Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

Entry 2019/10/28
Update

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』キャスト【ジリアン・ベルへのインタビュー】FILMINK-vol.27

  • Writer :
  • FILMINK

FILMINK-vol.27「Jillian Bell Runs a Marathon」

オーストラリアの映画サイト「FILMINK」が配信したコンテンツから「Cinemarche」が連携して海外の映画情報をお届けいたします。

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

「FILMINK」から連載27弾としてピックアップしたのは、映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』主演女優のジリアン・ベルへのインタビューです。

2019年10月現在、日本公開は未定ですが、映画批評集積サイトのRotten Tomatoesでの批評家支持率は88%と高評価。日本での劇場公開が期待されます。

【連載レビュー】『FILMINK:list』記事一覧はこちら

人気コメディ女優ジリアン・ベル

人気コメディ女優のジリアン・ベルは、サンダンス映画祭で観客賞を受賞した『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』で主演を務めました。

彼女が演じるのは27歳の陽気なニューヨーカー、ブリタニー・フォーグラー。ある日ブリタニーは興奮作用剤アデラールを処方してもらうため医者を訪れるのですが、生活習慣がたたって病気のリスクが高まっており薬を貰うことができず、健康を見直すことを余儀なくされます。

事実に基づいた本作を監督したのは、これがデビューとなるポール・ダウンズ・コレイゾ。

今回は『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』『22ジャンプ・ストリート』『インヒアレント・ヴァイス』とコメディ映画にとどまらず活躍するジリアン・ベルのインタビューをお届けします。

役作りのために18キロ減量

──『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』はどのような作品でしょうか?

ジリアン・ベル(以下ベル):スクリプトを読んだ時、これまでオファーされてきた作品とは大きく異なっていると感じました。今までは幅広いコメディキャラクター、変わった女性たちをたくさん演じてきてとてもラッキーでしたし楽しんでいました。

しかし今回演じたキャラクターはとてもリアルで重層的で、読んだことがないようなものだったんです。個人的に自身の人生と関係していて、本当にリアルに感じました。これを演じるには調子の良い精神状態ではいられないと思って、役を受けるのは緊張しました。

ですが脚本と監督を手掛けるポール(ダウンズ・コレイゾ)に会ったあと、絶対このチャンスを放したくないと思いました。

──役のため約18キロも落としたと伺いました。

ベル:はい、それによってブリタニーというキャラクターとより深く繋がり、彼女という人間を理解することができました。脚本の段階では彼女を理解できなかった特定のシーンがあったのですが、撮影の過程で共感することができたんです。

──どのような方法で体重を落としたのですか?

ベル:健康的な食事をして運動しました。流行のダイエット方法を試したいと思っている方も多いかもしれませんが、私は非常に新鮮なもの、タンパク質をふくんだものを食べてたくさんワークアウトし、たくさん走りました。

撮影開始の7ヶ月前に脚本を頂いたので、ブリタニーが走ったマラソンコースを実際に訪れ、自分自身の今までの過ちを振り返り、ブリタニーとのたくさんの類似点を見つけました。

マラソントレーナーと会ったのは2ヶ月前だったのですが、そこで間違ったシューズを履いていることが分かって…。正しい姿勢や呼吸法も学べました。これらのトレーニングはすべてブリタニーの旅への助けとなったんです。

減量は健康的か

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

──まだランニングを続けていますか?

ベル:ロサンゼルスの夏は走るには暑すぎるので、ついにルームランナーをゲットしました!ランニングをすると気分が良くなるし、映画の準備期間ほどではありませんがまだ走っています。

──減量は他になにか変化をもたらしましたか?

