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Entry 2017/04/30
Update

アラーニェの虫籠あらすじと声優監督紹介!2018年公開アニメ映画

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

坂本サク監督は2018年公開の劇場用アニメ『アラーニェの虫籠』を現在制作中。

坂本サクといえば、2004年に公開された押井守監督の『イノセンス』ではデジタルエフェクトとしてスタッフ参加。また、NHK「みんなのうた」の監督などでも知られるアニメメーション作家です。

今回は坂本サク監督の一人五役で挑む!渾身の野心作に注目をします!

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1.映画『アラーニェの虫籠』の作品情報

【公開】
2018年(日本映画)

【監督・原作・脚本・アニメーション・音楽】
坂本サク

【キャスト】
白本彩奈、伊藤陽佑、片山福十郎、バトリ勝悟

【製作・プロデュース・監修】
福谷修

【作品概要】
監督・原作・脚本・アニメーション・音楽を坂本サクが独りで手がける劇場アニメ『アラーニェの虫籠』。

ホラー映画を軸にミステリーやファンタジー、またバイオレンスの要素と技法を含み、坂本独特の世界観で描いています。

声優は謎の少女の奈澄葉役に白本彩奈。「すイエんサー」のMCや『動物戦隊ジュウオウジャー』で活躍する若干14歳の彼女を起用。

民俗学研究者の時世役に伊藤陽佑、呪術師の斉恩役に片山福十郎、暗躍する青年の未可耶役にバトリ勝悟。

2.映画『アラーニェの虫籠』のあらすじ


(C)坂本サク/ゼリコ・フィルム

郊外にあった工場の跡地に建つ巨大集合住宅…。女子高生の変死体が見つかり、不可解な心霊現象も目撃されるなど、最近は悪い噂が絶えない地域でした。

そこに引っ越してきた女子大生りんは、ある日、突然ふとしたきっかけで怪異現象に遭遇します。

死の呪いの恐怖に怯えた彼女は建物の謎を探る民俗学者の時世や、呪術師の斉恩たちとの出会いを通じて、自らもまた怪異現象の謎に迫っていく…。

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3.坂本サク作品の原点とも呼べる作品は?


(C)坂本サク/ゼリコ・フィルム

圧倒的な映像美を紡ぎ出す坂本サクは、その卓越した技から“超絶絵師”と呼ばれているそうです。

プロとして活動する中で初めて、たった1人での劇場用ハイクオリティ・アニメーション映画に挑むのが『アラーニェの虫籠』。

坂本サク監督が原作・脚本・アニメーション・音楽までも独りで担当する多彩な才能が見られる作品ですが、独りで作るアート・アニメーションについて次のように述べています。

何より直感力や感性をむき出しにした表現の凄さがあり、そうした映像を可能にしているのは、個人作家が(たいていの場合)一人で制作している背景があるからだと思います。
分業化しないことから生まれる直感的な絵作りは計り知れない可能性を秘めています。

坂本サクの原点である多摩美術大学の卒業制作『摩訶不思議』

坂本監督の原点ともいえるのが、2000年に多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業制作で制作した短編アニメ『摩訶不思議』です。

日本的な人形や商店の店先といった雰囲気ではじまるオープニングのカメラワークは、見るものを独自な世界観に引き込まれていきます。

その後、あらゆる技法やアニメーションならではの動きにこだわった要素も見られ、坂本サク監督の才能や原点が何であるかが知れる貴重な作品です。

また、作品の後半パートで幻想的な建物の回廊に突き出てくる巨大な魚のモチーフは、次回作への片鱗ともいえるでしょう。

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4.坂本監督の自主制作『フィッシャーマン』(2002)

2002年に完成させた『フィッシャーマン』は、広島国際アニメーションフェスティバル入選、「キリンアートアワード」優秀賞を受賞を初めに、内外のコンテストや映画祭で多数受賞

やがて、ロッテルダム国際映画祭などの海外のフェスティバルで紹介されました。

その後、2002年からはフリーランスのアニメーション作家として活動。ショートムービーやコマーシャルなどをはじめとした映画のVFXの制作するなどの活躍をします。

5.坂本監督の観光PRオリジナルアニメ!

坂本サク監督の作品は、実はあなたはすでにテレビで見ているかもしれません。

歌とアニメーションを融合させたテレビ番組「NHKみんなのうた」で、『花風車の森』『風を連れて』『七つの海』で監督を務めています。

その実績が認められ坂本サク監督は、愛媛県松山市PRオリジナルアニメーションも手がけています。

ROBOT製作アニメ『マッツとヤンマとモブリさん~七つの秘宝と空飛ぶお城』と、『マッツとヤンマとモブリさん2~水軍お宝と謎解きの島々』では監督を手がけている。

この作品には水樹奈々や友近などが声優を務めたことでも話題になりました。

“聖地巡礼”やご当地マップなど、アニメで地域活性化に一役買った例は最近では珍しくはありません。

しかし、坂本サク監督の『アラーニェの虫籠』で発揮する怪奇的な世界観とは全く想像がつかない世界観も見られ作品は貴重。

坂本監督と愛媛県松山市がアニメでタッグを組んだ試みがなされたことに注目をしたいですね。

6.坂本サクの監督以外の制作活動とは?

