連載コラム『増田健の映画屋ジョンと呼んでくれ!』第8回
この世には見るべき映画が無数にある。あなたが見なければ、誰がこの映画を見るのか。そんな映画が存在するという信念に従い、独断と偏見で様々な映画を紹介する『増田健の映画屋ジョンと呼んでくれ!』。
第8回で紹介するのは、全世界が注目し悲鳴を上げた問題作『哭悲 THE SADNESS』。
人間を狂暴化するウィルスが発生、街を凄惨な地獄絵図に変えるホラー映画…、と聞くとB級映画ファンは「またか…」と思うかもしれません。
しかし本作は数あるゾンビ映画、パンデミック映画を見てきた世界中のジャンル映画ファンを驚愕させ、「本当に、ここまでやったのか…」と戦慄させた問題作です。
まだ見るか迷っている方のために、この恐るべき作品を紹介しましょう。
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CONTENTS
映画『哭悲 THE SADNESS』の作品情報
(C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
【日本公開】
2022年(台湾映画)
【原題】
THE SADNESS
【監督・脚本】
ロブ・ジャバズ
【出演】
レジーナ・レイ、ベラント・チュウ、ジョニー・ワン、アップル・チェン、ラン・ウエイホア
【作品概要】
人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した台湾。目を覆いたくなる凄惨な光景を、80年代のスプラッター映画を思わせるゴア描写で、最大限に映像化して見せたバイオレンスホラー。
独学でアニメーターとなって短編アニメ映画を発表、ミュージックビデオやCM製作に活躍する台湾在住のカナダ人監督、ロブ・ジャバズ初長編映画作品です。
主演はモデルとして活躍し、台湾ドラマ『76号恐怖書店』(2020~)に出演のレジーナ・レイ。2022年日本で劇場公開された『運命のマッチアップ』(2019)で注目された、ベラント・チュウがその恋人を演じます。
『祝宴!シェフ』『1秒先の彼女』のジョニー・ワン、第15回大阪アジアン映画祭上映作品『大いなる餓え』(2019)のアップル・チェン、『君が最後の初恋』(2021)のラン・ウエイホアらが共演しました。
映画『哭悲 THE SADNESS』のあらすじとネタバレ
(C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
その日の朝、恋人同士のカイティン(レジーナ・レイ)とジュンジョー(ベラント・チュウ)は、マンションの一室の同じベットで目覚めました。
休暇を取ったカイティンと共に旅行する計画を忘れ、仕事の予定を入れたと気付いたジュンジョー。苦しい言い訳をしますが、旅行を楽しみにしていた彼女は気を悪くしたようです。
ジュンジョーがスマホのニュース動画を見ると、ウォン・ジャンリアン博士(ラン・ウエイホア)が長らく台湾で流行している、アルヴィンウィルスの危険性を力説していました。
とはいえこのウィルスの症状は軽いインフルエンザ程度のものです。感染症の危険性を煽っているのではないか、と問う司会者に博士は反論します。
感染力の高いアルヴィンウィルスは突然変異を繰り返している、そしてこのウィルスは内部に狂犬病に近い性質を持っている、と訴えるウォン博士。
博士はこの感染症は選挙中に流行した結果、政治問題化しないよう存在が黙殺された。公衆衛生に脅威が迫っているのに、政治利用された結果今だに対策が打たれていない、と警告します。
しかし番組の司会者は博士が騒いでいるだけと受け取り、ジュンジョーにとっては関心の無いニュースの一つでした。
ふと窓の外を眺めた彼は、隣の建物の屋上に白衣姿の老女が立つ姿を目撃します。不審に思った彼が声をかけると、振り返った老女の白衣は血で汚れていました。
驚いたジュンジョーにカイティンが声をかけた時、老女は姿を消していました。ジュンジョーは隣室に住む男リンと言葉を交わします。
リンは風邪気味でしたが、気にも留めぬ様子でした。隣人に挨拶すると、出勤するカイティンを地下鉄の駅までミニバイクで送るジュンジョー。
駅に向かう途中、2人は停車したパトカーを目撃します。警官が血まみれの人物を取り押さえ、近くのストレッチャーの上に横たわる人物にかけられた白布は、大量の血が付着していました。
凄惨な光景を目撃し動揺する2人。駅に到着するとジュンジョーは、今日は夕食を作ると約束し、カイティンと仲直りすると彼女を見送ります。
ジュンジョーは帰路、先程のパトカーを目撃します。パトカーのドアは開け放たれ、周囲には誰もいない光景を目にして違和感を覚えるジュンジョー。
