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Entry 2024/02/16
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映画『あとがき』あらすじ感想と評価解説。猪征大×遠藤史也で夢を追う若者たちの輝きとほろ苦い青春像を映し出す

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『あとがき』は2024年3月1日(金)よりシモキタ-エキマエ-シネマ「K2」で全国順次ロードショー!

本作が初長編作品となる玉木慧監督が、東京・下北沢を舞台に夢を追う若者を描いた青春映画『あとがき』

2024年3月1日(金)よりシモキタ-エキマエ-シネマ「K2」で全国順次ロードショーとなります。

玉木監督自身の友人として実在した「路上で一人芝居をする役者」と「吃音のアーティスト」をモデルに、2人の主人公がたどる8年間を描き上げます。

出演は猪征大と遠藤史也。向里祐香、橘花征志郎、松本ししまる、山田キヌヲらが共演します。

映画『あとがき』の作品情報


(C)TeamDylan

【日本公開】
2024年(日本映画)

【監督・編集】
玉木慧

【脚本】
佐藤寿洋、玉木慧

【キャスト】
猪征大、遠藤史也、向里祐香、松本ししまる、山田キヌヲ、橘花征志郎、尾台彩香、大高洋子、木村知貴、髙橋雄祐、細井学、山本桂次

【作品概要】
東京・下北沢を舞台に人生を駆け抜けた実在のふたりの軌跡を追う青春映画。ショートフィルム『僕とぼくとカノジョ』にてさぬき映画際2021グランプリを受賞するなど、近年注目を集める玉木慧の長編映画デビュー作です。

俳優を志す青年と、ミュージシャンを目指す青年が辿るほろ苦い道のりを、ヒリヒリと描き出します。

カツベン!』(2019)『我らは眠らない』(2022)などインディーズ映画で活躍する猪征大が主演を務め、『食べる女』(2018)の遠藤史也が共演します。

出演は『愛なのに』(2022)の向里祐香、橘花征志郎ほか。

映画『あとがき』のあらすじ


(C)TeamDylan

染井春太は居酒屋でアルバイトをしながら役者を目指していますが、来る仕事はエキストラばかり。

ある日、路上で一人芝居をしている途中に出会ったアニキと、東京・下北沢にあるバーを訪れた春太は、そこで吃音のアーティスト・レオと出会います。

アメリカから帰ってきたばかりで家が無いレオは、いつしか春太の家に住み着くようになりました。目指すものは違いましたが、お互い夢を追う者同士で意気投合し、気付けばかけがえのない存在となっていきます。

そして2人はある約束を交わし、お互い約束を果たす為に日々努力しました。

しかし次第に春太を取り巻く環境に変化が訪れ、春太の夢に対する気持ちも揺らいでいきます。

いつまでも変わらないと思っていたものが、いつしか形を変え始め……。

映画『あとがき』の感想と評価


(C)TeamDylan

夢を追う喜びと苦しさが入り混じってふつふつ音を立てるさまを、繊細に映し出した青春映画です。

主人公の俳優・春太は路上で一人芝居をするなど努力を重ねていますが、なかなか芽が出ず、エキストラの仕事しかきません。自分には果たして才能があるのかと、いつも自問自答しています。

一方、吃音で生きにくさを抱えるミュージシャンの青年・レオは、泊めてくれる友人もいない宿無しの身でありながら、いつも明るく前向きです。リズムに乗って歌う時はどもりが出ない彼は、歌で伝説になれる日が来ることを夢見ています。

現実的な思考を持つ春太と、早逝のバンドマンに心酔するどこか危うさを持つレオ。夢追い人のふたりは意気投合し、心の内を語り合う仲となっていきました。

期待しては裏切られ、倒れては立ち上がる若者たち彼らが傷つく姿に胸が痛みながらも、そのヒリヒリとした空気感にうらやましさを感じることでしょう

自分の生き方に真剣に向き合う春太とレオの姿を、どうぞラストまで見守ってください。

まとめ


(C)TeamDylan

夢を追う若者たちの喜びと苦悩を赤裸々に描き出す青春映画『あとがき』

大好きなことを続けるために生じる葛藤と、大切なものをあきらめて人生に区切りをつける難しさが、苦しくなるほど熱い温度で描かれています。

8年という長い年月をなぞるように綴られる、「去る者」と「残る者」。あなたはどちらの思いにより共感するのでしょうか。どうぞご自分で確かめてみてください。

映画『あとがき』は2024年3月1日(金)よりシモキタ-エキマエ-シネマ「K2」で全国順次ロードショーです。





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