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Entry 2018/08/10
Update

ハウルの動く城|あらすじネタバレと感想。ラスト結末も【宮崎駿代表作おすすめアニメ】

  • Writer :
  • かきぴー

人気アニメーション作家・宮崎駿監督の2004年作品『ハウルの動く城』

宮崎駿監督が作り出した不朽の名作、映画『ハウルの動く城』


(C)2004 二馬力・TGNDDDT

イギリスのファンタジー作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」の映画化した作品です。

声のキャストに、ソフィー役を倍賞千恵子、ハウル役を木村拓哉が担当しました。

映画『ハウルの動く城』の作品情報


(C)2004 二馬力・TGNDDDT

【公開】
2004年(日本映画)

【監督】
宮崎駿

【キャスト】
(声の出演)倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、大泉洋、大塚明夫、原田大二郎、加藤治子

【作品概要】
帽子屋の少女、ソフィーは困っている所を魔法使いのハウルに助けられます。その後、魔女により90歳の老婆に変えられたソフィーは、ハウルの動く城へ乗り込みます。

スタジオジブリ制作によるアニメ映画で、監督は『風の谷のナウシカ』や『崖の上のポニョ』で有名な宮崎駿監督です。

公開2日目で約15億と、当時の歴代映画最高のオープニングを記録したり、アカデミー賞にもノミネートされるなど非常に注目された作品でした。

映画『ハウルの動く城』のあらすじとネタバレ


(C)2004 二馬力・TGNDDDT

帽子屋の少女ソフィーは、兵隊に絡まれている所を魔法使いのハウルに助けられます。実はハウルも、「荒れ地の魔女」という魔法使いに追われているところでした。

ハウルと別れた夜、荒れ地の魔女に呪いをかけられ90歳の見た目に変えられたソフィーは、街を出て不思議なカカシ「カブ」を助けハウルの動く城と出会います。

ハウルの動く城には、火の悪魔「カルシファー」がいました。カルシファーはハウルとの契約で城に縛られ、城を動かす動力源となっていました。

カルシファーはソフィーに、契約を解いて自由にして欲しいと頼みました。その後、ハウルには城の清掃係として住むと言って住みました。

隣国との戦争が始まると、ハウルの魔法の元師匠「マダム・サリマン」が協力を求めてきます。実はハウルは悪魔と取引をしていて、サリマンの元を去っていました。

協力するならば悪魔との契約を無効にする術を教え、断るなら魔力を奪うと言いました。

悪魔と契約していた荒れ地の魔女は、サリマンに魔力を奪われます。ハウルは協力しない方を選び、サリマンはハウルを狙い続けます。

その後、根城としていた城からソフィーの帽子屋へと移動します。魔力を奪われた荒れ地の魔女も、ハウルたちに加わりました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ハウルの動く城』ネタバレ・結末の記載がございます。『ハウルの動く城』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2004 二馬力・TGNDDDT

しかし、戦争は始まってしまいハウルはゾフィーを守るために戦いへと向かいます。

自分たちがいるから戦いにいくと思ったソフィーは、1度街を離れ城に戻ってから助けようと試みます。その過程で、荒れ地の魔女が必要としていたハウルの心臓をカルシファーが持っていることに気づきました。

カルシファーに触れた荒れ地の魔女は火だるまになり、ソフィーは2人に水をかけてしまい弱ったカルシファーは、城を支えきれず崩れ落ちてしまいます。

ゾフィーは城と崩れ落ちる中、扉の残骸が別の世界へ続いていることに気づきます。

そこで子供時代のハウルが流星を飲み込み、胸から火に包まれた心臓を取り出す所を見ます。

ソフィーは子供時代のハウルに、未来に会いに行くから待ってて欲しいと伝え元の世界へと帰還します。

いつの間にか、ソフィーは少女へと戻っていました。

元の世界では暴走したハウルが待っていました。ハウルがソフィーを待っていたと気づきます。

ソフィーは荒れ地の魔女から、ハウルの心臓を受け取って彼の胸に戻します。

流星に戻って自由になったカルシファーと、暴走したハウルを止めました。

崩れ去る城に乗っていたソフィーは、エネルギー源のなくなった城は崩れますが、その中カブがゾフィーを助けます。

ソフィーがお礼にカブにキスをすると、人間の姿に変わります。

カブの本来の姿は、魔法によって呪いをかけられた隣国の王子で戦争を終わらせると言いました。

この様子を魔法で見ていたサリマンは、戦争を辞める決意をしました。

自由になったカルシファーは皆と居たいと戻り、新しくなった城でソフィーとハウルはキスをします。

そしてハウルの動く城は、皆を乗せて飛んでいくのでした。

映画『ハウルの動く城』の感想と評価


(C)2004 二馬力・TGNDDDT

本作品の魅力は、宮崎駿監督の作品の中でも珍しい「恋愛」を扱った作品であるということです。

監督は子供向けの作品を一貫して作り続けています

わかりやすい例では、1984年の『風の谷のナウシカ』の環境問題など子供に向けてのメッセージ性を含んでます。

ですが、『ハウルの動く城』ではそのようなメッセージ性よりも、ラブストーリーでありファンタジーであると思います。

ファンタジーの要素は、過去にも天空の城ラピュタで見られたオーバーテクノロジー、あるいは過去の超文明などに見られる要素です。

CG技術によってより明確に描写され視聴者に鮮烈な印象を与えます。

恋愛位要素も、1986年公開の『天空の城ラピュタ』のシータとパズーに見られます。

結局ラストまでキスシーンのなかったラピュタに比べて、ハウルではキスをしています。

この点において、ハウルはより多くの人に受け入れられるラブストーリーにあったのではないかと思います。

まとめ


(C)2004 二馬力・TGNDDDT

本作『ハウルの動く城』は、21世紀を代表する宮崎駿監督の作品だと思います。

原作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズも、オリジナル要素を加えたにも関わらずとても素晴らしいと評しています。

2013年以降、長編映画を作らなくなった宮崎駿監督ですが、毎年1度は地上波で放映されるなど根強いファンがいることは確かです。

ナウシカやラピュタなどに比べてわかりやすく、テーマも他の作品に比べて明確化されています。

宮崎作品で何を見ようか迷っている方は、是非今作をおすすめしたいです。






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