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仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER|ネタバレ感想と解説。クウガと電王のみならず『うる星やつら2』へのオマージュか⁉︎

  • Writer :
  • 森谷秀

2018年12月22日より、『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』が全国東映系で公開。

公開からわずか3日で観客動員数は42万人、興行収入は5億円を突破しました。

平成仮面ライダーシリーズの20作記念作品。現在放送中の『仮面ライダージオウ』と、今年夏に放送終了した『仮面ライダービルド』のキャラクターを中心に、過去の平成仮面ライダーが共演します。

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映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』の作品情報


「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

【公開】
2018年12月22日(日本映画)

【原作】
石ノ森章太郎

【監督】
山口恭平

【脚本】
下山健人

【音楽】
川井憲次、佐橋俊彦

【キャスト】
奥野壮、犬飼貴丈、押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐、赤楚衛二、高田夏帆、武田航平、水上剣星、福崎那由他、斎藤汰鷹、大東駿介、滝藤賢一(声)、佐藤健、石丸謙二郎、生瀬勝久

【作品概要】
『仮面ライダージオウ』と『仮面ライダービルド』が共演するクロスオーバー作品。脚本は『仮面ライダージオウ』のTVシリーズを手掛ける下山健人。監督は『仮面ライダー龍騎』(2002)以降、平成仮面ライダーシリーズに長い間参加して来た山口恭平。

映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』のあらすじ


「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

常盤ソウゴ/仮面ライダージオウと桐生戦兎/仮面ライダービルドの前に現れた新たな敵、アナザー電王とアナザーW。

2体の敵の登場と呼応するように、仲間たちが記憶を喪ったり別人のように振舞ったり異変が起きていきます。

2体のアナザーライダーを操っているのはタイムジャッカーのティード。ティードは歴史を改変しこの世界に君臨しようとします。そしてその鍵となる少年・シンゴを狙い、追いかけます。

シンゴと出会ったソウゴと戦兎は、彼を守るためティードたちと闘います。

しかしティードの策略にはまってしまった2人。シンゴをティードたちに奪われてしまいます。

シンゴを手に入れたティードはこの世界に君臨。恐怖によって人々を支配しようとします。

ソウゴと戦兎は、仮面ライダー好きの高校生・久永アタルとも出会っていました。

アタルの部屋には平成仮面ライダーのグッズが数多く並んでいます。

さらに2人はアタルの口から「仮面ライダーは現実の存在じゃない」と言われてしまいます。

『仮面ライダー』はフィクションであり、アタルがイマジン・フータロスと契約して見せてもらった妄想だというのです。

何故、仮面ライダーたちは虚構の存在になってしまったのか?

ソウゴたちは疑問を抱きながらも、この世界とシンゴを守るためティードたちと戦うのです。


「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

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映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』の感想と評価


「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

『仮面ライダークウガ』からのオマージュ

本作は“平成仮面ライダー20作記念”作品です。いわゆる平成仮面ライダーたちが大集合するだけではなく、各作品のオマージュが随所に登場します。

まず『仮面ライダークウガ』(2000)のオマージュです。

本作の敵・ティードは2000年1月29日へ飛び、自らがアナザークウガとなることで平成仮面ライダーの歴史を改変していきます。

2000年1月29日というのは、実際に『仮面ライダークウガ』が放送開始された日の前日です。

ティードがアナザークウガとなった場所は長野県・九郎ヶ岳遺跡。ここは『仮面ライダークウガ』の物語の発端となった場所です。

九郎ヶ岳遺跡の外観カットに時間と地名のテロップが重なりますが、これは『クウガ』でよく見られた演出の1つです。

クウガが民衆にサムズアップをしてみせますが、これはクウガに変身する主人公・五代雄介(オダギリジョー)が劇中で見せていたものです。

また仮面ライダークウガのアクションもクウガらしいものになっています。

本作の中でクウガは激しいバイクチェイスを披露しますが、これは『クウガ』の第4話や第33話を思わせるものになっています。

『仮面ライダー電王』からのオマージュ


「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

次に『仮面ライダー電王』(2007)のオマージュです。

『電王』は『ジオウ』と同じくタイムトラベルを題材としており、現代と過去を行き来して事件を解決するなど物語のフォーマットも共通しています。

そして本作には『仮面ライダー電王』の主演・佐藤健がサプライズ出演

佐藤健は『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』(2008)以来に、仮面ライダー作品に出演しました。

本作の鍵となる少年・シンゴは“特異点”という設定です。

この“特異点”とは『電王』に登場する設定で、いかなる歴史改変にも干渉されない存在の事です。

佐藤健演じる『電王』の主人公・野上良太郎/仮面ライダー電王も特異点という設定でした。

また本作のゲストキャラクター・久永アタルはフータロスというイマジンと契約しています。

“イマジン”とは『電王』に登場する怪人で、憑依した人間に望みを叶えると契約するのです。

今回フータロスのデザインを担当したのは韮沢とも親交のあった篠原保です。

イマジンのデザインは韮沢靖が手掛けていました。しかし韮沢は2015年に鬼籍に入られました

イマジンは体にモモタロスなら「MOMO」のように名前が体に散りばめられています。

フータロスの体もよく見ると「fu」という文字が見られる他、口角が上がった口元など韮沢のデザインラインがしっかりと踏襲されているのです。

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』が元ネタ?


「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

メタフィクション、パラレルワールド、タイムトラベルと歴史改変。本作はさまざまな要素が含まれた作品になっています。

ここで一番注目したいのが“メタフィクション”です。

タイムジャッカーの歴史改変により仮面ライダーは虚構の産物、テレビの中だけの存在になります。

仮面ライダー好きの高校生・久永アタルが仮面ライダーに会いたいとフータロスに契約したため、本作の世界に仮面ライダーたちが実在することになります。

有名な荘子の説話「胡蝶の夢」のように、本作は現実と虚構が入り混じっている構造になっています。

本作と同様にメタフィクションや「胡蝶の夢」をテーマとした映画に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(以降『うる星やつら2』)があります。

本作と『うる星やつら2』は構造が似ていると感じました。

『うる星やつら2』はヒロイン・ラムの願望によって繰り返される文化祭前日が描かれた映画です。

前述したように本作は久永アタルの願望によって成立している世界が描かれています。

両作とも誰か1人の人間の願望によって成立している別の世界が舞台となっています。

またソウゴと戦兎の2人が自分たちの住む世界から“仮面ライダーが虚構となった世界”へ向かうシーン。

ソウゴと戦兎が次元の裂け目のようなところを通るのですが、巨大な球体が連なったようなものが2人の周りにあります。

『うる星やつら2』でも、主人公の諸星あたるがラムの願望が具現化した世界から現実に戻る前、彼の周りには巨大な球体が連なったものがあります。

この球体が何かわかりませんが、『うる星やつら2』へのオマージュなのでしょうか。

それぞれの映画の中で役割は違うものの久永アタルと諸星あたる、名前が同じキャラクターが両方に登場します。

まとめ


「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

2000年に放映開始した『仮面ライダークウガ』から、その年その年を彩ってきた平成仮面ライダー。

本作はまさに平成仮面ライダーの集大成ともいうべき作品です。未見の仮面ライダーファンは劇場に急ぎましょう。

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