Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』キャスト【ジリアン・ベルへのインタビュー】FILMINK-vol.27

  • Writer :
  • FILMINK

FILMINK-vol.27「Jillian Bell Runs a Marathon」

オーストラリアの映画サイト「FILMINK」が配信したコンテンツから「Cinemarche」が連携して海外の映画情報をお届けいたします。

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

「FILMINK」から連載27弾としてピックアップしたのは、映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』主演女優のジリアン・ベルへのインタビューです。

2019年10月現在、日本公開は未定ですが、映画批評集積サイトのRotten Tomatoesでの批評家支持率は88%と高評価。日本での劇場公開が期待されます。

【連載レビュー】『FILMINK:list』記事一覧はこちら

スポンサーリンク

人気コメディ女優ジリアン・ベル

人気コメディ女優のジリアン・ベルは、サンダンス映画祭で観客賞を受賞した『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』で主演を務めました。

彼女が演じるのは27歳の陽気なニューヨーカー、ブリタニー・フォーグラー。ある日ブリタニーは興奮作用剤アデラールを処方してもらうため医者を訪れるのですが、生活習慣がたたって病気のリスクが高まっており薬を貰うことができず、健康を見直すことを余儀なくされます。

事実に基づいた本作を監督したのは、これがデビューとなるポール・ダウンズ・コライッツォ。

今回は『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』『22ジャンプ・ストリート』『インヒアレント・ヴァイス』とコメディ映画にとどまらず活躍するジリアン・ベルのインタビューをお届けします。

役作りのために18キロ減量

──『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』はどのような作品でしょうか?

ジリアン・ベル(以下ベル):スクリプトを読んだ時、これまでオファーされてきた作品とは大きく異なっていると感じました。今までは幅広いコメディキャラクター、変わった女性たちをたくさん演じてきてとてもラッキーでしたし楽しんでいました。

しかし今回演じたキャラクターはとてもリアルで重層的で、読んだことがないようなものだったんです。個人的に自身の人生と関係していて、本当にリアルに感じました。これを演じるには調子の良い精神状態ではいられないと思って、役を受けるのは緊張しました。

ですが脚本と監督を手掛けるポール(ダウンズ・コライッツォ)に会ったあと、絶対このチャンスを放したくないと思いました。

──役のため約18キロも落としたと伺いました。

ベル:はい、それによってブリタニーというキャラクターとより深く繋がり、彼女という人間を理解することができました。脚本の段階では彼女を理解できなかった特定のシーンがあったのですが、撮影の過程で共感することができたんです。

──どのような方法で体重を落としたのですか?

ベル:健康的な食事をして運動しました。流行のダイエット方法を試したいと思っている方も多いかもしれませんが、私は非常に新鮮なもの、タンパク質をふくんだものを食べてたくさんワークアウトし、たくさん走りました。

撮影開始の7ヶ月前に脚本を頂いたので、ブリタニーが走ったマラソンコースを実際に訪れ、自分自身の今までの過ちを振り返り、ブリタニーとのたくさんの類似点を見つけました。

マラソントレーナーと会ったのは2ヶ月前だったのですが、そこで間違ったシューズを履いていることが分かって…。正しい姿勢や呼吸法も学べました。これらのトレーニングはすべてブリタニーの旅への助けとなったんです。

スポンサーリンク

減量は健康的か

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

──まだランニングを続けていますか?

ベル:ロサンゼルスの夏は走るには暑すぎるので、ついにルームランナーをゲットしました!ランニングをすると気分が良くなるし、映画の準備期間ほどではありませんがまだ走っています。

──減量は他になにか変化をもたらしましたか?

ベル:体重の変形だとかダイエットに関する多くの映画を観てきましたが、私はその変化を感じたくない人の一人だったんです。

でもそれと同時に「変わるってどんな感じなんだろう?「最高な気分になるのかしら?」って思うこともありました。

しかし実際は違いました。頭の中でいろんなことを考えて、絶えず人と比較して、私はあの女性と同じくらいスリムか、それとも太っていたか、とか…。自分がどこにいるのか分からなくなって、あんまり健康的ではなかったんです。

完璧では無い人生を受け入れる

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

──それは意外なことでしたか?