ベル:体重の変形だとかダイエットに関する多くの映画を観てきましたが、私はその変化を感じたくない人の一人だったんです。

でもそれと同時に「変わるってどんな感じなんだろう?「最高な気分になるのかしら?」って思うこともありました。

しかし実際は違いました。頭の中でいろんなことを考えて、絶えず人と比較して、私はあの女性と同じくらいスリムか、それとも太っていたか、とか…。自分がどこにいるのか分からなくなって、あんまり健康的ではなかったんです。

完璧では無い人生を受け入れる

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

──それは意外なことでしたか?

ベル:私はこの変化についてもっと話すべきだと思っています!なぜなら減量プロセスは多くの人が想像するものとは全く違う経験をたくさんすることになりますから。

この映画が好きなのは、自分のために行動を起こすということや肉体的な変化の真実について本当に探求しているように感じたからです。人生は完璧ってわけじゃないってね。

多くの映画がそれを教えてくれると思いますが、本作はこれまでと違う方法で体重について話し、議論している作品です。完全に体重についての映画というわけではありませんが、どれだけ数字に夢中になりその体重を達成することに執着するか、どれだけ不健康か、また体重を増やすにしろ減らすにしろどのように気分が良いことか、そんなことを描いています。何であれ、あなた自身を自然に感じるということを。

──実際にマラソンをしたいと考えたことはありますか?

ベル:今はしたいと思っています。5キロでもそれは大きな成果になると思います。マラソンは何度か目撃したことはありますが参加したことはありませんので、実際に走るのはとてもクールな経験になるんじゃないでしょうか。

『22ジャンプ・ストリート』への出演が人生を変えた

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

──パーティーの街、ラスベガスで育つというのはどのような感覚ですか?(ベルはラスベガス出身)実家にはよく戻られますか?

ベル:だいたい年に数回戻って、女友達や彼女たちのボーイフレンドと遊びに行きます。

確かに住み育つというところでは奇妙な都市です。スーパーマーケットや空港にスロットマシンがありますからね。私たちはサーカスのパフォーマーの隣に住んでいましたが、それはベガスでの生活のほんの一部です。

──これまで一番達成感を覚えたことは何ですか?

ベル:自分が正しい軌道に乗っていて、それをやることができて幸運だと思えるような出来事は何回かありました。

『22ジャンプ・ストリート』への出演は人生の中で最も大きなターニングポイントになりました。私は父と毎週日曜映画館に行っていたので、家族をプレミアに連れて行けたことは感慨深かったです。

悪役を演じることができたのもとてもクールでした!呪いの言葉だとかギャグだとかを連発する私の姿を両親と一緒に観るのは面白い経験でした。

最大の挫折とチャニング・テイタムとの共演

──それから、最大の挫折は?

ベル:私は一年間SNL(サタデー・ナイト・ライブ)のライターを務め、パフォーマーになることを望んでいました。しかしもっとそこにとどまっていたら人生の大きなポイントを見逃していたと思います。

キャリアの面だけではなく、父がその頃に他界したんです。

もしSNLでパフォーマンスをしていれば仕事に行かなければならなかったかもしれませんから、父の人生の終わりに一緒に多くの時間を過ごせなかったでしょう。

それからジャーマン・シェパード犬のバレホ!彼は私の人生における愛です。もし『マスター』に出演していなかったら彼と出会うことはありませんでした。カリフォルニアのバレホで撮影したので地名から名前を取ったんです。

挫折の経験は本当にハードな時間ですが、そこから新たな素晴らしいことが生まれると信じています。

──『22ジャンプ・ストリート』以来チャニング・テイタムとは友人同士と伺っています。今、チャニング・テイタムが人魚(の男性)を演じる映画『スプラッシュ』のリメイクが進んでいるというのは本当ですか?

ベル:ええ、誰かがスクリプトを書いています(笑)。チャニングと再び共演することにとても興奮しています!