坂本サクは監督としてだけではなく、プロとして多方面で活躍をしています。

それは彼が“超絶絵師”と呼ばれる実績そのものといえるでしょう。最近の活動をまとめてピックアップしてみました。


(C)2004 士郎正宗/講談社・IG, ITNDDTD

2003年にジャパニメーションの重鎮といえる押井守監督の『イノセンス』に参加した際はデジタルエフェクト担当。

2007年にL’Arc-en-Ciel ラルクアンシエルPV『MY HEART DRAWS A DREAM』2D動画/3D制作しました。

2008年にTBS『THE 世界遺産』オープニング 動画制作。同年に、CR『FEVER 超時空要塞マクロス』液晶映像アートディレクション/2Dグラフィック制作。企業コマーシャル『麒麟淡麗』アニメーションパート制作。

このあたりは、あなたも良くご存知なのではないでしょうか。

2012年にPlayStation3用ソフト『鉄拳タッグトーナメント2』エンディングムービー制作、ゲームの世界観にも一役買っています。

2015年にTBS-WOWOW共同制作ドラマ『MOZU』にイラスト&アニメーションで参加。同年には、浜田省吾ホールツアー『ON THE ROAD 2015 “Journey of a Songwriter”』『アジアの風ー青空』コンサート用アニメーションも手がけました。

やっぱりコレ!ホラー関連作に多数参加!!

“超絶絵師”として多方面から引っ張りだこである坂本サクですが、実は絵師と呼ばれる1番の理由は、ホラー作品との関わりではないかと考えられます。

昔から絵師と呼ばれる歌川国芳や月岡芳年、昭和では水木しげるなどは、怪奇的な絵を精密に描いてこそ絵師と呼ばれています。

それは“人間が見たい、見たくない”という心の奥底にある生きることを実感する衝動を形にしたものだからです。

福谷修監督作品『恐怖のお持ち帰り』(2016)にも参加!

『アラーニェの虫籠』プロデューサーの福谷修が監督を務めた作品をはじめとして、坂本サクは多くのジャパニーズホラーを“超絶絵師”として支えてきた大きな実績があります。

『呪怨』『こどもつかい』などの清水崇監督が監修した映画『もうひとりいる』では、VFX/音楽/DVDジャッケットデザイン担当。

あなただけではなく、誰もがゾッとしたBS-i放送『怪談新耳袋』オープニング映像/VFXも坂本サクが担当しています。

その他にも、映画『自殺マニュアル』VFX、テレビ東京放映ドラマ『怪奇大家族』タイトルロゴデザイン/タイトルバック。

テレビ東京放映ドラマ『ファンタズマ~呪いの館』オープニング映像/VFX、CR『X-ファイル 宇宙人帰還計画』液晶演出&グラフィック制作

小説版『心霊写真部』表紙イラスト、映画『こわい童謡』オープニング映像、映画『恐怖のお持ち帰り』VFX/CG/ビジュアルデザインなど、挙げればきりがありません。

特に『アラーニェの虫籠』でプロデューサーを務める福谷修とは、古くから公私共に交流関係があるようです。次に福谷修プロデューサーのプロフィールにも触れてみましょう。

7.坂本サクの良き理解者の福谷修とは?

福谷修の初監督作品『最後の晩餐

福谷修は『アラーニェの虫籠』で製作・プロデュース・監修を務めています。

福谷修と坂本サクの出会いは、福谷の自主映画『レイズライン』(2002)知り合いったそうです。やがて、彼は構成作家やライターを経て、日本香港合作ホラー『最後の晩餐』で監督デビューします。

この作品はスコットランド国際ホラー映画祭で準グランプリを受賞した映画で、人肉の味に魅せらいく美容整形外科医の様子を描いたショッキング・ホラー。

物語は“ゴッド・ハンド”と呼ばれるカリスマ美容整形外科医の小鳥田には秘密がありました。

医大の同級生の加奈子のクリニックで吸引した患者の脂肪を食べたことが全ての始まり。それ以来、人肉の味が忘れられなくなった小鳥田は美女の人肉を狙い罪を犯すようになっていく…。

この作品以後も、多部未華子&安めぐみが出演を果たした映画『こわい童謡』や、NintendoDSのホラーゲーム「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」があり、『心霊病棟』などのホラー作品の監督や脚本を福谷修は手がけています。

また、福谷修は作家としての活動も精力的で、堀北真希&水川あさみ主演で映画化された「渋谷怪談」シリーズをはじめ、「子守り首」「トワイライトシンドローム」、「霧塚タワー」「Re:心霊写真部」などの著書が多数あります。

まとめ


(C)坂本サク/ゼリコ・フィルム

坂本サク監督が独自の世界観を感性を損なわせないように、直感を信じて作り上げているのが劇場アニメ映画『アラーニェの虫籠』。

たった一人で制作しているとはいえ、良き理解者でもあるプロデューサーの福谷修の存在も大きいでしょう。

言うなれば坂本サクは、たった独りで『アラーニェの虫籠』というリングの上で製作中。そのセコンドにいるのが福谷修なのでしょう。


(C)坂本サク/ゼリコ・フィルム

『アラーニェの虫籠』の「アラーニェ」はスペイン語で蜘蛛のこと。潜在意識に影響を与える”虫の知らせ”とは?

また、「虫籠」は工場跡地の団地のことなのか?虫が住んでいる人体が虫籠なのか?

2017年秋に作品の完成を予定しており、2018年に全国順次公開。今から待ち遠しいですね!

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