達を拘束した状態で船に乗せ、海に捨てました。カルペは彼らを助ける為に、海に向かいますがカルペもまたキリシタン達と同様、溺死してしまうのでした。

それを見ていたロドリゴは泣きながら、役人に懇願します。殺してくれ、と。

役人は断ります。殉教者にはしない、と。

宣教師ロドリゴの葛藤


(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

やがて、ロドリゴはある寺に連れていかれ、フェレイラと出会うのです。

フェレイラは沢野忠庵という日本名で、妻と子を持ち、日本人に天文学と医学を教えているのだと言います。

日本人の持つキリスト教への概念はねじ曲がっていて、神を受け入れないのだ、と語り、ロドリゴに棄教する事を促すのでした。

ある夜、ロドリゴはフェレイラに連れて行かれ、広場へ向かいます。そこで目にするのは、キリシタン達が穴吊りの拷問を受けているおぞましい光景でした。

彼らの悲鳴とうめき声は広場に恐ろしく響き渡っています。

フェレイラは言いました。村人を助ける為、イエスなら棄教するだろう。

確固たる自分の信仰を守るのか、棄教して苦しむ村人を救うのか。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『◯◯(作品名)』ネタバレ・結末の記載がございます。『◯◯(作品名)』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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決断、その後の余生

翌朝、キリストの絵を踏みます。

棄教して、師であるフェレイラと同じ運命を歩み、背教者としてロドリゴは、アポステイト・ポールという名をあてがわれたのでした。

ロドリゴは、ある男の資産を受け継ぎ、妻と子を与えられ、40年間仏教徒として余生を送るのでした。

ロドリゴが亡くなった時、仏教徒として火葬されたのですが、その手にはモキチが受け継いだ十字架を握り締めていたのでした。

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『沈黙-サイレンス-』の感想と評価


(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

生きていく上で「何を信じたらいいのか。」という普遍的なテーマを深く考えさせられる映画です。きっと鑑賞後は疲労感で立てないでしょう。

加えて、上映時間162分の大長編。終始流れる自然音緊迫したシーンの連続残酷な拷問シーン。淡々と流れる展開には、ハリウッド映画的な演出は一切なく、むしろアート系映画に近いと思います。

本作は、異教徒同士の宗教心は強く表現しているものの、価値観の偏りがものすごくフラットに描かれています。「何が悪で、何が善なのか。」ではなく、どの立場からの心情にも正当性があるのがこの映画の面白い所です。

どのキャラクターも素晴らしいですが、飛び抜けて良かったのはキチジローです。「転び」を繰り返しては神に信仰する彼の右往左往するその姿は、当時の日本人と鑑賞者である私達との架け橋となってくれました。キチジローの強さと弱さを完璧に表現した窪塚洋介は助演男優賞ものです。

決して信仰を捨てず死を受け入れるキリシタン達。逆に踏み絵をすることによって生きながらえる村民。弾圧する側の役人。それを目の当たりにした宣教師。

キャラクター達と一緒になって、葛藤できる素晴らしい作品です。

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まとめ


(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

江戸初期の長崎を表現した自然の壮大さや日本人キャスト達の名演など、一部だけを取り出しても見応えのあるマーティン・スコセッシ監督の超大作となっています。

映画をスカッとしたい人には向かないかもしれませんが、歴史や宗教に関して興味ない人にもオススメの作品です。心を打たれることは間違いないでしょう。

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