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Entry 2020/09/14
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クレヨンしんちゃん映画2020ネタバレ感想と結末あらすじ【激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者】世界を救うしんちゃんのラクガキで親子で楽しめる痛快アニメ

  • Writer :
  • 北川未記

春日部を、そしてななこを救うため、勇者しんちゃんが立ち上がる

映画『クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』は、2020年9月11日(金)ロードショー。

2020年の『映画クレヨンしんちゃん』は、アニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場版28作目で、『ラブライブ!』『宝石の国』などの京極尚彦が監督を務めました。

自由なラクガキをエネルギーとする“ラクガキングダム”に侵略された春日部を救うため、しんちゃんがミラクルクレヨンを使い、最強のラクガキを生み出し戦います。

劇場版のクレヨンしんちゃんは、全映画共通して、子どもと大人が一緒に楽しめる作品ですが、今年もまた、今の時代に家族で見たい作品となっています。

キラキラの世界でワクワクの冒険に、大人も子供も心を躍らせ、最後はちょっぴり涙を浮かべるのではないでしょうか。

映画『クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』の作品情報

(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020

【公開】
2020年(日本映画)

【監督】
京極尚彦

【キャスト】
小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、神谷浩史、山田裕貴、りんごちゃん、きゃりーぱみゅぱみゅ、池田貴史(レキシ)、冨永みーな、伊藤静、黒沢ともよ、中田譲治、飛田展男、小杉十郎太、井上喜久子、三ツ矢雄二、平田広明、能登麻美子、玄田哲章

【作品概要】
アニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場版28作目で、『ラブライブ!』(2014)『宝石の国』(2012)などの京極尚彦が手掛けました。今作の声の特別出演は、山田裕貴、りんごちゃん。ラクガキ応援大使としてきゃりーぱみゅぱみゅが就任しました。例年話題となる主題歌は、レキシが歌う「ギガアイシテル」で、作品世界を彩ります。

今年の映画はテレビアニメでも人気のぶりぶりざえもんが大活躍。懐かしのおバカシーンも織り込みながら、子どもも大人も楽しめる長編アニメーション映画です。

映画『クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』のあらすじとネタバレ


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020

しんちゃんが通うふたば幼稚園は、VRの世界でラクガキを3Dにして楽しむイベントに遊びに行きますが、「なんでも好きに描いていい」という先生の言葉に、しんちゃんは床に“父ちゃんが脱いだズボン”を描きました。

上空高くには、逆のお城が浮かんでいます。そこは、ラクガキングダム。ラクガキのような不思議なキャラクターたちが暮らしています。

城の中では、防衛大臣が “ウキウキカキカキ作戦”を強引に実行に移そうとしています。陰で聞いていたラクガキングダムの姫は、城を逃げ出し宮廷画家の元へ。

画家と一緒に逃げる途中、ある部屋から輝くクレヨンを持ち出します。そのクレヨンで姫がスケッチブックに絵を描くとそれが現実に出現。

姫は画家に現れたパラシュートを背負わせクレヨンを渡し、「これを地上ののびのびとしたラクガキができる勇者に」と画家を地上に落としました。

いつもの野原家の朝。しんちゃんは今日も幼稚園バスに乗り遅れたのですが、そのおかげで、ななこおねいさんに会え、日曜日にご飯の約束ができご機嫌です。

そんな日常を送る春日部の上空から、カラフルな箱のような乗り物が落ちてきます。中から、沢山の絵の具と、マッチョな指揮官が飛び出し、大人たちにカメラで攻撃。

撮影された人は、その後ろにある壁や道に“絵”になって張り付けられてしまいます。残された子どもたちは、連れていかれ、ラクガキを描かされました。

一方、地上に降りてきた宮廷画家は、公園でスケッチをしていたしんちゃんに出会います。

明太子のスケッチを見た画家は、ミラクルクレヨンを渡し「何か書いてみないか」とお願いすると、汚い靴下がスケッチブックから出てきました。驚くしんちゃんの所にも絵の具の兵隊たちが……。画家としんちゃんは逃げ出しました。

春日部の至る所が襲われています。サトーココノカドーではりんごお姉さんとイチゴお姉さんが、ふたば幼稚園ではメロンお姉さんが制圧し、子どもたちにラクガキをさせています。

みさえも、サトーココノカドーでひまわりと一緒に居ましたが絵にされ、幼稚園では風間君が刃向かい絵にされてしまいます。

ビルの屋上に隠れながら、画家はしんちゃんに事情を話します。

「ラクガキングダムは自由なラクガキのエネルギーで成長してきたが、地上にラクガキがなくなってしまった。これにより防衛大臣が暴走をしてしまっているが、これを止めてほしい。あなたは地上でただ1人ミラクルクレヨンを使える勇者なのです!」

