人気アニメーション作家・宮崎駿監督の2004年作品『ハウルの動く城』
宮崎駿監督が作り出した不朽の名作、映画『ハウルの動く城』。
イギリスのファンタジー作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」の映画化した作品です。
声のキャストに、ソフィー役を倍賞千恵子、ハウル役を木村拓哉が担当しました。
映画『ハウルの動く城』の作品情報
【公開】
2004年(日本映画)
【監督】
宮崎駿
【キャスト】
(声の出演)倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、大泉洋、大塚明夫、原田大二郎、加藤治子
【作品概要】
帽子屋の少女、ソフィーは困っている所を魔法使いのハウルに助けられます。その後、魔女により90歳の老婆に変えられたソフィーは、ハウルの動く城へ乗り込みます。
スタジオジブリ制作によるアニメ映画で、監督は『風の谷のナウシカ』や『崖の上のポニョ』で有名な宮崎駿監督です。
公開2日目で約15億と、当時の歴代映画最高のオープニングを記録したり、アカデミー賞にもノミネートされるなど非常に注目された作品でした。
映画『ハウルの動く城』のあらすじとネタバレ
帽子屋の少女ソフィーは、兵隊に絡まれている所を魔法使いのハウルに助けられます。実はハウルも、「荒れ地の魔女」という魔法使いに追われているところでした。
ハウルと別れた夜、荒れ地の魔女に呪いをかけられ90歳の見た目に変えられたソフィーは、街を出て不思議なカカシ「カブ」を助けハウルの動く城と出会います。
ハウルの動く城には、火の悪魔「カルシファー」がいました。カルシファーはハウルとの契約で城に縛られ、城を動かす動力源となっていました。
カルシファーはソフィーに、契約を解いて自由にして欲しいと頼みました。その後、ハウルには城の清掃係として住むと言って住みました。
隣国との戦争が始まると、ハウルの魔法の元師匠「マダム・サリマン」が協力を求めてきます。実はハウルは悪魔と取引をしていて、サリマンの元を去っていました。
協力するならば悪魔との契約を無効にする術を教え、断るなら魔力を奪うと言いました。
悪魔と契約していた荒れ地の魔女は、サリマンに魔力を奪われます。ハウルは協力しない方を選び、サリマンはハウルを狙い続けます。
その後、根城としていた城からソフィーの帽子屋へと移動します。魔力を奪われた荒れ地の魔女も、ハウルたちに加わりました。
映画『ハウルの動く城』の感想と評価
本作品の魅力は、宮崎駿監督の作品の中でも珍しい「恋愛」を扱った作品であるということです。
監督は子供向けの作品を一貫して作り続けています。
わかりやすい例では、1984年の『風の谷のナウシカ』の環境問題など子供に向けてのメッセージ性を含んでます。
ですが、『ハウルの動く城』ではそのようなメッセージ性よりも、ラブストーリーでありファンタジーであると思います。
ファンタジーの要素は、過去にも天空の城ラピュタで見られたオーバーテクノロジー、あるいは過去の超文明などに見られる要素です。
CG技術によってより明確に描写され視聴者に鮮烈な印象を与えます。
恋愛位要素も、1986年公開の『天空の城ラピュタ』のシータとパズーに見られます。
結局ラストまでキスシーンのなかったラピュタに比べて、ハウルではキスをしています。
この点において、ハウルはより多くの人に受け入れられるラブストーリーにあったのではないかと思います。
まとめ
本作『ハウルの動く城』は、21世紀を代表する宮崎駿監督の作品だと思います。
原作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズも、オリジナル要素を加えたにも関わらずとても素晴らしいと評しています。
2013年以降、長編映画を作らなくなった宮崎駿監督ですが、毎年1度は地上波で放映されるなど根強いファンがいることは確かです。
ナウシカやラピュタなどに比べてわかりやすく、テーマも他の作品に比べて明確化されています。
宮崎作品で何を見ようか迷っている方は、是非今作をおすすめしたいです。