Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

アニメーション

Entry 2024/06/04
Update

【4話ネタバレ】鬼滅の刃 柱稽古編|アニメ感想/内容解説。アニオリで描く無一郎の稽古の全容×新“上弦の肆”の正体は

  • Writer :
  • 谷川裕美子

霞柱・時透無一郎の柱稽古が始まるテレビアニメ4期・第4話

累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴・原作の大人気漫画をアニメ化。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すために「鬼殺隊」へ入隊し、鬼を倒すために激しい戦いを繰り広げます。

妹への深い愛情や共に戦う仲間との熱い絆、そして鬼となった者達の悲しい過去などの胸を打つドラマも多くのファンの心をつかみました。

テレビアニメ第4期「柱稽古編」では鬼舞辻無惨との決戦に向けて、炭治郎たちは鬼殺隊最強の剣士「柱」らとの厳しい稽古に臨みます。

第4話にて炭治郎は、刀鍛冶の里での戦いを共にした霞柱・時透無一郎のもとでの柱稽古に向かいます。また町では、無数の不気味な目玉を操る鬼が出現します。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』の作品情報

【放送】
2024年(日本アニメ)

【原作】
吾峠呼世晴

【監督】
外崎春雄

【アニメーション制作】
ugotable

【音楽】
梶浦由記、椎名豪

【キャスト】
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、鈴村健一、関智一、杉田智和

【作品概要】
週刊少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴による超人気漫画のテレビアニメシリーズ第4期。家族を鬼に殺された主人公の竈門炭治郎が、鬼になった妹・禰豆子を人間に戻すために恐ろしい鬼たちに立ち向かいます。

鬼との激しい戦闘シーンとともに描かれる、涙なしには見られない胸を打つドラマからも目が離せない本シリーズ。第4期「柱稽古編」では炭治郎が鬼殺隊最強の剣士たち「柱」との厳しい稽古を通して、さらなる成長を遂げていく姿を熱く描きます。

出演は花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞ほか。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第4話のあらすじとネタバレ

無事に宇髄のもとでの稽古を終えた炭治郎は、稽古を共に知った一般隊士とも仲を深め、宇髄と改めて打倒・鬼舞辻無惨を誓い合います。

次に向かった時透邸では、霧柱・無一郎が一般隊士たちとすでに激しい稽古をしていました。

厳しく指導する無一郎の姿を見つめる炭治郎。彼がいることに気づいた無一郎は満面の笑顔になり、待ってたよと明るく声をかけます。炭治郎は冷や汗をかきながら、よろしくお願いしますと頭を下げました。

時透邸には刀鍛冶・鉄穴森鋼蔵がおり、常駐して刀の手入れをしていました。「刀をいつも最高の状態にしておきたい」という無一郎の思いを、鬼殺隊当主・産屋敷耀哉が受け入れてくれたから実現したことを炭治郎は知ります。

そして無一郎は無表情で隊士たちを厳しく稽古していましたが、それはすべて彼らが生き延びることができるようにという思いからでした。

もう少し稽古を軽くしてもらうよう頼んでほしいと言う隊士たちに、炭治郎は一番きついのは無一郎だと言ってなだめます。

それでも、心をえぐるきつい言い方だけでも変えて欲しいと願う隊士たち。あれでも前より柔らかくなった気がするという炭治郎の言葉を聞いて、隊士たちはがっくり肩を落とします。

その時、無一郎が外に出ていく姿が見えました。どこへ行くのかと不思議がる炭治郎に、隊士たちはいつも無一郎が夜になるとどこかへ出かけていることを教えます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第4話ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第4話をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

闇夜の町を、「肆」の文字が浮かび上がった無数の目玉が駆け回っていました。

それらを操る正体は、長い髪と「肆」の文字の浮かび上がる目を持つ鬼でした。その鬼が琵琶を弾くたびに、外を走る無一郎の姿が捉られます。

一方、伊黒と実弥は激しい戦いを繰り広げていました。そこに無一郎が現れます。隊士たち相手では物足りなかった無一郎は、二人の柱と稽古をするためにはるばる遠くまで毎晩通ってきていました。彼らは実戦稽古による、真の「柱稽古」をしていたのです。

激しい稽古を終えた3人は、充実感に満たされます。炭治郎が来たことを無一郎から聞いた伊黒と実弥は、やる気を見せました。無一郎は楽しそうだと言って笑顔になります。

隊士たちに向かい、無一郎は緊張感が足りないから木刀ではなく真剣で稽古をやってみようと言い出します。隊士は恐怖に震えて動けず、うずくまって謝りました。

その隊士は、毎晩どこかへ行った無一郎がアザだらけで戻り、早朝それらを水で冷やしている姿を目にしていました。「自分も精進する」と話す彼に向かって、無一郎は「隊士たちみんなに長生きしてほしいと思っている」と言いました。

無一郎のもとで稽古を始めた炭治郎は、たった5日目にして「よくできてるからもう次の柱のところに行くように」と言われます。

他の隊士たちには冷たく接する無一郎に、炭治郎は紙飛行機対決を申し込みました。鉄穴森から、無一郎の唯一の趣味は紙飛行機だと教えてもらっていたからです。「もし自分が勝ったら、隊士たちへの口調を少しだけ優しくしてほしい」と炭治郎は頼みました。

「10回のうち1回でも勝てば炭治郎の勝ち」というルールにも関わらず、まったく歯が立たない炭治郎。しかしその後、他の隊士たちも対決に加わり、とても和やかな雰囲気となります。