そしてしんちゃんとミラクルクレヨンを敵から奪ったカメラの力でスケッチブックに閉じ込め、紙飛行機にして屋上から飛ばしました。「クレヨンで自分を囲めば元に戻ります!」

紙飛行機で春日部上空を飛ぶしんちゃん。その時“絵”にされたしのぶちゃんとななこおねいさんらしき姿に気づいてしまいました。

ラクガキングダムにはラクガキのパワーが集まっています。「民衆は喜んでいます」という防衛大臣に対し、「ラクガキというものは自由な気持ちでやらないと、お前は間違っている」という王様。

そこへ捕まった宮廷画家が連れてこられますが、彼のポケットにはミラクルクレヨンはありませんでした。王様、姫、宮廷画家は閉じ込められてしまいました。

地上ではしんちゃんが富士山の麓、ススキ野原に着陸。1人ではどうにもならないと、ミラクルクレヨンで二日目のおパンツ”ブリーフ”と、ななこおねいさんを描いたちょっと不気味なニセななことぶりぶりざえもんを生み出し、春日部へ向かいました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには映画『クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者』ネタバレ・結末の記載がございます。映画『クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020

夜になり、春日部の駅に着いた酔っ払ったヒロシが、絵の具たちに連行されます。目覚めるとサトーココノカドーでした。

子どもたちが疲れ、ラクガキエネルギーが減ってしまったため、寝ることも許されずラクガキをさせられています。みさえとひまわりを見つけ「どうなってるんだ」と驚愕するのでした。

一夜をキャンプ場であかし、春日部へ向かうしんちゃんたちの上空に、ラクガキングダムのヘリが。

ミラクルクレヨンを持つ勇者を探しているのでした。しんちゃんはクレヨンで車を描き逃げ出します。追いかけてくるヘリ。

ジェットエンジンを使い振り切りますが、車道を飛び出し落ちてしまいます。しんちゃんたちはニセななこのおかげで無事でしたが、川に落ちた車は溶けてしまいました。ラクガキングダムに住む人は水に溶けてしまうそうなのです。

しんちゃんたち4人は、数々の困難を助け合い乗り越え旅を進めます。特にニセななこは「しんちゃん好きよ」と言いながら果物の皮をむいてくれたり、皆を背負って走ってくれたり、大活躍です。

また夜が来ようとするとき、しんちゃんが「ごはんのにおいがする」と町を見つけ走り出します。

しんちゃんたちからほど近い町にある一軒の居酒屋。そこにはタブレット端末を手にカウンターに1人座る男の子、ユウマの姿がありました。

手には1枚の手紙があり「ばあばに会いに春日部に行ってきます」と書かれています。そこに、カレーのにおいにつられたしんちゃんたちが駆込んできます。

カレーを食べさせてもらいつつ、春日部に向かっている事情を話すと、ユウマも着いていくと言います。しんちゃんたちとユウマは電車に乗り込み春日部に向かいました。

道中、ユウマはタブレットで春日部の状況を確認します。そして、越谷で電車が止まってしまう事も知り、ネットの仲間の知恵で、春日部に向かう自衛隊の戦車に乗り込むことに成功しました。

しかし春日部の周りには、不気味なドーム状の霧が発生し、春日部の中までは入れませんでした。

しんちゃんたちは戦いの準備をしようとしますが、スケッチブックを失くしてしまったことに気が付きます。

そこでしんちゃんは地面に巨大なラクガキをし、飛行機、戦車などを生み出し春日部に突入しましたが、飛行機たちは花火になり爆発、結局ニセななこに乗り逃げ出すのでした。

ミラクルクレヨンはもう小さくなってしまっています。ユウマの機転で明太子を爆弾にして絵の具たちを突破できましたが、クレヨンの存在を敵に知られてしまいました。

しんちゃんは、ふたば幼稚園に小さいブリーフたちと乗り込み、カスカベ防衛隊含む、先生と園児たちを解放します。

そこに首輪抜けしたシロも駆けつけます。クレヨンで臭いにおいのするお尻棒を生み出し武器として、絵の具たちと戦うなか、しんちゃんがクレヨンで大人たちを、しのぶちゃんとななこおねいさんらしき人も助けますが、ななこおねいさんではありませんでした。そんな中、ユウマはお母さんを探しに行ってしまいました。

