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映画『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』あらすじネタバレと感想。主演の赤楚衛二に期待|邦画特撮大全31

  • Writer :
  • 森谷秀

連載コラム「邦画特撮大全」第31章

2019年1月25日より期間限定上映が開始されたVシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』。

2017年から2018年にかけて放映され人気を博した『仮面ライダービルド』のスピンオフ作品です。

主人公の桐生戦兎/仮面ライダービルドの相棒、万丈龍我/仮面ライダークローズの活躍を描いた作品です。

本作はテレビシリーズの最終回後の物語を描いていますので、『ビルド』ファンは必見です。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

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映画『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』の作品概要


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

【公開】
2018年1月25日(日本映画)

【原作】
石ノ森章太郎

【脚本】
武藤将吾

【監督】
山口恭平

【キャスト】
赤楚衛二、高田夏帆、武田航平、越智友己、永尾まりや、進藤学、滝裕可里、水上剣星、金尾哲夫(声)、犬飼貴丈

【音楽】
川井憲次

映画『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』のあらすじとネタバレ


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

地球外生命体・エボルトから地球を救うため、桐生戦兎は地球ともう一つの地球を融合させて新しい世界を作りました。

そこで暮らす人々は仮面ライダーやスカイウォールの記憶を失くし平和に暮らしています。元の世界の記憶があるのは桐生戦兎と万丈龍我の2人だけ……。(ここまでテレビシリーズ最終回)

白いパンドラパネルから“キルバス”という謎の地球外生命体が現れ、戦兎を襲います。キルバスはカリスマダンサーの柿崎に化け、戦兎が倒したはずの“エボルト”を探していきます。

ある日、万丈龍我の前に仮面ライダークローズの記憶を持つ馬渕由衣という女性が現れました。


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映

そんな2人の前に現れたキルバス。キルバスはパンドラボックスを復活させて、地球のみならず宇宙そのものを破壊せんとします。

パンドラボックスの復活によって、元の世界での記憶を取り戻した由衣は万丈をなじります。

由衣は仮面ライダークローズに見捨てられ人体実験の材料にされてしまっていたのでした。

キルバスは万丈たちを襲撃!!

2人を救ったのは倒したはずのエボルトでした。エボルトは戦兎が新世界を造る際、自身の遺伝子を万丈に植え付けていたのです。


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映

さらにキルバスはエボルトの兄でブラッド族のかつての王でした。キルバスの目的を知った万丈は過去の因縁を一旦忘れて、エボルトと手を組みます。

しかしキルバスの強大な力の前にエボルトは倒れてしまうのでした。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』ネタバレ・結末の記載がございます。『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

記憶を取り戻したのは由衣だけではありません。

猿渡一海/仮面ライダーグリス、氷室玄徳/仮面ライダーローグ、石動美空、滝川紗羽、戦兎の仲間たちもかつての世界での記憶を取り戻します。

万丈はエボルトに託されたフルボトルを手に、戦兎たちの元へ合流します。

キルバスを倒す方法、それは万丈の中に眠るエボルトの遺伝子を最大限に増幅させることだったのです。万丈は決意を固め、その策に乗るのでした。


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

キルバスに呼び出された万丈は一海、玄徳とともに戦いに向います。

そして復活したエボルトも万丈たちに手を貸します。しかし万丈たちはキルバスの圧倒的な力に蹂躙されてしまうのでした。

戦兎は“マックスギャラクシーフルボトル”を生成。由衣がそのフルボトルを万丈の元へ届けます。

万丈はボトルを使おうとしますが、体力を消耗しているため適合しません。

エボルトはそんな万丈を見限り、キルバスに加勢。由衣の首を絞め始めるのでした……。

万丈は奮起しもう一度ボトルをベルトへ差し込みます。

そしてエボルトと共に仮面ライダークローズエボルに変身!!

キルバスを倒すのでした。エボルトは由衣の首を絞め万丈を挑発する事で、彼のエネルギーを引き出したのです。

勝利を喜ぶ万丈と由衣、仲間たち。エボルトは地球を飛び立ち宇宙へ向かっていきました。そして再び平和な世界が訪れたのです。

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映画『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』の感想と評価


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

Vシネマに広がる『仮面ライダー』の世界

桐山漣・菅田将暉のW主演で人気を博した『仮面ライダーW』(2009~2010)のスピンオフ作品、Vシネマ『仮面ライダーW RETURN』(2011)が2作製作されました。

以降、平成ライダー作品はいわゆる主人公以外の仮面ライダーを主演にしたVシネマを複数製作しています。

テレビシリーズのその後、テレビシリーズの隙間をぬったエピソードが製作され、作品世界を拡げていきました。

『仮面ライダー鎧武』(2013~2014)『仮面ライダードライブ』(2014~2015)は、放送終了して1年以上経過した後にもVシネマが製作されました。個々の作品の人気ぶりがうかがえます。

『仮面ライダービルド』もその例に漏れません。いわゆる『仮面ライダークウガ』『仮面ライダーアギト』などの平成1期と呼ばれる作品の要素、連続したストーリーや謎解きがあったからです。

しかし『ビルド』の人気の理由はそれだけではありません。

『ビルド』の人気は魅力的な登場人物の活躍と、丁々発止のやり取りも人気となった理由です。

テレビシリーズ・映画、『ビルド』の全エピソードの脚本を執筆したのは脚本家の武藤将吾です。

武藤将吾の代表作はTVドラマ『電車男』(2005)、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス』(2007)などです。

2作とも多彩な人物たちが魅力的に活躍する作品です。その武藤将吾の手腕は『ビルド』でも十二分に発揮されました。

戦兎と万丈のからかい合い、一海と玄徳の「ヒゲ」「ポテト」というあだ名の呼び合いなどが正にそれです。

本作『仮面ライダークローズ』でも、テレビシリーズ同様の丁々発止のやり取りが繰り広げられ、ファンを爆笑に誘います。


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

主演の赤楚衛二に期待‼︎


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

本作の主人公、万丈龍我/仮面ライダークローズを演じたのは、『ビルド』のTVシリーズに引き続いて赤楚衛二です。

赤楚衛二はネットドラマ『仮面ライダーアマゾンズ』シーズン2(2017)で、主人公の友人・長瀬裕樹を好演。その後、万丈龍我役を射止め、そして本作『仮面ライダークローズ』では同役で主演となりました。

“仮面ライダーシリーズ”内でステップアップしていったという非常に珍しい事例です。


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

赤楚は元々、名古屋を中心に活動する男性ユニットBOYS AND MENのメンバーでした。

2013年、サマンサタバサのメンズモデルオーディションでグランプリを受賞しています。

現在は日本テレビ系で放送中のドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』に出演中。桐生戦兎を演じていた犬飼貴丈はTVドラマ『獣になれない私たち』(2018)での演技が昨年話題となりました。

仮面ライダーシリーズは若手俳優の登竜門と言われています。

『ビルド』、そして本作での熱演からも、赤楚衛二の今後の活躍に期待が持てます。

まとめ


(C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』は本来Vシネマです。

DVDとBlu-rayの発売日は2019年4月24日に予定されています。

劇場上映は期間限定での実施ですので、未見の方は映画館へ急ぎましょう。

次回の邦画特撮大全は…

次回の邦画特撮大全は、『仮面ライダー龍騎』(2002~2003)を特集します。

お楽しみに。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

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