「月イチ」企画の短編WEB映画第3弾『家族にまもられている』が無料配信中
『つどうものたち』(2019)、『異し日にて』(2014)、『お散歩』(2006)などの作品で数々の国内外の映画賞を受賞してきた松田彰による「月イチ」企画の短編WEB映画第8弾『家族にまもられている』が無料配信中です。
「月に1度のペースで映画を完成させて公開する」という大きなチャレンジに挑む意欲作です。ハンバーガーをひとつ食べ終われる程度の尺で、生活の隙間でクスリと笑ってもらえる作品を届けたいという松田監督の思いから生み出されました。
引きこもりの兄と、彼を支える家族の絆を描く一作、2023年7月28日(金)より無料配信される短編映画『家族にまもられている』の魅力についてご紹介します。
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松田彰監督のコメント
いろんな理由から、 出来たはずなのにやらなかった事のいろいろを思ったとき、 何とも言えないやりきれなさに襲われました。 出来たはずのいろいろは自分の頭の中だけで朽ちていくだけなのか ─。 そんな感情に襲われたとき、 人はその感情とどのように向き合うべきなのでしょうか。
いま思うことは、 今回の企画である 「月イチ」 とは、 まさに、 そのような自分への私なりの回答であったのではないかということ。決めたことは、 月に1度のペースで映画を完成させて公開すること。 そのために、 すこしだけ無理をすること。
ただ、 それだけのことですが、 続けることの難しさは早々に分かるものです。
ですが、 そのような状況であるからこそ、 視聴者様からの反響が得られれば、 喜びもひとしおで、 やりきることの原動力をいただけるのではないかと期待もしています。シリーズ全9本を予定し、 尺はハンバーガーをひとつ⾷べ終われる程度に押さえることで、 人を待つ間や通勤中の電⾞内など、 生活の隙間でクスリと笑っていただける作品を作ってお届けしたい。
どなた様でも無料でご視聴いただけますので、 お気軽にお楽しみいただければ幸いです。 また、 作品を気に入っていただけた方には、 口コミやSNS等で周囲に広めていただけると有り難いです。
映画『家族にまもられている』の作品情報
下記のWeb映画は無料にて配信中!
【公開】
2023年(日本映画)
【監督・脚本】
松田彰
【出演】
奈良平愛実、池内智士、森川凛子、竹内亜美、鈴木兵太郎、山谷とも子、酒井絹子
【作品概要】
数々の国内外の映画賞を受賞してきた松田彰監督による、月に一本製作する「月イチ」企画の短編WEB映画第8弾です。
兄がひきこもりであることに悩んでいた妹が、宝くじに高額当選したことをきっかけにある決心をするさまをドラマチックに描きます。
葛藤を抱える妹と兄を、奈良平愛実と池内智士が熱演しています。
映画『家族にまもられている』のあらすじ
引きこもりの兄・崇と母・佐恵子と暮らす葵。つらい思いをしながらも、家族で支え合ってきました。
そんななか、葵が宝くじに当選します。
葵は崇をリビングに呼び出し、ある決心を告げますが…。
映画『家族にまもられている』の感想と評価
現代で大きな社会問題となっている引きこもりをテーマに、当人を支える家族の苦労と決心を描いた作品です。
主人公の葵は母と兄と暮らしています。兄は13年ものあいだ引きこもりで、今も母に養ってもらい、お小遣いまでもらっている状況です。葵もその生活にいつの間にか慣れてしまい、諦めとともに生きていました。
そんななか、宝くじが高額当選したことをきっかけに、とある思いが葵の心の中に芽生えます。彼女は包丁を手に兄を呼び出し、自身の強い決心を語り始めました。
引きこもりの家族を持つ苦しみと、家族ゆえの愛情。なんとかして家族みんなでこの状況から脱出したいという切実な思いが、葵の口から発されます。同じ思いに苦しんでいる世の中の多くの人たちの思いを代弁しているかのようです。
そんな重いシーンを、松田監督はどこかブラックなユーモアを感じさせるライトなタッチで描きだしています。
思いがけない方向へとストーリーは展開しますが、監督自身が「危ういけど、骨太でたくましい、家族の話。」と語っているように、”家族の絆”の強さを実感させられる救いの物語となっています。兄と妹の向かう次のステージが楽しみになる一作です。
まとめ
家族の絆を見つめた物語『家族にまもられている』。引きこもりの兄を重荷に感じながらも、見捨てることなく13年間も支え続けてきた妹と母。その葛藤とともに深い愛情が温かく描かれます。
自分の手で違う明日を手に入れるのだという主人公の強い思いに胸を打たれることでしょう。
「月イチ」企画の短編WEB映画第8弾『家族にまもられている』は無料配信中です。
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