ベル:私はこの変化についてもっと話すべきだと思っています!なぜなら減量プロセスは多くの人が想像するものとは全く違う経験をたくさんすることになりますから。

この映画が好きなのは、自分のために行動を起こすということや肉体的な変化の真実について本当に探求しているように感じたからです。人生は完璧ってわけじゃないってね。

多くの映画がそれを教えてくれると思いますが、本作はこれまでと違う方法で体重について話し、議論している作品です。完全に体重についての映画というわけではありませんが、どれだけ数字に夢中になりその体重を達成することに執着するか、どれだけ不健康か、また体重を増やすにしろ減らすにしろどのように気分が良いことか、そんなことを描いています。何であれ、あなた自身を自然に感じるということを。

──実際にマラソンをしたいと考えたことはありますか?

ベル:今はしたいと思っています。5キロでもそれは大きな成果になると思います。マラソンは何度か目撃したことはありますが参加したことはありませんので、実際に走るのはとてもクールな経験になるんじゃないでしょうか。

スポンサーリンク

『22ジャンプ・ストリート』への出演が人生を変えた

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

──パーティーの街、ラスベガスで育つというのはどのような感覚ですか?(ベルはラスベガス出身)実家にはよく戻られますか?

ベル:だいたい年に数回戻って、女友達や彼女たちのボーイフレンドと遊びに行きます。

確かに住み育つというところでは奇妙な都市です。スーパーマーケットや空港にスロットマシンがありますからね。私たちはサーカスのパフォーマーの隣に住んでいましたが、それはベガスでの生活のほんの一部です。

──これまで一番達成感を覚えたことは何ですか?

ベル:自分が正しい軌道に乗っていて、それをやることができて幸運だと思えるような出来事は何回かありました。

『22ジャンプ・ストリート』への出演は人生の中で最も大きなターニングポイントになりました。私は父と毎週日曜映画館に行っていたので、家族をプレミアに連れて行けたことは感慨深かったです。

悪役を演じることができたのもとてもクールでした!呪いの言葉だとかギャグだとかを連発する私の姿を両親と一緒に観るのは面白い経験でした。

最大の挫折とチャニング・テイタムとの共演

──それから、最大の挫折は?

ベル:私は一年間SNL(サタデー・ナイト・ライブ)のライターを務め、パフォーマーになることを望んでいました。しかしもっとそこにとどまっていたら人生の大きなポイントを見逃していたと思います。

キャリアの面だけではなく、父がその頃に他界したんです。

もしSNLでパフォーマンスをしていれば仕事に行かなければならなかったかもしれませんから、父の人生の終わりに一緒に多くの時間を過ごせなかったでしょう。

それからジャーマン・シェパード犬のバレホ!彼は私の人生における愛です。もし『マスター』に出演していなかったら彼と出会うことはありませんでした。カリフォルニアのバレホで撮影したので地名から名前を取ったんです。

挫折の経験は本当にハードな時間ですが、そこから新たな素晴らしいことが生まれると信じています。

──『22ジャンプ・ストリート』以来チャニング・テイタムとは友人同士と伺っています。今、チャニング・テイタムが人魚(の男性)を演じる映画『スプラッシュ』のリメイクが進んでいるというのは本当ですか?

ベル:ええ、誰かがスクリプトを書いています(笑)。チャニングと再び共演することにとても興奮しています!

彼はスーパーホットな映画スターの体を持っていますが、信じられないほど超普通の優しい男性なんです。いつもチャニングのような人と一緒に仕事をしたいと思っているんですよ。

FILMINK【Jillian Bell Runs a Marathon

英文記事/Gill Pringle
翻訳/Moeka Kotaki
監修/Natsuko Yakumaru(Cinemarche)
英文記事所有/Dov Kornits(FilmInk)www.filmink.com.au

本記事はオーストラリアにある出版社「FILMINK」のサイト掲載された英文記事を、Cinemarcheが翻訳掲載の権利を契約し、再構成したものです。本記事の無断使用や転写は一切禁止です。