ジュンジョーは馴染みのファストフード店に立ち寄ります。いつものように注文を済ませますが、混雑する店内に怪しげな人物が入って来ました。
その人物は先程ジュンジョーが見かけた老女でした。黒い目を持つ彼女は声をかけた客に、そして店員に襲いかかります。
凄惨な光景を目にして驚くジュンジョー。次々人が襲われ店内は血に染まり、突然凶行に遭遇して逃げ惑う客たち。
ジュンジョーは襲撃者に追われ外に逃れますが、外にも同じように常軌を逸した態度で人に襲い掛かる者の姿があります。
何が起きているのか判らぬまま、ジュンジョーはミニバイクに乗って逃げ出します。いたる所で人が人を襲う惨劇を目撃しつつ、彼は自宅に帰り付きました。
テレビを付けると通常の放送は停止され、緊急事態を告げる文字が画面に映し出されています。
街にスピーカーから市民に呼び掛ける放送が流れますが、その内容は狂気に満ちた、聞くに堪えぬ卑猥な内容でした。
スマホを操作し、恋人カイティンにメールで街の混乱を伝え、ここに戻るな、必ず迎えに行くと伝えたジュンジョーに、背後に近づいてくる隣人のリン。
親しげに言葉を交わした隣人は、襲撃者と同じ黒くなった目を見開き、植木バサミを手に襲いかかります。鋭いハサミにより手の指を2本切断されたジュンジョー。
彼はリンを倒し、マンションの外に出てミニバイクに乗りエンジンをかけようとしますが、倒れた人に群がる襲撃者たちの姿を目にしました。
女性を含む彼らは犠牲者の遺体を損壊し、その一部を口にする者もいるようです。エンジンの音は彼らの注意を引き付けるかもしれません。
ジュンジョーは何とかバイクを走らせ、襲撃者を追跡を逃れました。街には見るに堪えない状態の死体があふれ、あちこちから悲鳴が響いていました。
一方地下鉄に乗っていたカイティンは席に座り本を読んでいましたが、何度も車内で彼女を見かけた様子の会社員風の男(ジョニー・ワン)に話しかけられます。
しつこく馴れ馴れしい態度で話しかける男に、セクハラ行為だと叫んだカイティン。どの言葉に男は怒りを募らせている様に見えました。
彼女は乗り込んできたマスクをした女性(アップル・チェン)に席を譲ります。すると突然、混んだ車内でサングラスをかけた1人の男が、涙を流すとナイフを抜きます。
男は次々と乗客を刺し、その首をかき斬ります。凄まじい勢いで血が噴出し、どす黒い血に染まる車内。
惨劇を目にしてカイティンとマスクの女は怯えますが、周囲の乗客が犯人を取り押さえました。しかし同じ車両の別の乗客が人を襲い始めます。
そして先程の会社員風の男が突然、持っていた傘をマスクの女の目に突き立てます。悲鳴をあげた彼女は片目をえぐられました。
男の瞳は襲撃者と同じく、真っ黒に光っています。地下鉄が駅に着くとマスクの女を連れ、車内から逃げ出すカイティン。
彼女は逃げる際にスマホを落とし、ジュンジョーからのメールに気付きません。カイティンはリーシンと名乗ったマスクの女を励まし、共に駅から出ようとします。
背後からあの会社員風の男が追ってきます。2人はぶつかった若い男性に助けを求めますが、追ってきた男はその男性の鼻を喰いちぎりました。
会社員風の男は火災など非常時に使用する斧を手に入れ、悲鳴を上げる男性に振り下ろします。必死に逃げる2人の女性を追い、必ずお前たちの体をモノにすると叫ぶ男。
地下鉄駅の出口が見えましたが、駅員の男は助けを求める2人に構わず、シャッターを下ろし始めました。
カイティンはリーシンを連れ必死に走り、シャッターが閉じる前に逃れました。見捨てようとした駅員を殴ると、彼は警察の指示に従っただけだと弁解します。
シャッターの内側に残され、外のカイティンに「逃げられると思うなよ」呼びかける会社員風の男。
カイティンたちはリーシンを手当てしようと台北の大学病院に逃げ込みます。そこは警官たちが警備していましたが、病院の一部は暴徒に占拠されているようです。
同じ頃、カイティンにメールした約束を果たそうと、1人ミニバイクを走らせ台北市内に向かっていたジュンジョー。
まだ続いているネット番組は台湾全土で人が人を襲う、恐るべき状況が続いていると報じていました。
テロ組織の攻撃なのか、生物・化学兵器の攻撃なのか原因は不明だ。しかしあらゆる場所で殺人行為、性暴力行為が繰り広げられていると番組は告げます。
怪しい行動をする者は家族といえど信用するな、自分の身を守る行動をとれ、との警告が響き渡りました。
ジュンジョーは台北市内を目指し、坂道をミニバイクで登ります。途中でバイクを止めますが、身を守る武器はありません。
周囲を探し、打ち捨てられた鎌を手に入れるジュンジョー。しかし異様な光景に気付きます。
