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『あゝ、荒野』無料視聴はU-NEXT。6話あらすじネタバレと感想も

  • Writer :
  • 山田苺

今最も熱い若手俳優・菅田将暉の主演作が、寺山修司・原作の映画化として上映されます。

最終話である第6話は、ついに新宿新次とバリカン健二の試合が行われます。

ボクシングでつながりを断ち切る新次と、つながりを持とうとする健二。勝つのはどちらか・・・!

配信版では劇場では未公開のシーンを盛り込んだ【完全版】となっています。

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1.映画『あゝ、荒野』【第6話】の作品情報


(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

【公開】
劇場版後編は2017年10/21より公開
配信版・第6話は11/3より配信

【監督】
岸善幸

【キャスト】
菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、高橋和也、今野杏南、山田裕貴、河井青葉、前原滉、萩原利久、小林且弥、川口覚、山本浩司、鈴木卓爾、山中崇、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア

【作品概要】
『二重生活』で初長編にして高い評価を得た、岸善幸監督の2作目。寺山修二、唯一の長編小説を2021年の新宿を舞台とし、独自の設定やストーリーを交えたトータル300分ほどの超大作。

ボクサーという青春モノを描きながら、愛憎渦巻くそれぞれの因果関係をも、岸監督独特のタッチで描いており、青春・スポ根ものには珍しい雰囲気を漂わせています。

『二重生活』同様、東京の雑踏、町並みすらも美しく描いており、前作のファンもストーリーは違えど、楽しめる要素が詰まっています。

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2.映画『あゝ、荒野』【第6話】のあらすじとネタバレ


(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『あゝ、荒野【第6話】』ネタバレ・結末の記載がございます。『あゝ、荒野【第6話】』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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山寺ジムに移籍してから、目覚しい活躍を見せるバリカンですが、ジムのオーナーが手配した対戦相手と戦うことを拒否し、川口を困らせます。

トイレに立てこもったバリカンに、一体誰となら闘いたいんだと聞きくと、バリカンはトイレを開けて姿を見せます。

ジムも芳子も失った新次は、漫画喫茶で抜け殻のように働いていました。

そんな新次の下に、片目が姿を現します。

彼はバリカンが新次に試合を申し込んできたことを伝えます。

今のバリカンに、新次は勝つことは難しいだろうと言うと、新次はまるで自分が競走馬のように育てられたのではないかと、きつく責めます。

しかし、片目は賭けるなら新次にかけるといいます。

バリカンは自分の部屋の壁で、巨大で禍々しい目を描き、「新宿新次」と書き足すと、絵に向かって拳を振り続けます。

新次とバリカンは、お互い新宿でランニングをしていますが、2人は目線すら交わすことなくすれ違います。

片目は最後の試合である新次とバリカン戦のチケットを、セツに渡します。

大洋拳闘クラブでは、片目や新次、馬場がジムをたたむために片づけを行っていました。

馬場はジムを出る前に、「ありがとうございましたっ!」と大声で叫び、頭を下げますが、新次は無言でジムを後にするだけでした。

芳子は喫茶店で、新次ではない男と会っていると、外では国家貢献プログラム法に対するデモ行進が行われていました。

その行進を目で追っていると、店内に新次とバリカンの試合のポスターが張られていることに気付きます。

デモ行進に混じって、二木建夫は自殺クラブのメンバーの一人に解除されながら、新次とバリカンの試合会場へ向かっていました。

いよいよ試合開始前。

控え室で新次は、バリカンがこの試合を通して自分と「繋がろう」としていると考えますが、彼はそれを拒絶するつもりでいました。

そしてそれぞれ入場し、試合開始のゴングが鳴ります。

お互い一歩も引かない試合ですが、この試合でバリカンは、新次に勝つために彼を憎もうとしていました。

しかし自分にはそれが出来なかったことを悟ると、自分はここにいること、自分を愛して欲しいと思うのでした。

新次も極限の状態まで追い込まれ、次の瞬間、どこかの森の中で、芳子に似た姿の女性の後ろ姿を夢のようなもので見ます。

建夫たちが会場に向かう途中、デモの集会場で爆破テロが発生し、あれだけ声を上げていた連中はいとも容易く散らばっていきます。

新次のパンチにカウンターすらすることが減ってきたバリカンは、新次から受けたパンチをカウントするようになります。

外野の声は届かず、まるで2人きりで試合をしているかのよう。

ついに2人とも同時に、リングに倒れこむと、レフリーがゴングを鳴らそうとします。

しかし、宮本がそれを止めないためにゴングをひったくると、君塚は新次に向かって、バリカンを殺せと絶叫します。

倒れるバリカンに片目や馬場が駆けつけ、必死にバリカンの意識が戻るよう務めます。

すると、倒れていた新次がゆらりと起き上がり、バリカンに向かって立てと挑発してきます。

その目はもはや気でも触れたかのように不気味にぎらつきます。

バリカンはその声にこたえて立ち上がり、再び新次に打たれ続けます。

カウントはを越え、とうとうバリカンはダウンします。

ステージ裏では次の試合の選手が入場しようとしていますが、その裏でバリカンの遺体に白い布が被せられ、死体検案書には二木健二の名が記入されました。

新次は一人控え室に座り、空虚な目で一点を見つめていると、表情を変えることなく視線を外すのでした。

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3.映画『あゝ、荒野【第6話】』の感想と評価


(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

てっきり私はこの映画を見始めた頃、もっと前向きな意味を孕んだ試合をすると思っていたのですが、まさかここまで哀しい理由での試合とは・・・その衝撃に胸を打たれずに入られませんでした。

2人が倒れても、周りが必死で戦わせようとする演出でリアルガチ泣きです。

試合のシーンで流れる劇伴も相まって、不幸な結末しか待っていないのに、この運命に抗えない試合の様は息を呑みます。

バリカンは新次の言うとおりに、相手を憎んで勝とうとしますが、彼にそれは出来ませんでした。

かわりに負けてでも、ボクシングで他人と繋がることを諦めなかった結果が、試合で命を落とすという、最悪の結末となってしまいます。

では勝った新次はどうなのかというと、バリカンとのつながりを断ち切った彼は、笑いもしなければ泣きもせず、ただひたすらに何の表情も示さない。

結局祐二戦で知ることが出来たはずなのに、新次のボクシングに対するモチベーションは、文字どおり、彼に何も与えませんし、何も残りませんでした。

ラストの控え室のシーンはそんな意味がこめられているように感じました。

まとめ


(C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

あの2人がぶつかり、己の信念を曲げずに戦った結果、全てを失うという悲劇的な結末でありながらも、この長編作品に目が離せない。それは徐々に迫り来る、抗えない運命的試合が常にあるからなのだと感じます。

それこそボクシングというドラマであり、彼らの背景にある新宿なんだと思いました。

さらに命の重さを「自殺」というネガティブな目線から逃げることなく捕らえる容赦なさ。

清々しいのがスポーツものの青春ものというわけじゃないし、もうこの映画は青春ものの域を軽々と超えています。(内容はめちゃくちゃ重いですが)

全く新しいスポーツ映画の誕生を目の当たりにしたような衝撃でした。

次は是非、劇場尺でノンストップで見たいです。

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※紹介している情報は2017年11月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

↓前編分の話数、まとめました。

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