勇者が春日部を解放し始めていると知り、地上に乗り出す防衛大臣。その隙に姫も地上に向かいました。

クレヨンが残り少ないしんちゃんたちは、小さなうんちたちやお尻棒を武器にサトーココノカドーに侵入。

スプレーを体に巻き付けた男や、巨大スニーカーを相手に水鉄砲や、無事に出会えたヒロシの足のにおいを武器に勝利。ひまわりを保護、みさえを解放し、野原一家は集結できたのでした。

戦いの最中、ぶりぶりざえもんの所にミラクルクレヨンのかけらが落ちてきます。旅の途中ブリーフが「ラクガキングダムでは最も価値がある」と話していたことを思い出し、持って逃げてしまいます。

ぶりぶりざえもんは敵に向かって「ミラクルクレヨンが欲しければ春日部病院へ来い」と発信し、バイクで走りだしました。

ユウマは途中で地上に降りてきた姫に出会いながら、ついにお母さんを見つけますが、絵にされてしまっています。勇者に会いに行こうと言う姫とどうしようかと困っていると、路地の先ではぶりぶりざえもんが、しかし防衛大臣とマッチョな指揮官が到着しています。

「クレヨンは持ってきたか」と問う大臣に「お腹痛いから待ってろ」とバイクに乗るぶりぶりざえもん。直前にユウマに向かってクレヨンのかけらを投げたため、ユウマは無事にお母さんを助け出せました。

結局ぶりぶりざえもんは公園に宙づりにされてしまいますが、クレヨンはもうなくなったと知り、驚愕する大臣。そこに、雨が降ってきます。ラクガキングダムの人達やラクガキで生まれたものは、動けません。

雨の中、しんちゃんは、サトーココノカドーの屋上まで、ななこおねいさんを探しに来ました。そこで白い手が新ちゃんを呼んでいます。

近づくとそこにはりんごお姉さんとイチゴお姉さんがカメラをしんちゃんに向けていました。しんちゃんのため、自身を溶かしながらも雨の中を駆け寄るニセななこ。

手を伸ばしカメラを奪うと、しんちゃんに手渡します。お姉さんたちには勝利しましたが、ニセななこは雨で溶けてしまいましたが、もうクレヨンはなかったのでした。

解放された春日部ですが、今度はラクガキングダムが空から春日部に向かって落ちてきています。それに気づいた大人たちは、クレヨンで自分たちを助けてくれた勇者しんのすけに、クレヨンで助けるよう求めます。

しんちゃんが「クレヨンをなくしちゃった」と言うと一転してしんちゃんを責める大人たち。本当は元々クレヨンはもう小さくてどうしようもなかったのですが…。

かばう野原一家にも「子供をちゃんと見てたのか」と言って責める人々。そこに、ユウマと姫が到着します。ユウマは自分が残りのクレヨンを使ったことを説明すると、今度はユウマを責め立てる大人たち。

「母さん助けたくて、ごめんなさい」というユウマに、「おらも母ちゃん助けた。ユウマくんもお母さん見つかってよかったね。」と声をかけるしんちゃん。そこに、「みんながラクガキをすれば、城はまた浮かぶ」と姫が教えてくれました。

ユウマやブリーフたち、かすかべ防衛隊、ふたば幼稚園の先生たち、野原一家、そしてラクガキングダムの大臣や住人たちがラクガキをするように声をかけて回りますが、大人は子供を連れて我先にと逃げ出します。

そんな群衆に「家族と仲間を助けて」と叫ぶ姫でしたが、誰も聞く耳を持ちませんでした。

逃げる群衆に突き飛ばされ、しんちゃんが公園に転がり込みます。すると、大きな水溜まりから、ぶりぶりざえもんの声が。

「消えちゃうの?」と聞くしんちゃんに「誰か消えたか?」というぶりぶりざえもん。ユウマにクレヨンを渡したのがぶりぶりざえもんだと知ると、しんちゃんは「やっぱり救いのヒーローだったんだね」とつぶやのでした。

ブリーフがしんちゃんの所に来た時、ぶりぶりざえもんは消えてしまいました。

「よし!」としんちゃんは、白線引きを使いながら、春日部の町に飛び出すのでした。

姫はサトーココノカドーのマイクで町中にラクガキを呼びかけますが、大人たちは「死んだら元も子もない」「もうどうせ戻ったところで」「そもそもあの子がクレヨンを使いきったのが」などと言い、子どもの手を引き逃げ続けます。

その様子を見て、「みんな助けてもらったんだろ。なんなんだよ、助けてもらったのに逃げるのかよ。協力してくれよ。しんのすけの絵を手伝ってくれよ!」と訴えるユウマ。

その声を聞いた子どもたちが町に戻り始め、慌てて追いかける大人たち。ユウマのタブレットでしんちゃんが描こうとしている全体図を確認しながら、みんなで町中にラクガキを始めました。