それは中学生らしい男の子4人組が、捕らえた男を拷問する姿でした。その行為はより加虐的になっていきました。
ジュンジョーは4人組を襲い、責め立てられていた男を救い出します。しかしその男も狂気に支配されているのか、助けたジュンジョーをののしり更なる苦痛を求めます。
戻ってきた4人組と男に追われ、逃げ出したジュンジョーはカイティンが待つ台北市内を目指します。そこは間違いなく、狂気と暴力が支配する場所でした…。
映画『哭悲 THE SADNESS』の感想と評価
(C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
世界中のホラー映画ファン、それも極めつけに残酷描写に慣れた人々を震撼させた問題作、いかがでしたか。
あらすじ、ネタバレ紹介において大まかにストーリーを紹介しましたが、肝心のゴア&スプラッター&残酷描写はご覧頂くしかありません。と言うより、内容を詳細に文字にすれば、お叱りを受けること必至です。
本作はゾンビ映画ではなく、感染症によって狂気に陥った人々の凶行を描いた作品です。テーマ的にはジョージ・A・ロメロの『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』(1973)、悪趣味的には『処刑軍団ザップ』(1970)に類似した作品と言えるでしょう。
特に本作のラスト、人々を悪夢のパンデミックから救う希望が、混乱の中で失われる光景に『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』を重ねた方もいるはずです。
しかし「狂気に囚われ狂暴化し、本能のままに行動する人々の凶行を描く」と言っても設定を手加減したり、ブラックユーモアを交え観客の心理的負担を軽減する映画が多いのも事実です。
ところが本作は「本能のままに行動する人々の凶行」を、文字通りに突き詰めて描きました。しかも80年代スプラッター映画全盛期と同様に、特殊メイクと大量の血乗りで表現します。
インタビューに対し、「私は現在作られているゾンビ映画の大ファンではありません」と語るロブ・ジャバズ監督。『ゾンビランド』(2009)に興味は持てず、『新感染ファイナル・エクスプレス』(2017)もお気に入りトップ50に入らない、と語っています。
一方でロメロ、ルチオ・フルチのゾンビ映画が大好きで、一番のお気に入りは『バタリアン』(1985)だと話しました。
そして他のインタビューでは、一番好きなホラー映画はスチュアート・ゴードン監督の『キャッスル・フリーク』(1995)だと答えたジャバズ監督。
ホラー映画のファンなら、この凄惨な映画を生んだ監督の意外な趣味に驚かされるでしょう。
悪趣味を極めつつ、一線は越えない
(C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
「男性に対する暴力より女性に対する暴力の方が、ずっと耐え難いと思います。良くも悪くも、それが私の感じ方です」と監督は話しています。
最も不快に感じることは自分の直感に従い、できる限り責任を持って処理しようとした、と製作の舞台裏を語った監督は、本作の描写は行き過ぎでは無いと答えていました。
「確かに悪趣味に非常に近づいた描写だと感じますが、私の判断では決して一線を越えてはいません。しかし、この私の意見に反対する人もいると思います」と語る監督。
「結局、やり過ぎは映画に悪影響を及ぼしかねません。つまり観客が映画を見限る可能性が生まれます。監督の責任はある程度観客に奉仕する事であり、私は観客を敵に回す映画を作りたくありませんでした」
「映画における多くの暴力や流血の描写は、実用的方法で行われる必要があると信じています。CGは強力な手法だと思いますし、私自身もCGアーティストですが、ゴアシーンについては、実践的に行う必要があると思います」
このように監督が説明した残酷描写は、『哭悲 THE SADNESS』では特殊メイクと大量の血のりで表現されています。
ハーマン・ヤウ監督とアンソニー・ウォンの『八仙飯店之人肉饅頭』(1993)や『エボラ・シンドローム~悪魔の殺人ウィルス~』(1996)など、香港の残酷描写映画からの影響について問われると、監督は否定しました。
「私は本作の暴力はそれらの作品より、もう少しシリアスで恐ろしいものとして描き、責任を持って扱うように望みました。でも、確かに90年代の香港映画には、まともさや正しさに拘らぬ自由があったと思います」
こう説明した監督は、本作には顔を持たず個性もないゾンビとは異なるキャラクターを登場させたいと望みます。
