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映画『バリーシール』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

  • Writer :
  • 馬渕一平

世界的大スターのトム・クルーズ主演最新作!

50代になってからますます作品選びのセンスに磨きがかかります。

監督は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でタッグを組んだダグ・リーマン。

『バリー・シール/アメリカをはめた男』をご紹介します。

以下、あらすじや結末が含まれる記事となりますので、まずは『バリー・シール/アメリカをはめた男』の作品情報をどうぞ!

1.映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』の作品情報


(C)Universal Pictures.

【公開】
2017年(アメリカ映画)

【原題】
Barry Seal

【監督】
ダグ・リーマン

【キャスト】
トム・クルーズ、ドーナル・グリーソン、サラ・ライト、E・ロジャー・ミッチェル、ジェシー・プレモンス、ローラ・カーク、アレハンドロ・エッダ、ベニート・マルティネス、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ジェイマ・メイズ

【作品概要】
1970年代、大手航空会社の天才パイロットとして活躍し、その後CIAから極秘密輸作戦のパイロットにスカウトされ、さらに麻薬の密輸で莫大な財産を築いた実在の人物=バリー・シールの生涯を完全映画化。

破天荒だが天才的、そして溢れる才能と愛嬌を持ち合わせていた主人公バリーを演じるのは本作の制作を熱望したトム・クルーズ。

監督は『ボーン・アイデンティティー』や『Mr.&Mrs.スミス』などで知られるダグ・リーマン。

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』以来となる最強の2人が再びタッグを組み、アメリカがその存在を知られたくなかった“ヤバすぎる男”のぶっ飛んだ人生のすべてが、ついに明かされます。

2.映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』のあらすじとネタバレ


(C)Universal Pictures.

天才的な操縦技術を誇り、民間航空会社のパイロットとして何不自由ない暮しを送っていたバリー・シール。

ある日、バリーの元にCIAのエージェントがスカウトに現れ、彼はCIAの極秘作戦に偵察機のパイロットとして加わる事となりました。

その過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触し、バリーは麻薬の運び屋としてもその才能を見せ始めます。

ホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、同時に違法な麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎ。

しかしそんな彼の背後には、とんでもない危険が迫っていました…。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『バリー・シール/アメリカをはめた男』結末の記載がございます。『バリー・シール/アメリカをはめた男』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
バリーは麻薬組織のボスであるパブロの家で自分の取り分をもらおうとしていた時に、コロンビア政府によって身柄を拘束されてしまいました。