道がなくても絵は描ける。敵も一緒に「やっちゃえば♪」と歌いながら。

しんちゃんのラクガキは線をつなげれば完成でしたが、白線がなくなってしまいました。そこにブリーフが現れ、自分を伸ばせ、自分はミラクルクレヨンでできているから、ミラクルクレヨンで描いたことになる、と言います。

しかし、しんちゃんは「おらはもう誰ともお別れしたくない」と言いますが、「完成させずに終わるのは絵がかわいそう」といわれ、泣きながら絵を完成させるのでした。

すると、絵が光出し、巨大なぶりぶりざえもんが出現。落ちてくる城を支えたのです。みんなの「よいしょ」と、しんちゃんの「よいしょ!」を力に、城を上空に押し返しました。

皆のラクガキも、ラクガキングダムのみんなも、ぶりぶりざえもんも、光となって城に向かっていき、そして消えてしまいました。

ラクガキングダムでは、王様が大臣に「もうよい」と話しかけています。その姿は大きな王様ではなく、実は小さなラクガキでした。

ユウマは姫にタブレットの使い方を教えています。書いた絵は保存できるとしり、タブレットの中に沢山のラクガキがあることを知り、姫は上空に帰っていきました。

無事に帰ったユウマは、お母さんのお店でしんちゃんが忘れたスケッチブックを見つけます。そこには、ユウマ、ニセななこ、ブリーフ、ぶりぶりざえもんたちとカレーを食べているイラストが描かれていました。

平和が戻った春日部の日曜日。キノコ狩りに出かけていて、無事だったななこおねいさんとしのぶちゃんがしんちゃんの家でご飯を食べています。

そのテーブルにも、ユウマ、ニセななこ、ブリーフ、ぶりぶりざえもんの絵が一緒にいました。「おらの救いのヒーローたちだぞ」。

映画『クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』の感想と評価


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020

何も考えず楽しめる

今回のしんちゃんは、みんなが楽しめるわかりやすい冒険活劇で、シンプルにいえば、“世界を救うために、絵を描いて戦う”というものではあるのですが・・・さすがしんちゃん。

描いて出す絵が予想外のものばかり。「ふむな」というペダルと「おすな」というボタンの付いた車、明太子爆弾や、お尻の付いた棒などなど、その自由な発想に大人たちは小難しく考える隙間なく、ただただ面白さに身をゆだねられるのです。

「心に突き刺さる」魅力


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020

このように、毎年恒例となっている『クレヨンしんちゃん』の劇場版は、今年もまた大人も子供も、一緒に見て、楽しんで、感動できる作品でしたが、本作には更に「心に刺さる」という魅力も追加されました。

この映画の中で、大人たちは困難に直面すると、他人に頼り、他人のせいにし、自分たちの身のみを守るために言い訳をします。

例えば、一度は助けてくれたしんちゃんを、恩人として祭り上げていたのに、もう助けてもらえないとわかると、罵ります。しんちゃんだけじゃなく、親まで責め立てます。

「子供に任せるから」「子供の行動をちゃんと見ていないのか」

そこにユウマが現れ、自分もクレヨンを使ったことを話しますが、更に罵倒されます。

そんな自分たちのことしか考えない大人たちの中で、しんちゃんだけが、一番大事なことを突くのです。

「お母さん助けられてよかったね」

自分たちの感情やエゴで、本当に大事なものを見失っていないだろうか、とわが身を振り返らせてくれる、まっすぐな言葉でした。

セリフにも注目

今作では、それぞれのキャラクターが、それぞれにあった大事なセリフを言っています。特に、恐らく今作品のテーマの1つであろう”許し”に関して、子どもたちが素直に放つセリフはとても印象的です。

何度も見返して、その時々に大事だと感じたセリフを心に残したい、そんな映画でした。

まとめ


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020

第28作目の劇場版も、クレヨンしんちゃんらしいおバカで自由な楽しさと共に、他の作品と異なった魅力と感動も満載でした。

何も考えずに楽しむもよし、子どもとおバカシーンに笑いあうもよし、その先にある大切なものを感じるもよし。何度見ても、どんな楽しみ方をしても、満足できる一作です。

ぶりぶりざえもんに教えてもらったように、「目に見えないものだからって、消えてしまったわけじゃない」のです。

この映画自体、上映期間が終わったら消えてしまうかもしれませんが、確かに心に残る作品なのに違いありません。





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