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Entry 2019/12/25
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映画『仮面ライダー 令和ザ・ファーストジェネレーション』ネタバレあらすじと感想。「原点も頂点もない」と「お前はお前の時代の1号なんだ」というライダー宣言|邦画特撮大全64

  • Writer :
  • 森谷秀

連載コラム「邦画特撮大全」第64章

令和最初の仮面ライダー“ゼロワン” と平成最後の仮面ライダー“ジオウ”が競演する仮面ライダー冬映画『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』(2019)。

2010年に公開された『仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010』以降、恒例になった新旧仮面ライダーのクロスオーバー映画。世界観が全く異なるゼロワンとジオウがどのように交わるのか?

今回の邦画特撮大全は『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』(2019)を紹介します。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

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映画『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』の作品情報


「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

【公開】
2019年12月21日(日本映画)

【原作】
石ノ森章太郎

【脚本】
高橋悠也

【監督】
杉原輝昭

【キャスト】
高橋文哉、奥野壮、岡田龍太郎、鶴嶋乃愛、井桁弘恵、押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐、 中川大輔、砂川脩弥、桜木那智、成田愛純、石井康嗣、佐伯新、児島一哉、和田聰宏、生駒里奈、山本耕史、西岡徳馬

映画『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』の作品概要


「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

“令和最初”の仮面ライダー「ゼロワン」と“平成最後”の仮面ライダー「ジオウ」の競演映画。

ゲストキャラクターであるヒューマギア・ウィル/アナザーゼロワンには話題となったTVドラマ『あなたの番です』(2019)の和田聰宏。タイムジャッカ―のフィーニス役には元「乃木坂46」の生駒里奈。

監督は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(2018~2019)の杉原輝昭、脚本は『仮面ライダーエグゼイド』(2016~2017)の高橋悠也が担当しました。

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映画『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』のあらすじとネタバレ


「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

飛電インテリジェンスの社長兼仮面ライダーゼロワンの飛電或人が会社へ向かうと、社長は或人ではなくヒューマギアのウィルになっていました。

なんと世界はヒューマギアに支配されていたのです。或人はゼロワンに変身し、ウィルが変身するアナザーゼロワンの攻撃へ対抗。

しかし変身ベルト“ゼロワンドライバー”を奪われてしまいます。

或人はレジスタンスとなっていた不破諫/仮面ライダーバルカン、刃唯阿/仮面ライダーバルキリーに救われ、人間たちが隠れる避難所へ。或人はそこで秘書であるヒューマギア・イズに再会します。

しかしウィル率いるヒューマギアの大軍が来襲。ドライバーを奪われ戦えない或人でしたが、謎の男から滅亡迅雷フォースライザーを渡され“仮面ライダー001”に変身。或人は再びアナザーゼロワンと戦いますが、イズをかばったため重症を負ってしまいます。

アナザーゼロワンの追撃を受けそうになった或人でしたが、常盤ソウゴ/仮面ライダージオウたちに助けられます。彼らは分断されたはずの仮面ライダーの世界が再びひとつになろうとしていることに気付き、動き始めていました。

事件の裏にタイムジャッカ―がいると察知したソウゴたちは、或人を連れてデイブレイク事件が起きた12年前へ飛びました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』ネタバレ・結末の記載がございます。『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

12年前の世界に飛んだ或人とソウゴたちの前に立ちはだかったのは仮面ライダー1型。変身するのは或人の父であるヒューマギア・飛電其雄でした。

其雄は「ヒューマギアが笑える世界を作るため」には力が必要と、ゼロワンシステムを開発したのです。それは幼い頃の或人が発した「お父さん(其雄)を心から笑わせること」という夢がきっかけでした。

さらに打ち上げが予定されている人工衛星アークにはヒューマギアを攻撃的にするプログラムがされており、その衛星アークも其雄と当時社長秘書であったウィルによって作られたものでした。

ウィルはヒューマギアが人間に支配されている状況に不満を抱いており、或人の祖父である先代社長・是之助からも警戒されていたのです。

人工衛星アークが「ヒューマギアが笑える世界を作るため人類を滅亡させる」という答えを算出し、ヒューマギアを暴走させたのが12年前のデイブレイク事件の真相だったのです。

或人たちは人工衛星の発射を止めるため動きます。或人と其雄はそれぞれ仮面ライダー001と仮面ライダー1型に変身し激突!! しかし其雄が望んでいたのは「自分が笑い或人も共に笑える世界」。