CIAのシェイファーがバリーの身柄を引き取り、彼にアーカンソー州のミーナという田舎町に引っ越すように指示します。

家宅捜索が行われる前に妻を説得し、バリーたちはミーナに移り住みます。

バリーは家だけでなく、2000エーカーの広大な土地と飛行場を手に入れました。

CIAから課せられた次の仕事は、中米のニカラグアの反政府勢力コントラへの銃器の密輸。

着々と仕事をこなしながら、引き続きコロンビアの麻薬組織メデジン・カルテルとの麻薬密輸も行っていました。

人手が足りなくなったバリーは新たに4人のパイロットを雇い、次から次へと金を稼いでいきます。

CIAの依頼も、コントラたちを輸送してアメリカ本土でトレーニングさせるところまできていました。

バリーは豪華な暮らしを続け、町に自らの名前を冠したスタジアムを作るなど一大実業家として町の発展にも貢献していました。

しかしある日、妻の弟JBがやってきて徐々に雲行きは怪しい方向に。

JBは問題ばかり起こし、ついには逮捕されてしまいました。

バリーは電話口でそのことをパブロたちについこぼしてしまい、パブロたちはその始末を請け負いました。

バリーは頑なに断ったもののJBはパブロの手下が車に仕掛けた爆弾によってこの世を去りました。

バリーが手伝っていた作戦は上手くいかず、とうとうCIAはバリーを切り離します。

一方のバリーも、FBIら複数の団体から身柄を拘束され、裁判にかけられようとしていました。

しかし、バリーは無罪放免。彼の操縦技術を見込んだホワイトハウス、つまりアメリカ合衆国政府直々に新たな仕事を依頼されました。

その仕事は、コロンビアの麻薬組織メデジン・カルテルの麻薬取引の写真を撮影するという非常に危険なものでした。

しかし、選択の余地がないバリーは作戦を決行。

無事に写真の隠し撮りに成功し、バリーの身は安泰かと思われましたが、手違いでバリーの姿も写った写真が一斉に報道されてしまいました。

パブロたちはバリーを始末するため手下をアメリカ国内に送り込みます。

バリーは裁判所から命ぜられた120日間の奉仕活動をこなしながら、毎日ホテルを変えて暮らしていました。

しかし、ついにバリーの居場所がパブロの手下に見つかり、彼の生涯は幕を閉じました。

逃亡生活を続ける間、彼は自らの身に起こった出来事をビデオテープに録音していました。

彼の死ぬ前の最期のメッセージは「アメリカは最高の国」というものでした。

3.映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』の感想と評価


(C)Universal Pictures.

バリー・シールという実在した人物の信じられないような人生を元に作られた本作。

主演のトム・クルーズが映画化を切望し、監督に『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でも仕事を一緒にしたダグ・リーマンを起用。

邦題にはアメリカをはめた男とつけられていますが、バリーはどちらかというとアメリカに利用された男でした。

タッチは非常に軽快で、編集のテンポのよさも相まって非常にサクサクと物語が進んでいきます。

色味や質感もわざと当時の映像に寄せていて、とても味わい深い画面構成でした。

お尻を出したり、歯抜けのトムクルスマイルを披露したり、主演のトム・クルーズも実に軽やかに楽しげに嫌みなく、バリー・シールを演じています。

実際のバリーがどんな想いで生きていたのかはわかりませんが、本作のバリーは明らかにアドレナリンジャンキーな部分が示されていました。

冒頭の自動操縦を解除してひっそりと運転を楽しむシーン。

あれは彼の心理を読むためには非常に重要なシーンで、事実自らで飛行機を操縦し始めてから男としてのプライドを取り戻し、子どもまで作ってしまいました。

お金にはまったく執着せず、家族想いで浮気もせず、バリーが求めていたのはスリルそのもの。

その軽やかさ故についついスルーしてしまいそうになりますが、全てアメリカという国が実際に行ってきたことという事実が一番の驚きです。

本当にやりたい放題そのもので、面倒になったら全ての責任を押し付けて逃げ出す。

バリーの人生は彼が求めていた通りの波乱万丈であり、その意味では幸せだったのかもしれません。

製作している側も彼の人生がただ利用されただけの悲しいものだったという風には撮っていません。

ただ、その後にアメリカが辿る運命、そして現在の状況を知っている我々からすると、彼の最期の言葉が実に皮肉に響く作りになっています。

実に軽やかで楽し気でありながら、その奥にはアメリカ批判という隠し味を忍ばせたなかなかの力作。

年に何本かはこういう意外な当たりの作品に出会うことがありますが、本作も良い意味で予想を超える1本でした。

まとめ


(C)Universal Pictures.

この映画のバリーは、アメリカンドリームという世界から憧れをもたれていたかつてのアメリカという国の姿に重なります。

その理想も今や死に絶え、彼の国が目指す先はいったいどこなのでしょうか?

そして、ハリウッドスターという存在を体現するトム・クルーズがそのバリーを演じているのも非常に興味深いものがありました。

しかし、トム・クルーズという役者はつくづく懐が深いですね。

本作でも実際に飛行機を操縦しているそうですが、『MI』シリーズといった大作映画ではアクションスターとして身体を張り、コメディ寄りの演技もお手のもの。

正に隙なしといったところで、作品選びのセンスも含め、もちろん私も大好きです。

果たして、彼の後に続くスターは現れるのでしょうか?

そこは心配ではありますが、とにかく今は映画館の大スクリーンでトムクルスマイルを目一杯味わいに行きましょう!

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