謎の怪人マスクが大活躍する抱腹絶倒コメディ
マイケル・ファーロンとマーク・ヴァーヘイデンによる同名カルトコミックを、チャールズ・ラッセル監督が実写映画化したファンタスティックなアクションコメディ。
古代の仮面をつけた青年が謎の怪人となって大暴れするさまをコミカルに描きます。
主演のジム・キャリーが得意の顔面七変化をはじめ、最高のパフォーマンスで爆笑をさらいます。
ヒロイン役を本作が映画初出演のキャメロン・ディアスが務めるほか、ピーター・リーガート、エイミー・ヤスベックらが出演。
映画『マスク』の作品情報
【公開】
1995年(アメリカ映画)
【原案】
マイケル・ファーロン、マーク・バーヘイデン
【脚本】
マイク・ワーブ
【監督】
チャック・ラッセル
【編集】
アーサー・コバーン
【出演】
ジム・キャリー、キャメロン・ディアス、ピーター・リーガート、エイミー・ヤスベック
【作品概要】
『スコーピオン・キング』(2002)のチャールズ・ラッセル監督によるファンタスティック・コメディ。
『トゥルーマン・ショー』(1998)のジム・キャリーが主演を務め、冴えない青年スタンリーと無敵のマスク男という両極端な人物を見事に演じ分けています。得意の顔面七変化をはじめ、数々の爆笑パフォーマンスは必見です。
本作が映画初出演となるキャメロン・ディアスがセクシーなヒロイン役に大抜擢されました。
ピーター・リーガート、エイミー・ヤスベックらが共演しています。
映画『マスク』のあらすじとネタバレ
冴えない銀行員のスタンリーは、銀行を訪れた「ココ・ボンゴ」のセクシーな歌姫ティナに一目ぼれします。しかし、彼女は銀行強盗を企む恋人のドリアンのために行内を隠し撮りしていました。
ドリアンは強盗を成功させ、一帯を牛耳るドンのニコを殺すことを目論んでいました。
ある晩、スタンリーは偶然川で古ぼけたマスクをみつけます。一日のイライラを感じながら、スタンリーがマスクを顔に近づけるとマスクがへばりつき、体が竜巻のように回り始めました。
緑色の頭に派手なスーツ姿の怪人に変身したスタンリーは、すごいスピードで街へと繰り出します。なんでもできる不思議な力を身に着けた彼は、口うるさい大家や街のチンピラ、自分をだました車の修理工場をぶちのめしました。
翌朝ベッドで目覚めたスタンリーは昨夜のことは夢だったと考えましたが、部屋にケラウェイ刑事が訪れたことで全て事実だったことを知ります。
スタンリーは窓から仮面を投げ捨てましたが、仮面はブーメランのように彼の部屋に戻ってきます。
映画『マスク』の感想と評価
ジム・キャリーとキャメロン・ディアスの魅力あふれるコミカルな演技
古代のマスクを偶然手にしたことから、冴えない銀行員が超人的な力を持つマスク怪人に変身して大騒動を繰り広げるファンタジックなアクションコメディです。
マスク男の飛び出る目ん玉にのびる舌、ものすごいスピードで竜巻を起こして姿を消すさまなどSFXを駆使した映像が見事で、アカデミー賞で視覚効果賞にもノミネートされました。
パッとしない青年のスタンリーと、マスクをつけて自信に満ち溢れた言動を繰り返すマスク男を、名コメディアンのジム・キャリーがさすがの実力で演じ分け、観る者を楽しませます。
誰よりも悪役っぽいビジュアルのマスク男が、街のチンピラを倒すという構図も痛快です。
ナンセンスな笑いがとにかく最高です。銃で撃たれてもビクともしないマスク男がルンバを踊り出すと、彼を包囲している大勢の警察官も一斉に踊り出すなどシュールな展開もお見事。
そのほか、かみついたものはちょっとやそっとじゃ離さない勇敢な愛犬マイロや、詐欺修理工から借りた古ぼけた代車がバラバラに砕ける様など、小ネタもばっちり仕込んであり、終始笑いが絶えない一作となっています。
『メリーに首ったけ』(1988)「チャーリーズ・エンジェル」シリーズなどで知られるラブコメの女王、キャメロン・ディアスの初出演作にあたり、彼女の出世作となりました。
華のある抜群のスタイルを持ちながら、スタンリーの夢の中でベロベロ彼の耳をなめるシーンなどで観客の笑いをさらい、すでにコメディエンヌとしての光る才能を見せています。
まとめ
稀代のコメディアンであるジム・キャリーとキャメロン・ディアスが繰り広げる抱腹絶倒コメディ『マスク』。
2005年には続編の『マスク2』が公開されたほか、当時大人気だったスーパーファミコンでもゲームソフトが発売されるなど大フィーバーを巻き起こしました。
ジム・キャリー演じるちょっと不気味だけど愛嬌があるマスク男、映画初出演となるディアスの演じる迫力ある美女でありながらユーモアあふれる歌姫など、魅力がたっぷりつまった一作です。
スタンリーの勇敢な愛犬・マイロの活躍からも目が離せません。
大人から子供まで一緒に楽しめる最高のコメディを、ぜひご家族そろって楽しんでください。