みんなで一斉に飛ばした紙飛行機は、大空をどこまでも飛んでいきました。隊士らの爽やかな笑顔を、無一郎はやさしい瞳で見つめます。

炭治郎は、無惨が太陽を克服した禰豆子を狙っているのは本当だろうと無一郎に伝えました。彼は「もっと強くなって妹を迎えに行く」と力強く言います。

現在、禰豆子の世話は炭治郎がとても信頼している鱗滝左近次に見てもらっていました。無一郎は必ずみんなで無惨を倒そうと言い、炭治郎は大きくうなずきました。

次に炭治郎を待っていたのは、恋柱の甘露寺蜜璃でした。蜜璃は炭治郎を大歓迎し、蜂蜜とバターたっぷりの3時のパンケーキを楽しみにしていてと嬉しそうに言いながら、屋敷に招き入れました。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第4話の感想と評価

漫画原作では詳しく明かされることのなかった、柱稽古の内容も明らかになるアニメオリジナル満載の「柱稽古編」まるでストーリーの裏話を見ているかのようで、原作ファンにもうれしい内容となっています。

さて、今回炭治郎が挑んだのは霞柱・時透無一郎の柱稽古です。原作漫画ではほんの2ページでサラリと終わってしまうシーンですが、アニメでは無一郎がどのような稽古をしていたのかが具体的に描かれ、どこで秘密の特訓をしていたのかも明かされます

無一郎は隊士たちにひたすら厳しい言葉をもって、厳しい稽古をつけていました。そんな彼も、共に死地をくぐり抜けた炭治郎にだけは心を開き、満面の笑顔で迎え入れます。

昼間には隊士たちに稽古をつけていた彼は、夜になるとある場所まで出かけます。そこにいたのは実弥と伊黒。前回・3話で二人が激突していた理由が明かされます。彼らは毎夜実戦稽古をしていたのです。昼間の稽古ではまったく足りない無一郎は、はるばる遠くまで出向いて実弥と伊黒との稽古に通っていました

ここで気になるのは、実弥らのもとへ走る無一郎を見つめていた、長い髪で琵琶を弾く鬼の存在。その容姿からも、下弦の鬼の粛清や上弦会議でも姿を見せた鬼・鳴女(なお名前の初登場は、原作漫画のオマケページ)であると分かります。

そして鳴女の目には、前回・3話でも夜の町で暗躍していた目と同じ「肆」の文字が浮かび上がっていることからも、彼女こそが町に「肆」の目玉を放った当人であり、亡き半天狗から「上弦の肆」の位を継いだ可能性があります。

また琵琶法師は、古来よりその多くは盲目だったと言われています。町に目玉たちを放ったのも、自身の目に代わって、周囲を偵察する多くの目玉を操る能力ゆえといえます。もしそうならば、鬼殺隊の動きはすべて無惨に筒抜けだと考えるべきでしょう。

嵐の前の静けさだと思っていたこの穏やかな時間でしたが、すでに魔の手は伸びており、無惨は虎視眈々と禰豆子の居場所を探っているに違いありません

まとめ

夜の町を駆け回る無数の目玉を操っていた鬼がとうとう姿を現した第4話。一方で、炭治郎をはじめとする鬼殺隊は、迫り来る決戦に備えて激しい柱稽古を行います

鬼を相手に共に力を合わせて熾烈な戦いをくぐり抜けてきた柱のもとを、順番に回って稽古をつけてもらう炭治郎。迎え入れる柱も炭治郎も、互いに心から再会を喜び合う姿に小さな感動を覚えます。

彼らが憎き無惨を倒し、平和な世を手に入れる日が来ることを願わずにはいられません。また次回は、恋柱・甘露寺蜜璃による明るくパワフルな柱稽古も見逃せません。








関連記事

アニメーション

アニメ映画『君の膵臓をたべたい(キミスイ)』声優キャストは誰?

原作関連書籍の発行部数200万部突破「君の膵臓をたべたい」の2018年劇場アニメ化が決定! 2018年は劇場アニメ『キミスイ』に注目ですよ。 CONTENTS1.住野よる原作「君の膵臓をたべたい」を劇 …

アニメーション

映画ペンギン・ハイウェイ|あらすじとキャスト。北香那(アオヤマ役)プロフィールは?

アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』は、8月17日(金)より全国ロードショー。 ベストセラー作家で知られる森見登美彦の第31回日本SF大賞受賞作『ペンギン・ハイウェイ』のアニメ映画化。 少年のひ …

アニメーション

【ネタバレ】ガメラリバース|あらすじ感想評価と結末解説。続編はある?ギロン・ジャイガーら怪獣《昭和ガメラの宿敵たち》との激闘再び!

新たな形で蘇る、令和版「ガメラ」が“現出”! 1965年の『大怪獣ガメラ』(1965年)以降、昭和版・平成版・新生版と作品を重ねてきたガメラシリーズ。 2015年に50周年を迎えたガメラシリーズは、特 …

アニメーション

『紺青の拳』感想と評価。名探偵コナン劇場版のおすすめの3つの見どころとは?

真実vs奇術vs蹴撃 雌雄を決する三位一体(トリニティ)バトルミステリー まさかの10連休が決まった2019年のゴールデンウィーク。「どこに行こうか」「何をしようか」と今から悩まれている方がほとんどで …

アニメーション

【ネタバレ】バイオハザード/デスアイランド|あらすじ感想評価と結末解説。ジルの“5での屈辱”の克服を描く3DCGアニメシリーズ第5弾

「バイオハザード」シリーズ主要キャラが夢の共演! 世界中のゲームファンから絶大なる人気を誇るサバイバル・ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズ。 ゲームを原作としたCGアニメ化作品も、ついに第5作が誕 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学