それがアークによっては実現しないと認識した其雄は、アークの発射を止めようとしていたのです。そこへタイムジャッカー・フィーニスによってアナザーセロワンへと変貌したウィルがやってきます。

ウィルの邪魔によって衛星アークは発射されてしまいます。

一方、ソウゴたちはフィーニスと対面します。彼女の目的は歴史に介入する事でソウゴをおびき出し、全ての仮面ライダーの力を奪うことでした。フィーニスはソウゴから奪った力で強大なアナザー1号に変身……。

過去を守れなかった一行は現代に戻ります。或人は囚われのイズを救出するため、飛電インテリジェンスの株主総会へ乱入。人類とヒューマギアの共存の夢を訴え株主たちの心を動かします。

しかし過半数の支持を得られなかった上、ヒューマギアが暴走。窮地に陥る或人でしたが、不破たちレジスタンス、さらに明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツたちが助けに駆けつけます。

或人は再び其雄と対峙。激闘の果て或人は其雄に勝利します。其雄は12年の間アークの支配に抵抗し「人とヒューマギアが笑える世界」を目指して戦っていたのでした。

そして或人も其雄の真意に気付いていました。或人は其雄からゼロワンドライバーを返してもらい、彼を看取った後、再び戦いへ赴きます。

不破たちはアナザーゼロワンを撃破し、ゲイツたち3人は仮面ライダー滅と仮面ライダー迅を退却させます。

一方、仮面ライダージオウは巨大なアナザー1号と戦っていました。アナザー1号はゲイツのタイムマジーンを取り込みアナザー新1号へ進化‼

ゼロワンもジオウに加勢し、2人でアナザー新1号を撃破。タイムジャッカ―を倒したことで歴史の改変はなくなり、世界は元に戻りました。

映画『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』の感想と評価


「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

『仮面ライダーゼロワン』と『仮面ライダージオウ』の競演映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』。過去の仮面ライダー冬映画と同様に非常に情報量の多い濃密な映画となっています。

2018年公開された『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFOEVER』(2018)と同様、『ジオウ』の持つメタフィクショナルな作風と設定が『ゼロワン』との競演を可能にしました。

杉原輝昭監督が『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』で魅せた華麗な演出は本作でも健在で、スタイリッシュさと東映らしい大胆さを兼ね備えた映像は非常に見ごたえのあるものとなっています。

『ゼロワン』の物語の発端である“デイブレイク事件”の詳細が語られるため、ドラマは飛電或人と父・其雄の親子の物語を中心に進みます。

前作『ジオウ』の主人公・常盤ソウゴは本作では迷いを見せる或人を導く役割で、ソウゴの1年間での成長と先輩ライダーの風格を感じさせます。

本作の敵によって世界が支配され生き残った人類がレジスタンス活動をしているという世界観は、『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』(2003)を彷彿とさせます。

しかしヒューマギアがAI搭載型アンドロイドという点やタイムトラベルの要素などから、今年2019年に最新作が公開された『ターミネーター』シリーズを意識した世界観にも感じられます。

また或人が父・其雄を超えるというテーマも2019年最新作が公開された「スター・ウォーズ」シリーズを意識したものではないでしょうか。

本作のキーワードは劇中にも登場した“始まりのライダー”でしょう。令和最初の仮面ライダーであるゼロワンのほか、本作には『ゼロワン』の世界で最初に開発された仮面ライダー1型、全ての仮面ライダーの始まりである仮面ライダー1号をベースにした敵“アナザー1号”が登場する点も興味深いです。

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まとめ


「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

令和という新たな時代を迎えた仮面ライダーシリーズ。本作『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』。

ソウゴがアナザー1号に対して放った「仮面ライダーに原点も頂点もない」、其雄が或人に語った「お前は誰の後継者でもない。お前はお前の時代の1号なんだ」という2つの台詞は、新時代の仮面ライダーとはどういうものなのかという宣言にも感じられます。

この宣言を受けて、『仮面ライダーゼロワン』がどのような終着点に辿りつくのか、2020年の夏まで見届けましょう。

次回の『邦画特撮大全』は…

次回の邦画特撮大全は『騎士竜戦隊リュウソウジャーVS快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(2020)を紹介します。

お楽しみに。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

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