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』の作品情報

【製作】
2019年(アメリカ映画)

【日本公開】
未定

【原題】
Brittany Runs a Marathon

【監督・脚本】
ポール・ダウンズ・コライッツォ

【キャスト】
ジリアン・ベル、ミカエラ・ワトキンス、ウトカルシュ・アンブドゥカル、リル・レル・ハウリー

【作品概要】
本作はコライッツォ監督のデビュー作で、かつてのルームメイト、ブリタニー・オニールに起きた出来事を題材にしています。

サンダンス映画祭で観客賞(ドラマ部門)を受賞。

映画『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』のあらすじ

ブリタニー・フォーグラーは気さくな性格で、友人も多く、ニューヨークのナイトライフを満喫していました。

しかし、毎日のように朝帰りをする生活は彼女の健康を蝕みます。

ある日、ブリタニーは興奮作用剤アデラールを処方して貰うために病院を訪れました。

検査の結果、血糖値や血圧の数値が飛び抜けて悪いことが判明し、医者から「このままの生活を続けた場合、糖尿病などの生活習慣病を発症することは免れません」と強く指導されます。

ブリタニーは人生で初めて自分の健康に気を遣うようになり、近所でジョギングを始め…。

【連載レビュー】『FILMINK:list』記事一覧はこちら

関連記事

連載コラム

韓国映画『それだけが、僕の世界』感想と評価。イ・ビョンホン主演で何もかも違う兄弟の出逢いと家族の絆を描く|コリアンムービーおすすめ指南5

イ・ビョンホン主演『それだけが、僕の世界』が、12月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー。 母の愛を求めながら孤独に生きてきた元ボクサーの兄と、母の愛を一身に受けて育った …

連載コラム

映画『キュクロプス』感想と内容解説。大庭功睦監督が描く「情報が錯綜する現代」で信じるべき“本質”とは|サスペンスの神様の鼓動17

こんにちは、映画ライターの金田まこちゃです。 このコラムでは、毎回サスペンス映画を1本取り上げて、作品の面白さや手法について考察していきます。 今回ご紹介する作品は、2019年5月3日から公開される、 …

連載コラム

ドキュメンタリー映画『太陽の塔』岡本太郎が2つの代表作品に込めた祈りの表現とは|映画と美流百科12

連載コラム「映画と美流百科」第12回 1970年の大阪万博のシンボルとして岡本太郎によって作られた≪太陽の塔≫が耐震修復工事を終え、今年2018年3月に約半世紀ぶりにその内部が公開されました。 そして …

連載コラム

『恐怖の報酬 オリジナル完全版』感想と評価。1977年の名作フリードキン版で描かれた映画的サスペンス手法を解説|サスペンスの神様の鼓動2

こんにちは、映画ライターの金田まこちゃです。 このコラムでは、毎回サスペンス映画を1本取り上げて、作品の面白さや手法について考察していきます。 今回ピックアップする作品は、40年の歳月を経て復活した、 …

連載コラム

NETFLIX韓国映画『人狼』ネタバレ感想と評価。実写版ラストは押井守アニメと異なる!?|SF恐怖映画という名の観覧車68

連載コラム「SF恐怖映画という名の観覧車」profile068 予算や技術の都合上、アニメーションでしか描けなかったSF映画の世界が時代の進化により実写で描けるようになった現代。 20周年を迎えたSF …

【Cinemarche】今週のおすすめ映画情報
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
映画『ある船頭の話』2019年9月13日(金) 新宿武蔵野館他 全国公開
【望月歩×文晟豪インタビュー】映画『五億円のじんせい』の公開に思いを馳せる
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【阿部はりか監督インタビュー】映画『暁闇』若さが抱える孤独さに共に“孤独”でありたい
【エリック・クー監督インタビュー】斎藤工との友情の映画制作とアジア発の若き映画作家たちの育成に努めたい
映画『凪待ち』2019年6月28日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開【主演:香取慎吾/監督:白石和彌】
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学
FILMINK
国内ドラマ情報サイトDRAMAP