「ゾンビでは無く思考できる者、狂気に支配されながら同時に「THE SADNESS=悲嘆にくれる人」の映画だ、と観客が理解すれば、記憶に残るキャラクターになる」、監督はその狙いを説明していました。
コミック・アニメの残虐描写の実写化に挑む
参考映像:ロブ・ジャバズ監督作 短編アニメ『Fiendish Funnies』(2013)
カナダ出身で台湾に移住したロブ・ジャバズ監督。若くして映画に興味を持っていた人物ですが、実写映画の製作は困難です。そこで独学でアニメを学びキャリアをスタートさせました。
そして監督が本作の参考にしたのがコミック作家、ガース・エニスの「Crossed」。感染者に彼らが抱く最も邪悪な欲望を実行させる、恐ろしいパンデミック発生後の世界を描く作品です。
このコミックは過激なバイオレンスと性描写を伴う作品でした。「本作製作時、このような醜悪なテーマを描くには、作り手の創造性が不可欠だと気付きました」と語る監督。
実は本作の冒頭、全ての放送が停止したテレビに謎のアニメが映し出されます。困惑した方もいると思いますが、このアニメこそジャバズ監督の作品『Fiendish Funnies』です。
ユニークな感性と創造力を発揮してアニメを制作した人物が、凶悪な実写映画に挑んだ事実が確認できるでしょう。
「リアルで醜悪なゴア描写は、観客に危険性とスリルを味あわせる手段です。それを特殊効果で自由に表現して欲しいと考えましたが、スタッフが用意した物を見ると、まだ足りないと感じました」と監督は振り返っています。
そして監督が好きな80年代のゾンビ映画、スプラッター映画風の残酷シーンの数々が誕生します。ホラー映画ファンならあの作品に似てる、と感じたシーンがあるでしょう。
監督の経歴は、『新感染ファイナル・エクスプレス』シリーズを実写とアニメで製作し、自作の短編アニメを発展させたストーリーのドラマ『地獄が呼んでいる』を生んだヨン・サンホ監督と重なっているように思われます。
コミック・アニメでも配慮が必要な描写を、あえて実写化して観客に提供する勇気と大胆さ、これこそがロブ・ジャバズ監督の特徴でしょう。
まとめ
(C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
全世界のホラー映画ファンを震撼させた超過激残酷映画、『哭悲 THE SADNESS』に興味を持ちましたか?
可能な限り悪趣味に挑んだ本作、実は物議を呼んだ地下鉄車内のシーンは、2014年に台湾で起きた実際の事件がモデルになっています。
当然ながらこのシーンへの撮影協力を、地下鉄を運営する台北都市交通システムは拒否、セットを組んでの撮影になりました。
この作品はコロナパンデミックを踏まえた作品だ、と認めながらも政治的メッセージ性は無く、劇中のそういった部分はエンターテインメントの一部だと説明した監督。
海外のインタビューで監督は、本作と比較される映画としてハーマン・ヤウ監督&アンソニー・ウォンが生んだ、90年代香港残酷映画について言及しています。
かつて香港はそんな作品を生む自由と猥雑さがありました。しかし現在、香港情勢は急激に変化し、それと共に香港映画界も変貌せざるを得なくなりました。
「そんな悪趣味映画を作る自由など、必要ない!」とおっしゃる方もいるでしょう。
しかし本作同様のパワフルな映画を生んだ香港は消え、その自由と猥雑が許容される舞台は現在、台湾に移ったと考えると実に意味深です。
この事実こそが、本作が持つ一番強烈な社会風刺的メッセージではないでしょうか。
そしてカナダ人である監督は、台湾人…日本人を含む東アジア人が持つ、理由なき暴力に対する恐怖心を利用したと語っています。
「自分の事は自分でする、他人の事には首を突っ込まず干渉しない、そんな考え方を私は東アジア文化における道徳の基本的土台だと考えています」
「そんな台湾の人たちが、政治的動機も無く理由や論理を持たない、実に無意味で理不尽な暴力に対して抱く恐怖心を利用したのです」と説明した監督。
凄惨かつ壮絶な暴力描写に注目しがちな『哭悲 THE SADNESS』ですが、この監督が狙った恐怖を、確かに我々は感じ取ったのではないでしょうか。
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増田健(映画屋のジョン)プロフィール
1968年生まれ、高校時代は8mmフィルムで映画を制作。大阪芸術大学を卒業後、映画興行会社に就職。多様な劇場に勤務し、念願のマイナー映画の上映にも関わる。
今は映画ライターとして活躍中。タルコフスキーと石井輝男を人生の師と仰ぎ、「B級・ジャンル映画なんでも来い!」「珍作・迷作大歓迎!」がモットーに様々な視点で愛情をもって映画を紹介。(@eigayajohn)