彼はスーパーホットな映画スターの体を持っていますが、信じられないほど超普通の優しい男性なんです。いつもチャニングのような人と一緒に仕事をしたいと思っているんですよ。

FILMINK【Jillian Bell Runs a Marathon

英文記事/Gill Pringle
翻訳/Moeka Kotaki
監修/Natsuko Yakumaru(Cinemarche)
英文記事所有/Dov Kornits(FilmInk)www.filmink.com.au

本記事はオーストラリアにある出版社「FILMINK」のサイト掲載された英文記事を、Cinemarcheが翻訳掲載の権利を契約し、再構成したものです。本記事の無断使用や転写は一切禁止です。

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』の作品情報

【製作】
2019年(アメリカ映画)

【日本公開】
未定

【原題】
Brittany Runs a Marathon

【監督・脚本】
ポール・ダウンズ・コレイゾ

【キャスト】
ジリアン・ベル、ミカエラ・ワトキンス、ウトカルシュ・アンブドゥカル、リル・レル・ハウリー

【作品概要】
本作はコライッツォ監督のデビュー作で、かつてのルームメイト、ブリタニー・オニールに起きた出来事を題材にしています。

サンダンス映画祭で観客賞(ドラマ部門)を受賞。

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』のあらすじ

ブリタニー・フォーグラーは気さくな性格で、友人も多く、ニューヨークのナイトライフを満喫していました。

しかし、毎日のように朝帰りをする生活は彼女の健康を蝕みます。

ある日、ブリタニーは興奮作用剤アデラールを処方して貰うために病院を訪れました。

検査の結果、血糖値や血圧の数値が飛び抜けて悪いことが判明し、医者から「このままの生活を続けた場合、糖尿病などの生活習慣病を発症することは免れません」と強く指導されます。

ブリタニーは人生で初めて自分の健康に気を遣うようになり、近所でジョギングを始め…。

【連載レビュー】『FILMINK:list』記事一覧はこちら

関連記事

連載コラム

フィアーストリートPart3:1666|ネタバレ感想と結末解説のあらすじ。シリーズのラスト完結は町を覆う魔女の呪いの正体が明かされる!|Netflix映画おすすめ50

連載コラム「シネマダイバー推薦のNetflix映画おすすめ」第50回 ドラマや映画シリーズの最終作など物語の完結作には積み上げてきた時間があるからこその強い魅力があります。 登場人物が揃い、シリーズを …

連載コラム

【映画ネタバレ】ガントレット|あらすじ結末感想と評価解説。ラスト銃撃は“贖罪”と“通過儀礼”?クリントイーストウッドの危うい魅力つまる快作【すべての映画はアクションから始まる34】

連載コラム『すべての映画はアクションから始まる』第34回 日本公開を控える新作から、カルト的に評価された知る人ぞ知る旧作といったアクション映画を時おり網羅してピックアップする連載コラム『すべての映画は …

連載コラム

韓国映画『真犯人』ネタバレ感想とラスト結末の考察解説。ミステリー殺人事件は人物全員が疑わしく先の読めない心理戦|B級映画 ザ・虎の穴ロードショー12

連載コラム「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第12回 深夜テレビの放送や、レンタルビデオ店で目にする機会があったB級映画たち。現在では、新作・旧作含めたB級映画の数々を、動画配信サービス【U-NEX …

連載コラム

映画『メモリーズ・オブ・サマー』感想と評価解説。観察者としての12歳の少年|銀幕の月光遊戯 33

連載コラム「銀幕の月光遊戯」第33回 僕が子供でいられた最後の夏。 1970年代末のポーランドを舞台に、少年期の終わりを描いた、アダム・グジンスキ監督の映画『メモリーズ・オブ・サマー』。 2019年6 …

連載コラム

『いつかの君にもわかること』あらすじ感想と評価解説。実話が着想の物語で余命わずかの父が息子に遺す“新たな家族”とは|映画という星空を知るひとよ136

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第136回 余命わずかなシングルファーザーが、これからを生きる息子に遺す《新たな家族》探しの物語『いつかの君にもわかること』。 『おみおくりの作法』で知られるウ …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学