伝説の秘宝を求め、
地図にない場所=アンチャーテッドへ。
大人気アクションアドベンチャーゲーム「アンチャーテッド」シリーズが実写映画化となりました。主人公には「スパイダーマン」シリーズで知られるトム・ホランドが登場です。
トレジャーハンターのネイサン・ドレイク(通称ネイト)が、伝説の秘宝を探し古代都市の謎に挑む。今回の秘宝は、500年前に消えた海賊船に積まれていたという50憶ドルの財宝。
仲間との騙し合い、兄との絆、立ち塞がる強敵。果たしてネイトは地図の謎を解き、財宝を手に入れることが出来るのか。そして、消息が途絶えた兄の行方とは。映画『アンチャーテッド』を紹介します。
映画『アンチャーテッド』の作品情報
【公開】
2022年(アメリカ映画)
【監督】
ルーベン・フライシャー
【キャスト】
トム・ホランド、マーク・ウォールバーグ、ソフィア・アリ、タティ・ガブリエル、アントニオ・バンデラス、マヌエル・ド・ブラ、スティーブン・ウォディントン、ピンギ・モリ
【作品概要】
2007年に第1弾ゲーム「アンチャーテッド エル・ドラド秘宝」の発売以降、全世界のシリーズ累計売上数は4170万本を超え、AIASゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞している人気ゲーム「アンチャーテッド」シリーズ。
実写映画化に伴い、「スパイダーマン」シリーズのトム・ホランドが、トレジャーハンターの主人公ネイト役を熱演。高い身体能力を充分に発揮し見事なアクションを見せます。
ゲームでもお馴染み、相棒のベテラントレジャーハンター・サリー役には、『トランスフォーマー』『テッド』のマーク・ウォールバーグ。女性トジャハンター・クロエ役は、ソフィア・アリが演じています。
監督は『ヴェノム』『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督。ゲームの印象的なシーンを再現し、ゲームファンをも唸らせる実写映画化となりました。
映画『アンチャーテッド』のあらすじとネタバレ
ネイサン・ドレイク(通称ネイト)は、飛行機から投げ出された荷物と共に、空から落下していました。絶体絶命の危機に陥ったネイト。いったい何が起こったのでしょうか。
15年前。ネイトが10歳の時です。ネイトにはサムという兄がいました。両親がいない兄弟は、海洋冒険家フランシス・ドレイクの末裔として、トレジャーハンターに憧れていました。
その日も、海賊の航海地図を求め館に忍び込んだ兄弟でしたが、あっけなく警備員に取り押さえられます。常習犯のサムはもう言い逃れることはできず、家を去るしかありませんでした。
寂しがるネイトにサムは指輪を預け、必ず戻ると約束します。指輪にはこう記してありました。「偉業を成すのも小さな一歩から」。
兄の帰りを待ちながら大人になったネイトは、ニューヨークでバーテンダーとして働いていました。
器用な手先でフレアバーテンディングを見せるネイトは、裕福そうな女性からこっそりネックレスをくすねるのもお手の物です。
その手際を見破る客が現れます。サリーという名の男は、ネイトの腕を見込み「50憶ドルの財宝を一緒に探さないか」と持ちかけます。
不審に思い誘いを断るネイトでしたが、サリーがサムのことを知っていたことで、兄との再会を果たすために、トレジャーハンターになることを決意します。
狙うは、500年前に50憶ドルの財宝を積み消えたとされる幻の海賊船。それはその昔、兄サムが探し求めていた秘宝でした。
まずは、船の航路が記された地図が眠る場所への鍵となる十字架を狙います。十字架は2つ。ひとつはすでにサリーが持っています。そして、もうひとつはオークションへの出品が決まっていました。
十字架の奮奪にオークション会場に潜入するネイトとサリーでしたが、やはり海賊船の財宝を狙う財閥モンカーダに邪魔をされます。
モンカーダは、凄腕の女トレジャハンター・ブラドッグと手を組んでいます。停電で騒ぎを起こしその隙に盗みだそうという作戦でしたが、ブラドッグの執拗な追いかけに苦戦。
大騒動の末、なんとか十字架を手に入れたネイトとサリーは、スペインのバルセロナを目指します。
そこでは、もうひとつの十字架を持ったサリーのトレジャハンター仲間・クロエが待っていました。クロエは、十字架が揃ったのを確認すると2人を裏切り逃亡。トレジャハンターに裏切りはつきものです。
しかし、十字架の使い道を解けていなかったクロエは、ネイトとサリーの説得で協力に応じます。ネイトはオタクさながら、考古学の知識に長け歴史の謎を解く天才でもありました。
