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Entry 2018/05/18
Update

映画『万引き家族』あらすじと感想レビュー。事件は実話?元ネタを調査

  • Writer :
  • 村松健太郎

第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した映画『万引き家族』は、6月8日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開

『誰も知らない』『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』とヒット作・話題作を連発し、国内外の映画祭、映画賞の常連となっている是枝裕和監督の映画『万引き家族』

“犯罪でしか繋がれなかった”家族を演じるのは、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林。さらに、池松壮亮、緒方直人、高良健吾、池脇千鶴、柄本明が脇を固めています。

音楽を担当するのは来年でデビュー50周年となるYMO/ティンパンアレイ/はっぴぃえんどの細野晴臣。

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映画『万引き家族』の作品情報


(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

【公開】
2018年(日本映画)

【原案・脚本・編集・監督】
是枝裕和

【キャスト】
リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林

【作品概要】
『三度目の殺人』や『海街diary』など家族をテーマに描き続ける是枝裕和監督が、東京の下町に住む家族ぐるみで軽犯罪を繰り返す一家の姿を通して描くヒューマンドラマ。

万引きを重ねる父親治をリリー・フランキー、初枝役に樹木希林といった是枝組の常連キャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹亜紀役の松岡茉優が共演。

第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、パルムドール(最高賞)を受賞しました。

映画『万引き家族』のキャラクターと配役


(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

柴田治(リリー・フランキー)
日雇い労働者。一方で子供たちと万引きを繰り返しています。

柴田信代(サクラ)
クリーニング工場に勤めています。

柴田亜紀(松岡茉優)
JK見学店で働く。

柴田祥太(城桧吏)
父親とのコンビで万引きをはたらく、学校には行っていません。

ゆり(佐々木みゆ)
本当の名前はじゅり。ネグレクトを受けていた少女。

安藤初枝(樹木希林)
月に一度の年金という低収入で家族を支えています。

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映画『万引き家族』のあらすじとネタバレ


(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
街角のスーパーに子供連れの中年男がやって来ます。

男の名前は治、子供の名前は祥太、二人は買い物をするふりをしながら、見事な手際と連携で次々と商品を万引きしていきます。

二人は帰り道、団地のベランダで部屋から閉め出されている少女に出会い、流れで家に連れて帰ります。

家には祖母の初枝、妻の信代、信代の妹の亜紀が暮らしていました。

じゅりを連れて来た二人を見て、どうするつもりなのかとぼやきながらも、三人はあれこれと世話を焼きだします。

じゅりを家に戻そうと団地に戻ってきた治と信代。

しかし、窓ガラス越しに二人の耳に「じゅりを産みたくて産んだわけではない」という母親の声が聞こえて来ました。

じゅりを残していく訳にはいきませんでした。

治は日雇いの工事現場へ、信代はクリーニング工場に出勤、学校は家で勉強を押していもらえない人間の行くところだと思っている祥太はじゅりを連れて近くの駄菓子屋へ万引きにいきます。

一方、初枝は一家の定収入である月々の年金を下ろしに銀行へ向かいます。

亜紀は初枝に付き合った後、JK見学店に出勤、そこでは男性客相手にセーラー服に身を包みマジックミラー越しに下着姿を見せるときもありました。


(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

ある日、テレビで少女誘拐のニュースが流れます。画面に映っていた少女はじゅりでした。

もはや、一家の一員となっていたじゅりは、“りん”と名を変えて家族として暮らし始めていました。

夏になり、ケガを治した治はその後も仕事に出ず、信代はリストラされてしまいます。

亜紀はJK見学店の常連の4番さんと、密かに交流を持つようになっていました。

貧しさが迫ってきても家族はいつも明るく、家族で海にも出かけた。ただ、祥太だけは自分の仕事に疑問を抱くようになっていた…。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『万引き家族』ネタバレ・結末の記載がございます。『万引き家族』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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そして事態は大きく動き始めます。

ある朝、初枝が死んでいた、老衰でした。

しかし、一家は死亡届も出さずに家の地下に遺体を埋めて、誰もいなかったことにします。

さらに、祥太をまねて万引きをしようとしたりんをかばうために、わざと捕まったことから一家は警察に身柄を抑えられます。

りん=じゅりとはもちろん、他の家族たちの間にも何の血縁関係もありませんでした。

治と信代は、元ホステスとその常連客、祥太は車上狙いをしたときに車にいた少年。

初代は孤独な老婆で、その孤独を埋めるために治たちを疑似家族を形成して住む場所を与えていました。

亜紀は浮気して、別の家庭を築いた初枝の夫の孫娘。

両親とうまくいっていないところを初枝に声をかけられて家族となりました。

二人は疑似的な祖母と孫の関係を築いていた一方で、初枝は月命日ごとに亜紀の家に出向き小金をせびっていました。

真実が明らかになったことで、一つの絆が消え去りました。

映画『万引き家族』の感想と評価


(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

是枝監督のリアルとファンタジー

今作の元ネタは、死亡届を出さずに家族の年金を不正受給していたという事件が発端。

非常に生々しいところから出来上がったこの映画は、しかし、不思議な夢物語のような空気を醸し出しています

一つボタンを掛け違えた瞬間、全てが崩壊するというギリギリのところで成り立っている絆だからこそなのか、そこ抜けな明るさが家族全体を包んでいます

2017年の前作『三度目の殺人』もリアルな殺人という行為や、虐待の影をしっかりと描きながら、その一方で、雪景色をバックにした幸せそうな雪合戦シーンが挿入されメインキャラクターの一番奥底の心情を感じさせる。

JKビジネスで働く松岡茉優のリアルな肢体を見せる一方で、池松壮亮演じる素性も知らない男性客4番との間には、何も語らずに抱えている感情を共有するシーンを用意しています。

元々、ドキュメンタリー畑から出た是枝監督はリアルをリアルとして捉えたうえで、フィクションという名のファンタジーにくるむことができるのです。

『万引き家族』はそんな是枝映画の真骨頂を味わえる一本と言っていいでしょう。

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まとめ

2018年の日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか全6冠受賞を『三度目の殺人』した是枝裕和監督が、本作『万引き家族』では、第71回カンヌ国際映画祭のパルムドール(最高賞)を受賞しました!

これまで一貫して家族を描き続けてきた是枝節ですが、本作では、“家族を超えた絆”をリアルとファンタジーで描く感動作。

ぜひ、劇場でご覧くださいね!

映画『万引き家族』は、6月8日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開

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