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映画『アルキメデスの大戦』あらすじネタバレと評価。菅田将暉が演じた天才数学者の苦悩

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『アルキメデスの大戦』は2019年7月26日(金)全国ロードショー!

『ドラゴン桜』などで知られる三田紀房による同名人気コミックを『永遠の0』の山崎貴監督が映画化。

帝国海軍という強大な権力に数学を武器に挑む数学の天才・櫂直に菅田将暉。彼を海軍にスカウトする山本五十六に舘ひろし。

彼らを囲む形で柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、國村隼、橋爪功、田中泯と言った重厚なキャストが揃いました。

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映画『アルキメデスの大戦』の作品情報


(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【原作】 
三田紀房『アルキメデスの大戦』

【監督・脚本・VFX】 
山崎貴

【キャスト】
菅田将暉、柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯、舘ひろし

【作品概要】

戦艦大和の建造を軸に、第二次世界大戦を数学者の視点で描く、かつてない漫画『アルキメデスの大戦』を映画化。

原作は『ドラゴン桜』『インベスターZ』などユニークな発想と独自のテーマ性で時代に斬りこんできた三田紀房。

キャストには、帝国海軍という強大な権力に数学を武器に挑む数学の天才・櫂直に菅田将暉。彼を海軍にスカウトする山本五十六に舘ひろし。

監督はかつて宇宙戦艦ヤマトを『SPACE BATTLESHIP ヤマト』として映画化していたこともある『永遠の0』の山崎貴が務め、今回、いよいよ本家の大和を描くことになりました。

映画『アルキメデスの大戦』のキャラクターとキャスト

櫂直(かいただし)(菅田将暉)
元東京帝国大学数学科の学生で西の湯川秀樹と東の櫂と呼ばれる天才肌。

山本五十六(舘ひろし)
櫂をスカウトした海軍少将。航空主兵論派。

田中正二郎(柄本佑)
櫂の補佐役を命じられる海軍少尉。元は山本の付き人。

尾崎鏡子(浜辺美波)
尾崎財閥の令嬢。家庭教師・書生として働いていた櫂と心を通わせる。

永野修身(國村隼)
山本の上司に当たる海軍中将。

大角岑生(小林克也)
海軍大臣。新型戦艦建造に関する軍事会議の決定権を持つ。

嶋田繁太郎(橋爪功)
海軍少将。大型戦艦の建造推進派。

平山忠道(田中泯)
海軍造船中将。大型間の設計を進める。

大里清(笑福亭鶴瓶)
大阪の造船会社社長、かつて尾崎財閥と取引があった。

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映画『アルキメデスの大戦』のあらすじとネタバレ


(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会

1933年欧米列強との対立を深める日本。

海軍少将の山本五十六は、これからは航空戦こそが戦争の主体になるだろうと空母の新造計画を提案しますが、日露戦争の栄光に縛られる保守派で大型軍艦の建造を主張する嶋田や造船中将の平山たちと激しく対立します。

海軍大臣の大角を密かに抱き込んでいた嶋田派の計画が優勢で進む中、山本は偶然出会った天才数学者の櫂をスカウトします。

山本は自分たちの空母建造案より規模が大きい嶋田・平山案の大型戦艦建造案の見積もりが低いことに疑問を持っていました。

櫂と山本の共通の認識としてアメリカを中心とする相手と本格的な戦争となった場合、日本は間違いなく負けるだろうというものがありました。


(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会

しかし、そんな中で大型戦艦ができてしまった場合、その存在感ゆえに自分たちの力を過信して暴走しかねないという山本の危惧を知った櫂はアメリカ留学を諦めて海軍に入ります。

戦艦のデータがなかなか手に入らず、更に嶋田派の妨害もあり、再見積もり作業は遅々として進みません。

東京近郊の民間企業にも断られた櫂は、大阪の造船会社社長の大里を頼ります。

大里はかつて尾崎財閥との取引で揉めて、干された経験があり、櫂を相手にしません。

しかし、尾崎財閥の令嬢・鏡子が駆け付け大里を説得、櫂たちはやっと戦艦建造に必要な費用の詳細を知ることができました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ホットギミック ガールミーツボーイ』ネタバレ・結末の記載がございます。『アルキメデスの大戦』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会

