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Entry 2023/11/13
Update

『イルカはフラダンスを踊るらしい』あらすじ感想と評価解説。ヤングケアラーをテーマに森田亜紀監督が温かな視線で綴る“誰かのため”の物語

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』は2023年11月25日(土)より池袋シネマ・ロサで上映開始!

2023年11月25日(土)より池袋シネマ・ロサで公開される映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』

家事や家族の世話を日常的に背負っている子どもたち「ヤングケアラー」をテーマに、高齢化社会での介護問題を通じて成長する家族の物語が描いています。

監督は『ミスミソウ』(2018)などで俳優として活躍し、近年は監督としても活動している森田亜紀。『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(2023)の片田陽依が映画初主演を飾ります。

祖母の世話を一身に背負うヤングケアラーの主人公が、体が弱っていく祖母の夢をかなえるために奔走する心温まるヒューマンドラマの魅力をご紹介します。

映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』の作品情報

【公開】
2023年(日本映画)

【監督】
森田亜紀

【脚本】
吉岡純平

【キャスト】
片田陽依、福井裕子、斎藤譲、萩原萌、三原羽衣、酒井唯菜、どーわん、植田倖瑛、大村つばき、夏川さつき

【作品概要】
家事や家族の世話を日常的に行っている子どもたち「ヤングケアラー」をテーマに描くヒューマンドラマ。高齢化社会での介護問題を通して、「誰かのために」という思いから成長していく家族の姿を温かく描きます。

監督は『ミスミソウ』(2018)などで俳優として活躍するほか、近年精力的に監督としても活動する森田亜紀。『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(2023)の片田陽依が映画初主演を務めるほか、祖母役の福井裕子、斎藤譲らが出演。

映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』のあらすじ

サトは高校3年生で父と祖母のサトと3人暮らし。みんなが進路について焦るなか、上京して演劇の世界に行くことを夢見るサトは、今日も認知症の祖母シズの介護のために演劇部の練習中を早退しました。

大変ながらも家族仲良く暮らしていますが、シズは最近「旅行」と言って、一人でやたらとどこかに行きたがります。

そんな中で次第にシズの体の状態が悪くなっていくことを告げられたサト。寝たきりになる可能性もあると聞かされ、心を激しく揺り動かされます。

ハワイ旅行に行くことがシズの⻑年の夢だったと知ったサトは、家族の最後の思い出になるかもしれないと、逗子での「擬似ハワイ旅行」を企画しますが……。

映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』の感想と評価

現代社会で大きな問題となっている「ヤングケアラー」というテーマを、温かな視線で綴る物語です。

主人公の女子高生・サトは、父と認知症の祖母・シズと3人で暮らしています。多くのことを忘れてしまう中でも、シズは学校であったことをいつも尋ねてくれるなど、大きな愛情を孫に与えてきました。

そんな祖母をサトと父は心から大切に思い、いつもやさしく温かく世話しています。しかしシズを世話するためには、サトが自分の学校生活や青春を犠牲にせざるを得ませんでした。それでも祖母への愛ゆえに、サトは懸命に支え続けます。

「イルカのフラダンス」をいつか見たいと目を輝かせる祖母の夢を、なんとかしてかなえてあげたいというサトの純粋な愛情に思わず胸打たれることでしょう

困難な状況の中だからこそ、人が遂げることのできる成長の輝きと素晴らしさを教えられます。

心優しく明るい主人公・サトを生き生きと演じる片田陽依にも注目です。

まとめ

ヤングケアラー、高齢化社会問題という重いテーマを扱いながら、温かく心地よいタッチで人の心の美しさと家族の成長を丁寧に紡いだ映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』

温かな家族の存在とともに、純粋な善意からサトの力になってくれる高校の同級生たちとの絆にも心打たれます。

年を重ねる悲しみの中でも、人は確かな愛と光を見出せることに静かな感動を覚える作品です。

映画『イルカはフラダンスを踊るらしい』は2023年11月25日(土)より池袋シネマ・ロサより全国順次公開です!





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