鍵穴があるとされる教会でネイトは1枚の絵葉書を見つけます。それは、兄から届いていた絵葉書と同じ写真のものでした。兄の痕跡に嬉しさがこみ上げます。
教会の地下と地上の二手に分かれ、共に謎を解いていく3人。たどり着いた部屋には巨大な壺が。中からは大量の塩と、一枚の地図が発見されました。
探していた海賊船の航路が示された地図です。安堵したのもつかの間、クロエがネイトを気絶させ地図を奪い立ち去りました。クロエもまた、モンカーダに雇われたトレジャハンターだったのです。
映画『アンチャーテッド』の感想と評価
世界中で人気のアクションアドベンチャーゲーム「アンチャーテッド」の実写映画化ということで、注目を集めている今作。
もともとが映画のようなストーリー展開と演出で「プレイする映画」と称されているゲームなだけに、実写映画化も違和感なくのめり込める作品となっています。
冒頭での度肝抜く空中アクションは、ゲームの戦闘シーンの再現ということで、ゲームプレイヤーにとっては、いきなりテンション上がる展開だったに違いありません。
他にも街の地下に眠る古代都市に張り巡らされた仕掛け、吊り上げられた船の上での戦闘とドキドキワクワクのアクションシーンも盛りだくさんです。
そして、ニューヨークのバー、バルセロナの町並み、歴史ある教会、サグラダファミリア、フィリピンのキアンバ、バンダ海と、絶景の数々に旅行心も満たされます。
謎解きも面白く、地図の隠し場所や、鍵となる2つの十字架の合わせ技や別途の使い道、最後は兄からの絵葉書に隠された見えないものなど、謎が解けた時の爽快感も味わえます。
また、アドベンチャー映画にはアクションがつきものですが、今作では登場人物それぞれがエネルギッシュなアクションを見せてくれます。
なにより、主人公のネイトを演じたトム・ホランドのアクションが凄い。壁から壁へ、屋根から屋根へと街中を軽やかに飛び回る「パルクール」を取り入れ、さり気ない動作ひとつひとつに身体能力の高さを感じます。
ニューヨークのバーで働くシーンでは、フレアバーテンディングを披露。「スパイダーマン」シリーズでは見られないトム・ホランドのワイルドな一面を堪能できます。
ゲームキャラのネイトよりも若く活発で純粋なところもあり、映画化でより人間味のある主人公になっています。
また、兄の存在も映画化ならではの設定です。幼いネイトを残し旅立つ兄サムが残した指輪。世界各地の絵葉書に込められた弟へのメッセージ。ネイトとサムの兄弟の絆が物語のキーとなっています。
今作ではサムの消息は謎のまま兄弟の再会は叶いませんでしたが、続編を匂わせるラストシーンに、今後の兄弟トレジャーハンターの活躍が期待されます。
その他ゲームのキャラではお馴染み、ネイトの相棒でありベテラントレジャーハンターのサリー。お宝のためなら仲間も裏切る詐欺師ではあるものの、最後は頼りになる存在です。
映画化でサリーを演じるのは、マーク・ウォールバーグ。これまでアクションからコメディまで数多くの作品で主演を務めてきた貫禄が作品に安定感を与えます。
こちらもゲームに引き続き映画にも登場の女トレジャーハンターのクロエ。演じるのは、海外ドラマ『ザ・ワイルズ~孤島に残された少女たち~』に主演のソフィア・アリ。
ゲームキャラのクロエはネイトの元カノで、裏切りは当たり前、不二子ちゃん的存在となっていますが、映画化では初対面の設定でサリーとサムと古い付き合いがある謎の女です。裏切りのテクはそのままに痛快なアクションをみせてくれます。
映画オリジナルキャラとして、ネイトの適役、先祖代々の消された財宝を追う財閥モンカーダはアントニオ・バンデラスが演じます。彼から醸し出されるマフィア感が良い敵っぷりを発揮。
モンカーダが雇うトレジャーハンター・ブラドッグには、ドラマ『100ハンドレッド』でガイヤ役を務めたタティ・ガブリエルが登場。スタイル抜群の体から繰り出される迫力のアクションに注目です。
まとめ
人気のアクションアドベンチャーゲームの実写映画化『アンチャーテッド』を紹介しました。ゲームプレイヤーはもちろん誰もが楽しめる極上のアドベンチャー映画となっています。
古代遺跡の謎解き、世界中を駆け回る大冒険、立ち塞がるライバル、そして隠された秘宝とアドベンチャーの醍醐味がぎっしりと詰まった今作は、『インディージョーンズ』『トゥームレイダー』など人気のトレジャーハンター作品に並び、新たなシリーズとなりそうです。
映画を観たら、ゲームをプレイしたくなりました。もちろん、ゲームも映画も続編ありますよね!?