ギリギリの中で鉄の使用量と費用の相関関係を見出した櫂は軍事会議ギリギリになって嶋田・平山案の見積もりが低過ぎることを証明して見せます。

これで空母案が採用されるかと思われましたが、これまで押し黙っていた平山中将が、この低い見積もりは意図的なものだと説明します。

大掛かりな予算計上を他国が見れば、日本の本格的な軍拡の動きを察知されかねず、平山はそのために敢えて、低い見積もりを提出したのでした。

この深謀遠慮を知った大角海軍大臣は大型戦艦建造案を採用します。

これまでの努力が無駄となり愕然とする櫂。ところが、そこで掲示されていた平山案の戦艦の設計に大きな欠陥があることを発見それを指摘します。

嶋田は相手にしませんが、その指摘を受けた平山は自身の計画の大きな穴を認め、計画を下げます。


(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会

大型戦艦建造計画は中止となり山本たちの航空母艦建造が決定します。

戦争をしない、戦火を拡大させないという考えを持っていた山本ではありましたが、日米開戦が避けられないことも感じていて、櫂にはその部分を伏せて自分の元に呼んだのでした。

非戦派と思われた山本の発言に驚く永野に対して、山本はハワイ真珠湾への奇襲が効果的だと持論を展開します。

軍事会議からしばらくして、櫂は平山に呼び出されます。

そこには巨大な戦艦の模型がありました。この戦艦は軍と国民に誤解を与え、戦争に向けて走らせかねないと危険視しますが、平山はだからこそのこの巨大戦艦が必要なのだと櫂に語り掛けます。

日本人の国民性からどれだけ戦況が不利になっても戦い続けるであろうと考えた平山はそんな国民の士気を完全に折るために、象徴的な戦力の確立とその敗北を用意しなければならない、そのための巨大戦艦建造だと櫂に迫ります。

返す言葉のない櫂はやがて、大型戦艦建造に深く関わっていきます。巨大戦艦は後に大和と名付けられ、日本海軍の象徴となるのでした。

映画『アルキメデスの大戦』の感想と評価


(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会

超大型戦艦と言う悪魔の取引

映画の冒頭では沖縄方面に出撃したものの撃沈される戦艦大和の姿がダイナミックに描かれます

そしてクライマックスの会議の後に挿入される、大型戦艦の在り方を巡る櫂と平山造船中将のやり取りはまさに悪魔の取引と呼ぶべきものです。

決定的な敗北感を国民に与えるためのシンボルとしての大型戦艦建造という選択肢を提示されて、代わりになるような決定的な手段を考えられなかった櫂は、大和の建造に邁進することになります。

ラストの艦隊式では山本五十六を迎える海軍将校として、かつてはすることも忘れていた敬礼をして迎える櫂の姿は、苦々しい決断を強いられ悪い意味で“大人”になった天才の姿と言っていいものです。

そこにはかつて活き活きと数学を武器に海軍内で動き始めた頃の溌剌さはありません。

必ず迎えるであろう運命を知っていて大和を見送る櫂の流す涙はあまりにも切ない涙です。

まとめ


(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会

夏場に東宝が軍記モノというと、オールドファンは岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』(1967)から始まった8・15シリーズを思い起こす人もいるのではないでしょうか?

しかし、日本海軍を舞台に戦艦大和を巡る攻防を描いた本作は、いわゆる軍記モノ・戦記モノとは違った感想の映画になります。

そして多くの監督から「天才」と呼ばれる俳優、菅田将暉。本作では文字通りの天才数学者を演じています。

また、山本五十六演じる舘ひろしをはじめ、脇を固める実力派俳優陣の重厚な演技にも注目です。

映画『アルキメデスの大戦』は2019年7月26日(金)全国ロードショー!

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